#最果タヒ
なんかわかんないんだけどここ数日すごい怒ってる。自分の中のなにかが。カッカしてる。こういうときこそ沁みるんだな、という大発見。すきです。
京都みやげというのでてっきり八ツ橋かとおもったら。「たこ焼きせんべいだよ」と渡された中身はタヒさんのサイン本だった。しかもわたしの本棚にある10冊とかぶってないやつ。せーので引っ張る蝶々結びのうたとはぜんぜんちがう愛の詩ばかり。やっぱりすき。
「麻酔」という詩がすきだとおもった。きみは、私がいなくなると、私が大事だった気がするんだろう。そうやって人はなんとなく どうだってよかったものを忘れられなくなるんだろう。
詩でも小説でもないことばたち。最後の話「猫はちゃんと透き通る」と、あとがきを読んで、なんだかすごく、ああ!というとこに到達できた。気がする。タヒさんの本はどれも、あとがきがすごくいい。あ、本編はもちろんよいです。あとがきも含めて1つの作品になってる、とわたしはいつも思います。
いちばんはじめの「一生じゃないすき」が刺さったので。じぶんがなんでそのひとのことを「すき」なのか、その正体をいつもうまく言語化できないのだけれどそれはそれでいいな。でも「すき」そのものの解像度はあがった気がするな。