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2023.10.22 メタセコイア化石観察会@八王子浅川

こんにちは。TTTのあさやまです。

先日、八王子環境市民会議中央地区が主催する「メタセコイア化石観察会」に見守りボランティアスタッフとして参加しました。
講師として、コニカミノルタサイエンスドームの解説員、もりとおる先生をお招きし、八王子市を流れる一級河川・浅川にて観察会を行いました。


化石探しに行く前に・・・

この日は快晴。少し風が吹いていましたが、市役所前のベンチにて気持ち良い陽気のなかスタートしました。

自然観察会びより

化石探しに行く前に、まずは浅川で発見された化石について簡単な座学を森先生にしていただきました。
浅川で象の骨格化石や足跡化石が発見されたことや、今回のメインとなるメタセコイアという落葉針葉樹の化石について、日本列島形成の歴史など、情報盛りだくさんで説明してくださいました。

森融先生

座学を終えたら、早速浅川へ化石探しに行くぞ!
と思いきや、その前に八王子市役所周辺で実は身近だけど知らない、面白い寄り道を2カ所案内していただきました!

寄り道① 桜の標本木

一つ目は、「八王子市の桜の標本木」について。
「桜の標本木」とは桜の開花宣言の基準となる木のことです。
八王子市役所北側の駐車場前には桜並木があり、西側から数えて4番目の桜の木が八王子市の桜の標本木とのこと!
毎年目にしている桜前線のニュースが、この桜の開花から来ていると思うと、なんだか感慨深いですね。

標本木の桜の前にて

寄り道② アメダス

アメダス(地域気象観測システム)をご存知でしょうか?
私たちが気象情報を知るのに必要なデータは「地域気象観測システム(※)」(通称アメダス)により計測されています。その観測所が八王子市役所の敷地の一角に設置されているのです。

※ アメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」といいます。 雨、風、雪などの気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、湿度の観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。

出典:気象庁ホームページ
フェンスの中には観測に必要な百葉箱が設置されている

もりとおる先生の専門は実は気象学。気象予報士の資格も持っています。
気象の専門家からアメダスに関するお話をいただけた貴重な機会となりました。

面白い寄り道を終えた後は、いよいよ浅川へ!

浅川へGO!

鶴巻橋の上を歩く
清川河川敷広場の横を歩く
「浅川のメタセコイア化石林」について記された看板
この日はススキが綺麗に咲いていました
浅川へ到着!

ゆっくりと20分ほど歩き、浅川へ到着しました。

メタセコイア化石観察

手前の大きな岩のような物体が見える。実は…

上の写真の手前側に映る大きな岩のような物体。
実は全てメタセコイアの化石
直径2m近くあるメタセコイアの化石は、川が流れる横で静かに鎮座していました。

剥がれた部分を拾ってみると…

風化して剥がれているものもたくさんあり、その一部を拾ってみました。(上写真)
黒っぽい部分はすでに化石化した箇所、茶色の部分はまだ化石になっていない箇所
なのだそう。
他にも、化石化したものを見分ける方法として、水に浮かべてみる方法も教えてもらいました。
化石化したものは、文字通り「石」となっているので水中に沈み、逆に化石化していないものは、まだ「木」なので水面に浮くそうです。

琥珀(こはく)

そして、宝石としても知られる琥珀も発見!
小さい粒ながらも太陽の光を通すと、かすかに透明なのが分かります。
琥珀はメタセコイアの樹液が固まってできたもの
浅川で拾ったものは粒が小さく、色も濁っているので宝石としての価値はほとんどありませんが、浅川で琥珀が拾えること自体、ロマンがありますね!

最後に

2時間半ほどの観察会でしたが、とても素敵な体験でした!
浅川の新たな一面にも気づくことができ、浅川をより深く知る貴重な機会となりました。
浅川に遊びに来た際は、ぜひ探してみてください!


自然体験講座「メタセコイア化石観察会」
日時:10月22日(日) 13:00-15:00
場所:浅川河川敷
講師:コニカミノルタサイエンスドーム もりとおる先生
主催:八王子環境市民会議中央地区

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