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【とくしま福祉広報】No.37-38

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No. 37 38 昭和39年11 月1 日発行
とくしま福祉広報
くもくじ>
0 巻頭言
〇昭和39年度全国社会福祉大会開かる・・・ 5
〇市町村社協活動を活発にしょう・・・3
0 新潟地震に義捐金1,000 万円・・・4
〇昭和39 年度の育成協活動・・・6
0 世帯更生資金の適格な貸付を・・・7
〇昭和39年度の民生委員互助共励事業・・・10
〇 全国民生委員総会(秋田)開かる・・・1 1
〇児童健全育成ブロック別研究協議会開く・・・13
〇県保育事業連合会関係行事のし)ろいろ・・・13
0 第5 回県児童施設職員待遇改善の大会開く・・・17
〇施設児童東京オリンビック特別招待・・・17
〇精神薄弱者の福祉・・・18
〇身体障害者の福祉・・・20
〇老人大学の開講状況・・・1
〇老人福祉施設協議会の事業・・・22
徳島市万代町1 (県庁内)社会福祉法人徳島県社会福祉協議会
__________________________________

巻頭言
0 佐藤新首相は:::国民と共に進む政治の基本を寛容と調和におき,人間尊重の迎念をただして,大
いに社会開発に力を注ぎ,福祉対策にも眼を向けたい:::と施政演説において力説された。
お題目に終らず必らず実行して煎きたい。よろしく頼みます。
〇やっても余り眼にみえず,やり過ぎると非難の多い社会福祉の仕事でもやってくれる人がなくて
はどうにもならない,第8 回県社会福祉大会で顔彰された谷間に灯をともす人たち,誠に頸の下
るおもいがする。
〇この秋,国内パラリンピックに出場した県選手団が優秀な成給を学げた。
この人たちは自らのハンデキャップを如何に克服するかに永い精進を続けてきた努力が酬いられ
たものである。
強く,明る<,涅しく。今後も波荒い人生航『名を乗切ってゆくことだろう,その努力こそ価値あ
る:::人間の尊さ:::である。
__________________________________

... 3...
厚生大臣表彰全社協会長表彰など行われ
昭和39年度全国社会福祉大会開かる
本年度の全国社会福祉大会は,全国社会福祉関係功労者表彰の祭典として, 1 日の日程で新しい企
画のもとに11 月2 日,東京都社会事業会館久保講堂で全国社会福祉関係者1000名が参集してi開かれ
た。本県からは田処県社協副会長をはじめ11 名が参加。
この日,国立音楽学校合唱団の素睛しいコーラスで開会された大会には,神田厚生大臣,灘尾全社
協会長などの名士,来賓多数が出席して労する事のみ多く,むくわれる事の少い社会事業関係者の,
はれやかな表彰式が行なわれた。
厚生大臣表彰,全社協会長表彰された本県関係者は次のとおりである。
*厚生大臣表彰
(1) 民生(児童)委員
天野兵吉(牟岐町)斎藤友ー(応神村)
奴全国社会福祉協議会長表彰
(1) 民生(児童)委員功労者
橋本久太(海南町)佐藤兵三(上板町)
(2) 優良社会福祉協議会
山川町社会福祉協議会
(3) 育成協優良推進地区
阿南市伊島推進地区
市町村社協活動をより活発にしょう
ーまず有給の専任職員配置から一
本県の市町村社協活動も,年とともに活発となり,地域ぐるみで課題ととりくみ,住民のしあわせ
を高める運動を推進しているが,昭和39年度の事業重点目標を設定し,より市町村社協の充実強化を
図かることになった。
含重点目標

  1. 全市町村社協が有給専任職員をもつ

  2. 全市村社協が心配ごと相談所を設置運営する。
    __________________________________

•.. 4
3.
4.
5.
6.
全市町村社協が社会福祉大会を毎年開催する。
全市町村社協が定期的に刊行する広報誌をもつ。
全市町村社協が共同募金運動を推進する。
全市町村社協が地域保健福祉計画をもつ。
玄~ 計画推進方法
福祉事務所
指:
(相互協力)
福祉活勤指導員が組鏃活動に専念
各市町村社t仙の実体を調在し、毎年1
回以上個別指導を行う
保健福祉の問題調査と検討会の実施に
よる啓蒙活動
4. 広報資料、活動査料の作成と配付
5. 役職員及ぴ関係福祉団体の研修会
6. 共同募金活動の推進
7. 町村理事者、組織推進委員会の活用
璽町村社協
(運財翫政昔援導助)
2. 他団体関係機関との
① 町村長はじめ理事者に対
する啓蒙と指導
2. 未結成地域をなくす
3. 町村杜協連絡協議会の強
化と指導
(財政援助)
(運動の推進)
I.心配ごと相談所に共同募
金の配分·
2. 地域福祉費、及ぴ配分に
対する福祉計画の指導及
ぴ自主的目標額の増額指

