有名人のサインは、アートである。ミーハー活動は創作活動である。
どうも、東京ぐらふです。ミーハーを通じて世の中の幸せの総量を増やしていっています。
さて、今日のお題はサイン色紙です。
最初に結論を書くと、私はサインをアートだと思っています。
辞書は、サイン色紙はアートと言っているようです。
広辞苑で「芸術」を検索すると以下の答えになります。
サイン色紙をこの定義に当てはめてみましょう。
材料 → 色紙とペンを使います
技術 → 有名人ひとりひとりが自ら考えたデザインがあります
身体 → 有名人が自ら書きます
辞書的にはサイン色紙はアートと言えそうです。ただ、これは辞書の定義が非常に広いために、サイン色紙もアートになりうると言っているに他なりません。
サイン色紙はサイン色紙にすぎないよね、と思っているとやはりアートのようには見えてきません。
色紙をアートに見立てることで重要です。
サイン色紙をアートっぽく昇華させるシンプルな方法
アーティストの杉本博司さん
ここで、日本を代表する現代アーティスト、杉本博司さんの力を借りましょう。
杉本さんは「ジオラマ」や「芸術」など、写真を通してこれまでにはなかった見方を提示しています。たとえば「ジオラマ」は動物の剥製を写真で撮ると生きているように見えてくるんです。この作品を通じて命とは何かと問うてくるわけです。
https://www.ufer.co.jp/works/hs_visions/works.html
そんな杉本さんが2020年に手がけた展示会が「飄々表具」展。
掛軸はふつう、書画を飾るものです。杉本さんはその常識を破り、水彩画や楽譜を飾ったのです。これにより、紙に書かれたさまざまなものがアートになってきます。また掛け軸とはこういったものだ、という固定観念も打破します。
サイン色紙を掛軸に飾ってみた
ということで、やってみました。サイン色紙を掛軸に飾ってみたのです。
どうでしょう。向き合っていると、色紙が、いや色紙にサインをしてくれた有名人が語りかけてくるようです。
ミーハー活動は創作活動
杉本さんの展覧会をご覧の通り、掛け軸にサイン色紙を掲げることは、これ自体が創作活動です。
また、そもそも、色紙にサインする営みは有名人ひとりだけで行えるものではなく、色紙を有名人に差し出すミーハーがいて初めて成り立つ、という点は強調したいところです。
つまり、色紙がアートだとすれば、有名人とミーハーとで生み出されるわけで、ミーハーはアーティストな訳です。
こうした観点からこのnoteではミーハーを肯定していきたいと思います。
今回取り上げた掛け軸色紙、ミーハーのみなさんも、ご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
掛け軸は500円ちょっとで買えます。
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