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「20年後の東京タワマンは廃墟化しないんですか?今後マンション価格はどうなると思いますか?」

どうもみなさんごきげんよう。
本日某所でYouTube収録後に「のらえもんさん、20年後の東京タワマンは廃墟化しないんですか?今後マンション価格はどうなるんでしょうか」と言われた時に、いま感じている違和感を、一切の忖度なく包み隠さず喋ってみたらめっちゃスッキリしたけど、漆黒といっていいほどの近未来予想になってしまった。
あゝ湾岸タワマンに救いあれ(とはいえ、たぶん日本全体でいえば救いある方)

箇条書きだけど以下メモ、この近未来予想は外れることを祈っています。

・東京都心にたつタワマンは廃墟化しない、20年後も安心だろう、それは間違いない。そんな心配をするよりも、庶民である我々はどうすればいいか考えたほうがいいかもしれない。
・たとえば、都内のタワマンはいま異次元の価格ではあるが、いまでも買い手が現れる。かなりアッパーの価格帯になると、購入者は日本人よりも外国人比率が高くなり、彼らは住宅ローンを使わない。現金買いである。
・翻ってこの20年、日本は正しい資本主義をやらずに内向きに走り、人口と経済を見事にシュリンクさせてしまった、一方で海外は正しい資本主義を継続させたがゆえに、経済が膨らんだ。庶民から見える東京タワマンは異次元の価格になったが、海外からみた東京都心の不動産価格は世界的に見て安いままなのだろう。
・日本は当面の痛みを避けるために大量の日本円を発行し、稼いた時間で必要な構造改革をするはずだったが…できずに超少子化にすら有効打を打てずにいる、そうしているうちにいま、主要産業まで失いつつある
・日本円を発行し続ければ国家の破産は避けられるが、このままインフレと円安は緩やかに進むだろう、あらゆるものの価格が上がるというインフレ時期にみなさんが望むようなタワマンだけが下がる、というのは考えづらい。話を戻すと、東南アジアとの経済格差は縮小を続け追いつかれ、いつか追い越される
・いま東京超都心は外国人に買われ今後は更に多くなる、円安が進むというのはそういうことである。いつしか買い手は「外国人とその蜜に群がる日本人」しか買えなくなる日がやってくる、それはいつかの「租界」みたいなものであろう(東南アジアのタワマンの所有者を見よ、あれになる)
・貧富の差が拡大し続けると何が起こるか、治安の悪化であり、行き着くところまで言ったら革命が起こる
・本来であればいま破滅的な未来が迫っているため、すぐに変えるしか無いが、日本は高齢者がマジョリティを取りすぎている。たとえ革命が起こっても有権者が高齢者ばかりだと彼らに恩恵が行く政策しかとりづらい
・日本は限りあるリソースを医療と年金に際限なくブチ込み続け、間違った戦略でいまなお消費され続けている、AI時代において新しい産業を生み出せない
・さて、港区はどんどん値段が上がっているがそこに住んでいるエリート夫婦は子どもの英語教育に大変熱心である
・アベノミクスの恩恵を日本で一番受けたはずの彼らが英語教育に熱心なのは本能的に日本の将来に絶望しているからだと思う
・彼らは、戦略的に日本を見捨てる準備をしているように感じる、海外は日本のような重い社保がないし、国家の感情が高齢者に引きづられない分、楽であろう(だからドバイに行く人が増える)
・いや、一時帰国場所として港区のマンションは残していくかもしれない。こうして東京都心のタワマンは、外国人とその手先、そして非居住者のものになる

・湾岸タワマンは、海外勢からの買いが入る、ギリギリの場所に位置する。私はINだと思っている。だから、短期的調整局面はあるものの長期的に見れば上昇の余地はあると考える
・しかし湾岸タワマンに住む既存の住民は、私と同じように現状の延長線では海外移住が叶わない、持っているリソースが乏しい人が多い(新築時価格が坪400〜500となる新世代の湾岸タワマン民はまた違うかもしれない…)
・彼らは、国家における収奪の対象となる。所得をすべて把握されるサラリーマンであるがゆえに思い社保を課せられ、かつ高額所得者扱いをされて育児することの恩恵すら減らされる
・湾岸タワマンは上がり続けるかもしれないが、インフレが更に進むと、住み続けると貧しくなってしまう住まいなのかもしれない。生活費・タワマン維持費は増加する、その増加分以上に所得を上げても高齢者福祉のために重税がのしかかる。といっても、ドロップアウトするにしても湾岸タワマンから満足できるであろう次の住まいを探すとなると、どこも高く移住できない。

あゝ、湾岸タワマン民に幸あれ。

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