思い出の阪神大賞典 1990

この年の阪神大賞典は6頭立てというさびしい頭数。なので全部紹介。


一番人気は武豊騎乗の◎ミスターシクレノン。前年の天皇賞春2着や宝塚記念3着、鳴尾記念1着や京都大賞典2着が光ります。
二番人気は柴田政人騎手の○イナリワン。前年G13勝の年度代表馬が二番人気というのがイナリワンらしいところ。
三番人気は河内洋騎手の▲ナイスナイスナイス。京都記念1着からの参戦。
四番人気は西浦勝一騎手のショウリテンユウ。条件クラス連勝後京都記念4着でした。
五番人気は松永昌博騎手の△オースミシャダイ。前年クラシックフル出場で皐月賞4着や万葉ステークス3着がありました。
六番人気は村本善之騎手のマルブツファースト。前々年の阪神大賞典でタマモクロスの3着。前年の金鯱賞も勝ちました。

レースはミスターシクレノンが逃げ、ショウリテンユウが二番手、ナイスナイスナイス、マルブツファーストが続き、その後ろにイナリワンとオースミシャダイ。6頭立てで逃げ馬不在なら当然の超スローペース。そこで困ったのがイナリワン。超スローペースの上に壁が作れないからずっとかかりっ放し。人気がなかったのはその辺りでしょうね。

レースが動き出したのは2週目向こう正面過ぎ。後方のオースミシャダイが仕掛け、ショウリテンユウやナイスナイスナイスと共に二番手グループを形成。マルブツファーストは後退。イナリワンも前半のスタミナロスがたたって伸びません。

最後の直線、4頭の叩き合いから抜け出したミスターシクレノンを最後に捕えたのがオースミシャダイ。これが初重賞制覇となりました。父リアルシャダイの血が開花しそうな予感をさせました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?