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【とくしま福祉広報】No.31

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No.31 く特集> 昭和37年度社会福祉事業の点検
とくしま福祉広報
徳島市万代町1 県庁内社会福祉法人徳島県社会福祉協議会
もくじ

  • 昭和38年度社会福祉関係予算の結果・・・2

  • 市町村社協活動の推進・・・7

  • しあわせを高める運動の推進・・・8

  • ボランテイア活動の促進・・・10

  • 民生児童委員の資質向上・・・12

  • 児童福祉施設の近代化促進・・・13

  • 保育事業の推進・・・15

  • 児童の福祉・・・17

  • 母子の福祉・・・19

  • 老人の福祉・・・20

  • 身体障害者の福祉・・・22

  • 精神薄弱者の福祉・・・23

  • 同和事業の推進・・・23

  • 広報活動・・・24
    社会福祉事業の寄付金を一つにまとめた窓ローそれは赤い羽根です



...2...
昭和38年度社会福祉関係予算の結果

食全国関係者の積み上げで政府案きまる。
昭和38年度の国の予算は,政府与党の首脳が,社会保障制度の拡大充実を重点政府の一つだと呼号
していたので,厚生省関係予算の飛躍的な増額が期待されていた。
なるほど社会保障関係の予算は,総額5,515億6,654万円で,昭和37年度に比べると590 億3 ,749万
8 千円の増,この延び率は21.7%で国家予算全体の延びよりも上まわっている。
しかし,その内容をよくみると,全国社会福祉関係者が要望していた数多くの問題が骨抜きされて
いる。
地域ぐるみで,明るい町づくり,村づくり運動を続ける平素の事業や活動の中で社会の信を問い.
さらに関係予算の増額獲得に努力し,来々年度の予算獲得のスタートを切らう。

  • 全社協予対A項目予算概要
    38年度予算に計上された全社協予対委のA 項目中主なものは次のとおりである。


1. 児童健全育成
児童館(新規) 1 億円
蛉補助新築9 0 ケ所4 8 坪@ 5 万円
改築5 0 ケ所2 3 坪@ 5 万円
計9, 0 9 0 万円
運営費@年3 0 万円X %補助
既設2 1 ケ所(1 年分)新設1 4 0 ケ所(6 ヶ月分)
計9 1 0 万円
この予算確保には東北地域保育所関係者を中心とする運動が大きな力となった。運用上いわゆる無
認可保育所対策がおりこまれているが,今後児童の地域センターとして発展が期待される。
児童遊園設置費前年どおり2,300万円%補助1 3 8 ケ所
2.福祉施設の整備
老朽施設緊急対策5 年計画で改築する計画がたてられ,整備費補助の他民間の%自己負担額につ
いて年金福祉事業団の資金が振興会を通じて融通される。5 年据置で将来利子補給が組まれる予
定。細部は追つて発表されるが,原案の緊急整備公団は実現しなかった。
社会福祉事業振興会1 億5 千万円(前年は1 億円)
3.従事者の処遇改善
ベース・アップ全施設職員給与改善のため約8 %相当の財源が見込まれている。37年度は保
母が重点となったが全職員分が見られている。



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実施にあたつては職務内容などによる格付けが行われるものと見られ,凹凸是正の形になるといわ
れる。この点ー率のベース・アッフ゜とは考えられない。又,保育所については丙地を乙地なみに引
上げる財源が組まれたので丙地は平均15%更にアッフ゜される。
なお, 37年度補正予算による9.1 %アッフ゜は別に実施される見込みである。もし38年度に給与の格
付が行われるときは, 39年度以降の給与改善は新しい段階で検討が必要となる。
産休代替職員費3,749万円(前年2,540万円)
%補助賃金日額370 円→690 円
保母数40,080人→44,000人出産% o. □93→0.065
その他前年どおり
退職手当共済事業491 万円(前年293万円) 2,396人分,掛金1 人年150 円
職員の定員増,定期昇給,諸手当,その他は見送られた。
4.生活保護費718億6,990万円(前年608億1,308万円)
(内訳) 生活扶助309億0858万円(前年244億7686万円)
住宅II 24億4017万円(18億1528万円)
教育II 26億9654万円(22億6403万円)
医療II 342億2031 万円(309億5074万円)
出産II 1655万円( 1810万円)
失業II 2億7526万円( 1 億4897万円)
葬祭II 9754万円( 8949万円)
この予算により生活扶助の基準は17%引上げられた(4 人世帯, 12,213 円→14,289円)他,次のように改善される。
期末一時扶助(1 終地1 人, 260円→350 円)未成年者勤労控除新設( 1 人月2,000 円)新規就労控
除( 1,800 円→2,000 円)学用品費(小学5年215 円→225 円)技術家庭科(平均600 円→ 1,234 円)
5. 低所得階層対策
世帯更生貸付金8 億円(前年6 億円)
%補助,生業費( 10万円→20万円)出産貿(3,000 円→5,000 円)
葬祭費(4,000 円→5,000 円)転宅費(新規12,000 円)修学資金(高校1,000 円←1,500 円)その他前年どおり。
世,更,推進指導費
世,更,推進事務費
488万円(前年どおり) (全社協分)
3,485万円(前年どおり) ½補助(都道府曝社協)
心配ごと相談所3,160万円(前年2,328万円) (市町村社協)
%補助新設155 ケ所既設540 ケ所
民生委員互助共励事業2,500万円(前年1,250万円) (全社協)
この事業は,全民生委員1 人100 円の負担が加えられて実施されてきたが, 38年度は1 人200 円に増



