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「患者さんのため」を超えるデジタル化

おはようございます。東京ヘルスケア 新美篤志です。

 先週は偏頭痛でのたうち回っていました。今朝一番でクリニックに駆け込んで偏頭痛薬を処方いただき、帰宅。

 通院の前後、高田馬場駅周辺を自転車で走りましたが、駅前でビル再開発が続く一方で駅前道路の路面店の不動産屋さんが撤退し、空きテナントに。路面店が空いていると少しさみしい雰囲気ですね。

 ただ街を歩いて多くの飲食店の張り紙を見ていると、本日から時短解除になりそうな勢いですし、今日は25日ということで多くのサラリーマンにとっては給料日。いわゆる人流が復活するかもしれませんが、街に賑わいは戻ってくるのでしょうか。

 一方で、個人的にはzoomで済む打合せはこのままzoomで、と思いますし、また「対面」オンリーというセミナーや営業・打合せの時代に戻るのでなくて、オンラインを基調にしたビジネスが作っていけると良いと考えます。

 昨年来、対面が「原則」というかそれしかありえないと思われていた医療や、健康指導についても、オンライン診療を活用する場面もじわじわ増えていくかと思います。

 例えば、医療のオンライン診療という点では、初診で顔色を診たりバイタルを測ったりという身体接触が必要である診療科では確かに難しいかもしれませんが、その一歩手前、例えば老人ホームや特養などで熱発して夜間に医師に診てもらいたい、できなければ救急車を呼ぶか朝まで待つか、というようなときに、受診側に付添いがいて画面の向こうの医師の問いかけにある程度しっかりした返答ができるような場合など、施設介護などの場にもっとオンライン診療を導入していくことはメリットがかなり大きいのかなと思ったりしました。

 そして今朝も読んでいた日経MJ新聞では「実店舗×EC 世界でも再編の波」というタイトルの記事がありました。診療所も薬局も、はたまた入院設備を有する病院でも、オンライン化とリアル診察室を適度に組み合わせて、生活の中に入り込んでいくことが求められてくる時代が、すぐそこまで来ていると感じました。

 コロナ第六波などの感染症対策・病床逼迫時の在宅医療もさることながら、そもそも「具合が悪くなったらクリニックに来てください」という診療所・医療の機能やスタンスが、「病気になる一歩手前の兆候を見逃さないように、普段からクリニックとつながって健康管理しましょう」、健診データもクラウドに蓄積して診てあげますよというようになっていくのではないかと思います。そこまで面倒をみてくれるかかりつけ医なら、診療費とは別に、クラウド健康管理などとしての年会費をそのクリニックに自費で払っても惜しくないかなあと。

 ただ、それにはどのような打ち手が可能なのか、診療・経営的コンセプトが必要なのか、地域住民の方々や、既にかかりつけで通ってくださる方とどのような関係構築をしていったらよいのか、そのための設備投資資金はどのように確保していくか。。。と、診療所経営的には課題が山積していますし、一診療所の努力だけでは如何ともしがたい法制的課題もあるとは思います。

 しかし「(来院する)患者さん」の【病気の治療】を超えて「地元の住民の方」のための【健康・予防マネジメント】というコンセプト先行でひとつひとつの課題に取り組んでいくと、新しい時代の医療経営が成立していくのではないか、診療報酬や法制は数年後についてきたりするのではないかな、などと考えました。


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