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神戸移籍報道が出たリンコウンについて


昨年8月頃、好調のリンコウンにCFG(シティ・フットボール・グループ)が接触。
CFGはリンコウンのように”ポテンシャルは秘めているものの、トップチームで充分な出場機会が得られない若手選手”をブラジルで青田買いし、欧州のグループクラブへ貸し出す戦略を開始していた。
既に別のチームメイトが買い取られベルギーのクラブに送られており、彼も続くものと見られていた。
しかしCFGからドメニク監督を招聘しリンコウンも出場機会を増やしていた事、更にCFGのオファーが買取OP付の1年レンタルだった事から売却を希望していたフラメンゴは移籍を却下。


その後クラブと代理人による醜い非難合戦が始まり、12月にフラメンゴが移籍を許可した事から代理人サイドは国外移籍を画策。
CFG側へ再び契約に関心はあるか接触した後、キプロスのパフォス移籍で概ね合意。
フラメンゴも移籍金約3.9億円(75%のパス)で契約にGoサインを出すも、今度はパフォス側から連絡がさっぱり来なくなり謎の破談。


英ハダースフィールドや米シンシナティに売り込みをかけ、シンシナティと契約が纏まりそうな最後の最後に神戸が登場。


ここからが本題。
リンコウンのキャリアが若手選手への警鐘となっているという他クラブからの目線を捉えた記事。


僅か16歳でプロデビュー。
U-17に約1年・U-20で数ヶ月過ごした後下部組織へ1度も降格せずにトップで約3年間過ごしていた彼。
ポテンシャルは抜群で欧州の数々のビッグクラブが彼が10数歳の時から目をつけていた超逸材。


そんなリンコウンが直面した問題は出場機会とルーティン。
余りにも将来を有望視されていたため、クラブは周りのプレッシャーもあり早期にトップ昇格を決断をする。
しかし昇格したは良いものの、フラメンゴの分厚いアタッカー陣の前ではベンチがメインで出場出来たとしても数分から数十分。
これが今年リンコウンを高く評価したドメニクが就任する迄数年続いた(ドメニクは就任数ヶ月でクビ)


同世代が下部組織とは言え、練習・試合・修正などのルーティンを組み立てサッカー選手としての1番重要な基礎を作り上げている最中、リンコウンはその大事な機会を失う結果に。


本来であればプレッシャーの少ない環境で少しずつプロとしての空気を味わいつつ、成功と失敗を積み重ね成長して行かなければならなかったが、余りに眩しいポテンシャルと周囲の期待から”骨抜きにされた有望株”となってしまった。


我々は下部組織の選手達の“リンコウン化”を避けなければならないと...

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