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額することが条件となつている。
授産事業振興対策贄
施設事務補助として保護授産分(1 億7 ,404万円) (6,915人X 121 円94X258 日)の他,新に社会事
業授産分3,775万円(被保護者のみ1,500人X121 円94X258 日)が組まれ,数年来の難問題に解決の
光を見出した。又家庭授産施設628万円(1,849 人X16 円46X258 日)が組まれている。
整備費補助金としては創設分1,437万円( 5 ケ所, 250人) :補修1,069万円,機械整備580万円,家
庭授産施設862万円(収容力増1,500人, 15 ケ所,倉庫15 ケ所X15坪X5万円,自動車15 台X40万円)
が見込まれた。
6. 重症心身障害対策
重症心身障害児療育費補助金1,500万円(前年600万円)
¾o 補助, 2 ケ所, 140床分
重症心身障害児施設整備費1,987万円(新規)
蛉補助, 2 ケ所(東京100床,滋賀50床)
重度身障者施設整備賀2 ケ所分(新規)
7. 老人福祉法47億7,439万円(前年35億0,495 万円)
老人福祉法の実現を見ることになったが,その内容は次のとおりである。
全国一斉健康診断費4,977万円(新規)
一般検査2,673万円( 133万人x 受診%30=40万人X200 円)
(内訳)精密検査2,304万円(40万人X 要受診%20X 困窮%60=4万8千人X1,440 円)
老人クラブ助成費補助9,700万円(新規)
(16,167 クラブX3,000 円X½X12月) X% 補助
老人世帯家庭奉仕員費補助2,435万円(前年1,072万円)
250人一507人(507人X12,000 円X12 月)
この他従来の養老施設を老人ホームとし,創設20 ケ所( 1,000人)拡張(120 ケ所, 3,CIOO人)を
はかると共に保護投が計上された。
又,看護老人ホームを設け,既存1 ケ所の他に4 ケ所を新設(400 人)
し,軽費老人ホームについては15 ケ所( 1,050人)増設されると共に新に%補助1,571 万円の事務
費が新規計上された。
老人福祉センターは%補助で850万円(前年820万円)の設置費補助が組まれた{ (3 ケ所X150坪5万円)+ 100万円}
8. 保育所対策
保育所の増設
無認可保育所対策
D 階層リンク制廃止
新設150 ケ所→160 ケ所
児童館の項参照



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D 層を2 段階としD 1 は, 1,200~1,300 円となる予定。又B 階層は徴収は免除される。一方C 階
層は徴収額を是正することとなり15,J ~350 円の引上げが,それぞれ5 段階にわたり行われる模様である。
地域差の是正
保母修学資金貸付費
職員給与の項参照
1,800万円(新規)
½補助,貸与月額3,000 円X 1,000 人X12月分
この他,保育所に関係するもの次のとおり
へき地保育所運営賀9,777万円(前年4,957 万円)
%補助,既設685 ケ所(10~11 ヶ月)新設340 ケ所(7~8 ヶ月)給与改定分9.1 %その他前年どおり
季節保育所運営費2,000万円(前年どおり)
前年どおり5,000 ケ所分単価かわらず
9. 地域福祉活動強化対策費
社協補助金3,000万円(新規)
福祉活動普及員を5 年計画で全市町村社協に設置するため運動をつづけたこの予算は,市町村の
設置が見送られて次のとおりとなった。
企画指導員10人(全社協) 412万円
福祉活動指導員158人(都道府県社協,平均5 人) 2,588万円,府県社協分は½補助
いづれも人件費の他指導旅費及び庁費がおりこまれた。
その資格要件,採用手つづきについては検討中で追つて発表される。
市町村社協の福祉活動普及員は今後の運動にまたねばならないが,地域活動の運営費について補
助されたことは注目すべきことであろう。
保健福祉地区組織育成強化費2,701 万円(前年2,687万円)
従来の補助方式がかわり地方分については,都道府県を通じて民間団体に補助される。補助率½o
(内訳) {
中央分640万円(前年830万円)
地方分2,061 万円(前年1,857万円)
以上A 項目のほか関係あるものを上げると次のとおりである。
① 収容施設児童の処遇改善
飲食物質養護施設等
間食贄II
精薄通園
日常諸費{
養護施設等
精薄通園
84 円31 →96 円42
5 円
5 円
30 円30←37 円03
15 円54→ 16 円30



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教育貨(年) 3,645 円23→4,313 円50
(小) 750 円→950 円
見学旅行痰
(中) 1,900円→2,150 円
(小) 3,856 円05→4,227 円
学校給食賀
(中) 4,932 円80→5,379 円
盲ろう高等部5,274 円→6,158 円
就職支度金(新規) 1 件1 万円
ョ 保育所児童の処遇改善
給食費幼児13 円17→15 円12
{
3 オ未満38 円06→43 円70
日常諸費幼児5 円09→6 円22
3 オ未満5 円27→7 円05
間食費5 円
⑧ 母子休養ホーム(新規) 1,500万円
鈴補助4 ケ所分{ (5 万円X200坪) + ( 25 千円X50人)) X½
④ 母子福祉センター設置費940万円(4 ケ所,%補助)
⑤ 児童扶養手当27億2,641 万円(前年14億1027万円) 134,364件→203,853件,所得制限緩和(9
月以降)本人15万円→18万円,扶養義務者50万円→60万円,身障児年令延長16→20才,手当増額
(9月以降)第1 子800 円→ 1,000 円,第2子600 円→ 700 円,第5子以降400 円→400 円
⑥ 母子福祉貸付金4 億円(前年5 億円)
修学資金(高校分) 1,000 円→ 1,500 円,事業開始資金限度額10万円→20万円の見込み。
⑦ 児童問題研究所補助6,000万円(新規・母子愛育会)
⑧ 身障者体育振興費補助78万円(新規)
1 県30万円のうi o, ½補助
⑨その他
生活保護法施行事務費補助金4,222 万円に郡部祁甘止事務所ジーフ゜100台(½補助)オートバイ200
台(½補助),更生援護施設に点字図書館4 ケ所(新)ろうあ者更生寮1 ケ所(新)などが計上された。