玄市町村社協の現況

  1. 市町村社協数2. 専任職員設置状況
    495 45

    市計

    4 市15人徳島4, 嗚門4, 小松島4, 阿南5
    8 町11 人盲面1 ,勝浦1 ,羽ノ浦1 ,大麻2 ,日和佐1
    止川3, 脇1, 土成1,
    計26人
    善意の義捐金1,000万円集まる
    新潟地震に県民あげて支援
    本年6 月,関東大震災以来といわれる『新潟地震』が北信越,東北地方に大きな被害を与え,現地の
    社会福祉施設にも相当な被害を受けられた。台風が常襲県としての本漿は,県民あげての活発な救援
    運動が行われたが,県, 日赤徳島支部,県共募,県社協,各報道機関が中心となって設置した”災害
    義捐金募集徳島県委員会”はすばらしい活動をした。
    特に県社協には,全国トッフ゜を切って発足した善意銀行の機能を活かし,各市町村社協,各施設,
    __________________________________

... 5...
保育所,老人クラブなどから1,516,749円の義捐金が集まり,全社協を通じて現地へ適切な配分をし
嬉ばれた。義捐金の募金内訳は次のとおりである。

  • 災害義損金募集徳島委員会
    0徳島新聞社3,859,815 円
    ONHK 徳島放送局339,000
    0四国放送60,808
    0産経新聞徳島支局8,838
    OFl 赤徳島支部2,579,012
    0 県丑ノ~ ヽ募857,865
    0 県社協1,516,749
    合計9,222,087 円

  • 徳島県社協で受理した義捐金
    児童収容施設18件29,300 円
    母子寮5 3,000
    老人ホーム 15 38,130
    保育所73 63,749
    計110件134, 179 円
    県社協1 件2,000 円
    徳島市社協, 81,473
    鳴門市社協5 49,085
    小松島市社協42 97,874
    阿南市社協20 540,468
    勝浦町社協5 149,870
    上勝町社協2,400
    神山町社協3 178,165
    鷲敷町社協1 2,000
    土成町社協2 91,400
    藍住町社協3,980
    大麻町社協1 1,000
    山川町社協4 175,805
    三加茂町社協3 7,050
    計96件1,382,570 円
    総計206 件1,516,749円1
    __________________________________

... 6...
実践活動重点項目を設定
昭和39 年度の育成協活動
保健と福祉を1 つにする地区組織活動を具体的に推進し,巾広い明るい町づくり運動として発足し
たこの育成協活動も次第にその成果をあげつつある。
昭和39年度としては7 月29 日県協議会の役員会を開き,会長に伊東県社協会長を選任,昭和39年度
の事業と予算を決定,組織指導者の研修,推進地区活動などを推進している。

  • 保健福祉地区組織活動指導研修会
    9月28 日,徳島市の自治会館に県下市町村の組織活動指導者約300名を集めて研修会を開催,全社
    協,永田業務部副部長を講師に地区組織活動の具体的推進方策について解説をうけたあと,阿南市
    伊島の事例を中心にしてシンポジュームを行い,活動推進上の諸問題について研究した。
    合推進地区の組織活動
    中央育成協から指定をうけた本県の推進地区は,山川町が38年度で打ち切られ,昭和39年度は美馬
    郡貞光町が新しく指定された。
    現在の推進地区は,徳島市川内地区小松島市北校地区,阿南市伊島地区,鳴門市桑島地区,由岐
    町,羽ノ浦町,貞光町の7 地区で,地区の運営委員会で企画し,地域ぐるみの組織活動を行ってい
    る。
    特に阿南市伊島の活動はすばらしく,離島という特殊な悩みをこつこっと解決へと積み上げしてい
    る。家族会議から出された小さな問頗を島全体の問頗として, し尿,塵芥処理場の設置,新生活運
    動への改善,福祉に次ける人々への援護などで成果をあげ,定期船も大型にと阿南市長にも陳情し
    てその見通しも明るい。
    なお昭和39年度全国社会福祉大会(11 月1 日於東京都)で選奨地区として伊島地区は表彰されてい
    る。
    玄~ 昭和39年度の予算
    オ入
    〇県費補助金
    0その他

    893,000 円
    7,000
    900,000 円
    __________________________________

..7...
才出
〇研修会等出席費80,000 円
0地方研修会費75,000
〇指導推進費44,000
0広報活動費10,000
0関係団体費31,000
〇推進地区費660,000
計900,000 円
唸実践活動重点項目

  1. 子どもを事故から守る運動

  2. 清潔なまちをつくる運動の推進

  3. 病気になるまい運動の推進

  4. としよりの健康や福祉を守る運動の推進
    資金の趣旨を理解しょう.”
    =世帯更生資金の貸付=
    世帯更生資金制度は,住民と直結した,社会福祉協議会民生委員の組織的な活動である「しあわせ
    を高める運動」の一環として,低所得階層の世帯に対し資金を低利で貸付け,その世帯の防貧と自立
    更生を促進しょうという民生委員の発意で昭和30年度から始められた制度である。今日迄10年間関係
    者の努力により,ボーダーライン層の自立更生に大きな成果をおさめ,本県でも昭和39年9 月現在で
    国県より8,740 万円の補助を受け2500世帯の自立更生の促進に重要な役割を果している。
    今後社会福祉協議会,民生委員等関係者は世帯更生資金の趣旨を充分理解し,住民に周知徹底して
    有効かつ適切な貸付が出来るようお顧いしたい。
    昭和38年度世帯更生資金貸付実績は次の通りである。
    申込状況
    更生資金
    身障者更生資金
    住宅資金
    生業費
    支度費
    技能習得費
    生業費
    技能習得費
    増改築費
    265件
    4件
    2件
    75件
    1 件
    70件
    30,893,850 円
    60,000 円
    54,000 円
    8,860,000 円
    27,000 円
    6,540,000 円
    __________________________________

