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【県社協シリーズ】No.24

【県社協シリーズ】No.24 老人介護の実態

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県社協シリーズNo.24
老人介護の実態
−民生委員制度創設60周年記念民生委員モニター活動の結果−
昭和52年9月
徳島県社会福祉協議会



まそえがき
人生最大のしあわせは,健康で長生きすることである。しかし長生きするということは老人になることであり,日本人の平均寿命も男7 2. 1 5 オ,女7 7. 3 5 オと先進国並に伸び,老人が急速に増加していることはよろこばしいことである。ところが老人人口が増加すれば,当然福祉に欠ける老人も多くなり, 特に1人暮らし老人やねたきり老人に対する福祉対策は大きな国民的課題となり,いまー層前向きの姿勢で,積極的な老人福祉サービスを強化しなければならない時代がきたと思っている。
本県は全国的にも老人人口の多い長寿県であり,老人の生きがい対策,老人福祉施設の充実,ホームヘルパー活動等に力を入れていが,今後は特に在宅の対象者に対する福祉サービスを,総合的に強化しなければならないことを痛感している。
全社協は,昭和4 3年10月全国的に“ねたきり老人の実態調査”を実施し,深刻化する老人福祉に大きな話題を提供し,老人福祉関係予算獲得の資料となった。その後全国の民生委員が,毎年1回福祉モニター活動として,当面する福祉課題を調査してきたが,昭和51年度は“老人介護の実態調査”を実施した。いままでは,1 人暮らしやねたきり老人の実態調査であったが,今回はねたきり老人を介護する世帯の実態を調査したもので,この結果はねたきり老人とその家族の福祉を高め,今後の地域福祉活動のあり方,とりわけ市町村社協や民生委員活動等の強化推進に役立つものと期待している。この調査を実施するに当り・県下1, 6 1 0名の民生委員のみなさんが積極的に協力され,また市町村関係者の温かいご指導をいただいたことを厚くお礼申し上げます。
昭和5 2 年9 月
徳島県社会福祉協議会
事務局長藤原普
-1-



老人介護の実態調査要綱
1 調査のねらい
現在,わが国の人口は約1億1千3 0 0万人, この内6 5オ以上の老人は8 7 7万人で総人口の7. 9'1%を占めている。高齢化社会が到来しつつあり,この老人人口は急速に増加しており,これと併行して,ねたきり老人は次第に多くなっている。
すでに全国では3 0万人,本県では約4,000人が6カ月以上ねたきりで,心身障害の不自由と病気と闘っていると推定される。これらの老人の多くは家族と同居しており,老人とその家族の福祉を高めるために,ねたきり老人ならびに介護者にかかわる実態と問題を明らかにし,今後の地域福祉活動のあり方,とりわけ社協,民生委員活動等の強化推進に資するものである。
2 調査の主体
この調査の企画は, 全国社会福祉協議会と全国民生児童委員協議会が行い,県社会福祉協議会と市町村社会福祉協議会と市町村民生児童委員協議会および市町村の協力を得て実施した。
3 調査の対象
(1)要介護老人が同居する世帯の介護者を調査の対象とした。
① 要介護老人とは,6 5オ以上で,つづけて6カ月以上ねたきりの者。
② 世帯とは,住居を同じくし,かつ家計を共にするもの。(従って,老人とその他の同居者のいる世帯が対象となる)
③ 同居は,同一敷地内居住者を含む。
④ 調査時点(昭和5 2年5月1日)で,入院している場合は対象から除いた。
(2) 対象者の把握
市町村社協,民協は当該地区内に居住するねたきり老人のうち,この調査で対象とする同居の要介護老人世帯を選び出し,この全数を調査対象とした。
① 同居の要介護老人を選び出す方法としては,社協,民協等に備えてあるねたきり老人台帳等によるものとした。
(3) 全社協,全民児協は,調査を実施するにあたって,あらかじめ各都道府県・指定都市ごとに対象者数を把握し,県社協もこれと同様に各市町村ごとに対象者を把握した。
-2-



