エアコンの暖房もつけっぱなししてみた

今日も電気の実験を始めます。

以前真夏に1ヶ月エアコンを冷房運転でつけっぱなしにするという実験を行いました。最近寒いので今回はエアコンを暖房運転でつけっぱなしにしたいと思います。

ただ、夏は一日中冷房つけていてもそこまで苦じゃないというかむしろ快適ですが、冬は寝ている時布団に入っているし乾燥するしでエアコンをつける意味がないので日中のみつけっぱなしで1日の電流値にどれくらい変化があるのかを調べてみました。

実験概要

朝8時にエアコンを起動し、夕方18時までの電流値を測定します。

今回は1分おきに電流値を測定してその変化を見ます。

測定された電流値

さて、いきなり結果です。

画像1

縦軸が電流値(アンペア)、横軸が時間です。

この日の最低気温は2.5℃、最高気温は10℃と比較的暖かい日でした。

エアコンを起動した直後、一気に13Aを超える電流値を記録しました。定格の運転電流5.25Aのエアコンなんだけどね(笑)

ただ、電流値が高かったのはほんの2,3分ですぐに3A程度に落ち込みました。

その後あまり電流値は変化せず2~3Aの間で推移します。

昼過ぎ、暖かくなってくると送風運転に自動で切り替わり、0.05A程度の電流値の時間と2A程度の時間で行き来します。自動で省エネ運転に切り替えてくれるんですね。最近のエアコンは大体このような機能が付いていることと思います。このエアコンは10年くらい前の製造なので結構古いのですが、それでも無駄な暖房はしないようになっています。

夕方、寒くなるにつれて若干電流値が1A程度高くなります。

別のもっと寒い日に同じような実験をしたのですが、その日は一日中3~4Aくらいの電流値になっており、やはり寒い日は電流値も高くなることがわかりました。

気になる電気料金は

8時から18時までの10時間の電流値の平均は2.3アンペアでした。

ざっくり計算で

2.3(A) x 105(V) x 0.88 ÷ 1000 x 10(時間) = 2.2 kWh

となります。0.88は力率、1000はWをkWにするための数字です。

電気料金の単価を20円/kWhと仮定すると、10時間で

44円

ということになります。

実際は夜までつけるのと、最低気温が氷点下になるような寒い日はもっと電気代がかかるので、1日に100円行くか行かないくらいですかね。エアコン1台で、1ヶ月で2000円〜3000円くらいがエアコンの電気料金になりそうです。

お出かけの時、エアコンは止めた方がいいのか?

冷房の時と違い、暖房ではすぐに電流値が落ち着きました。なのでつけっぱなしにすることによる電気代を安くする効果は薄そうです。

ただし、グラフで示したとおり、エアコンをつけた直後は一気に電流値が上がりエアコンに負担をかけます。なので1,2時間程度の外出であればつけっぱなしにしておいてもいいのかもしれません。特に断熱性の低い家ならなおさらです。マンションやRC造の家など断熱性の高い家ならばお出かけの際はエアコンを消した方が良いでしょう。

まとめ

エアコンの暖房運転の場合、最初の数分は一気に電流値が上がるが、すぐに一定の電流値に落ち着く。

冷房と違いつけっぱなしにすることの電気代への効果は薄いと考えられる。

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