... 7...
市町村社協活動の推進
脅住民に信頼される社協活動を
社協の体質改善と点検を積み上げ
県下の市町村社協活動は次第に活発となりつつあり,社協の機能と機構について反省と検討がなされている。
県社協としては,段階的に地域ぐるみの社協活動を積み上げすべく, 汗市町村社協活動の具体的推
進方策ヽを示し,研修会,専任職員を中心とした話し合いの場を進めている。

  1. 専任転員設置促進
    現在市町村社協の専任(専従)職員は
    徳島市4 名小松島市3 名
    鳴門市2 名阿南市2 名
    勝浦町1 名大麻町l 名
    名名
    11
    町町

    国脇
    山川町1 名
    計1 6 名
    毎月1 回,市町村社協連絡協議会(略称〝渦の会〟)を開き,当面する諸問題を中心に相互の研究協議を行つている。

  2. 郡内町村社協連絡協議会
    各福祉事務所を中心として町村社協活動の連絡調整をはかり,地域の特色を生かした活動を推進するため,各福祉事務所単位に町村社協連絡協議会が発足しているが,板野ブロックを除く他ブロックは, 2~3 回連絡協議会を開き,事業計画,当面の問題研究を行っている。

  3. 社会福祉長期建設基本構想の検討
    政府が現在押し進めている国民所得倍増計画は,社会情勢,経済情勢に大きな変化を与え,所謂〝変貌する社会〟と云われているが,これに対応して10年将来の社会福祉事業を考えた社会福
    祉長期建設基本構想を全社協を中心に全国関係者で検討を加えている。
    県社協でも全社協,牧業務部長を講師として迎え〝社会福祉協議会基本要項〟等を中心に,市町村社協職員研修会を開く外,各種会合,社会福祉大会でも研究協議を積み重ねてきた。

  4. 保健福祉地区組織活動の推進
    中央育成協から昭和37年度推進地区として,羽ノ浦町,阿南市伊島,徳島市川内地区,小松島市北校地区の4 ケ所が指定され,従来の勝油町,山川町と合せて6 地区が具体的な保健福祉地区組織活動を推進している。



... 8...
県指導者研修会は昨年の通り県下7 ケ所(各福祉事務所単位)で開き, ‘社会調査と課題のつ
かみ方、汀ボランテイヤ活動の推進、を中心に研究協議を行つた。
本年度中央育成協よりの前渡資金額は
中央研修会費21,000 円
地方研修会費74,000
推進地区指導者研究協議会費19,310
推進地区指導費6,600
推進資料作成費21,000
推進地区活動費198,000
広報関係者連絡会費4,000
業務連絡ブロック会議費8,180
関係団体共催費10,000
広報資料作成配付費9,000
計371,090 円

市町村社会福祉大会の開催
地域の住民の課題を績み上げ,社協活動の大衆化を促進するための,市町村社会福祉大会開催をすすめて来たが,本年度は,徳島市(第2 回),小松島市(第4 回),勝浦町(第5 回),大麻町(策1 回),山川町(第2 回)においてそれぞれ効果的な大会が開かれている。
特に,小松島市,勝浦町等では分科会をもち,住民が関心をもつ各種課題について,熱心な研究協議が行われ,又総会では各種社会福祉に関係する功労者,優良団体等が表彰されるようになつたことが目立つている。

しあわせを高める運動
玄しあわせを高める運動の推進
2 年目を迎えた本運動を推進するため, 8 月9 日, 11 月21 日, 1 月30 日の県社協民生児童委員部会とかねて, しあわせを高める運動の充実,効果的組織的推進の方策について,検討を加え,次の5 点を重点目標として推進した。

  1. 市町村社協に「しあわせを高める運動」推進委員会を設置すること。

  2. 民生委員協議会活動の充実強化をはかること。

  3. 世帯票(選定世帯指導記録票)の記録を整備すること。



... 9...
◎四国ブロツクしあわせを高める運動推進研究協議会の開催
当面の本運動の進展を阻害している諸問題の究明と,強力な推進体制と効果的な実践方策を検討樹立するため,本県が当番県として2 月1 日2 日自治会館にて開催した。この会には中央より厚生省庶
務課西沢事務官,全社協事業部狩野見次長,宮沢主事が来県,指導を受けた。

玄心配こいと相談事業の促進
本年は新らしく5 ケ所が公費委託を受け,国府町の自主的開設を加えると, 14 ケ所になった。開催市町村社協は,徳島市,鳴門市,小松島市,阿南市,勝浦町,神山町,羽ノ浦町,鷲敷町,牟岐町,
大麻町,川島町,脇町,三加茂町,国府町で,昭和37年11 月30 日までに受けた14相談所の取扱件数は3,216件に達した。
主な動き
① 心配ごと相談所連絡協議会の結成
会長笠原林蔵(小松島市主任相談員)
副会長橋本農太郎(牟岐町主任相談員)
② 連絡協議会の開催5 回
10 月20 日, 12 月14 日15 日, 1 月16 日
③ 県協力員,主任相談員合同協議会の開催1 回
5 月6 日
④ 心配ごと相談所指導監査
6 月6 日~ 7 の2 日間
⑤ 四国,九州ブロック心配ごと相談所相談員研修会に代表派遣
1 月24 日~26 日別府市本県より11 名参加
⑥ 心配ごと相談所運営ハンド,ブック作成
斉家庭内職推進指導
県下の母子家庭や低所得者家庭を中心として,内職希望者の実態を明らかにするため,現在アンケート調査を実施中で,この調査結果にもとずき,各関係蛾関団体との会議を開き,今後本県における
家庭内職推進対策を研究樹立し,本事業の促進を図ることになつている。