4 調査の時期
(1) 調査の時点は,昭和5 2年5月1 日現在とした。
(2) 昭和5 2年5 月1 日から3 1 日までの1カ月間とし,各民児協において,この期間の1 週間を調査期日と設定して調査にあたった。
5 調査員ならびに調査の方法
(1) 調査員は,県下1. 6 1 0名の民生児童委員とした。
(2) 調査員は,あらかじめ把握したねたきり老人同居世帯の介護者を訪問し,調査の主旨を説明のうえ記入を依頼した。
(3) 調資員は後日,対象世帯を再訪問し,調査票を回収した。
(4) この調査により知り得た内容については, 秘密を厳守する。
(5) この調査の結果は,統計以外の目的には使用せず,対象者の公表は,いかなる場合においても行わないよう十分留意する。
6 調査票の回収および集計
(1) 市町村民児協は,民生児童委員が調査した調査票をとりまとめ,昭和5 2年6 月1 0日までに市町村社協へ提出した。
(2) 市町村社協は,調壺票のうち1 枚を控として残し, 2枚を県社協へ送付した。
(3) 県社協では,集約された調査票を集計, 分析を行い公表する。なお, 集計の結果は全社協へ報告した。
-3-



老人介護の実態調査の結果
◎ 調査対象
1.調査対象数
2.調査票回収数
3.調査票回収不能数
2, 7 3 6 世帯
2, 5 9 4 世帯
1 4 2 世帯
回収率
9 4. 8%
調査不能の理由は,
① 高齢者で夫婦ともねたきりであった。
② 対象老人が入院中であった。
③ 介護者が不在であった。
④ 調査を拒否された。
⑤ 世帯が転出していた。
◎ 実態調査の結果
I 家族構成・職業・住居
I - 1 同居家族別世帯数(質問1)
1 2 3 4 人I 56 人l 62 人 3 人 4 人 5 7 人
431 342 447 503 455 225 149 42 2,594
166 1 3.2 1 7.2 1 9.4 | 1 7 5 I 87
7 18
8人以上不明
1 4 9 4 2
合計
2,594
5.7 1. 7 100%
現在,徳島県の1 世帯当りの平均家族構成人員は3. 1人である(昭和5 0 年国調)。
要介護老人をもつ世帯の家族構成は,5人が一番多く1 9. 4 0%,県平均の3人以上の世帯が8 1. 7%もあり,多くの家族に囲まれていることになる。要介護老人にとって家族が多いということは,しあわせなことと思われる。
I-2 1 5 オ以下の子供の数(質問2)
1 2 3 4 5 6 7 いない 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 不 明 Aロ 計
1,512 3 8 9 4 2 1 1 2 4 1 2 , 1 2 7 2,594
5 8 3 1 5.0 1 6 2 4.8 0.5 0.3 4 9 100%
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1 5 オ以下の子供がいない世帯が5 8. 3%と2分の1を占めているこれは介護が常にできる家族構成である。老後のしあわせは,混かい人間関係に囲まれていることである。家族が多いので,孫や曾孫も多いのではないかと思ったが,案外同居する年少者は少なく,孫たちはもう別居してしまって,童心の混かい心のふれ合いは少ないかも知れない。
I- 3 生計の中心者(質問3)
1 ねたきり2 3 既

婚の子
4 息子の5 未婚の6 既婚

の7
老人本人配偶者嫁息子
む娘 こ
1 4 9 2 5 3 1 .4 0 6 1 9 6 4 1 78 1 4 7
5.9 9.8 5 4.2 7.5 1.6 3.0 5.6
8 未婚の,
孫息子
10
孫娘
1 1
親類
1 2
その他
13

娘 計
不明
3 7 1 5 7 1 5 1 9 42 5 4 2,594

4 6.0 0.6 0.7 1.6 2.1 100%
生計の中心者は既婚の息子が5 4. 2%で,これは当然だと思われる。しかし,その次には配偶者が9. 8%あり,またねたきり老人・本人が5. 9%もいる。
ねたきり老人をもったその配偶者や,本人自身が生計の中心であるというのが1 5. 7%もあり,また娘むこや未婚の息子・娘,孫息子・娘に,そして親類,その他の者が生計の中心者であることは,深刻な老後の経済生活が伺われる。
Ⅰ-4 生計中心者の主たる職業(質問4)
1 2 殷

