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学修成果レポートのテーマの選定

学修成果レポートの作成。
それは学位取得までの道のりで一番の難所ではないでしょうか。この記事ではその中でも重要となる「テーマの選定」について書いてあります。

 放送大学の講義「日本語アカデミックライティング」によると小論文やレポート作成時に最も大切なことは、テーマの選定です。テーマが曖昧だとレポートは必ず行き詰まります。(在学中の方は是非「日本語アカデミックライティング」を受講してほしいです。講義の内容もテキストの文章もわかりやすく、印象的な講義の一つです。) では実際にどのようなテーマを選ぶべきなのか。私はインターネット上の体験談と「短大・専門学校卒ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本/著 秋場研」を参考にテーマを選びました。

 看護学の学士を申請するのにあたり、もちろんテーマは「看護」です。この看護というのが曲者で、大学で学んだことを活かそうとするとすぐに看護から離れてしまいます。
例1「薬剤のインシデントを減少させる方法について」これは「看護」ではなく「看護管理」です。
例2「麻薬による疼痛コントロールと副作用について」これは「医学」もしくは「薬学」です。
他に「福祉」「社会学」などにも寄っていきがちになります。
 そこで思いついたのが、放送大学から「〇〇看護学」という講義を一つ選び、その中から関心を持った内容を深掘りしたテーマにするという方法です。これなら看護ではじまり、看護で終わる内容のレポートが書けるのではないでしょうか。

 実際に私が提出したレポートのテーマは「在宅で終末期を迎える患者と家族を支える看護」です。
「在宅看護論」の中から終末期にフォーカスを当てたテーマです。私の現職が療養病院の看護師であり、終末期の看護のあり方に疑問があるためこのようなテーマになりました。
 看護師はこのテーマを見た時レポートの内容を読まなくても、どんなことが書いてありそうか検討がつくのではないでしょうか。同じように「読まなくても、なんとなくわかる」と思われるテーマが選定できたら、あとはその通りに書くだけです。

 以上で学修成果レポートのテーマの選定についての記事は終了です。みなさまのご参考になれば幸いです。

補足
 文中に登場した図書ですが、新版が出ております。→ 「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒 学修成果レポート作成入門 ─大学改革支援・学位授与機構の看護学士を2週間でめざす」
旧版は絶版で中古が高く出回っていますが、放送大学の図書館からなら送料のみで借りることができることをお伝えしておきます。

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