斉法外援護
本年度は旅費支給2 件,生活一時保護費1 件と年々減少の傾向にある。
玄世帯更生資金の貸付



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世帯更生資金の貸付については,民生委員が中核体となって推進している::::しあわせを高める連
動::::の一環業務として取扱われており,一昨年の世帯医療資金の統合をはじめとし,身体障害者更生
資金,修学資金の新設により充実された貸付制度として非常に活用され,その効果を挙げている。
資金量も年次増加しつつあり, 36 年末までの貸付者は, 1,389件51,210,000 円にも達しており, し
あわせを高める運動(世帯更生運動)の一社会資源として,効果的な貸付がなされ,世帯更生の実を
あげた者も多数あり,この資金の利用者は毎年増加の一途をたどつている。
昭和37年度は,現在までに5 回(2 月に1 回)の貸付運営委員会を開き次のとおり貸付を決定した。

◎申込貸付の状況(38年5 月1 日現在)
申込貸付
更生資金172件14,996,000 円115 仲8,450,500 円
身障者更生資金53件4,641,000 円43件3,073,500 円
生活資金4 件57, ODO 円3 件39,000 円
住宅資金90件5,619,000 円60件2 ,735,000 円
修学資金25件867,00J円22 件694,000 円
療養資金66件2,718,000 円53件1,816000 円
災害援護資金7 件700,000 円7 件700,000 円
計417件29,598,000 円505件17,508,000 円
◎償還の状況
償還成積は次第に低下する全国的傾向にあり,市町村社協,民生委員を通して,貸付者の事後指
導,償還成績の向上に努めているが,償還率は, 53%で前年度に比べ約2 %低下している。
今後,なお一層の努力を重ねる。
◎貸付事務費の交付
この資金の貸付事務費として1,104,400 円が交付され,民生委員に貸付事務従事者実費弁償費と
して1 人当り300円を交付し,残額を県社協の貸付事務に充当した。

ボランテイア活動の促進
玄善意銀行の開設

  1. 本店株主総会の開催
    5 月23 日,関係機関図体,預託者代表,利用者代表により開催,善意銀行スタートの幕を切った。

  2. 支店開設状i兄と扱件数(昭和38. 1. 30 現在)



...11...
預託件数
昭37. 5.17 小松島市社協35
昭37. 7. 5 徳島市社協265
昭37. 9. 1 大麻町社協40
昭37. 9.21 三加茂町社協91
昭37.10. 1 羽ノ浦町社協5
昭57.10. 1 国府町社協 15
昭57.1 0.27 阿南市社協14
昭37.12. 1 脇町社協10
数809000865 1421 件2
昭38. 1. 17 勝浦町社協10
3. 本店の扱件数(昭37.5.23 より昭38.1.31 まで)
預託件数払出件数
金品預金40 33
技術預金28 20
労力預金17 10
特別預金5 4
計88 67

  • ボランテイの組織化と活動援助
    次のようなボランテイアの育成につとめボランテイ活動を推進した。

  1. 県子ども会育成みつばちクラプの育成
    ① 57.4.15 結成会会員40 名
    ②毎月一回例会を開催し,研究を行う
    ③ 8 月5 日6 日少年リーダーキヤンプの開催
    ④ 「みつばち運動と子ども会」パンワレット作成中

  2. 県こころの里親会の育成
    ① 57.4.18 結成会会員50 名
    ② 「こころの里親バス」の運転
    ③ 施設訪問活動_双葉学園,阿波国慈恵院を訪問交歓会を行う。
    ④ 文通による施設児童の激励。

  3. 学生ボランテイア活動の育成
    ① 長期合宿子ども会育成キヤンフ゜
    徳島大学保育専門学院>児童文化研究部



...12..
② 肢体不自由児クリスマスの集い
徳大YMCA
③ 山間施設合宿労力奉仕
日赤看護学校生
玄各種企業組合,奉仕団体の協力
県単位の商工業組合,職場サークルの協力を依頼し,善意銀行の預託者として,全県的な協力があった。
またロータリクラプ,ライオンズクラプ,青年会議所をはじめ,県人形浄るり振興会,県女性自動
車クラブなどの奉仕団体より稽極的な協力を得て,各種のボランテイア行事を展開した。

民生児童委員の資質向上
*民生児童委員部会の活動
1 .部会開催教
役員会1 回( 5 月)部会5 回(8 月, 11 月, 1 月)開催し, しあわせを高める運動,児童委員活
動,地域組織活動等について研究を行った。
2. 別府市民生委員交換研修会の実施
8 月29 日30 日部会員14名が参加し,別府市民生委員との交換研修を行うと共に,有料老人ホーム,整肢学園の2 施設を視察した。
3. 部会構成員の改正と新役員
11 月改選の結果,部会新役員が次の通り決定すると共に,構成員の郡市総務会を改め,福祉事務
所単位の民生委員総務連絡協議会長とした。
新会長森本種八(勝名)
新副会長井内長三郎(小松島市)
” 城尾友一(三好郡)
唸県外の会議に代表参加
本年も次のような漿外会議に本県民生委員代表が参加して,研さんを積んだ。
全国民生委員活動推進会議
6 月13 日~ 15 日名古屋市12名出席
全国民生委員互助共励運営委員会



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6 月12 日名古屋市1 名出席
全国民生委員児童委員協議会
6 月12 日名古屋市1 名出席

玄民生委員の互助共励事業

  1. 互助事業
    全国互助共励事業に本県民生委員全員が参入し, 4 月1 日より本年3 月9 日までの本県は次の給付
    を受けた。
    互助共励事業給付申請決定状況

  2. 傷病見舞金

  3. 死亡
    ィ,死亡弔慰金
    ロ,配偶者
    死亡弔慰金
    申請
    17件17,000 円
    (内5 件申請中)
    7 件70,000 円
    8 件8,000 円
    (内2 件申請中)
    ハ,公務死亡弔慰金1 件20,000 円
    3, 災害見舞金4 件8,000 円
    (内1 件申請中)
    給付決定
    14件14,000 円
    7 件70,000 円
    6 件6,000 円
    1 件20,000 円
    5 件6,000 円
    計37件123,000 円31 件116,000 円
    2 .共励事業
    本年度は徳島県と共催で県下11 ケ所において,民生委員講習会を実施した。この外3 月下旬,民生
    委員総務研修会を実施する予定である。

