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ほんとうにあった怖い話 遊女 二代目高尾大夫

 
          ほんとうにあった怖い話
 
遊女 二代目高尾太夫
はじめよりきれいにしてすぐるる者は上って太夫となり、
劣れる者は下がってはし(端女郎)、中央は格子女郎たり
 
 吉原の遊女にも格付けがあり、その美貌だけでなく、
"筆を取らぬ者は遊女ではない"と言われるほどに才気も要求され
音曲、お茶、お花、琴、和歌までの修行をして一番上の
遊女になるのだった。
そのため、太夫に会うためには1ケ月も前から入札をして、
やっとお目どおり叶う。
田舎からその身を売られて来た遊女とはいえ、そこまで出世
する女たちもいた。
 見目麗しく才気あり、では、大名も放っては置かない。
三代の仙台藩主伊達綱宗に一千両、積まれて見請けされた
のは二代目高尾太夫だったが、意に添わなかったため、隅田川の
水遊びの日に

逆さづりにされ、斬り殺された。
 
彼女の遺句は

 "寒風にもろくともくづる紅葉かな" もみじの愛称で呼ばれていたようだ。
 万治三年死亡したので万治高尾、仙台藩主に身請けされたので仙台高尾、とも呼ばれている。
 高尾の墓は巣鴨の西方寺、台東区橋場の春慶院にある。
 
       






 

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はじめよりきれいにしてすぐるる者は上って太夫となり、
劣れる者は下がってはし(端女郎)、中央は格子女郎たり
 
 吉原の遊女にも格付けがあり、その美貌だけでなく、
"筆を取らぬ者は遊女ではない"と言われるほどに才気も要求され
音曲、お茶、お花、琴、和歌までの修行をして一番上の
遊女になるのだった。
そのため、太夫に会うためには1ケ月も前から入札をして、
やっとお目どおり叶う。
田舎からその身を売られて来た遊女とはいえ、そこまで出世
する女たちもいた。
 見目麗しく才気あり、では、大名も放っては置かない。
三代の仙台藩主伊達綱宗に一千両、積まれて見請けされた
のは二代目高尾太夫だったが、意に添わなかったため、
隅田川の船遊びの時に、逆さに吊られ

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