見出し画像

有名人のサインは、アートである。ミーハー活動は創作活動である。

どうも、東京ぐらふです。ミーハーを通じて世の中の幸せの総量を増やしていっています。

さて、今日のお題はサイン色紙です。

最初に結論を書くと、私はサインをアートだと思っています。

辞書は、サイン色紙はアートと言っているようです。

広辞苑で「芸術」を検索すると以下の答えになります。

一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。絵画・彫刻・工芸・建築・詩・音楽・舞踊などの総称。特に絵画・彫刻など視覚にまつわるもののみを指す場合もある

広辞苑 https://sakura-paris.org/dict/%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91/prefix/%E8%8A%B8%E8%A1%93

サイン色紙をこの定義に当てはめてみましょう。

  • 材料 → 色紙とペンを使います

  • 技術 → 有名人ひとりひとりが自ら考えたデザインがあります

  • 身体 →  有名人が自ら書きます

辞書的にはサイン色紙はアートと言えそうです。ただ、これは辞書の定義が非常に広いために、サイン色紙もアートになりうると言っているに他なりません。

サイン色紙はサイン色紙にすぎないよね、と思っているとやはりアートのようには見えてきません。

色紙をアートに見立てることで重要です。

サイン色紙をアートっぽく昇華させるシンプルな方法

アーティストの杉本博司さん

ここで、日本を代表する現代アーティスト、杉本博司さんの力を借りましょう。

杉本さんは「ジオラマ」や「芸術」など、写真を通してこれまでにはなかった見方を提示しています。たとえば「ジオラマ」は動物の剥製を写真で撮ると生きているように見えてくるんです。この作品を通じて命とは何かと問うてくるわけです。

https://www.ufer.co.jp/works/hs_visions/works.html

そんな杉本さんが2020年に手がけた展示会が「飄々表具」展。

掛軸はふつう、書画を飾るものです。杉本さんはその常識を破り、水彩画や楽譜を飾ったのです。これにより、紙に書かれたさまざまなものがアートになってきます。また掛け軸とはこういったものだ、という固定観念も打破します。

サイン色紙を掛軸に飾ってみた

ということで、やってみました。サイン色紙を掛軸に飾ってみたのです。

どうでしょう。向き合っていると、色紙が、いや色紙にサインをしてくれた有名人が語りかけてくるようです。

サッカー元日本代表 本田圭佑
元横綱 朝青龍

ミーハー活動は創作活動

杉本さんの展覧会をご覧の通り、掛け軸にサイン色紙を掲げることは、これ自体が創作活動です。

また、そもそも、色紙にサインする営みは有名人ひとりだけで行えるものではなく、色紙を有名人に差し出すミーハーがいて初めて成り立つ、という点は強調したいところです。

つまり、色紙がアートだとすれば、有名人とミーハーとで生み出されるわけで、ミーハーはアーティストな訳です。

こうした観点からこのnoteではミーハーを肯定していきたいと思います。

今回取り上げた掛け軸色紙、ミーハーのみなさんも、ご自宅で試してみてはいかがでしょうか。

掛け軸は500円ちょっとで買えます。
https://amzn.asia/d/98OCagx


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?