漁の
業自
3 ,,,,吊・塁の濾塁日雇5 6
農漁業


業主勤者の労者無職その他不明ムロ計
8 9 4 3 6 5 6 3 6 1 1 1 262 267 59 2,594
3 4.4 1 4.1 2 4.5 4.3 1 0.1 I 0.3 2.3 100%
生計中心者の主たる職業が股漁業者に多いことは,本県の実俯からすれば当然である。しかし無職1 0. 1%,その他1 0. 3%などがあることは,公的年金等とか,生活保護受給者ではないかと思われる。
I-5 生活保護の有無(質問5)
1 受けていない 2受けている 3不明 合計
2,256 1 6 4 1 7 4 2,594
8 7.0 6.3 6.7 1OO%
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生活保護受給者は6. 3%である。不明が6. 7%あるが,生保を現在受給していないが,低所得世帯と推察される。
I -6 住宅種類(質問6)
l 2 公営の3


間の

4 5 6 7
持ち家 借 家 間 借 給与住宅 その他 不 明 ^ ロ 計
2,4 1 4 43 6 9 8 3 1 5 4 2 2,5 9 4
9 3.0 1.7 2.7 0.3 0 1 0.6 1.6 1 00%
住宅事情は良くなっている。持ち家で生活している者が9 3%ある。しかし, 残り7%が狭い居室で不自由な体を駆使して生活していることが伺われる。
I-7 居室の数(質問7)
1 2 3 4 5 5 部屋6
1 部屋2 部屋3 部屋4 部屋以上不明メロ計
32 1 3 7 2 3 8 575 1,535 7 7 2,594
1.2 5.3 9.2 2 2.2 5 9.2 2.9 10 0%
前質問の通り住宅事情が良くなっているため,5部屋以上の部屋をもっている世帯が5 9. 2%ある。しかし家族構成から3部屋以下が1 5. 7%もあり,これでは十分ねたきり老人を介護することは,むつかしいのではないか。
Ⅰ-8 ねたきり老人の数(質問8)
1 2 3 4
1人 2 人 3 人以上 不 明 Aロ 計
2,265 1 7 3 ゜ l 5 6 2,594
8 7.3 6.7 ゜ 6.0 100%
ねたきり老人の数は,1 人が8 7. 3%となっている。
ねたきり老人が3人以上いる世帯はないが,2 人が6. 7%もいる。この1 7 3 世帯は誠にご苦労の多いことであろう。
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Ⅱ ねたきり老人について
Ⅱ−1 老人の性別(質問9)
男 女 不明 合計
1,115 1,3 7 7 1 0 2 2,594
430 5 3 1 3.9 lOO%
現在,日本人の平均寿命は,男7 2. 1 5 才, 女7 7. 3 5 才と男は世界一のスウェーデン並となり,女は世界第5位の長寿国となった。これと同じように女が53.1%,男は43%と,はりねたきり老人は女性が多い。
Ⅱ−2 老人の年令(質問9)
6 5〜 2 7 0〜 3 7 5〜 4 8 0 オ5
不明ノロ6 9 オ7 4 オ7 9 オ以上計
3 3 1 499 620 1.0 4 0 104 2,594
1 2. 8 1 92 2 39 4 0. 1 40 100%
平均寿命が伸び,日本人は長生きできるようになった。8 0才以上のねたきり老人が4 0. 1%もいる。
6 5 才以上のねたきり老人の世帯を調査したが,6 5 才から6 9 才までは1 2. 8%で,7 0才以上のねたきり老人が8 3. 2%を占めており,高齢でしかもねたきりが次第に多くなっている。
II−3 老人の日常動作−−移動(質問1 0)
2 手伝ってもら3 まった< 4
自分でできるえばできるできない不明^
口計
7 6 7 923 795 109 2,594
2 9.6 3 5.6 3 0.6 4.2 100%
