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労働と鍛錬3『労働と鍛錬のちがい』

師を含めここの人たちは世界の糸を解き続けているらしい。ここにいる人ならこの事実は乞食でも知っていることだ。
労働が悪、と言った意味が少しはお分かりになったでしょうか。これを知れば貴方も認識の糸がひとつずつ解かれていきますよ。いやね、誤解してもらっちゃ困りますが、仕事が悪だなんて言っていませんぜ、旦那ぁ。そりゃ、仕事はやらなけりゃ、社会が回りませんからね」とある乞食が私に説いた。彼らのコミュニティでは犯罪は殆どない。彼ら曰く『自分は貧しいのではなく、労働を放棄しただけだ』
それじゃ、労働と鍛錬の違いについて深彫りしていきましょう。労働と鍛錬のイメージをそれぞれ列挙しよう。

労働とは、
・金属疲労である。
・経年劣化である。
・錆びである。
・摩耗である。
・曲げ破断である。
・引っ張り破断である。
・疲労骨折である。
・浸食である。

つまり、物質が劣化していくイメージである。物質は徐々に朽ち果てていく。それが労働である。次に鍛錬について説明したい。

鍛錬とは、
・刀鍛冶が鋼を叩く。
・陶芸家が土をこねる。
・蕎麦屋が蕎麦を打つ。
・ウィスキーを蒸留する。
・皮をなめす。

同じ動作を与えても物質は劣化することなく、強靭になり、光り輝く。これが鍛錬である。イメージできたかな。労働という行為は、人間自身を劣化させ、健康を害する。その結果、病気になったり、さらには死に至る。鍛錬ならば人間は鍛えられ、より健康になり、若々しくいられる。
我々は労働と鍛錬を意識し、区別しなければならない。そして労働ではなく、鍛錬をしなければならない。それこそが新しい一歩である。
私たちは仕事をしている。1日の半分近くを仕事に従事する。この仕事が労働であるか、鍛錬であるか、というのは私たちにとって大問題である。

■さぁ、仕事を鍛錬とせよ
仕事によって得たカネで、スポーツジムに行ったり、ジョギングシューズを買ったり、健康を取り戻すための努力をする。そして、その健康への努力でさえも健康を得るための強制的な作業と化し、それは労働となるのである。労働ならば肉体を劣化させ、健康は損なわれる。
この労働のマッチポンプから抜け出さなければ人は破滅していくばかりである。自ら破滅の道を選んで進んでいると言ってもいい。
私たちが求めなければならないのは、労働の対価によるカネではなく、鍛錬である。鍛錬となるべき仕事を得て、鍛錬となるべき人間関係を構築し、各人が鍛錬できるような社会をつくる。
労働の価値ではなく、鍛錬の価値を探求しなければならない。この社会から『労働=美徳』という価値観を排除しようではないか。労働と鍛錬の違いを改めてみなさんにも考えてもらいたい。

◇◇東京ハバナの理屈の想定外のコーナー◇◇
ディスクユニオンに行くと壁には名盤のジャケットが壁紙となっている。それだけで階段を上っている私にレコード愛が染み込んでくる。店内でレコードをパラパラ見ているだけでジャケットデザインに圧倒される。コンピュータによるDTPのなかった時代にこんな完成度の高いジャケットデザインがズラッといっぱい存在している。コンピュータなどなくてもデザインは出来るのだ。いや、コンピュータによって出来ることと言えば、デザインをコピーするのが便利になったくらいのものだ。誰もが簡単にコピーすることが出来る。レコード愛を感じ、ジャケット愛を感じた。
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