児童福祉施設の近代化促進
玄児童福祉月間行事
(1) 作文コンクール
各施設児童より原稿を募集し,入選12 名,佳作34名を選んだ。
(2) 施設児童映画鑑賞会
6 月5 日,高瀬興行者のご厚意で,歌舞伎座に招待され, 「わんわんの冒険旅行」等鑑賞した。



···14···
(3) 交歓野球,バレーボール大会
5 月19 日,あけぼの寮において,施設児童,県職員,施設職員の交歓野球大会と施設対抗バレーボール大会を開催した。

児童慰安行事
(1) 県下施設児童野球,ソフトボール大会開催, 8 月7 日, 8 日の両日,城東中学校において開催した。
(2) 四国養護施設児童交換野球大会, 8 月19 日,鳴門市営球場で開催され,本県代表者が優勝した。
(3) 施設児童キヤンフ゜の集い。
県下の養護施設児童(中学3 年生)が大神子海岸,青年の家において, 8 月22 日, 23 日の両日
キヤンプを行なった。
(4) 児童施設合同芸能祭
5 月4 日,県立ろう学校において,第12回児童施設合同芸能祭が開催され, 300余名が参加,
45種目の芸能を交換した。
(5) 卓球大会
2 月10 日,城東中学校において開催され,参加者, 250 名
(6) 郷土芸術育成会の活動
12 月16 日,人形浄るり振輿会より,阿波嗚で有名な,お弓,お鶴の人形を授与され,施設児童
民芸部が誕生し,郷土芸術発展の為に,第1 回練習会を1 月23 日,慈恵院で行ない,市内の施
設児童の希望者約25 名が参加し,熱心に練習した。今後は,毎月第2, 策4 の土曜日を練習日
ときめ,城北高校の先輩にも教えてもらうことになつている。

児童施設出身者の集い
8 月13 日, 1 月5 日の2 回,施設出身者相互の親睦と団結を図った。

職員の資質向上をめざして

  1. 児童施設定例協議会
    年7 回,各施設輪番で定例会を開催し,施設協議会の行事,施設の運営等について協議している。

  2. 職員の職務別研究会
    児童施設は職務別研究会を次の通り実施し資質の向上に努めている。
    養護部会3 回



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指導員研究会3 回
保母研究会4 回
栄養士研究会5 回
書記研究会2 回
母子寮運営研究会3 回
調理講習会2 回
施設長会4 回
精薄部会2 回
職員研修会2 回
施設運営委員会7 回
3. 施設職員研修会の開催
8 月25 日26 日の両日,大麻神社で12月11 日12 日の両日箸蔵寺で,それぞれ,開催され,施設の人間関係,言語指導,児童に与えるレクリエーション,施設職員の社会性,施設児童の社会性等に
ついて研修した。
4. 児童施設職員の待遇改善運動
12 月18 日徳島市福祉会舘において,給与改善決起大会が開催され,次の点を決議した。
① 職員の給与を少なくとも509る引上げられたい。
② ベースアップは全職員を同率にせられたい。
③ 定期昇給の途を拓かれたい。
④ 超勤手当を大巾に増額し,夜間待機手当,深夜手当,宿直手当を支給せられたい。
⑤ 退職共済制度を充実強化せられたい。
⑥ 職員の定数の増加。
⑦ 施設職員の給与体系審議委員会を設けられたい。

保育事業の推進

  1. 第三回県保育事業連合会総会の開催
    7 月30 日,新町小学校講堂において,県下から約120名の代議員が参加して開催された。昭和37
    年度事業計画,予算を審議し,役員改選の結果,前任者の留任と決定,その後,昭和37年度全国
    共通研究テーマについての分科会が開かれ,それぞれ討議された。

  2. 第五回県保丹の会総会の開催
    昭和37年度の事業計画並びに予算について承認を得るため, 5 月12 日,婦人福祉会舘において,
    会員150 名が参加し開催された。この後,全社協,牧賢一氏の「保育事業の社会化,近代化」に
    ついて特別講演を聞き閉会。



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3. 保育所の1 日所長1 日保母の実施
児童福祉月間行事の一つとして,今年も1 日所長, 1 日保母を実施した。
各市町村社協を通じ,地域の民生委員,帰入会等の諸団体に働きかけ,協力を願い,保育所の実
情等,理解して戴き,大きな成果をおさめた。
岱各種,職員研修会の実施

  1. 保育所長研修会開催
    5 月8 日,県下保育所の専任所長,兼任所長合同研修会を開催
    2 月18 日, 19 日には,徳島市で一夜研修を行ない,徳島大学,小田信夫教授の「人づくりと保育所の使命について」その他,有益な講義の後, 「保育所運営の近代化をどう進めるか」等熱心に
    討義した。

  2. 主任保母研修会開催
    10 月15 日, 16 日の両,嗚門市蓮花寺で,県下保育所の主任保母90 名が参加して,一夜研修を行っ
    た。ーノ木,県母子課長の「保育行政の問題点」等,講義の後「保育所の地域ぐるみ活動につい
    て」「主任保母の使命は何か」のテーマにより,全体討義が行われた。

  3. 給食講習会の開催
    恒例の給食講習会は,今年度も県下を4 ケ所に分け,実技について講習,又8 月29 日婦人福祉会舘で, 「保育所における集団給食のあり方」等,給食担当者100 名が参加して講義を受けた。