,.. 8...
補修貴18件503,000 円
生活資金4件55,000 円
修学資金41 件1,536,000 円
療養資金66 件2,988,000 円
災害援護資金16件1,522,000 円
合計562件53,038,850 円
決定状況
更生資金生業費166件14,218,000 円
支度費4件60,000 円
技能習得費1 件18,000 円
身障者更生資金生業費57件4,890,000 円
技能習得貴1 件27,000 円
住宅資金増改築費42件3 ,455,000 円
補修費17件483,000 円
生活資金3件37,000円
修学資金37件1,302,500 円
療養資金52件1,896,000 円
災害援護資金15件1,222,000 円
合計393件27,608,500 円
昭和39年度9 月20 日現在の申込及び決定状況は次の通りである。
申込状況
更生資金生業費88件11,126,000 円
(失)生業費1 件100,000 円
支度費1 件15,000 円
技能習得費1 件36,000 円
身障者更生資金生業費25件5,550,000 円
技能習得費1 件12,000 円
住宅資金増改築費32件3,192,000 円
補修貴2件60,000 円
修学資金29件1,967,000 円
療養資金30件1,322,699 円
災害援護資金1 件100,000 円
合計211 件21,280,699 円
決定状況
更生資金生業費65件5,670,000 円
(失)生業費1 件100,000 円
技能習得費2件72,000 円
__________________________________

... 9...
支度費1 件15,000 円
身障者更生資金生業費22件2,040,000 円
技能習得費1 件12,000 円
住宅資金増改築費20件1,780,000 円
補修費3件90,COO 円
生活資金1 件18,000 円
修学資金22件1,093,500 円
療養資金33件1,206,000 円
災害援護資金3件300,000 円
合計174件12,396,500 円
〔注〕生活資金のごとく申込がなく決定しているのは38年度に申込を受付しているものである。
世帯更生資金貸付制度の一部改正
昭和39年度より,世帯更生資金貸付規定が次の通り一部改正された。

  1. 失業対策就労者に対する貸付
    この貸付は,世帯更生資金申込当時まで失業対策就労者(公共職業安定所長から失業者就労事業·
    紹介対象手帳または,高令失業者等就労事業対象者手帳を交付されている者)であって,次の要件
    を満たしている世帯である。
    (1) 自立して自営業を営もうとする者のうち自営業開始に要する生業費を特に必要とする世帯
    (2) 徳島県日雇労働者就職支度金貸付条例により資金を借りている者
    (3) 失業者対策就労者手帳を所轄の安定所長に返納した者
    (4) 上記の要件を満たしているもので世帯更生資金貸付規定に定める貸付対象世帯であること。

  2. 災害援護資金の重復貸付
    低所得世帯で非常災害にかかった者の自立更生を容易にするために災害援護資金と他の資金を重
    復して貸付けることが出来る。
    __________________________________

”.1 0 -
”民生委員更生相談実務研修事業II を実施
一昭和39 年度民生委員互助共励ー
全国民生委員互助共励事業は, 全国12万8千名の民生委員の拠出会費と国庫補助金によって民生委
員の互助と共励の事業を実施しているが,昭和39年度からこの事業に新らたに「民生委員更生相談実
務研修事業」が加えられ従来の心配ごと相談所として交付されていた国庫補助金は全社協を通じて県
社協,市町村社協に支出されることになった。この互助共励事業の主なものは次の通りである。
*互助事業
民生委員が次の各号の1 に該当した場合,当該各号に定める弔慰又は見舞を行う。
当該者が出た場合は,市町村社協,福祉事務所を経由して所定の様式で申請されること。

  1. 死亡弔慰
    (1) 公務上死亡したとき10万円以内
    (2) 死亡したとき1 万円
    (3) 配偶者が死亡したとき2千円

  2. 傷病見舞
    (1) 公務上傷害を受けたとき5万円以内
    (2) 公務に基因する疾病にかかったとき1 万円以内
    (3) 重傷病にかかったとき1 千円

  • 民生委員更生相談実務研修事業

  1. すでに心配ごと相談所が設置されている市町村社協を指定し,本会から事業費として,当該
    民生委員数等を勘案して,最高43,000 円最低37,000 円の範囲で事業費が支出される。
    但し,原則的に都道府県又は市町村からの補助金等による運営費年額8万円以上を確保して
    いる社協とする。

  2. 昭和39年度として指定をうける本県の市町村社協は次のとおりである。
    徳島市,嗚門市,阿南市,小松島市,牟岐町,日和佐町,鷲敷町,羽ノ浦町,勝浦町,国府町
    神山町,大麻町,川島町,山川町,脇町,美馬町,三加茂町,東祖谷山村
    なお,この指定は年度ごととし,昭和40年度から毎年5分の1 の指定替えが行われる予定。
    なお39年度に於て県厚生課では県単事業として県費で6か所の新設に対して1 か所40,000円の助
    成をすることになっている。
    __________________________________

. 1 1...

