高校生のドイツ留学(デュッセルドルフ編)
2018年8月16日、羽田から旅立った当時17歳の私は不安でいっぱいだった。留学が不安だった訳ではない。ただ何か不安だったのだ。
さてドイツへと飛行機で向かった訳だが、それ以前に海外に行ったことは高校1年生の時に参加した日韓高校生交流キャンプで平昌に行っただけなので、初の長距離フライトとなった。これは今でも愛用のSONYのヘッドフォンで有意義に使えた。フランクフルトで一泊し、17日にはデュッセルドルフへと国内便で移動した。
デュッセルドルフ空港へと着いた訳だが……さぁ!ここで何が起きたかって?ドイツ語が全く分からない!オリエンテーション期間のホストファミリーが迎えに着てくれたが英語もドイツ語も分からない私は笑うしか無いのだ。車で家に向かう間も英語で会話をしようと考えるが単語がまるで浮かばない。英語はしっかり学ぶべきだ。
翌18日はホストファミリーに街の案内をしてもらった。デュッセルドルフ郊外のラティンゲンという街なのだが、大学生のホストシスターとコミュニケーションが取れない。英語力。19日も日曜日ということで家で過ごす事になる。
さて20日は月曜日!ここからオリエンテーションとしてドイツ語講座が始まる。デュッセルドルフの日本大使館にある部屋で日本語を話せるドイツ人講師に、一緒に来ていた高校生8人で教わることとなった。まぁ事前にドイツ語チェックテストがあった訳だがドイツ語の出来るわけのない私は当然未履修者クラス。だというのに授業はNetzwerk A1.2をいきなり扱ったわけで、私はひたすらに無力さを覚えた。
だからといって勉強するかと言えば別の話。オリエンテーションの期間はひたすら日本語に触れてしまった。そんな人間のドイツ語が伸びるわけもない。今考えれば若かったなと思う限りだ。
9月に入り最初の週末。他の留学生の家族がケルン旅行を主催してくれてこれに参加することになった。実はと言うと乗り気ではなかったが、他の日本人との関係を悪くするためにもいかないので仕方なく参加した。
そして6日、木曜日。この日はオリエンテーションの最終日。みんなのホストファミリーが集まってサヨナラパーティーをした。あっという間のデュッセルドルフでの3週間はこうして終わりを迎える。
翌7日にはパーダーボルンから正規のホストファミリーが車で迎えに来てくれた。つまりオリエンテーションホストファミリーとのお別れだ。このラティンゲンの皆とはたまに連絡を取りあっているが、このあと10月にまたお世話になることとなる。
次回はパーダーボルン編①
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