北斗の拳ミュージカル超ネタバレ感想

これは、北斗の拳ミュージカルの超ネタバレ感想、という名の垂れ流しぼやき。観た人でないとまったく通じません。
2022年9月25日〜9月30日の東京公演をもとにしています。(もちろん初演も観に行ったが)

筆者のスペック
・北斗の拳は原作派、アニメはそこそこ見た
・デアゴスティーニの北斗の拳DVDは声優インタビュー回だけ購入
・2021年12月の北斗の拳ミュージカル初演は3回観に行った
・2021年12月の初演ライブ配信、昼夜購入
・2022年8月の初演ライブ配信(オーディオコメンタリー付き)、昼夜購入
・2022年9月の再演は、9/30の一度だけ観に行った
・2022年9月の再演ライブ配信、昼夜購入
・ミュージカル初心者

かなり偏った感想なのでお許しを。
周りに観に行った人がいなくて、他の人と感想を共有したい人に向けたメッセージで。
(以下、感想)

初演に対して思ったよりは変えてきてた。
昨年末に3回行った後は、動画で見て楽しんだが、生の迫力はすごい。来てよかった。

でも、キャストは正直言って初演の方が好みだったか。マミヤさんの背がもう少し欲しかった。比べるのは無粋だが、松原凛子さんはマミヤとして完璧だったのではないか。
リュウケンも初演の方が好きかなー。声質だけ聴くと。

始まって5分くらいのトキのシーンで既に泣く。
死の灰から2ヶ月後のトキの歌がけっこう変わっていて、わかりやすさを出そうとしてた。なるほど、こういうブラッシュアップがこれから出てくるということか。
プログラムに歌詞が載っていなくて、初演と同じだからかなと最初は思ったのだが、単にCD買えって意味だな(笑)
トキの歌詞は変わっているし、歌詞を載せないのは明らかに商売やってるな。もちろんCDは予約したよ、一枚だけど。

バットが食べ物を盗んだという明確なシーンを入れていた、これも後で捕まるシーンにつながるので初演よりわかりやすくなったと思う。
ケンの服が破れるシーン、右隣に座っていた女性が体震わせて笑ってたように見えた、まあ笑いポイントだよね。
話変わるけど北斗の拳が実はドラマだったという世界観のマンガがあって、同じようにケンシロウの服を数台のクレーンで引っ張っていて演者さんが不安になる中、監督が最悪の場合それはそれ、みたいなシーンがあって爆笑した。
初演で初めて観た時、実現できたじゃんって思ったよね。

再演で、大きく変わっていたと思った3つの1つ目。
ひでぶの直後がお店のシーンでなく、レイの登場シーンが入ったこと。まさか客席の後ろからレイとザコが出てくるとは。デパートのヒーローショーか。ミュージカルでこんなのあるの?
レイはもともとキャラの中では華奢なイメージがあるから、アンクの体型でもなんかそれっぽい。
そしてマミヤさんの裏切ったら殺す、はもちろん健在。

カサンドラにて、ライガとフウガがリストラされていたのがかわいそうだった。あれはあれでよかったんだけどなー。カサンドラでの戦闘シーンの前にケンシロウとレイの会話が差し込まれていたのだが、その後のレイ曲「ケンシロウが生かすか殺すか見極めている」という歌詞につながるようなシーンだったのは興味深い。

じじいとばばあの設定が変わってた?昔は恋人とかだったのが、初恋の人みたいなのになってた。しかもばばあの方からチューするという改変にはニヤリ。
皆のダンスシーンで、初演にあった、レイがこっそりマミヤを口説いてダンスするシーンがなくなってて残念だわ、あのシーンはわりと好きだったので。まあレイのキャラではなかったから、無くなるのは仕方ない、

最後の真実は、やはり感動して涙出た。リン役は初演もそうだけどホントいい子を引っ張ってくるよね。
レイの最期のシーン、アンクのなかなか熱い演技が見られたけれど、レイはもう少し押さえた感情という印象かなー。
情に熱いキャラではあるのだが、最期はもう少し穏やかにマミヤとケンシロウに言い残す感じが好きかなー。
まあ、あれはあれでよかったけどね。

第一部の最後の苦悩が長くなっていたけど、あれは良かった。確かにあそこはレイを失った直後で、どん底から這い上がるシーンなので時間をかけて良いと思う。
ただ、開眼直後の大合唱は、初演の「民衆が横からダッシュ」の方が好きだったな。舞台が奥に広いのもあってか、奥にスタンバることができたのか。まあ、横からダッシュは演者さんに負荷がかかるよね。一瞬でもタイミングずらせないし。

ケンシロウがシンに傷を付けられるシーンで思ったけれど、なんか釣りが少ないなーと気にはなっていたの。単純に脚本が変わっただけかと思っていたのよね。そうしたら、トキ対ラオウでのシーンで妖精みたいなのが出てきて、トキは釣っているのに、ラオウは妖精が担いで「飛んでるー」なんて言っていたところでやっと気づいた。
会場の都合で2人釣れないんだと。なるほど、いろいろ工夫してるなーと。

第二部のトラ、初演での横からでなく奥から出てきたので、おぉってなった、そんだけ(笑)
ジュウザが相変わらず自由にアドリブかましていて、たぶん他の舞台のネタを出してかなり受けていた、自由かよ。
後で調べたらどうやら劇団四季のキャッツらしい。笑っているご婦人がかなり多くいて、さすが人気のミュージカル俳優さんてことか。
森が上から下ろせないみたいで、プロジェクションマッピングで舞台と横の壁に木々を投影していたのは、結構かっこよかった。

そして名シーンの兄弟の誓いは泣ける、ラオウが人気出る理由がここにあるわけだよ。
再演で、大きく変わっていたと思った3つの2つ目。ケンシロウとフドウがユリア探しに旅立つシーン、両腕を失って心が死んでた男性がバットの歌で元気になったのだけど、あれ地味かもしれないけどかなり感動した。初演の「なんか女性しかいなかった場面」に比べると、バットがたくましくなって、感動ですよ。
(たくましくなったバットは下ネタではない)

シンの独唱で、3人のコーラスがなくなっていたのは印象的だった。確かに、あれは無くてもよかったかなと思っていたので良い改変かと(笑)
シンがやられた後にすぐに無想転生の曲が始まるので、フドウに担がれたシンだけ大急ぎで舞台に回っているのだなと思うと笑ってしまう。
シナリオ上はたぶん「闘気」たちが全員でわーっとラオウに言うシーン、すごく好きになった。私も心の中で一緒に叫んでた。
リストラされた三人目、ウサ、あー彼もリストラかーと。まあアレはいいや(笑)

氷と炎、いい曲だなー。早くCD届かないかなー。
で、再演で、大きく変わっていたと思った3つの3つ目。ユリアが病にかかっているというシーン、これですよ初演で見たかったのは。
これがあるかないかで、ラオウが仮死にしたシーンの価値が変わるのですよ。興奮ですよ。

ラストバトルのラオウの「ケンシロウなぜ泣く?」は淡々と静かに尋ねて欲しかったんだよなー、初演でも思ったけど。まあいいや。
ラストのバットの叫びでは普通に感動。
なんでこんなに面白いのに円盤化してくれないの?ミュージカル観ていない原作ファンも納得するはずの出来の良さだよ。

カーテンコール、何回やった?
ケンが拳を床に打って皆でジャンプするって、ダチョウ倶楽部かよ。

終わり。









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