一太郎ノート(2) ツールパレット色々
一太郎はときおり大幅なバージョンアップをしますが、現行版では「ツールパレット」というものがあります。おぼろげな記憶だと、一太郎2010前後あたりからの機能だったと思います。
通常は右側にドッキングされています。左に動かすこともできますし、ついさっき気づきましたが、このパレットだけを別ウィンドウにして切り離すこともできます。WordのリボンUIが縦になっていると思えばわかりやすいでしょうか(もちろん、閉じることもできます)。罫線モードや作図モードになると表示されるツールが変わるところも同じ。
取り立ててツールパレット自体に目新しさがあるわけではありませんが、いくつか便利に使っている機能を紹介しておきます。
1 直接脚注を打ち込める
これ利点として書こうとして気づいたのですが、Wordの脚注の打ち方を知らないんでした……。とりあえず、一太郎だと以前は脚注を打つために別ウィンドウが開いていましたが、ツールパレットでは直接脚注を打ち込み、好きなところに挿入することができます。あまり使いませんが割注も可。
2 ふりがなも打てます
当たり前感ありますが、ふりがなも打てます。一太郎はふりがなをふっても行間は変わりません。安心。読み上げアプリ「詠太」と連動しているので、ふりがなをふると、ちゃんとその読み方で読んでくれます。宇宙と書いてスペースと読むのも可。
ツールパレットの機能というわけではありませんが、ふりがなの一括設定ももちろんできます。学年別配当漢字に応じてふりがなをつけられるので、「小学校三年以上の漢字にふりがな」なども可能です。
3 フォント設定色々
フォント設定や文字飾りも一通り。よく使うフォントをお気に入り設定しておくと、お気に入りのみを表示させることができます。
4 文字まわりをさらに色々
異体字表示という渋すぎるパレット。旧字体を新字体に変えるだけで大量の時間を使ってたあのころに欲しかった。字の前にカーソルを置き、異体字を選んでクリックするだけでどんどん変えられます。渡辺さんの「辺」もこれで安心(30種類くらい出ます。ただ実際にはもっと多いですね)。
そして、待望の「準仮名」も。踊り字などですね。もう「く」を縦倍角とかにしなくていいんだよ……(縦倍角はそもそも非推奨でした)。
さらにどれだけニーズがあったかよくわかりませんが、漢文を打てる機能も完備。なぜそれを15年前につけていなかった、と言いたい気持ちはわかります。マクロの方が簡単とか言っちゃだめ。
一レ点などはもちろん、ちゃんと天地人点まで打てますよ。
もともとATOKはかなり以前から文語入力に対応しているので、古文・漢文を打ちこむのには向いています。ただし、ATOKはだいぶましになったとはいえ、漢文系語彙が想像をこえて遙かに貧弱です。藤原道綱母が一発変換なのに、王昭君が変換できないと言えばわかるでしょうか(適当な変換候補チョイス)
気づいていない人も多いですが、かなり前から方言変換もついています。テープ起こしのときとかに便利。
以上、ツールパレット周りの機能について、紹介してみました。これらは一部の機能なので、他にもできることは色々あります。
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