  4. 保育リズム講習会の開催
    8 月20 日と1 月7 日の2 回,保育リスム講習会を開き,保育技術向上のため研修した。

  5. 漿外優良保育所視察
    1 月17 日, 18 日の2 日間,京都市内のだん王保育所他優秀な保育所2 ケ所を視察,参加者15 名。

  6. 三才児保育計画研究会の開催
    12 月15 日,婦人福祉会舘で約120 名が参加し, 6 領域に別れた,具体的な保育内容について研究した。

  7. 専門部の設置
    「就業規則の作成」「専任指導主事設置」「安全保育」の5 つの専門委員会を設け,それぞれ研
    究を行つている。
    玄第二回保育所バレーポール大会開催
    保育所職員の親睦と,組織の強化を図ることの目的で, 10 月21 日,蔵本バレーボールコートで,
    各地区代表, 18 チーム200 名が参加して,盛大に開催された。



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児童の福祉
玄児童福祉月間行事の推進
昭和37年度児董福祉月間の主唱団体の一つとして,①事故の防止②子どもに遊び場を⑧子どもとい
つしよーの5 目標を推進すべく,県下市町村社協へ協力方を呼びかけた。
また県社協としては次の行事をとりあげ実施した。

  1. しあわせを高める「善意銀行」開設

  2. 心の里親運動推進—心の里親バス運転

  3. 児童福祉施設児童の交歓野球,バレー大会

  4. 施設の1 日保母実施

  5. 施設児童作文コンクール

  6. 施設児童映画鑑賞会

  7. 施設児童マラソン大会

  8. 保育所の1 日所長1 日保母実施

地域子とも会の育成

  1. 指導機関三者協議会の開催
    県母子課,県教育委員会,県社会福祉協議会の三者が県下の地域子ども会育成のための事業計画
    の共同樹立,事業の共同実施について必要の都度連絡協議を行なった。

  2. 地域子ども会推進特別地区の指定
    県母子課,県教委,県社協の三者協議の上,県下次の5 ケ所を特別地区に指定し,重点的育成指
    導を行なった。
    徳島市佐古地区
    名西郡神山町神領地区
    板野郡大麻町板東地区
    美馬郡美馬町
    海部郡日和佐町

  3. 地域子ども会指導者研修会の開催
    三者共催のもとに,県下5 プロックに分け特別地区より研修の素材の提供を受け,次の各地にお
    いて指導者研修会を実施した。
    2 月7 日神山町神領小学校勝名ブロツク
    2 月24 日徳島市佐古小学校4 市ブロック
    5 月5 日日和佐町日和佐小学校海部,那賀プロック
    5 月7 日大麻町板東小学校板野ブロック
    5 月15 日美馬町郡里小学校西阿ブロツク



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4. 県下子ども会指導者育成に係員派遣
5 月20 日同府小学校国府町愛護班指導者研修会
7 月30,31 日和田島小学校小松島市子ども会指導者研修会
7 月25,26 日中津峯如意輪寺宮井小年少リーダー講習会
7 月26 日神宮寺半田子ども会指導者講習会
8 月7 日横瀬小学校横瀬小子ども会指導者研修会
10 月17 日板東小学校特別地区指導者打合会
10 日18 日知恵島小学校鴨島町子ども会指導者研修会
12 月12 日板東小学校板東地区子ども会育成連絡協議会
12 月19 日板東公民舘板東地区子ども会育成準備会
12 月25 日神領小学校神領親子会指導者講習会
1 月17 日日和佐町役場日和佐町子ども会特別地区打合会
1 月21 日清水寺佐古地区子ども会打合会

玄肢体不自由児の集い

  1. 母と子のサンデーツアー
    県肢体不自由児協会,県肢体不自由児父母の会,県社協の共催で県下の肢体不自由児母と子約
    100 名を招待し, バス3 台を連ねて, 鳴門公園と鳴門水族舘へ1 日ヒ゜クニックを実施した。
    (11 月11 日)

  2. クリスマスの集い
    県肢体不自由児協会,県肢体不自由児父母の会,県社協の共催で,県下の肢体不自由児親子約
    150名を招いて,クリスマスの集いを開いた。(12 月2 日,キリスト教センターにて)
    玄第10 回「たすけあい」作文コンクール実施
    中央共募,全社協, 日本放送協会,徳島県,県教委,徳島新聞社, NHK 徳島放送局.県共募,県社協の共催で,たすけい作文を募集した結果,多数の応募者があり,中央審査により,次の通り優秀
    な成績をおさめた。
    中央共同募金会長賞
    佳作入選
    昭和小5 年吉田智子
    昭和小5 年山田仁
    内町小6 年溝内邦江



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母子の福祉
合県末連総会の開催
5 月1 日,徳島市自治会舘で開催されたこの総会には,県下各地域の代表者300 名が参加し,役員
改選,模範母子家庭,優良団体の表彰,事業計画,予算が決定された。
食県母子家庭指導者ゼミナール
県下10,000 世帯の母子家庭の良き指導者としての研修を,県下各地域団体の代表者300 名が参集し
1 泊2 日(徳島市青年の家)で開催。
次のテーマで研究討議された。
第1 分科会
① 上手な未亡人会の運営について
② 公的資金の活用と償還について
第2 分科会
① 母子家庭と新生活運動について
② 子女の教育,就職の問題
合県未連理事会の開催
県下の母子福祉推進について当面する諸問題について,その都度研究協議された,年間6 回開催。
合新しい諸事業の推進
① 新しい未亡人を励ます会の開催
若い未亡人対策の一つとして, 12 月8 日,徳島市助任小学校講堂に於て,徳島市未連(会長井上二三子)が開催。関係法規の説明,母子福祉貸付資金の体験発表,意見交換等を行つた。
② 事務局の独立
財団法人設立一周年を迎え,自主的に責任ある未亡人会活動を推進するため,県社協内に事務
局を設置し,専従職員が1 名常勤。
責全国母子福祉研究集会四国プロック母子福祉大会並びに新生活運動研修会に参加。9 月11 月12日の2 日間,松山市に於て開催の,四国ブロツク母子福祉大会には本県より37 名が参加。10 月29日,東京日比谷公会堂に於て開催の全国母子福祉大会には12名が参加し,中央並びに四国ブロツ
クの話し合いと,研究の中から母子家庭の幸を積み上げている。
古新生活運動全国母子家庭指導者研修会に参加
2 月1 日2 日の2 日間,東京女子会舘に於て関催された,この研修会には,県未連会長他2 名が
参加し,当面する母子家庭の諸問題について研究協議された。
合専任母子相談員の設渥
年毎の総会において決議され,又折あるごとに要望された,専任母子相談員が本年度4 市に置か



