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レオ・シウバ Part2

日本はクラブW杯に参加出来るという誰しもが望む機会を与えてくれた。 それを忘れてはいけない。

僕達はサッカーをする上で人生と同じく敗北は避けられない。だからこそ次の勝利に向かい素早く立ち上がる事を学ぶ必要がある。

2017シーズン、鹿島は1年を通じてトップに君臨していたのに最終節得失点差でリーグタイトルを逃してしまった。
あれは人生で味わった最悪の感覚の1つ。
でもその後チームメイトのブラジル人選手に話したんだ
“なぁ、これもサッカーなんだ。誰もこんな事を経験したくないが、俺たちは立ち上がらないといけない”
そして次の年、鹿島が唯一獲得出来ていなかったACLに優勝したんだよ。


CWCレアル戦
いつもと違うレベルだったよ。だって交代で入ってくる選手まで各国の代表クラスなんだ笑
普通途中出場の選手はスタメンクラスの能力とはいかないからね。
人生に残る良い思い出だし良い経験が出来たよ。


個人的なコーチと設定した人生の目標の1つに”地元のモト・クルービで現役最後の6ヶ月をプレイしたい”というのがある。
クラブのフットサル場でプレイした事はあっても、あのスタジアムでは未だ無いんだ。
周りからは”そんな事が夢なのか?”と言われるんだが、シンプルに自分が応援するチームでプレイしたいんだ

とはいえ昔もそうだったが今はより日本を気に入っているから”引退するまでに日本以外の何処か”ってのは難しいだろうね。
ここでキャリアを終えて機会があればモト・クルービへ...という感じ。
少なくともあと5年は日本で。
否応なく日本語は上手くなるだろうな笑


日本語は話すより聴く方が得意
日本の好きな所は沢山あるよ
年上に対する尊敬の念。 ブラジルではその気持ちが失われている事を感じる。
僕も年上の方との接し方は日本人のやり方に合わせてやろうとしている。

どこにでも消毒液もあるし、家に入る時は外の汚れを持ち込まないように靴を脱ぐ。
日本人には何か頼めば必ずやってくれる献身性がある。
僕達のように技術のあるブラジル人が日本人の規律を学べば更に成長するはず


日本の食事?カラアゲ、ウドン、ラーメン...何でも美味しいよ
レストランも揃っているから”食事のせいで日本に合わなかった”なんて言い訳は出来ない

ヤキニクってのもあって網の上で肉を焼くんだけど、”食べごろかなぁ?焼き加減は良い感じ?いやまだかな?”と自分で考えながら食べるんだ


毎年毎年日本への愛が増している。
例えば駐車場には監視員がいないんだ。車を出す時は精算機で駐車番号を押してお金を払うとロックが外れて終わり。
街中には自販機とセブンイレブン(2,300メートルおきに)が溢れ”喉渇いたし何か飲みたいなぁ”と思えば水も炭酸もエナジードリンクも買える。

ここは実用的で生活を楽にしてくれる国なんだ。
皆ルールを守るしね。


中村俊輔はヨコハマの神だね。凄く尊敬されている。
欧州やセルティックで長く活躍したしCLでもプレイしていた。


僕が初めて来日した年齢=27,8歳の時にもし日本代表からお誘いが来ていたら参加したかった。
今僕は34歳で彼らは若手により機会を与える時期なんじゃないかな。
5年連続で居住しなくてはならないし、読み書き話すが出来ないといけない。僕はそこが足りてない。
ただ1番重要なのは日本のサッカー選手と国民から認められる事なんだ。

日本にはヒラガナ、カタカナ、カンジ...3つのアルファベットもあるんだ。
カンジが1番難しい。ヒラガナ、カタカナはまだ易しいかな。


試合中は自分の眼を通した物しか見れないから、試合後はコーチらと分析もするし家族から”なんであの時シュートを打たなかった?何故あのボールをカットしなかった?”なんて要求もされるが、更なる向上のため僕はそういう類い(外からの目線)も取り入れようとしている。


ブラジル時代はファンタジーフットボールをプレイしていたよ。
試合前に友人やチームメイトから”なぁ、お前を選んでんだから活躍してくれよな”っていつも言われてたね
試合後はロッカールームで皆で結果を確認してワイワイやってたよ。
2012年のリーグ戦でボール奪取数がNo.1だったお陰もあり、かなり”お高い”選手だったんだ。
周りからは”シーズン当初は安かったのに今じゃ高くて選べない”って文句も言われてさ笑

当然僕のチームのキャプテンは僕自身。
試合中ゴールやアシストを決めると”あ、ポイントが加算されるな”なんて考える事も笑


バルセロナに移籍した安部は若いから学ぶべき事は沢山あるが、素晴らしい選手なので年齢を重ねるとトップチームでやれるチャンスが来るんじゃないだろうか。


Fim

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