モダンとクラシック(STREET FIGHTER6)

 私はこの5月からSF6を始め、クラシック操作のみで過ごしてきた。6月にオフライン対戦会で対戦した方に「(格ゲー初心者なのに)クラシックなの!?なんでモダンじゃないの?」と驚かれたことをきっかけにモダン操作について確認してみようと重い腰を上げてみた。
 なお、右も左もわからない初心者である私の個人的な考え(浅めで感覚的)です。こんなこと当たり前だよ等も含めて様々な方が様々なご意見をお持ちかと思います。ひとつの考えとしてごゆるりとお読みください。

STREET FIGHTER6でのボタン操作方法の種類

 STREET FIGHTER6(SF6)の操作方法にはクラシック・モダン・ダイナミックの3種類があり、その内、ランクモードではクラシック・モダンの2種類の操作方法を選択できる。前回の記事(https://note.com/tomma7869/n/ncb9b6e4361da?sub_rt=share_pw)でSF6の攻撃の入力方法には『昔ながらのコマンド入力方法のクラシック入力』と『必殺技のコマンド入力が省略されたモダン入力』があると記載した。それに加えて、モダン操作ではパンチやキックなどの通常攻撃も「弱攻撃」「中攻撃」「強攻撃」の3ボタンを押すことで自動的にパンチ、キック攻撃が選択され発動するようだ。
 一方、クラシック操作では「弱パンチ」「中パンチ」「強パンチ」「弱キック」「中キック」「強キック」の6ボタンがあり、それぞれの攻撃をプレイヤー自身が選択して発動させている。モダンとクラシック操作において、必殺技をワンボタンで発動するか自分でコマンドを入力して発動させるかが大きな違いと思っていたが、この弱中強ボタン操作も同じくらい大きな違いだった。私の感覚では、モダン操作にとって、前者は凡そメリットとして捉えられるが、後者はデメリットの要素もあると感じている。

クラシックとモダン操作のボタン
※これらのボタンと方向キーの組み合わせで様々な攻撃や技を繰り出す

モダン操作でコンボ練習の衝撃

 まず、モダン操作でチュンリーとザンギエフをプレイしてみようと試みた。チュンリーはなんとなくSFのメインキャラクターなので憧れがあったが、クラシック操作では技をちゃんと出せるまでに至らず一旦挫折していた。またザンギエフは現在、クラシック操作でメインキャラクターとして扱っているので、モダンとクラシックの比較ができると考えた。
  ゲーム内の『プラクティス』に実装されている『キャラクターガイド』でキャラクター特有の操作方法を一通り練習してみたところ、ボタンを押すだけで必殺技が出ることに驚いた。ザンギエフは技のボタンが分かれば、なんとなく、コンボ練習ができた。現状、発動するのに苦労しているボルシチダイナマイトという技もSA2(3段階のスーパーアーツという必殺技の内2番目に攻撃力の高い技)から簡単に繋げて発動できる。
 チュンリーも一通りどのボタンがどんな攻撃なのかが分かったので、同じくゲーム内トレーニングにある『コンボトライアルズ』でコンボ練習をすることにした。コンボのボタン操作はどんな感じかな、どれどれ、とボタン操作方法を見た瞬間、私は自分の目を疑った。なぜかというとコンボ入力ボタンとして「同じボタンを7回押せ」と示されているのである。
 「え?同じボタンを連打するってこと?」と恐る恐る試し打ちをしたところ、恐ろしいことに、同じボタンを連打するだけで見るも麗しいコンボを完成させていたのである。私が確認したコンボはアシストコンボと呼ばれるものだった。その名の通り、コンボを簡単に発動できるようアシストしてくれるようだ。
 クラシックのコンボ練習というと、ボタンを押すタイミングや様々なボタンを同時押ししたり方向キーをぐるっとしたりと色々と手間がかかる。それを、いとも簡単になんだか凄いコンボが完成するなんて…大袈裟ではなく、これは踏み入れてはいけない領域なのではと思い、その日はそっとゲームを閉じてしまった。モダンとはこんなにも恐ろしいものだったんだと改めて認識した。それと同時に、この簡単な操作感や自動的に攻撃を選択する仕組みに、ある既視感を覚えた。

車の運転方法との既視感

 2年ほど前に新車でトヨタのヤリスクロスという車を購入した。私は一応、MT(マニュアル)車とAT(オートマ)車のどちらも運転できる。現在、新車を購入となるとほとんどがAT車であり、MT車を購入する人はよほどの車好きや運転にこだわりのある人だと思う。また、新車でMT車は追加料金があったり、対応しているクルマが本当に少ない。私はMT車も好きだが、追加料金を出してまで購入しようとは思わなかった。
 ヤリスクロスに乗り始めた頃、どうしても気になって認められないことがあった。それは、停車時はオフにできるライトが走行中にはオートかオンにしか設定できないところだった。走行中は自分の意思でオフができないので、昼間でも車が影などの暗がりへ入ると自動的にライトが点灯してしまう。最近の車は自動運転機能が搭載されていたりと便利だが、ライトのオンオフが自分の意思で切り替えできないとは。人間が車を運転するのではなく、車の自動化を補足するのが人間みたいで、ライトひとつも自分の意思で操作ができないことに苛立ちを感じたのだった。
 モダン操作を確認したときに感じた既視感がこれだった。車を自分の意思で操るなら手間がかかってもMTを選び、自動化されて便利だけど自分の意思ではどうにもならない部分を許容してATを選ぶ。STREET FIGHTER6でのクラシック操作とモダン操作はこれと同じように思えた。

行き着く先はクラシック操作

 モダン操作は便利で即戦力となる機能だと思う。そして、コンボについては上級になるほどクラシックと同じようにボタンや方向キーをタイミングよく操作しないと発動しないものもあるので、思ったよりも簡単なものではないことも分かった。しかし、私は自分の意思で弱パンチや強キックを選びたいし、習得に苦労をしてもその状況に合った技を自分で選択して繋いでコンボを完成させたい。だからこそ、手間がかかるクラシック操作を選んでいるんだなと改めて気づかされた。
 私の性格ではモダン操作を続けたとして、いつかは限界がくる時があり、クラシックへ転向するのではないかと思えた。今回、浅い部分ではあるがモダン操作について確認する機会を持ち、クラシック操作かモダン操作かの迷いが無くなり、自信を持ってクラシックを極めていこうと思えるようになった。

※今回の話は、あくまでも、私個人の考えとしてすっきりと行き着いたところであり、個人個人各々で目指すところは違うと思います。それぞれの好みに合う、やりたい方法で楽しくSF6を遊べればいいと思います。


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