「課題なきアイデア」
どうも、高尾トンビです!
最近、「良いアイデアは試さないと価値がない」という記事を書きました。
まだ、読まれていない方は是非、先に読んでみてください。
こういう意見を言うと、必ず「アイデア自体にも価値がある」「企画段階でも良いアイデアと悪いアイデアというものがある」という反論を受けます。
確かに、アイデア自体にも「一定の価値」がありますし、僕も「これは良いアイデアだな」「このアイデアはイマイチだな」と思うことはあります。
それでもやっぱり「アイデア」ってそれ単体で成立するというより、「そのアイデアを使って何かを達成する」ということを前提にしていると思います。
「アイデア」は課題を解決してナンボ
その「何かを達成する」という部分は「課題を解決する」と言い換えることができます。
つまり、「アイデアは課題解決するための手段」です。
「アイデア」は「課題」と切っても切り離せない関係にあります。
「アイデアを出すこと」自体が目的になってしまう場合
しかし、「アイデアを出すこと」自体が目的になってしまい、「課題」がほったらかしになってしまうことがあります。
「企画会議」「ハッカソン」「アイデアコンテスト」「プランコンテスト」などなど、「良いアイデアを出すこと」に意識が行きがちなイベントでは時にそれが起きやすいです。
イベント参加者だけでなく、イベント主催者も「アイデアを出すこと」が目的のように振る舞うケースもよくあります。
このようなイベントでは、数多くの「課題なきアイデア」が量産されます。
空のペットボトル
課題なきアイデアは「空のペットボトル」のようなものです。
ペットボトルは本来、飲み物を入れるための「容器」なので、「中に何が入っているか」ということが重要です。
例えば、「緑茶」を飲みたい人にとっては、「オレンジジュース」が入ったペットボトルは不要なものです。
これでは「お茶を飲みたい」というニーズを満たすことはできません。
一方で、「空のペットボトル」は「容器」なので、そこに様々な飲みものを入れることによって、様々なニーズを満たすことができます。
また、ペットボトルを使ってロケットを作ったり、水を入れてダンベルのように使うといった「本来の使い方」とは別の使い方もできます。
ペットボトルをどのように使いたいのか?
「アイデアをどのように使いたいのか?」ということについての意識が弱いと、「課題なきアイデア」が量産されます。
ペットボトルに例えると、「ペットボトルをどのように使いたいのか?」についての意識が弱いということです。
「お茶が飲みたい」という「明確なニーズ」を持っている人に「空のペットボトル」を渡しても困惑されるだけです。
一方で、何か飲み物を入れて飲みたいから「空の容器」が欲しいというような「ざっくりしたニーズ」を持っている人に「空のペットボトル」を渡すと、それはそれで困惑されます。
普通は、「容器」と言えば「コップ」とか「水筒」を欲しい人が多いからです。そういうものがないから仕方がなく「代用品」として使うなら別として。
ちなみに、「本来の使い方とは別の使い方」をするというケースはかなり特殊です。
それは「奇抜なアイデア」「変わったアイデア」を出すこと自体を目的にしているので、「ペットボトル」を「飲み物を入れる容器」としての使い方ではなく、別の使い方をしてみましょうというのがテーマになります。
アイデアを考える時は「5W1H」を意識しよう!
「課題なきアイデア」を出さないためには、「5W1H」を意識すると良いです。
5W1H
①Who:誰が
②What:何を
③Why:なぜ
④Where:どこで
⑤When:いつ
⑥How:どのように
6つもの項目を考えるのは難しいという人は、
①Who:誰が
②What:何を
③Why:なぜ
の3つを強く意識してみると良いです。
少なくとも「課題がない」という状態は防げると思います。
ちなみに、課題を意識するのに、最も大事なことは「Why」です。
「なぜ?」を深掘りすることで、課題が明確になっていくからです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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