心身障害のためねたきり老人は,体が不自由で日常生活には苦労をしている。まったく動作·移動ができない者が3 0. 6%と3分の1を占めている。また他人に手伝ってもらえばできる者が3 5. 6%と, ねたきり老人の実態は非常にきびしい状態にある。
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Ⅱ−4 老人の日常動作−−入浴(質問1 0 )
I 2 手伝ってもら3 自分でできる まった< えばできるできない不明合計
3 0 8 l, 1 5 8 l. 0 4 2 86 2,594
11 .9 4 4.6 -102 3 3 IOO%
入浴することは健康と心の安らぎとなる。誰でも毎日1回,少なくとも2日に1回は入浴したいものであるが, ねたきり老人で,自分で入浴できるのは1 1. 9%である。まったくできない人が4 0. 2%, 手伝ってもらえばできる人が-44.6%と, ねたきり老人は入浴を希望してもこれがなかなかできないようである。
Ⅱ−5 老人の日常動作一ー食事(質問1 0)
1 2 手伝ってもら3 まった< 4
自分でできる えばできる できな い 不 明 合 計
1, 1 4 3 8 1 7 5 36 9 8 2,594
4 4.0 3 1 5 2 0 7 3 8 1 0 0 o,{;
老人の楽しみは食事である。手足は不自由であるが,自分で食事ができる人が4 4%あることはうれしいへしかし, 2 0 . 7%がまったくできない。また31.5%が手伝ってもらわなくてはならない。老人介護の一番重要なことは,この食事のことであろうと思う。
Ⅱー6 老人の日常動作一ー排泄(質問1 0 )
1 2手伝ってもら 3 まった< 自分でできるえばできるできない不明合計
7 4 1 9 4 1 8 0 8 1 0 4 2, 5 9 4
2 8 6 3 6 3 31 .1 4.0 100%
ねたきり老人の介護で 一番苦労するのは,食事とこの排泄である。 まったくできない人が31.1%もあり,手伝ってもらえばできる人は3 6. 3%である。自分でできる人は, 食事よりもむつかしいのか,2 8. 6%となっている。
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Ⅱ− 7 寝たきりの期間(質問1 1)
16 カ月~ 2 1年~ 3 2年~ 4 3年~ 5 5年~ 6 10年~ 7
15年以上
8
不1年 明 ムロ 計 未満2年未満3年未満5 年未満1 0年未満15年未涸
330 387 4 2 8 4 54 6 1 2 2 0 6 11 6 6 1 2,594
1 27. 1 49 1 6 .5 175 2 36 79. 4.5 2.4 1 00'1>
ねたきり老人とは6 カ月以上病床にある人をいう。
ねたきりになって5年以上1 0 年未満の人が一番多く2 3. 6%, 5年以上ねたきり老人は3 6%もいる。これは半数以上が5年以上のねたきり老人であることになる。
Ⅱー 8 医師による定期治療の有無(質問1 2)
1 2 3
受けている 受けていない 不 明 Aロ 計
2,074 445 7 5 2,594
800 1 7. 2 2.8 1 00%
ねたきり老人は何かの病気をもっていると思われる。
6 5オ以上のねたきり老人は,医療喪も公骰で負担されることになっているが, 定期的に医者
の治療を受けている人は8 0%。しかし,1 7.2%は受けでハないというのは,病気が固定しているのか,医者にかかりたくともかかれない状態にあるのだろうか。
Ⅱー9 排泄の世話(質問1 3)
1 世話をして2 便所に3便器の用意や4 5 悶たまま便器
いなVヽつきそうしまつをする一部手をかすつかわせる
395 499 5 0 2 2 6 5 3 07
1 5 2 1 9 2 1 9.4 102 1 1.8
6 おむつを7 8
