『福翁自伝』

こんばんは。
トーマスです。

前回に続き、福沢諭吉先生(以下先生は省略)の著書である『福翁自伝』を読みました。
これは福沢諭吉の自伝であります。

福沢諭吉の生涯をこの本を通して見て、福沢諭吉という男はなんと男らしい男だと感じております。

本人も自分のことを磊落といっているように、本当に考え方から実行したことすべてが一貫しており、所謂卑怯なところがない。

時には悪いこと(書生時代)をしても、堂々としているし、自分もこれぐらい肝を据わらせて生きていけたらと思う限りでした。

福沢が幼少時、漢書を読む中、喜怒色に顕わさずという一句をよんで、「これはどうも金言だ」と書いてあるが、これは私もこの一言に学ばなければならないと感じました。
職場の人が私のことを執拗にネチネチ攻撃してきたり、私の過去を知るわけでもないくせに苦労してない人間と決めつけて行ってきたり、根性がないだの、覚えが悪いだのいちいち文句を言ってくるがこの金言の通り、怒ってはいけないのだ。

怒りの感情というのは時には爆発力となりいいものへと変換することもあるが、大抵が無駄な体力を削るだけだ。本当に疲れるだけなのだ。
幼少時からこれを実行しているのは、やはり日本の偉人なだけはある。


福沢は出世したいとか、見栄を張りたいなどの欲が皆無で、本当にその場その場を男らしく、目の前のことに全力で取り組んでいる印象があります。

だから出世するためにはこの勉強をした方が良いだろうといった考えは毛頭なく、ただただ目の前の翻訳を頭抜けるぐらいやっていたら外国にいくチャンスを掴み、そこで西洋の進んだ文化を目の当たりにしていった。

私は将来大出世したいなどの虚栄心があるが、福沢から見たら一刀両断だろう。その前に目の前の仕事を一生懸命やりなさいと一喝された気持ちである。

私はまだまだ人生の土台をつくる期間だ。(もうギリギリだが)
だから福沢が言い切っているように、この上にしようがないというほど勉強しなければならぬ。


悩んだ時には、福沢諭吉という大きな人物を思い出して、自分の小ささを笑ったら良い。そうやってまた前進していきたいと思えるような本でした。

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