弔い
全くレトロラブホとも純喫茶ともストリップとも違う内容です
独り言なので読まなくていいです
7/30
交通事故の現場にお酒と煙草が供えられていた
亡くなった子10代だったのに、あれ?
そうか、今日20歳の誕生日なのか
アクセル全開の自動車に跳ねられて内蔵が破裂し口から血を吐いていたと次の日聞いた
自動車教習所の人工呼吸講習で使う人形のようにぐたっとしてタオルを何枚持ってきても血が溢れて止まらなくてもう会話も出来なくて
事故当日は私の誕生日で仕事を休んでいた
私がひとつ歳を重ねた日に私と同年代の男の子が死んだ
事故現場は私の職場の目の前でもしタイミングが少し違えば私がそうなっていたかもしれない
その日出勤していなくて本当に良かった
でもその事を喜んでいいのか分からない
次の日、片付けのために呼び出され血溜まりを水で洗い血の付いた美品や割れたガラスの処理に追われた
事故の時居合わせた同僚は寝不足で目が腫れている
新聞記者やテレビ取材のカメラが現場を囲み私たちが線香を供える様子を撮影する
この時のメディアには嫌悪しかない
私が次の誕生日を迎え、あなたの命日になった時
一緒にお酒を飲もうと思う
おめでとうってこの場合言っていいのかな
迎えられなかった誕生日を祝っていいのかな
不謹慎なのかもしれないけど
そうゆうの分からないけど
おめでとう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?