とりかえる
その他不明ノロ計
5 0 2 44 80 2,594
1 9.4 17. 3 1 1ooi
ねたきり老人にとって排便が大きい苦痛であるが,またこれを世話するのも大変である。
おむつをしている人が1 9. 4% ,便器を用意し, また使っている人が2 1 . 2%もいる。つき添
てもらえば便所へ行ける人は1 9. 2%,世話をかけていない人は1 5. 2%あり,しあわせである。
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Ⅲ主な介護者について
1
I
Ⅲー1 介護者の性別( 質問1 4 )
2 3
男女不明ノ口計
2 7 4 2, 2 4 4 7 6 2,59 4
1 0. 6 8 6.5 2 .9 1 00%
家のなかで,弱者への救済を行動でするのは女性が多い。
ねたきり老人を,温かい心でお世話するのも女で8 6 . 5%となっている。家庭の事情もあってか男が1 0. 6%介護をされている。
Ⅲー2 介護者の未既婚区分( 質問1 4 )
既婚2 未婚3 不明^ ロ計
2, 0 8 5 8 0 4 29 2,59 4
8 0.4 3. 1 1 6 . 5 1 0 0%
介護者はやはり家庭の主婦が多く8 0. 4%となっている。
Ⅲ−3 介護者の年令(質問1 4 )
1 2 3 4 5 6 7 8
2 0 オ代3 0 オ代4 0 オ代5 0 オ代6 0 オ代7 0 オ代8 0 オ代不明ノロ計
4 5
17.
1 6 9 4 87 6 0 2 5 2 0 36 5 7 0 3 36 2, 594
6. 5 1 8 8 2 3. 2 2 0. 0 1 4 . 1 2. 7 1 3. 0 1 0 0%
介護者は女性が多いが,その年齢は5 0 才代が一番多く2 3. 2%となっている。50才以上の介護者が6 0%を占めており,この内で7 0 才以上が1 6 . 8%もいる。8 0 才代の高齢者が2. 7%あり,ねたきり老人の苦痛は勿論であるが, このねたきり老人を介護することは重労働であり,体と心を動かして奉仕しなければならないご苦労を十分に承知しなければならない。
Ⅲ−4 寝たきり老人と介護者の続柄( 質問1 5 )
1 2 3 4 5 6 7
配偶者子供嫁・むこ孫親族その他不明ノロ計
8 49 47 0 1,0 4 1 7 6 4 3 4 1 7 4 2,594
3 2.7 1 8 . 1 4 0. 1 2 .9 1. 7 1.6 2.9 1 0 0%
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ねたきり老人を介護するには,湿かい心と親身な行動が大切である。そのためには配偶者や
子供が当然お世話することになる。嫁.むこが4 0. 1%,配偶者3 2. 7%と合計8 2. 8%とな
っている。
しかし, 当然介護すべき配偶者や子供・嫁がいない家庭もあり,親族· その他が3. 3%ある。
皿ー5 介護者の自覚症状( 質問1 6) ( 重複回答)
1
特にない
2 疲れが3 睡眠不足4
腰痛
5 いらいら6 ひ どい に な る す る 気が重い
7
1,0 3 0 7 0 5 7 1 4 45 9 38 9 4 8 8
3 97 2 7 .2 2 7 .5 1 7 .7 I 5.0 1 8.8
その他
8 不明集
調査票数
7 5 7 8 3,9 38
2.9 3.0%
介護者は心身ともに苦労が多い。従って疲労,心配ごとなどから自覚症状がでてくるが, 睡
眠不足が2 7 . 5 d/J , 疲れがひどい2 7 . 2 d/J と多く,次いで腰痛,いらいら, 気が重いなど介護
者自身も病気にかかっている。特にないというのは軽度な介護か,また若く体力があるから自
覚症状を感じないのではなかろうか。
皿ー6 介護困難事項( 質問1 7 ) (重複回答二項選択)
1
7
2 3 4 排


