革命のはじめ方【レッスン8】『エリートほど改革中毒者』
昨今の流行りは、改革、革新、変革、改良、改善、言い方は何でもいいが兎に角、皆が『改革』にとり憑かれている。努力して階段を昇っていくことを妄信し、その思考から一歩も別の道を探さない。つまり道を探すことはせず、ひたすら予め用意された道を進むことしかしない。思考停止と言わないまでも思考選択や自由思考はそこには無い。
改革という行為は良いイメージなので、なおさらタチが悪い。「良いことを進めて何が悪いんだ。文句あんのか」ってことになる。改革に対して、それ以上先には思考停止してしまう。『改革』という言葉に安心しきっている。
もはや『改革』という言葉は人々の手を離れ、自動的に拡大するシステムとなっている。システムとなった概念は、それが善でも悪でも『システムの暴力』と化すのだ。
現在、人々は暇さえあれば『改革』『改善』と叫んでいる。ビジネスの現場では誰も彼も暇さえあれば改革を見つけようとしている。コロナで暇になった大企業の社員などは、改革を見つける作業に明け暮れている。まるで点取りゲームでもしているかのように。
概念自体が人々を操るシステムとして、人々を支配する。システムによってつくられた優秀な人材ほど、システムに支配されるのだ。職業柄であるがいわゆるエリートの方々と接することが多い。彼らはシステムによる支配があるなんて疑いもせず、自分たちの特権を自分たちの実力により手に入れたものだと信じている。たしかに彼らはシステムに守られる側なので、システムなんて気にする必要もない。
システムは目には見えない。しかし人々を支配するシステムを意識し、じっと目を向けると、システムは徐々にぼんやりと見えてくる。大きなシステムの中に小さなシステムが複雑に絡み合い、システムとシステムの間を横断するシステムもある。システムを隠そうとするシステムもある。この見えないシステムという巨大構造物に愕然として、己の非力を嘆く。
だが、見えればきっと反撃の機会もあるだろう。標的がはっきり確認できれば希望もあるってもんだ。そう考えると少しは人生も面白くなる。
◇◇東京ハバナの理屈の想定外のコーナー◇◇
東京ハバナです。私はコピーライターをしています。それは無くなりつつあるような職業だと認識している。コロナ狂騒曲の中でいつまでやっていけるかどうか。決して認めたくはないが、私のような職業は消えていくのが定めなのかもしれない。
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