ラバーブの簡単チューニング方法vol1

アフガニスタンやパキスタンに滞在しUstad Hamyoun Sakhiやその弟子たちから直で学び,バークリー音楽院で音楽理論の基礎を学んだ経験から 
ラバーブの基本的な調弦方法をわかりやすく記しますね。
ラバーブ持ってるけど、チューニングがわからない人、やり方習ったけど忘れちゃった人、この記事は必ず役に立ちます。

自己流の限界点とは

自己流には限界があります、私もそうでした。ラバーブは歴史ある伝統楽器です、はじめの基礎、チューニングができるようになれば難しいことしなくても、夢みたいな音が響くようになります。 
有料記事ですが、必ず近道になります。

はじめのうちは、無料で使えるチューナーでOK

ラバーブのチューニングは基準の音を聴きながらセットします。
バイオリンもAの音を聴きながらしますね。
ラバーブも基準の音を鳴らしながらチューニングします。


大きいラバーブ(古典用)のチューニングの一例

  • メイン弦低い方から C♯ F♯ B 

  • ドローン弦低い方から D A

  • 共鳴弦低い方から  D E F♯ G A B C♯ D E  F♯ G  A B 

小さいラバーブ(民謡用)のチューニングの一例

  • メイン弦低い方から E A D

  • ドローン弦低い方から F D

  • 共鳴弦低い方から F G A A♯ C D E F G A A♯ C D

他にもいろいろチューニング例ありますが
こんな感じで、ざっくりでいいので大きいラバーブは低め、
小さいラバーブは高めのチューニングが得意なのをおぼえておけばいいです。

基準の音を鳴らしながらチューニングする方法

ドレミファソラシド🟰サレガマパダニサ
ざっくりですが、初心者用なので
こんな解釈ではじめのうちは進んでいきましょう。

それでは、シンプルに
3つのステップで進めていきます
初心者のうちは
1と2までで大丈夫です。
共鳴弦はたくさんあるので、まだほっといてもOKです。

簡単!チューニングの3つのステップ

  • 1  低ドローン弦のサ(基準の音)、高ドローン弦のパ(5度)から

  • 2 男弦のサ、中弦のパ、女弦のサ

  • 3    共鳴弦は低いペグからサレガマパダニサ


ラバーブの音楽体系は、私たちのよくしってるドレミにも通じます。
とりあえず、基準の音がドだと仮定しちゃって、そこからドレミファソラシドに聴こえるようにセットしていきます。
この時、ドレミと言わないで、インド式のサレガマパダニサを声に出しながらチューニングします。


声にだすことの重要性 バークリー式とサレガマ式

私は、学生の頃ボストンにあるバークリー音楽院にいました。
全然勉強しない学生だったけど
唯一おもしろいクラスがイヤートレーニングでした。
ラバーブのチューニングと同じく、声にだして歌いながら音程を確かめていくやり方でした。

この方法を学んでたので、ラバーブをはじめて手にした時にすぐに音階にあわせてセットできました。
たくさんある弦のチューニングでひとつづつチューナーを見て合わせていく必要はありません。

基準の音(サ)からあわせていくだけでいいんです。
めちゃくちゃシンプルで、かつ耳のトレーニングにもなるので合理的ですよね!

この経験がラバーブの音楽理論をほとんど同じ移動ドのやり方で声に出しながら学びました。 
別に、上手に歌わなくてもいいんです。
誰かに聞かせなくてもいいんです。
音を体感的に、自分の体に、脳みそに聞かせてあげるためにも
声に出すのがめちゃ重要なんです。


私も歌わされました、そしてこの経験が後々、ラバーブの調弦に役立ちました。
さらにインド式のサレガマパダニサはドレミより発音しやすいです。
ラバーブをチューニングすることは、バークリーでやってるイヤートレーニングを同じです。 耳もトレーニングできます。 相対的な音感が自然に身についちゃうんです。 これはとても合理的ですよね。

チューニングの次は?

とりあえずドローン弦とメイン弦だけでも
チューニングできるようになったら
次は音階を瞑想的な雰囲気で味わう方法を
わかりやすく解説しますね。

ラバーブは魂とつながりがあるとされるスーフィーの楽器です
イメージを持って弾いてあげると、リラックス効果がさらに高まります!
次回も楽しみにしてくださいね。

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