  • 実験研究民生委員協議会への助成
    民生委員の”住民のしあわせを高める運動炉を具体的に推進するため実験研究民生委員協議会
    を指定しているが,本県は昨年度とひきつづき牟岐町,神山町に対し, 1 ケ所2 万円の活動費が
    助成される。
    この指定された民生委員協議会はその地区内で実験的,研究的に行う諸活動の効果を収めるよ
    う努力されている。

  • 昭和39年度分地方共励事費(徳島県)

  1. 民生委員協議会総務研修会

  2. 民生委員活動研究会

  3. 心配ごと相談所相談員研修会

  4. 実験研究民生委員協議会助成費

  5. 実験研究民生委員協議会育成連絡会議
    合計
    31,000 円
    177;000 円
    23,000 円
    40,000円
    12,000 円
    293,000 円
    =民生委員の近代化を目ざして=
    全国民生児童委員総会の開催
    全国民生児童委員総会が8月26 日から3 日間秋田県において,全国より1300 名が参加して開催され,
    本県より森本民生委員部会長始め14 名が参加した。この総会は,時代に即応した民生児童委員活動を
    推進するための問頴点を究め,この改善方策を樹立して実践することを目的として開催されたもので
    ある。
    第1 日目は,故民生委員の慰霊式が行なわれ,黒木児童家庭局長の「社会保障」についての行政説
    明のあと議事に入り次の事項を決議した。続いて民生委員音頭「愛の小鳩」がコロンビアレコード関
    係者により発表された。
    第2 日目は,民生委員の近代化をはかるにはどうしたらよいか等のテーマで6 部会に分れて終日熱
    心に討議した。
    第3 日目は,同志社大学嶋田教授の「これからの民生委員活動」についての講演のあと議事に入
    り,世帯更生資の増額,心配ごと相談所の国庫補助確保等を決議して,続いて40年度の総会は高知県
    ですることを決定して3 日間の会議の幕を閉じた。
    __________________________________

... 1 2...
決議事項

  • 民生委員,児童委員の近代化について
    最近民生児童委員活動並びに制度に対する厳しい批判をきくが我々はこれを卒直にうけて,今日
    の批判を明日への信頼に変えるよう努力せねばならない。そのためには常に謙虚な反省と自覚をも
    って,共励事業を積極化し,資質の向上と充分な活動態勢の確立をはかり,個人差,地域差の解消
    につとめ行政と住民との間に立って奉仕する真の民生児童委員活動となるよう努力すべきである。
    苓~ 家庭児童福祉活動の推進
    近年の社会変動に伴なう家庭生活の変化により,家庭における児童養育について種々複雑な問題
    が発生したり,あるいは未解決のまま放置されていたりして実際には,児童のしあわせが阻まれて
    危機的段隈に直面している。
    よって我々は一般児童を対象として,心身両面にわたり積極的に健全育成の助長に努める。
    また本年度より設置された家庭児童相談室と家庭とのパイプの役割をはたすとともに母子衛生問
    題,地域児童の健全育成等についても問題の早期発見,適切な指導,関係機関との連絡を密にして
    地域の民間奉仕者の中心となり積極的な活動を展開しなければならない。

  • 抜本的な低所得階層対策を./
    国民の所得水準は,近年めざましい経済成長に伴って著しい向上を示しているが反面地域及び個
    人間の格差はますます拡大しつつあるこの時に当りわれわれは各地域においてしあわせを高める運
    動を一層活発に進めるとともに国の抜本的総合的な低所得階層対策の充実強化と併せて,来年度
    予算編成に際して,生活保護基準の大巾引上げ,世帯更生資金の増額, しあわせを高める運動推進
    費の増額,心配ごと相談所経費の復活増額,授産事業の振興費,低家賃住宅の増設及び民生委員互
    助共励事業補助金の増額を強く要望する。また社会福祉予算確保運動に民生委員は積極的に協力す
    ることを誓う。
    __________________________________

