ネットでの「特定」について

これから書くことは、法的な正解ではないとはじめに断っておく。

わたしは、ネットで性差別する人を「特定」してお説教していた人間が、自らが書き込んでいる個人情報によって「特定」されることに、そこまで同情心を持てない。そういう場合は自業自得だと思う。

基本的に実名での発信にこだわっているため、「特定」にあまりピンと来ていないのかも知れない。まわりを巻き込んで困ることはまれにあるが。

以前、性差別する人をおちょくるネタアカウントをやっていた。そのアカウントの中の人は私だと、仲が拗れた人にバラされたことがある。初めから万が一バレても構わないなとは思っていたし、暴言の抑止になるので、まわりには中の人はわたしだと話していた。だから突っ込まれた時にはすぐ認めた。今思うと悪趣味なアカウントだったし、まったく褒められたことではないので、バラした人に怒りはあったが、自分が一方的な被害者とは思わなかった。

（※微塵もわたしは悪くないしふざけるな！と思う個人情報晒しが大半だし、そういうことは絶対にやるなよ！）

シラを切れたと思うけど、「本当のことを知る人」がいる以上、ごちゃごちゃ誤魔化す姿は見せたくない。カッコ悪いもんな。

それに、わたしが誤魔化したら「本当のことを知る人」が困る。なぜなら、わたしを擁護したら「嘘をつく人」になるし、スルーしたら「看過する人」になるし、嘘をつけなかったら「暴露する人」になってしまうからだ。つまり、どうあっても「本当のことを知る人」が訳の分からない罪の意識を背負ってしまうのである。それに意見が違う「本当のことを知る人」同士が対立しちゃってドロ沼、なんてこともあるかも知れない。

圧倒的に「誤魔化す人」が悪くて、しんどい状況になるんだよ。

恐らくmaggy氏が揉めて晒したような人間は、女をバカにすることで勃起するようなゴミクズなんだろう。

しかし、日夜、フェミニストと見なされた女性に対しネットで粘着することに命をかけるゴキブリであっても、性犯罪被害者への二次加害に躍起になっているクズであっても、「俺は今まで、連続性犯罪をやらかしたヤツに偉そうに説教されていたのか！」という怒りはあるだろうし、その気持ちはもっともである。

「特定」するような「やり方」に対する批判をしているとか、そういう話であるならmaggy氏のやっていた「特定」にも抗議するべきではなかったか。

わたしは自分を一貫性がある人間だとは思わないし、あまりバラされたくない過去くらいあるが、それでも「ひどいダブスタだよ」くらいは言わせてもらう。