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塗り替え工事の下地処理方法とは。。。

皆様、こんにちは。
今回は、戦国時代とも言われる『塗り替え工事業界』でのタブーな部分をご紹介です。

最近では、シリコン塗装やフッ素塗装、ラジカル制御塗装が良いですよ~。
海外の塗料で劣化しづらい?ですよ~。

などと、最終の上塗り塗料の凄さばかりが独り歩きしています。

当たり前といえば当たり前ですが、そこには落とし穴が有ったりもします。

どういう事かと申しますと、最終的な仕上げをするまでに行われる作業については、触れられず、情報公開もされづらいという事です。

多種多様の方法があり、職人経験のない営業マンでは、かなりハードルが高いレベルです。
ですから、説明もされないまま、上塗り塗料の良し悪しだけで契約してしまうのは当然の事なのです。

しかしながら、一番手間が掛かり、仕上げや外壁材の耐久性にも影響がでる下地処理の方法を一部だけでも習得しておけば、お願いする塗装業者が真っ当な工事をしてくれるかどうか?

一つの判断基準になるかもしれません。

これは、屋根の塗装状況です。
下塗り2回を塗った後、3回目の中塗り作業中です。

1.洗浄の方法
一般的には、高圧洗浄と言ってエンジン式の機械による洗浄ですが、洗浄をすると乾燥を待たなくてはいけないので、掃除でホコリだけ取り、いきなり塗装されてしまう場合があります。

また、洗浄といってもホースで水をはじく程度や機械を使っていても雑な洗浄をしているケースがありますので、注意が必要です。 

つい先日ですが地元の大通り交差点脇のお宅に、他県ナンバーのトラックが駐車していました。

屋根を見るとホースで屋根に水を撒いていました。
暑いので散水しているのかと通り過ぎましたが、次の日通ると屋根が塗装してあるではありませんか。。。
状況から考えて、昨日の散水が洗浄???

通りすがりの業者に不安を煽られ契約してしまったのか?
心配ですが、このような事は全国各地で起こっているのだと思います。

契約を急がせる営業マンには気を付けてもらいたいですね。

高圧洗浄機にて外壁洗浄している様子。
同じく屋根洗浄している様子。
先端がグルグル回るトルネード式で頑固な藻や苔を飛ばします。

2.ひび割れや隙間の補修方法
地震の影響や経年劣化により、壁にひび割れが出ている場合があります。
この場合、ひび割れの程度により処理方法が変わるのですが、細かい事を書くと分かりづらいので、処理方法の説明があるのかどうか?に焦点を当ててみましょう。

1㎜以上のひび割れと以下のひび割れでは、工程が大きく変わるのですが、この説明があるのか?で担当者の知識レベルが分かります。

ひび割れがあるにも関わらず、何の説明も無いのであれば、信用できないですよね。
適当にパテなどで埋められて、塗装して隠されてしまいます。
ご予算との兼ね合いもありますが、ひび割れの処理は雨漏りに直結しますので、きちんと説明をしてくれる業者を選びましょう。

補修材も甲乙丙様々な品質があります。
必ず工程写真を出してもらいましょう。
記録として当然の事です。

工具によるUカット。
補修材がきちんと入るようにひび割れ廻りを削ります。

3.外壁や屋根材に腐食が有った場合は。。。
これは、どこにどの位のレベルで腐食があるのか?によって下地処理が変わりますし、大工工事、白アリ工事、板金工事が必要になる場合もあります。

腐食の原因は、内部の結露や外部からの湿気、施工不良による雨漏り、そもそも外壁材が。。。

塗り替え工事の場合は、新築時の塗装と違い、劣化レベルが様々で下地処理の方法も多岐に亘ります。

内部の構造体に腐食があるかもしれない場合は、壁を剥がして状況を確認することが必要です。

場合によっては、壁が落ちてしまう危険や家の寿命を縮めてしまうケースもありますので、専門家のアドバイスを受けましょう。

腐食部を樹脂モルタルで補修しています。
理想は交換ですが、予算との兼ね合いです。

※まとめ
塗り替え工事は、上塗り塗料も大切ですが、実はそこに行くまでの下地処理の方法が大切。
そこを無視して、金額重視の工事は危険性が高い。

特に2回目以降の塗り替え工事は、下地処理の方法が大切になるので注意しましょう。

大切なお金を無駄にしない為にも、ちょっとした知識を習得して業者選定の参考にしてください。