...1 3 ...
児童の健やかな成長を目指して
• 児童健全育成ブロック別研究協議会の開催
昨年度までは地域子ども会特別推進地区ブロック別研修会と称して開いて来たが,本年度は名称
も新たに”児童健全育成ブロック別研究協議会//として今まで通り県母子課,県教委,県社協の三
者共催で開催することになった。経済の高度成長に伴い,児童の健全育成の必要性がますます強調
され,児童をとりまく家庭環境と社会環境の整備ならびに施策の積極的推進は急務とされている。
よって県下各市町村毎に指導者が相集い,生活の実態に即したテーマを選定し,研究討議し,今後
の児童健全育成に寄与しょうとする。
研究課題
(1) 地域子ども会育成上の問題点について
(2) 児童健全育成対策の推進について
(3) 家庭児童対策について
• 明る<楽しい子ども会指導技術研修キャンフ゜
7月18 日~20 日までの5 日間,江川遊園地において県下子ども会関係約70名が参加して子ども会指
導技術研修キャンプを開いたJ全社協木谷主事より「地域子ども会のすすめ方」,県社協藤原次長
より「上手な司会の仕方」等の講義,又森山小学校徳野校長指導の野外ゲームの実際等の研修,つ
づいてグ)レーフ゜討議を行った。シンポジュウム「地域子ども会のあり方」においては各分野の専門
家から意見,希望等を聞き.研修キャンプをより只上充実したものに盛りあげ盛会のうちに2 泊3 日
の研修を終了した。
より活発な保育事業の活動
◎県保育事業連合会関係
• 会長に西岡佐那河内村長,副会長に亘明神善隣館保育所長,飯田脇町保育所長,
5 月26 日眉山荘で開かれた県保連理事会において会長の酒井小松島市長が一身上の都合により
辞任され,理事会で受理された。7 月1 日総会前に各地区保育協議会より選任された新理事によっ
て理事会がもたれた。その結果,新しく会長に西岡佐那河内村長,副会長に亘明神善隣館保育
所長,飯田脇町保育所長がそれぞれ決定された。
• 黒木厚生省児童家庭局長を招き,盛大に総会を開催
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... 1. 4...
7月1 日徳島ホールにおいて県下保育所関係者約500名が参加し,次の事頃を報告し,協議し
た。
(1) 新会長,新副会長(2 名)の報告
(2) 昭和38年度の事業報告
(3) 昭和38年度の会計決算の認定
(4) 昭和39年度の事業計画並びに会計予算の承認
(5) 副会長増員,専門部の設置
• 全国共通研究テーマ県発表大会
7 月6 日,自治会館において保育関係者約ら0 名が参加して全社協保育協議会より出されていた全
国共通テーマについて研究発表した。これらのテーマは早くから各地区に流されていたので各地
区で選ばれた12名の発表者もよく研究していたし,全体討議もなかなか活発であった。また全社
協参事山本信孝氏,徳大附属幼稚園岩佐教諭から助言を受け,四国ブロック大会へ積み上げた。
共通テーマ
(1) 保育制度について
(2) 保育要領について
(3) 保育所職員の資格,処遇等の確立について
(4) 保育所の経営のあり方について
• 四国プロック保育関係代表者会議
7月16 日愛媛県社会事業会館で四国四県の保育関係者約100 名が参加して,全国共通テーマを分
科会にて研究討議した。それぞれ漿段階において研究討議がなされていたので,各テーマとも活
発な意見が続出した。徳島県は第2 テーマ「保育要領について」が詳しく研究されていたので,
次の全国大会に四国の代表意見として発表することになった。
• 保母養成講習会
8 月10 日(月)~ 15 日(土)まで現在保育所に勤務している無資格保母を主として対称に県立保育
専門学院において,約70名が受講した。講師に徳大教授古川清八氏等11 名を招き,来る9月に行
われる保母試験に備えて,受講者全員真剣に講習と取組んでいた。
• 幹部保母講習会の開催8 月25 日~29 日までの1 週間近くに亘って各地区より選出されたそれぞれ
の地区において指導性のある保母19名が参加し幹部保母講習会を開いた。講師に河原徳大学芸
部長等5 名を招いたQ本年は2度目の講習会であったので,参加者全員よく研究されており,活発
__________________________________

... 1 5...
な意見がよく出て討議が大変盛り上がった。その後,参加者のうち17名が講習をより意義ならし
めるため, 5 日間京都府下の優良保育所へ視察に出かけ大いに見識を高めた。
• 全国保育関係代表者会議
9 月16 日(水), 17 日(木)の両日長崎県小浜町雲仙で開かれました全国保育関係代表者会議に本
