思い出の有馬記念 1990

ついにこの年有馬記念初観戦でした。
それまでは中山競馬場スタンド改修中で極端に入場制限があったので遠慮してました。
しかしこの年はオグリキャップのラストランにイナリワンの引退式となれば行くしかありません!しかも入場制限緩和で中山競馬場はごった返してました。たしか17万人を超えていたと思います。なので有馬記念の馬券を早く買ってスタンド前に出てないと午後にはほぼスタンド前は満杯でした。


お昼休みのイナリワンの引退式の後は有馬記念の馬券を購入して早めの行動でした。それでもあと200くらいのところしか陣取れませんでした。まあ4人組だったのもあったでしょうけど。

さて、この年の一番人気は▲ホワイトストーン。セントライト記念で初重賞制覇して菊花賞は2着。二番人気は秋の天皇賞2着の○メジロアルダン。三番人気はクラシック3着2着3着の◎メジロライアン。ラストランのオグリキャップは四番人気。増沢騎手から武豊騎手への乗り替わりとなりました。

レースはスタートで逃げると目されていたミスターシクレノンがまさかの出遅れ。オサイチジョージが逃げる事になりました。
メジロアルダンが2番手、レース前放馬したヤエノムテキが掛かり気味に3番手、スタンド前では△リアルバースデーやこれまた掛かり気味にホワイトストーンが上がって行きます。
2周目辺りからミスターシクレノン外交的まくって早くなりましたがヤエノムテキとホワイトストーンは置かれ始め、代わって上がって行ったのがリアルバースデーとオグリキャップ。
4コーナーでオサイチジョージに続いてオグリキャップが二番手に上がり場内大歓声。
あと200でいよいよオグリキャップが先頭。
更に大歓声。ラジオたんぱ白川アナウンサーの「さあ頑張るぞオグリキャップ」の実況(頑張れと実況しそうになったところを咄嗟に頑張るぞと言い換えたエピソードがありましたね)
内からホワイトストーン、外からメジロライアンが猛追。フジテレビの放送では大川慶次郎さんの「ライアン!ライアン!」の名絶叫があったところですね。
もう私は自分の買った馬券の事は忘れて「オグリー!オグリー!」と絶叫していた記憶が。
そしてオグリキャップはラストランで大復活の有終の美を自力で飾りました。レース前に「秘策あり」と公言していた武豊騎手は結果を出してやはり凄い騎手でした。本人は秘策を未だ明かしていませんが、恐らく手前の変え方にあったのではとも推測されました。

ゴールからひたすら喜びの涙にくれていた私。更にオグリコールとユタカコールが大観衆から湧き上がりまた涙。こんなに嬉し涙を人前で流した事はないでしょうね。今私を泣かせたかったらこのレースを見せたらゴールする頃にはボロボロ泣いているはずです。


馬券は当たり!オグリキャップはメジロアルダンと同じ枠だったので枠連マジックで当たり。それと応援馬券も当たり。これは換金せずに大切に持ってます。

そんな有馬記念。自分競馬史上これを上回るレースはありません。すごいレースはたくさん見て来ましたがそれまでの積み重ねが違いますから。このレースをリアルタイムで現地で見られた事は私の財産です。

余談ですが、次の日にこの四人が集まってした鍋パーティーも楽しかったなあ。クリスマスイブなのに集まれるこの四人って一体・・・

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