ベジポコマリンバ12

Vegetable Recordとマリンバで高架下の音作り

体験型音楽イベントといえば、Vegetable Recordが開催するものを思い浮かべる。

特定の街をベースに参加者全員が一帯となり、オリジナルサウンドが作れるのだ。楽器が苦手でも全く問題ない。

プロのミュージシャンが直接仕切るため、作曲のおもしろさの基本の基本が素人でも味えるのがポイント。



違和感なし?高円寺の高架下でアートイベント

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今回は、高円寺駅と阿佐ヶ谷駅の間にある高架下で、そのVegetable Recordが名物イベントを開催するという。
その名も『ワークショップ「高架下の音あつめワークショップ 〜Song for 高架下をつくろう!〜」』

“高架下芸術祭”というイベント内で開催されるのだが、このイベントはマリンバ奏者の野木青依氏が番頭を務める小杉湯ジェイアール東日本都市開発が企画・制作を担当。

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高架下再開発が注目され、活性化の実例も生じて久しい。

サブカルチャーの聖地ということもあり、一見殺風景のように見えてカオスな高円寺高架下。

昭和情緒あふれる飲み屋街を歩いているかと思いきや急に無機質なコンクリートに囲まれるのだ。

Vegetable Recordのホームグラウンドである浅草といい勝負ではないか。

そんなことを考えながら、高円寺駅から阿佐ヶ谷駅方面に向かって歩いていると会場を発見。



さらにカオスなサブカルチャーを音楽で

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体育館倉庫のようなエリアに高級そうなマリンバが鎮座。地面には多種多様かつ国籍不明な打楽器が用意されている。

参加者が揃ったので、まずは街中の音を収集しに出発。ひとりひとりに録音用のiPhoneが渡され、高架下ならではの音が聞こえてきたら録音するルール。

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高架上から聞こえてくる電車が走る音、通り過ぎるバイク、自転車のベル、買い物中のマダムの足音、居酒屋の呼び込みの声、料理を仕込みするいい香りとともに音もごちそうだ。

これを音だけで聞くとどんな情緒を楽しめるだろうか。まだ全作業が終わってないのに、もう仕上がりが楽しみになってしまう。

会場と高円寺駅を往復し、街中の音集めは終了。

次は用意された打楽器で高架下や街中の雰囲気を思い出しながら、自由に演奏して録音する。

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どれも楽器が苦手な人でも扱いやすそうなものばかり。楽器というか音の出るオモチャ的なものもあり抵抗がない。近隣への騒音も気にしなくていいため、思い切り音を出すことも可能。会場内を隅から隅まで歩き回りながら演奏もしてみた。


マリンバもしっかり演奏してみる

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それぞれ一通り演奏し、次はいよいよ本物のマリンバを演奏させてもらう。

私は幼稚園生の頃マリンバを習っていたのだが、先生が引っ越してしまったためやめなくてはならず、マリンバを触るのはそれ以来。

野木氏の美しい演奏に酔いしれそうになるが、丁寧な指導のもと、様々な打法で初心者でも演奏することができた。こちらももちろん録音され音源となる。

それぞれの参加者に渡されたiPhoneに録音された音源をベースに、録音した楽器の音源も取り入れ、各参加者ごとにVegetable Recordがアレンジして完成。

カメラマンの工藤葵氏によるポートレートもついてくるそうだ。

高架下音楽祭の最終日に直接取りに行き、受け取れる。




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みなさん、お疲れ様!ウォーキングしながら作曲も楽しめるので、なかなかアクティブなイベントだ。


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