県より飯田賑保連副会長他10名が参加して,テーマ毎に分科会に別れ研究討議した。各テーマと
も活発な意見交換がされたが,特に第2 テーマ「保育要領について」は全社協保育協議会で作成
された「保育要領試案」と徳島県の「保育要領案」が中心となって討議が展開され盛会を極め
た。また第2 日には黒木児童家庭局長の講演と全体討議が行われ,昭和40年度の予算陳情の方針
等が打出され,これを決議し盛会裡に閉会した。
• 補充副会長に花木富岡保育園長を選出
10 月19 日(月)開かれた理事会において総会で決議なった副会長増員に対する補充に花本富岡保
育園長が選ばれた。その後,事業計画の具体化についで慎重に審議した。
◎県保母の会関係
• 会長に飯沼梅の花保育園主任保母,副会長に亘明神善隣館保育所主任保母,花本富岡保育園長
角山内町保育所主任保母の三氏に決定
5 月30 日(土)に徳島県立博物館において県保母の会総会が県下保育関係者約180 名が参加して
盛大に行われた。昨年度の事業報告,会計決算の認定に引き続き,昭和39年度の事業計画,会計
予算について原案通り承認された。その後役員改選に移り,
会長
副会長
監事
飯沼敏子
花本妙子
-白-• • みち子
角山美代
福島キヨシ
鈴木友恵
(梅の花保育園主任保母)
(富岡保育園長)
(明神善隣館保育所主任保母)
(内町保育所主任保母)
(平島上保育所主任保母)
(小松島保育所主任保母)
が決定した。午後から徳島大学学芸学部教授河野太郎氏の「幼児期の絵画製作」についての講演
を開いた。
• 保母一夜研修会の開催
8 月6 日, 7 日の両日鳴門市里浦の宝珠寺で嗚門市,鳴門市社協,鳴門市保協,鳴門市保母の会
等の多大な支援と協力を得て,講師に県社協藤原次長,徳大附属幼稚園岩佐教諭,北島教諭の両
先生を招いて教養を高めた。
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... 1 6 ・・・
• 保母県外優良保育所研修視察
県下各地区より保母16 名が参加して岡山県の先進地,岡山市の優良保育所若草保育園,弘西保
育園に出かけた。岡山市の保母会代表,社協の職員と保母の処遇や保育内容について話し合いの
場を持ち,また設備の整っているのに驚いたりした。反面,私立だったので待遇面での悪さが目
立った。
• 保育所調理実務講習会
保育所児童の体位向上に大いに寄与している保育所調理担当者の実務研修会が本年も県下を四
ブロックに分け, 10 月23 日の徳島市,嗚門市,板野郡地区を皮切りに実施している。
10 月23 日徳島市文化センター徳島市,鳴門市,板野郡プロック
10 月30 日富岡西高校小松島市,阿南市那賀郡ブロック
11 月13 日日和佐高校海部郡
11 月14 日川島東中学校阿波郡,麻植郡,美馬郡,三好郡プロック
創設2 周年記念
善意銀行まつり「海の子山の子招待レセプション」を開催
全国ではじめてうまれた徳島の善意銀行は県下の支店はもとより全国にも普及され,大きい成果を
おさめつ). 2 年を迎えた。この機会に昨年に続いて,善意銀行まつりを開催し,世の恵まれない地域
住民のしあわせを高めるために協力し,善意銀行趣旨の周知徹底をはかろうと本年度は「海の子,山
の子招待レセフ゜ション」と称し5 月2 日(土), 5 日(日)の両日盛大に行われた。第1 日目は徳島ホールで
レセフ゜ションに望み,海の子,山の子,町の子,施設の子が一つにとけ合って, コーラスや踊りで交
歓その後県善意銀行に預託している人形劇,日本舞踊,軽音楽クラブ等に出演してもらって楽しい
ひとときを過した。この夜はライオンズクラプ員宅に分宿し家庭的雰囲気にはしゃいでいた。第2 日
目は海の子,山の子一緒になって鳴門水族館,眉山を見学し,大いに2 日間を楽しんだ。
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... 1 7...
施設児童の福祉を高めるためにニオ5 回徳島県児童施設職員待遇改善決起大会ー」
11 月5 日午前10 より徳島市屎立ろう学校講堂において,第5 回徳島県児童施設職員待遇改善決起大会
が開催された。
この日森雨のなかを県下21 児童収容施設より約100 名の職員が参加し,収容児童の福祉を高めるた
めにも,その職務に専念出来るよう生活の安定を図るための真剣な討議が行われた。
昭和35年に第1 回の大会がもたれた当時より給与内容,勤務条件,身分保障等について遂次改善さ
れつ口あるが,未だなお同じ職種に働く公務員及び一般産業企業に働く人たちとの比較において甚し
い格差があり,職員の欠員補充にも困難をきわめている現状がうったえられ,県下児童福祉職員の総
意を結集し,改善の道を開くため次の6 項目にわたる決議がなされた。