...20 ...
れた。
合小口資金の貸付
県下各単位団体において自己基金の上に,県市町村補助金を得て,小口金融を行つている。これ
は児童の修学旅行費や,医療費や,医療費等簡易早急の小口融資である。
奴資金の造成
ヽ母の日ヽカーネーションの販売のほか,衣料等を市町村未亡人会に斡旋を行い,資金の造成を図っている。

老人の福祉
食老人福祉法案まとまる
永年待ち望まれた老人福祉法は,関係者の熱意が漸く実を結び,厚生省案がまとまり,いよいよ
国会に提出される運びとなつた。福祉事務所に老人福祉専任職員の設置,定期健康診査の実施,
老人クラブヘの経費助成,老人家庭奉仕員の派遣,老人福祉施設(養護老人ホーム,軽費老人ホーム,老人福祉センター等)の整備,更には9 月15 日を「老人の日」とする等々の内容を盛つた
原案は, 4 月1 日施行を目指しているが,これを契機に,老人福祉は新たな段階に入る訳で,
就中,老人クラブ活動には相当大巾な変ぼうが予想されよう。

点老人クラプの結成進む
老人福祉問題が高まるに伴い,老人内部の目覚めもめざましいものがあり,新しい老人クラブが
続々と結成され,県社協でわかつているだけでも155 クラブ, 26,485人となった,昨年56年に比
べると25 クラブ, 5,243`人の増加で,ー大ブームをまきおこしている。
因に本県の全人口に対する60 才以上の老人人口比は, 11.5% (94,201) であり.この老人人口の
老人クラブヘの加入率は28.3%で,全回平均の9.5% をはるかに上まわっているが,本県の老人
クラブ活動の盛況ぶりを示すものと云えよう。しかし,まだ残る71 形の老人は,こうした活動の
楊に参加していない訳で,未結成10 ケ町村の育成問題と共に,大きな問題と云えよう。
尚県老人クラブ連合会の下に,徳島,鳴門,小松島,阿南,板野,那賀,阿波麻植,名東名西の
各郡市連合会が結成されるなど,組織作りもかなり促進された。

玄老人クラプの活動
老人クラブ活動も,年を重ねる従い,社会奉仕活動に主限が置かれつつあり, しかも小グルーフ゜による活動が多くなつて来たのは,喜ばしいことである。
県単位の事業は次の通り



...21...

  1. 指導者ゼミナールの開催
    5 月24, 25 日の両日,老人クラブ会長等120を嗚凹市蓮華寺に集め, 指導者研修会を開催した
    が,時宣に適したものとして有意義かつ好評であった。

  2. 趣味の会誕生
    事業部では,踊りを通じて会員の親睦を深めようと,舞踊愛好者に呼びかけて, 汀趣味の会ヽを
    結成, 6 月24 日に新町公民舘で第1 回を催して以来,毎月第4 日曜日に実施している。これに
    は,県下の各地から,毎回150位が参加して,終日踊りまくつている。
    尚,趣味の会では2 月16 日~ 19 日の4 日間,大分県に遠征し,別府市老人クラブ連合会と交歓会
    を盛大に行つて親善の成果を深めた。

  3. 老人大会芸能まつりの開催
    11 月4 日,新町体育舘に600 人のおとししよりが参加して,老人大会及び芸能まつりが催された
    が, 日頃自まんのノドと踊りのひろうで,盛況を極めた。

  4. 趣味の作品展開かる第2 回老人趣味の作品展が, 11 月24 日から3 日間,県立博物館5 階ホールで
    開催されたが,これには,県下各地域から日頃の苦心作を観てもらおうと力作330 点が出品され, 1,000人の一般観覧者の目を楽しませた。

  5. 老友新聞健在
    日本老友新聞,大老連とともに全国に知られる‘徳島老友新聞、は,創刊以来順調な発展をたどつて来たが,本年も内容はともかくとして健在,全国のおとしよりに喜ばれている。

  6. 県人クラプ後援会強化
    36年12 月,県下老入クラブを助成する目的で発足した後援会は,関係者の努力と,有識者の理解
    により強化されつつあるが,i既に会員は530 人にも達し,老入クラブ運営の大きな拠りどころと
    なつている。

  7. 各種大会への参加
    全国老人クラブ連合会,全国老人福祉事業関係者会議,等に代表を派遣する他,再三役員が上京し, ‘老人福祉法、ヽ老人の日ヽ制定の大きな推進力となつて活躍している。
    唸老人大学益々盛況
    老人大学は老人ブームを高める一つの動機ともなつて,各地で歓迎され,年々増加しているが,
    本年度は嗚島町,国府町,阿南市,慾敷町,勝浦町, 日和佐町,大麻町,石井町,J 11 島町,壁住町,上成町,嗚門市,牟岐町,小松島市,那賀川町今津, II 平島,上那賀町, II 平谷,板野町,
    神山町,相生町,阿波町の22 ケ所で開催され,新しい教養を身につけた老人学士さん3,500 人が
    巣立つて行った。尚8 月に開催された鷲敷町老人大学から, 2 回目以上の受講生を対象として,
    老人大学院が併設され,終了証修士証が贈られることになり,既に950 人の老人修士が誕生して
    いる。



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こうした正規の老人大学以外の, 1 日, 2 日, 5 日, 4 日等の短期老人大学は至る所で開かれて
いるが,まさに老人大学大緊盛と云ったところである。

