株式会社良品計画のIR分析

無印良品で有名な株式会社良品計画の分析をアニュアルレポートを中心に行いました。

~会社情報~
ビジョン 自然と。無名で。シンプルに。地球大で。
売上高 3,795億円(2017年度)
国内売上比率 62%(2017年度)

~中期経営計画(2020年)~
売上高 5,000億円 (←今3,795億円)
営業利益 600億円 (←今452億円)
ROE 15%以上 (←今18.6%)
世界店舗数 1,200店舗 (←今928店舗)

店舗当たりの売上は、単純計算で約4.09億円(3,795/928)であり、2020年時点の試算では、約4.17億円(5,000/1,200)である。
店舗当たりの売上効率の向上はあまり見込めないと考えており、恒常的に購入する仕組みが重要と考えていると思われる。
販売戦略④.⑤にある、販売員への教育体制及び、顧客接点のアプリでの強化がその戦略と解釈できる。

店舗計画は、東アジア事業で40%増。東アジアでの拠点開発と、グル―バルサプライチェーンの効率化が重要課題の一つ。
また、具体的な施策にも取り上げており、倉庫在庫50%もすごい数値と感じた。実現するためには、倉庫効率の向上が必須だが、海外工場の場合は、輸送効率が重要なため、大型店舗の出店で倉庫効率の向上に努めていくと思われる。

企業理念を中心とした様々な取り組みは、CSRのアピールポイントであると同時に、世界的に無印良品を知ってもらう広告としても活用できていると思う。
例えば、MUJI HOTELやMUJI HOUSUのような形態では、圧倒的に自信のある自社の家財をアピールできる絶好の場所である。
多岐にわたるメイン事業からの派生ビジネスをしていることは、リスクヘッジとも捉えられるが、衣食住の全てをビジネスしているこの会社からすると、商品プロモーションとデリバリーが課題と捉えていると強く感じた。

結論
毎年10~20%近く売上を伸ばしている優良企業。
重要指標は客単価より店舗数。
店舗で働くスタッフへの教育体制の拡充を図っており、ESにも注力している。
商品への飽くなき継続的に成長していく企業と感じた。

※アニュアルレポートを中心に記載したが、決算報告書では、具体的な出店計画・業務の効率化についての記載があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?