  1. 職員本{奉を15%ベースアップし経験年数に応じた昇給率を措置費におりこまれたい。

  2. 超勤手当,夜勤手当を増額されたい。

  3. 全国退職共済制度を強化拡充し退職金を現実に即するよう充実せられたい。

  4. 栄養士,看護婦を職員定数に増員せられたい。

  5. 施設職員給与体系審議委員会を設置せられたい。
    ふ生活指導訓練賞増額し且つ全児童に支給せられたい。
    施設児童東京オリンピックに特別招待
    暖い善意で本県より多くが参加
    去る10 月18 日青く澄んだ秋空に五輪マークも鮮かな国立競技場。7万5千人の観客の中に全国から見
    にきた施設の子ども達がスタジアムの一角をしめ,声援を送っていた。
    これは朝日新聞社厚生文化事業団,オリンビック組織委員会及び厚生省,全社協の厚意により全国
    より招待された2350 名の養護施設児童であった。
    本県よりも徳島婦人ホーム藤田義文君ら7 名が東京オリンピック見学に参加したが当初この派遺経
    費も突然のことで予算化されておらず,参加の見通しもたたなかったが,この事が新聞に報道される
    ゃ,匿名の暖い言葉にそえられたお金, レスリング桜間孝次選手の父幸一氏よりの寄附をはじめ,各
    方面の善意ある支援によりこの東京オリンビック見学が実施されたものである。
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••• 1 8...
子供達はオリンビック見学のあと,はとバスによる楽しい東京見物などを行い感激を胸にしめ,そ
れぞれ帰園した。
参加児童名
徳島婦人ホーム(徳島市)藤田義文中5
常楽園(国府町)曽我部道夫中5
嗚門市愛児國(鳴門市)山中茂松中2
たちばな学園(阿南市) 乾多三子高3
双葉学園(II) 近藤俊郎中3
宝田寮(//)上原克治高1
つ< し寮(//)山中身生中3
精神薄弱者の福祉
「ちえおくれの人々に幸せを」
精神薄弱者愛護月間の実施
9 月1 日~30 日迄の1 ヶ月間全国的に精神薄弱のの人々について,国民に深く理解してもらうために
精神薄弱者愛護月間が実施された。
この月間中の事業として,ポスターの配布,育成会指導誌「手をつなぐ親たち」の増刊,各種報道
機関へのPR 依頼,巡回相談,展示会の開催,関係功労者の表彰等数多くの事業をしたが,中でも
9月27, 28 日の両日にわたり,精神薄弱者愛護全国大会が東京都において開催された。
この大会では全国より1,500人の参加を見,本県から美馬支部より2 名が参加した。
第1 日目は理事,評議員会が行なわれ当面する問題について討議した。
第2 日目は大会で徳川理事長の挨拶で始まり佐賀県の笠さんより親の訴えがあり,続いて功労者に
対して表彰を行った。その後,
文部,法務,厚生,労働の各大臣より祝辞を賜り10項目にわたる決議を行って閉会した。
精薄の人々の幸せを願って
相談事業研究協議会の開催
徳島県精神薄弱者育成会の事業として, 39年度より発足した相談事業は, 6月6 日開催の総会におい
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. 1 9...
て県下で17 名の相談員を会長が委嘱し,このほど相談員と関係者をふくめて第1 回相談事業研究協議
会が10月15 日に開催されたこの会では相談員の資質向上を目的として,県厚生課,母子課,児童相談
所,精薄者更生指導所,県社協の諸先生方の講演をお聴して相談員としての知織を充分身につけて,
ちえおくれの人々の福祉増進のためにスタートした。
また徳島県精神薄弱者相談員規程を定め,相談表を作成して,相談員及び各支部に配布した。
なお,相談員名は次の通りであるが,近く各支部より多くの相談員を委嘱する予定である。
重清利久,米田諒平(阿波麻植支部)
杉野栄,岩島秀雄(那賀支部)
樫原与ー,高岡光次(那賀支部)
今川寿彦,多智花寛(徳島支部)
佐藤光男,富永重利,四宮繁美(美馬支部)
乃ー音吉,高知弁市(海部支部)
角本サダ子,保岡富次,湯浅修成(阿南支部)
鹿島久雄(板野支部)
以上17名
”手をつなぐ親II の運動をもり立てヽ
矛3 回手をつなぐ親の会四国大会
10 月24, 25 日の2 日間,高松市において,第5 回手をつなぐ親の会四国大会が開催され,本県より
藤川会長始め36 名が参加した。
第1 日目(10 月24 日)は,県立の養護学校を参観して午後4 時より栄荘において研修会(いも洗い
会)が開催され,各県の状況(事業内容,予算)が報告され,これによって討議した。
第2 日目(10 月25 日)は,花園小学校体育館で四国四県より約700 名の会員,関係者の参集を求め
て盛大に大会が開催され,親たちの訴え,表彰状,感謝状贈呈があり,引続いて山下参議員等多くの
方々の祝辞を受け黒木前児童家庭局長の記念講演を拝聴した午後より,パネル討議を行い5 項目にわ
たる決議を行い大会の幕をとじた。なお本県より表彰,及び感謝状を受けたものはつぎの通りであっ
た。
表彰状多智花寛(県育成会常任理事)
感謝状漆原徳次郎(アフターケヤ施設草の実学園開設功労者)
II 技川豊(特殊学級担当職員)
II 河野ツヤ(精神薄弱児施設職員)
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... 2 0...
=身体障害者の福祉=
矛2 回徳島県身体障害者体育大会の開催
9 月23 日,西の丸グラウンドにおいて,身体障害者の体位の向上とパラリンビック(11 月開催)の
予選をかねて第2 回徳島県身体障害者体育大会が開催された。
この日は,小雨にもかヽわらず,県下より多くの会員及び関係者が集まり,終日盛大な大会を行っ
た。なお,この大会で国内身体障害者体育大会へ出場する選手は,次の7 名を徳島県より選抜した。
肢体
肢体
肢体
肢体
肢体
視力
聴力
西内利行(20) 南昭和町4 丁目
林徳太郎(24) 仲之町4 丁目
松尾重義(33) 松茂町笹木野
田口寛(34) 小松島町新浜
石黒和子(19) 三加茂町加茂
石関親宏(19) 名西郡石井町
藤川平八(24) ろう学校学生
「初の身障者四国大会―----丁
高松市で開催―--
四国四県の身体障害者は5 万人と数えられております,この人々が連絡協議会を結成して早くも10
年を経過しましたこの10周年記念事業の一環として10 月6, 7 日の2 日間高松市で日本身体障害者連合
会第1 回四国大会が開催された。本県においてもこの大会には出来るだけ多くの障害者が参加しょう
と役員会で決議して徳島県から216 名が参加して盛大に開催された。この大会では身障者福祉に貢献
した人々16名に対し四国連絡協議会長,香川県身協会長(大会長)より表彰並びに感謝状がおくられ
た。
本県の表彰関係者は次の通り
表彰者福本礼ー(会長),清水良五郎(副)
感謝状贈呈者森山伊一故杉浦四郎
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... 2 1...
■老人大学の開講状況
地域老人の最高学府として世に知られる老人大学は創立以来第7 年次を迎へ地域の実情等による特
性を生かして,内容的にも独得の伝統を築き上げ今では現代老人の教養の場として親しまれている。
39年度に実施された現在までの開講状況次のとおり
年月場所
39. 4, 神山町
” 5. 鳴門市石井町
II 6. 上那賀町(手谷)由岐町
” 7. 国府町牟岐町
II 8. 勝浦町上勝町鷲敷町
” 9. 木頭村日和佐町
/ 10. 上那町(宮浜)
尚11 月中に開講予定の市町村徳島,相生,那賀川,藍住,等
■老人クラプ指導者研修会
阿南市
第4 回老人クラブ指導者研修会は5 月18 日徳島市内町小学校講堂において県下の老人クラプ指導者
研修会は5 月18 日徳島市内町小学校講堂において県下の老人クラブの代表300 人が参加し,開催され
老人の使命を再認識し実に有意義であった。
研修内容次のとおり,
【解説]

