甘くなかった

抗がん剤治療2日目、吐き気はないけど、倦怠感がすごい。


特に頭、ベッドから起き上がる時とか、クラクラする感じや立ちくらみがすごくて、勉強も捗らん。ベッドから立ってトイレ行くとか、もう戦争。2mぐらいしかないのに、トイレ着いた時には冷汗ダラダラで。終わった後もしばらく座り続けて、収まったらもどる。んでまた再発。


これを主治医の人に相談したら、この挙動もろに採血結果にでてて、赤血球の数とヘモグロビン(酸素を運搬する役割?)の値が低かった。要するに酸素運搬能力が低下してるから、体を動かした時、体優先で酸素を運搬することによって、脳に十分な酸素が届かんくなって症状がでるらしい。


で、これがもっとひどくなると、体を動かしてる時に意識が飛んで、倒れる可能性があるらしい。こわっ。


やから、これからはトイレとか、ちょっと立って動いて物取るときとかも遠慮なくナースコール押して下さい、て看護師さんに言われた。もちろん、看護士さんは自分の体調を1番に考えてくれて、仕事が増えるにも関わらず言ってくれたことに対しては感謝してるし、凄いなぁと思う。けど、


「22歳の大人がトイレに行くにも人のお守りがいるって、俺情けなさすぎんか?」


ってなって、そっから感情爆発。なんでこんな情けない思いせなあかんの??ってなって涙が止まらんくなった。


そっから勝手に脳が原因を特定して、骨髄異形成症候群っていう病気にかかったから、っていう結論になった。当たり前やけど。てかこの病気、原因が全く不明なんよ。なんやそれ。俺の今までの生活が体にダメージを与えてて、それが原因で病気になりましたよなら、まだ分かる。自業自得やもん。原因不明て何なん。むしろ人より体に気使っとったわ。なんで俺がこんな病気なってしんどい思いせなあかんねん。怒り爆発。さらに涙止まらんくなる。


最後には、この病気の原因が不明て初めて伝えられた時のことを思い出した。その時は、「今まで自分は人の比べてでっかい挫折とかしたこと無かったから、神様が挫折する機会を与えてくれたんやな。」て割と前向きに捉えてたんよ。


けど冷静に考えたら、今まで俺がでっかい挫折してこなかったのはシンプルに人一倍努力してきたからであって、俺全然悪くない。大学院入学した後も一生懸命勉強しようと思ったのに、なんでこんな所で足どめ食らわなあかんねん。俺なんも悪いことしてないやん。こんな訳分からん病気で挫折させるんじゃなくて、もっと正々堂々と挫折する機会を与えろ。神様の意地悪。


あー負の感情大爆発やぁ。


因みに、頭クラクラするのになんでこんな文章を書けるのかっていうと、この文章を書いてる間ずっと泣いてるから。泣いてると、脳に酸素が行きわたるんかしらんけど、普通の状態に戻れる。これは良い発見かもね。


はー。治療はじまる前はあんなに偉そうに色々言ってた癖に、始まった瞬間これかよ。情けな。


まあ、全部の記事が前向きやったら治った後に読み返しても面白味が無いから、たまにはこうゆうのも入れておこ。耐えの時期、つらみ。









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