身体障害者の福祉

  • 第5 回県身体障害者連合会総会の開催
    7 月23 日,徳島市福島町の福島東映に県下から300 名の会員が参加して盛大に開催された。
    会長の挨拶,来賓祝辞,不自由な体を克服し更生した模範会員の表彰などがあり,引続いて, 37
    年度事業計画,予算を審議し,原案通り決定し閉会,閉会後,福島東映で映画を鑑賞し楽しい1日を過した。
    唸諸会議大会への代表派遣
    。日身連全国大会
    日身連全国大会は,第6 回(松山市)第7 回(大阪市)大会が開催され,本県より,それ
    ぞれ両大会に20名程度の会員,役員が代表として参加した。
    。全国社会福祉大会
    全国社会福祉大会は, 37年10 月,東京都で開催され,県連より代表として,中島部長を派遣した。
    玄下部四団体の活動
    0 聴力障害者会
    聴力障害者会では,昨年10月会員のレクリエーションとして,バス1 台を借切り,屋島,
    栗林公園,金比羅さんなどへ,バス旅行をし会員の親睦を図り,楽しい有意義な一日を過
    した。
    。肢体障害者会
    肢体障害者会では,恒例の夏期レクリエーションとして,バス3 台を借切り,小松島横須海岸へ水泳に行った。この夏期レクリエーションは,会員,会員の家族など200 名が参加
    し夏の1 日を楽しく過ごした。
    この夏期レクリエーションは,会員,会員の家族にも非常によろこばれており,肢体障害者会では来年も実施する計画である。
    。傷疾軍人会
    傷洟軍人会では,県下にいまなお書類の不備などで傷病恩給の未裁定者が, 250 人もいる
    ことがわかり,県厚生課とタイアッフ゜して昨年8 月~ 12 月の5 ヶ月間にわたり,県下を巡回し,申請手続等の指導を行なった。その結果現在までに市町村役場,傷療軍人会などの



...23...
指導で書類を整備し100 件あまりの再申請がなされ,非常に成果を挙げている。
。視力障害者会
視力障害者会では,盲人福祉センターの建設基金募集,盲人福祉理解促進のため,昨年各地で好評を博した七色劇団を再び招き,本年1 月より,県下各地で興行をしており,地域の関係者のご協力,ご援助により好成績を納め,また福祉センター建設の県費補助も決まり,近く着工される予定であり,完工のあかつきには,盲人のセンターとしての活用が期待されている。

精神薄弱者の福祉

  1. 精神薄弱者育成会の再出発
    本県には,これまで精神薄弱者の福祉向上という同一目的で,精神薄弱者成会と精神薄弱児育成
    会の2 つの団体があったがこれを1 本化して,より強力な運動を展開することになり, 5 月12 日、
    医師会館に10] 名の関系昔済果まつて創立大会を開催,再出発を決議した。

  2. 第2 回手をつなぐ親の会四国プロック大会開催さる
    10 月21 日, 松山市井関股機社ホールに四国四県から500名が参加して, 第1 回手をつなぐ親の
    会,四国ブロック大会が開催され,本県からは17名の会員が派遣された。
    悲痛な親の訴えに,すすり泣く参会者が見られたが,知恵遅れの子を持つ親の結束が強められ
    た。

  3. 支部作り進む
    組織強化対策として進められた支部作りは徳島市,阿波麻植,淡島,吉野川,脇町学園,脇町
    小学校,海部の7 支部結成をみかなりの成果を挙げたが,精神薄弱者福祉法の施行に伴い,各福
    祉事務所単位の支部結成が望ましい為,今後こうした方向に支部作りの促進が望まれる。

  4. 機関紙の発行
    機関紙:::わすれな草:::第2 号を1,300部発行し,会員及び一般の啓蒙を行なった。

  5. 諸大会への代表派遣
    手をつなぐ親の会全国大会,全国育成会理事評議員会,全国社会福祉大会などへ代表を派遣した。

同和事業の推進
隣保事業の推進
現在,県下に不動,鮎喰,島田,板野,市場の5 隣保舘が設置されているが,大津市にて6 月20 日~22 日の5 日間,開かれた第7 回全国隣保事業研究協議会への参加を要請した。



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食県青少年職業補導会の活動援助
県青少年職業補導会の活動を援助し,本年度は次のような事業を推進した。

  1. 徳島県内同和地区出身の青少年を重点に生活指導及び職業補導を行う。

  2. 京阪神方面の就職者の職薬補導及び慰問を行う。

  3. 屁用主や家庭への連絡を行い離職を防止し青少年が健全な就労状態を保つよう激励指導を行う。

  4. 県内支部の組織強化と関係機関団体との連けい。

広報活動
責広報紙によるもの
社会福祉徳島年1 回
とくしま福祉広報年5 回
子ども民生新聞年2 回
徳島老友新聞年12 回
県未連だより年6 回
県身連会報年1 回
いぶき(保母の会だより) 年1 回
保連とくしま年3 回
わすれな草(精薄者育成会だより)
(3 月予定)
(隔月)
(5 月予定)
(毎月)
(隔月)
(5 月予定)
年1 回
淡, NHK 広報番組によるもの
明るい町づくり村づくりの話(毎月1 回午後4 時30分より)
玄映画フィルムによるもの
小松島市社協の動き(8 ミリ映画)
赤ちゃんの幸福(育成協フィルム)
)Lヽヽと病気”
ハエと斗う( ” )
若いスクラム( II )
おじいちゃんも仲間( ” )
僕たちはギヤングぢやない”
2,500部
1,500部
2,000部
3,500部
1,400部
3,000部
1,000部
1,000部
1,300部


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ひまわり日記(県社協フィルム)
風紋(〃)

食社会福祉図書販売コーナーの開設
全社協資料部の協力を得て社会福祉関係の図書の委託販売実施のため, コーナーを開設している。


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