話の
5 衣服の6
移動補助入浴食事着替え洗濯
3 9 3 1,37 1 2 4 4 1,0 7 7 530 3 2 2
1 5 2 5 29 9.4 4 1. 5 2 04 1 2 .4
8 , 話し相手 そ の 他 不 明 集 計 調査票数
2 3 2 1 1 4 1 2 1 4.4 0 4
08 4.4 47 佑
ねたきり老人を介護するには,多くの方法, 手段がある。しかし, この中で一番困難なお世
話は①入浴5 2 . 9%,②排便の世話4 1. 5% , ③衣服の着替え2 0. 4% , ④移動補助1 5. 2% ,
⑤おむつの洗た< 等1 2. 4%, ⑥食事9 . 4%ーなどとなっている。
こうした労慟と話し相手になる時間も数字の上では少ないが, 相当多くの時間をかけている
ものと思われる。
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Ⅲ−7 生活上の影響(質問1 8 ) ( 重複回答)
1 2 外出で
3 家烹の世4
仕事にで
5
お金が
6 子供の7 』供の勉
特にないきない嬰カできられないかかる育児がが見て
v ヽできないやれない
7 53 1 ,3 0 0 I 2 9 7 5 9 2 1 4 2 2 3 5
2 9 .0 5 0 . 1 5.0 2 93 82 0. 8 1 3
8 家庭内が9近所・忍10 自分の11睡眠中起12 結婚で13 う ま く のつき 楳 計 門間がこされるきない
その他調査票数
いかないができないてない
8 0 1 8 6 44 9 8 65 1 4 6 3 4,8 6 9
3. 1 7.2 1 7 .3 3 3.3 0.5 2 .4 伶
介護者は家庭の主婦が多いが, 主婿も仕事をもち, 子どもを教育し, 社会的に多くの役割を
もっている。これらの介護者がねたきり老人をもったために生活上にどのような影勝があるだ
ろうか。①外出できない5 0. 1%, ②睡眠中よく起こされる3 3. 3% , ③仕事にで
られない2 9. 3%, ④自分の時間がもてない1 7 . 3% ―ーなどとなっているが, なかに
は結婚ができないという切実な悩みをもった人もいる。
Ⅲ−8 介護者の勤めの状況の変化(質問1 9 )
1 2 3 4介護が可5 翌をし6 7
勤めてい 勤めを 休職 ・ 休 能な勤め ら勤 その他 不 明 合 計 なかったやめた暇にしたにかえためている
1,567 2 8 5 53 6 1 2 5 7 1 5 4 2 1 7 2,5 9 4
6 0.4 1 1. 0 2 .0 2 .4 9 . 9 5.9 8 .4 1 0 0%
介護者も働いている。また拗かなければならない。主婦などで勤めていない人も6 0. 4 <J,/J い
るが, 勤めをやめた人が1 1%, 介護が可能な勤めにかえた2 . 4 <J,/J , 休職や休暇にした人が2
% いる。また, 介護をしながら勤めている人が9. 9% あり, 家庭生活に大きな変化をもたらし
ていることになる。
Ⅲ−9 代わりの介護者について(質問2 0 )
1 だれも2 3 4近所の5 6 ポラソ7 8
いない家族親族人・友人家政婦ティアその他不明メロ計
1 9 8 1,7 5 7 44 9 58 3 2 1 2 4 7 5 2,5 94
7.6 6_ 7.8 1 7.3 2 .2 1. 2 0 1 0 .9 2 . 9 1 0 0%
-1 2 -



介護者の代わりがいるかどうか。家族がいる6 7. 8%, 親族にいる1 7. 3%はよいが,誰も
いない人が7. 6%ある。
家政婦にお願いできる人は恵まれているが,近所の人とか友人,ポラソティアなど,近隣社
会の善意の人々がいる。
Ⅲ−10 他の要介護人の有無(質問2 1 ) ( 重複回答)
1
v ヽなv ヽ
2, 3 1 4
8 9. 2
2
ねたきり老人
5 6
2 2
3 ねたき讀人以
外の要老人
3 7

4
4
身体障害児者
5 ちえおくれ
児者
3 1 3
2 0.1
6 老人以外7 その他
8
の 病 人 不 明 集計調査票数
2 4 1 2 1 1 7 2 , 5 9 4
0.9 0. 5 4 . 5 1 0 0%
ねたきり老人の要介護者がおり,この外にまだ要介護者がいる世帯もある。心身障害児者,
病人などが4. 1%ある。特にねたきり老人と病人をかかえた世帯は大変であろう。
福祉に欠ける人たちのなかで,こうした在宅の心身障害者,病人のいる世帯は, 次第に多く
なってゆくのである。
-13 -


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