  1. 老人福祉施策について

  2. 老人クラブの運営について
    【パネルデイカッション]
    老人クラブの目的と役割について
    ■老人福祉大会の開催
    県厚生課井上課長
    県老連田処会長
    司会県社協藤原次長
    老人福祉周間行事として老人福祉大会を9 月21 日徳島市の文化センターで県下の老人クラプ代表者
    老人福祉事業関係者等千人が参加して開かれた。
    武市副知事,伊東県社協会長,田処県老連会長等のあいさつがあり,優良老人クラブ4 団体が県老
    連会長から表彰された。大会のあと大阪社大教授池川清先生が記念講演,また徳島市善意銀行提供の
    __________________________________

... 2 2...
日本舞踊,人形浄るり等のアトラクションがあり盛会のうちに幕を閉じた。
■老友新聞—紙面の充実にウルトラC・ク
老人のための,老人による,老人の新聞として県下の老人をはじめ広く愛読されている。県老連唯
ーの機関紙”徳島老友新聞II は日本三大新聞の1 つとして名にふさわしいものにしようと広報部をは
じめ県下の関係者が2 日間に渡る研修会を開き新聞の改善に真けんに取り組み着々と盛果を上げてい
ることはまことによろこばしいことである。新聞がよりよく早くより多く刊行なることを願いたいも
のである。
■老人福祉推進のための各種大会派遣
4 月15 日西日本老人クラプ連合会が高野山で開催され,本県より田処会長外4 名が参加し本総会の
総意を全国老クラプ連合会を通じ政府当局および政党に反映されたきことを要請した。
5 月17 日全国老人クラブ指導者研修会が東京都において開催され本県より田処会長が参加し2 日間
の講義による研修を受けた。
老人福祉施設協議会の事業
(1) 施設長会の開催
施設運営管理の万全を期さんと毎月例会を開き当面の問題について研究協議している。本年度の研
究テーマ次の通り
① 職員と収容者との人間関係はいかにあるべきか。
② ケース記録の方き方について
⑧ グループ活動の進め方について
④ 無収入収容者の小遣について
⑥ 病弱者のし尿処理について
(2) 施設職員事務研修会の開催
昭和39年5 月12 日午前10時から日赤徳島支部会議室において施設の事務職員及び施設長40 名が参加
し,県厚生課明丸主事より事務処理方式並びに収容と措置等の実施要領について解説がありお互に研
究討議した。
(3) 補導看護研修会開催
昭和39年6 月19 日午前10 時から徳島保健所において施設の看護職員等38名が参加し講師平野義夫先
生の「保健衛生について」講演があり保健医学について熱心に採求した。
(4) 施設転員研修旅行の実施
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施設の職員を対象に2 日1 泊の日程で2 回に分けて60名が参加し,高知市,松山市の優良施設を実地
に見学し見聞を広めた。夜は宿舎においてお互の意見を交換する等,職員相互の親睦を図った。
(5) 芸能大会の開催
老人ホーム収容者による初めての芸能大会が9 月28 日午前10時から徳島市の武道館において開催さ
れたこの日は小雨の隣る中県下各施設より200 名が参加し県厚生課長を初め関係者からお祝のことば
があり引続いて日頃練えた自慢の踊唄を40数種被露し盛会のうちに幕を下した。
、(6) 各種大会行事に代表者派遣
◎第13 回四国養老救護事業関係者大会が高知市小川セントラルホテルにおいて5 月21, 22 日の2 日間
四国四県の関係者,約100 名が参加本県より吉積政ー会長外県関係者等, 14名が出席し熱心に研
究協議した。
◎全国老人福祉事業関係者会議が東京都の厚生会館において6 月22 日23 日の2 日間全国の関係者700
名が参加して,当面の施設運営についての問題について研究協議した,本県より施設関係2 名老
人クラブ4 名が出席して地域の実清を訴えた。
老人の日に浪曲慰問
老人福祉周間中の行事として,例年実施してる施設慰問を9 月16 日~20 日の間各施設を浪曲を慰問
し日頃の労を慰めた。
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! ほたるの塔I i
i ==善意銀行繁昌記== ! 全国で初めて生れた徳島の善意銀行か3年の歩みを顧みI
I;. .. て-反--省~ と-今キ-後-の方--キ向-づけ-を--した福キ-キ祉--読--キ本 で--す I! i ; ! B 5 版1 3 0 頁装禎高砂幸哲i : ! [ 実費頒布5 0 0 円i i - --... !
·邑i 。序文全国社会福祉協議会会長灘尾弘吉1
前厚生省児童家庭局長黒木利克:
I; 徳-- .島 県- 知-事.原 - 菊-- 太- 郎- I ;;
目i 徳島県社会福祉協議会会長伊東董I
! 0 内容。善意銀行の生れるまでの過程!
i 。県下各支店の紹介i
i 。予託者の横顔など:
旦。恵まれない人たち,又はその施設に働く人たちの特別手記' i 。麟意銀行の方向づけの座談会I
I :::ロニ:ヽ い批判集 ' ! 貨発行所徳島市万代町1 丁目(県庁内) i
Ii 徳島県社会福祉協議会 Ii

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