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WB SUPER LEAGUE開幕!車いすバスケの新たなチャレンジが始まる

参加選手やスタッフらによる集合写真 筆者撮影

車いすバスケットボールのWB SUPER LEAGUEが所沢市民体育館(埼玉県)で8月12日に開幕した。これまでの関東・東京リーグの上位5チーム、神奈川VANGUARDS/COOLS/埼玉ライオンズ/千葉ホークス/NOEXCUSEが参加して、来年日本選手権直前の1月まで全10試合が開催される。
元々関東・東京でリーグが行われていたものの、無観客での練習試合のようなものだった。この課題をクリアすべく、今年3月に全チーム参加のミーティングで今の車いすバスケ界に必要なものは何かを真剣に話し合った結果、「この車いすバスケットボールに関わる多くのステークホルダーの生きがいを最大化できるようなリーグにしていく」と決定し、新たな試みとして有観客でのWB SUPER LEAGUEを開催していくこととなった。まず今年から実施することを目標にすえ、車いすバスケのクラブ日本一を決める一大イベント、天皇杯とは違った盛り上がりを作ろうとしている。
開幕初日は全5チームが一同に介して、4試合が行われた。アリーナ・2階席含めて400人あまりの観客が声援を送り、選手もそれに応えて熱戦を繰り広げた。

ゴールを決めるNOEXCUSEの香西宏昭選手
埼玉ライオンズ39  vs 61 NOEXCUSE
相手チームのディフェンスをかわしながらゴールを放つ千葉ホークス大本将貴
COOLS 48 vs 57 千葉ホークス
相手チームのディフェンスをかわしながらゴールを放つ埼玉ライオンズ北風大雅
COOLS 51 vs 66 埼玉ライオンズ
相手のリバウンドボール奪取後の神奈川VANGUARDS鳥海連志選手
神奈川VANGUARDS 85 vs 29 千葉ホークス

※これ以外の写真は、FBページでご覧ください。

チームスタッフ・選手による運営

運営スタッフ 左から、坂本夢華・坂上拓也・鹿熊亮太所沢会場運営代表

各チームから手上げで集まったスタッフ・選手ら約20名が運営の中心を担い、開幕までこぎつけた。「今までのリーグ戦は小規模で観客が入っていなかった。今回所沢市民体育館のような大きなところで、観客を集めてしっかりできたのは良かった。観客がいる大会は年に数回しかなく、選手達に良い経験を与えることができたと思う」とCOOLSの坂上拓也は語った。
埼玉ライオンズのマネージャーでもある坂本夢華は、現役の高校2年生。東京パラで車いすバスケを知り、プロリーグを作ることに最初から参画したいと思い、今回手を上げた。運営マニュアルもサポートを受けつつも自身で仕上げたという。「自分がイベントを運営するのは初めてだったので、この規模感の大きさに少し緊張しましたが、アリーナ席の観客にはタイヤの焦げる匂いだとか音だとかも車いすバスケットボールならではの迫力を存分に感じていただけたのではないかと思います。今日を良い形で終えることができて、とても嬉しく、興奮しています。WBスーパーリーグも 観客の皆様と一緒にもっと大きいものにしていきたいし、もっと多くの人に車いすバスケ自体を知ってもらいたい」と微笑んだ。

WB SUPER LEAGUEの今後の日程は以下の通り。お近くの会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

9月8日 福太郎アリーナ :千葉ホークス vs NOEXCUSE
9月14日 サイデンサブ :神奈川VANGUARDS vs COOLS / 埼玉ライオンズ vs 千葉ホークス
10月5日 BumB :COOLS vs NOEXCUSE
12月8日 市川市スポーツセンター:神奈川VANGUARDS vs NOEXCUSE
1月未定 調整中:神奈川VANGUARDS vs 埼玉ライオンズ

(校正)佐々木延江

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