見出し画像

Kinky Boots Part 4 - The Sex is in the Heel

ローラ
 「これは何よ?」

チャーリー
 「君のためのブーツだ」

ローラ
 「ブルゴーニュ色?」

 (チャーリーは従業員達が
 ローラを訝しげに見つめているのに気付く)

チャーリー
 「何か問題かい?」

ローラ
 「勘弁してちょうだい!
  私のカラーはブルゴーニュ色じゃないわ」

チャーリー
 「でもクラブで君は、、」

ローラ
 「レッドと言ったわ」

チャーリー
 「ざっくりとしてた、、」

ローラ
 「レッドよ」

チャーリー
 「ブルゴーニュは赤だよ」

ローラ
 「ブルゴーニュはただの水筒の色よ!
  レェェェッドはセックスの象徴!
  ブルゴーニュなんてカーディガンとか
  ゴルフ用の服の色よ。
  レッドは情熱、危険、立入禁止のサイン」

 (パットが感化されて前に出る)

パット
 「私はいつもピンクをポイントにしてるわ」

ローラ
 「ピンクはお遊びの色
  イエローは警告
  パープルはプリンセスのため
  ブラックは没個性
  グリーンはピクルス
  でもレッドはセックスよ」

チャーリー
 「まあ履いてみてよ。
  履き心地は最高だよ」

ローラ
 「セックスは快適じゃだめよ」

トリッシュ
 「良かった、私もそう思ってた」

ローラ
 「快適さはビジネスには不要よ
  この工場を守りたいんでしょう?
  ならセックスを生み出して
  2.5フィートの我慢できないセックスよ」

チャーリー
 「少なくともヒールを見てくれ。
  これなら一晩中踊れるし、
  フットボールだって出来る
  しかも壊れないんだ。
  それが欲しかったんじゃないのかい?」

ローラ
 「でもこれじゃあ、
  ウクライナのフォークダンサーに見えるわ。
  レディー達、これで出歩きたいと思うかしら?」

 (女性たちはみんな顔を振る。
  ドンが発言する)

ドン
 「でも似合うと思うぞ」

 (ローラはドンのもとへ歩き、
  誘惑するように彼の膝に座る)

ローラ
 「あなたの名前はなに?」

ドン
 「ドンだよ、スウィートハート」

ローラ
 「ドン、これを女性に履かせられないうちは
  私のような男にはもってのほかだわ」

 (従業員は笑い、ドンは恥ずかしさで赤くなり、
  そっぽを向く。
  ローラは赤くなったドンを見て)

ローラ
 「この赤よ。私が欲しいのは」

 (みんな笑う。ローラはチャーリーに振り返り、
  ブーツを突き返す)

ローラ
 「チャーリー、もしトップに立ちたいなら、
  もっとヒールにこだわりなさい」

 ♪ ヒールに込めるの たとえ壊してでも
  フィーリングなのよ 誤魔化すなんて出来ない
  高く!フラットなタイヤじゃないわ
  より高く!6インチ以上よ
  ヒールに込めるの そしたら受け入れるわ

 「気にしないと良いんだけど、
  バックアップを連れてきたわ。
  レディース、教えてやりなさい!」

 (ローラが工場のドアに向かって手を振る
  6人のエンジェルが、フライトアテンダントの姿で現れ
  ダンスに参戦する)

 ♪ ロンドンからミラン
  スティレットは哲学
  赤とネオンの人生
  私に Jimmy Choo を渡しなさい
  ニューヨーク、パリ、香港
  哲学のような人生
  誘惑は止まらない
  ヒールは革命

パット
 ♪  科学的にヒールは
  ふくらはぎに力を入れるわ
  そしてヒップをキュッと上がって
  発情期のための準備になるの

ローラ
 「それは科学的な観点ね。
  でも私の言いたい事は
  伝わっているようね」

 ♪ ヒールはセックスの象徴
  激しさを求めるの
  セックスは表現力なの
  男を奮い立たせるためのね

  チャージして!
  派手すぎるくらい
  盛り上げて!
  共鳴するくらい
  ヒールはセックスの象徴
  ただ受け入れて

ローラと女性たち
 ♪ ロンドンからミラン
  頬の火照りを感じて
  赤とネオンの世界
  どこへ行くのにも
  Manoloで行くわ

  ニューヨーク、パリ、香港
  バランスは度外視
  誘惑を駆り立てて
  ヒールは頂点
  ヒールは頂点を行くの!

  (ダンスブレイクの間、
  エンジェルズがローラに
  奇抜に輝くブーツのスケッチを見せる)

ローラ
 ♪ ヒールはセックスの象徴
  ヒールはセックスの象徴
  ヒールはセックスの象徴

全員
 ♪ ロンドンからミラン
  スティレットは哲学
  赤とネオンの世界
  ありったけのプラダ
  ニューヨーク パリ 香港
  哲学のように生きる
  誘惑を駆り立てて
  ヒールは革命

 (チャーリーとジョージとローレンは、
  スケッチの前に集まって話をする)

ローレン
 「すごく素敵だわ!
  全部履いてみたい」

チャーリー
 「君はマーケティングの対象外だよ」

ジョージ
 「中にはとても面白いアイデアがあるね」

チャーリー
 「全部スティレットじゃないか。
  大人の男性を支えるには、
  スティレットじゃ物理的に無理だよ」

ジョージ
 「そんな焦らなさんな」

 (ジョージが突然曲に割り込む)

ジョージ
 ♪ 鉄を溶かして
  ヒールにすれば
  支えて付け直せば
  ドンでも壊れないさ

チャーリー
 「なんだって?」

ジョージ
 「こう言ったんだ」

 ♪ 支えて付け直せば
  ドンでも壊れないとね

チャーリー
 「それじゃあ、君は」

ジョージ
 「作れるよ」

ローレン
 「作れるわ!」

(チャーリーがローラに駆け寄り)

チャーリー
 「作れるぞ!」

全員
 ♪ ロンドンからミラノへ
  スティレットは哲学
  赤とネオンの世界
  赤くて大きいブーツを
  
  ニューヨーク パリ 香港

男性
 ♪ 見てろよ

女性
 ♪ 見てなさい

全員(ドンを除いて)
 ♪ 私たちが行くわ!

(ローラとエンジェルズが
 パフォーマンスを終える)