抗がん剤治療28日目

熱なし。
点滴棒に付いていた点滴を送るポンプの数が徐々に減っていく。いよいよ退院が目に見えるような形で迫ってくる。

しかしながら、造血幹細胞移植を受けた患者に渡される退院後のしおり?のようなものを読むと、普通の人が考える「退院」と少々乖離しているように見受けられる。

具体的な説明は省略するが、造血幹細胞移植を受けた患者の「退院」は感覚として「入院治療」から「在宅治療」に切り替わったタイミングと捉えるのが一番近いかもしれない。

退院すれば何をしても良い!!という訳では無く、むしろ最初は入院中の生活を出来る限り自宅でも再現できるようにして、一定の期間を経て徐々に規制が解除されていく。

こう考えれば、折角退院したのになんであれもこれも許されないの!!っていう苛立ちから解放される。

そもそもどの規制も別に自分をいじめるためにあるのでは無く、これ以上余計な感染症やGVHDで自分が苦しまないためにあるものだしね。

この考え方でいけば大分すっきりする。
なんか今まで退院しても制限ばっかで嫌だ~とかごねてた自分が恥ずかしい。笑

そうは言ってもやっぱり家と無菌室でQOLに圧倒的な差が出るだろうから早く退院はしたい。笑

という訳で、まだ家族以外の人達と会えるのは暫く先になりそうです。
まあ焦らずゆっくりと治していきまーす。笑

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