見出し画像

【県社協シリーズ】No.5

【県社協シリーズ】No.5 家庭内職の実態調査

※テキストの抽出可能なPDFですが、OCR機能を使用しているため精度は完璧ではありません。ご注意下さい。




(OCR抽出テキスト)

県社協シリーズNO5
昭和39年度3月
家庭内職の実態調査
−住民アンケートによる報告書−
社会福祉法人徳島県社会福祉協議会
__________________________________
―はじめに―
「家庭で出来る内取のよい仕事はありませんか」私たちの県社会 福祉協議会に窓会がときどきありますが、「さてこれならきっと」 満足し喜んで戴ける仕事、つまり賃金が比較的よく仕事が技術を要 しない、そんな仕事も一寸見当らず、何んと云っても内取のあっせ んほど難しいものはありません。
近頃夫婦共稼ぎで家庭を外にする主婦が大変多くなりました、従 って子どもの養育の問題が一つの社会問題となっていますが、今ー つ適当な内取があれば、そういった問題も少しは解済することがで きるような気が致します。
しかし、じっと手をこまねいていて、どうにもなりません、行方面 の智恵をお筒りし又ご協力を戴いて何とか徳島に「みあう」仕事を 探したいと考えています。
それにはやはり、どんな階層のどんな人が、又はどんなこと んでいるかの実態を把握したいと思いまして資料王アンケート式に 集めてみました、結果十分ではありませんが、いくらか参数になる 調査結果がました。
これには特に癒僑市社協の小野主事さんのご協力をこの紙上れか ってお礼申します。又県厚生源も今後の処置や施策にもご支援いた だけることを窺っています。何卒各方面の関係者の御意見やご指導 をお願いして「はじめ」の亭素と致します。
昭和39年3月
徳島県社会福祉協議会事務局長
町弥一
__________________________________
調査の目的
近年、日本経済はすばらしい発展をとげ、憲法に保障された健 康にして文化的生呑をすべての国民が楽しめる時代も近づいたよう な感がする。
ところが、この反面、日常生活の上に現れた異常な済遺物価の値 上りは、甚だしいものがあり、過去3耳面に約24%もアップして 一般家庭の生活はかえって苦しくなっているのではなかろうか。 特に最近マスコミが意欲的に文化製匠を売りつけ、電気製品を多く とりつけることが文化レベルを何上さすが如き錯覚を与え、現金收 入と支出のバランスは次第にくずれている。
こうした原因で、すべての家庭の主婦たちは、夫の収入だけでは あき足らず、取場を求めて働く家庭が急激に増加し、消費革命の落 し子、カキッ子、をつくり出し、また幼な子を抱えた主婦や未亡人 は家庭でできる内取に活路を求める声が沢汁に多くなってきた。
この時にあたり、内取希望者の実態をつかみ、内版提供業者の南 折、内聪斡旋、技術指導導內取補導業務の実施は社協活動、社民 のしあわせを高める運動、の一環として是非より効果的に推進の必 要を感じ、この実態を調査したものである。
德島市、小松島市、蹲灯市、国府町で行社協が中心となり、対象 春のアンケートを求めたが、今回の集計は主に徳島市を中心とした 谷世帯の意見をまとめたもので、内取斡旋を推進しようとする灯係 昔の資料に供したい。
調査の方法
1、調査対家眷
この調査は住民各層の実態を把握することを目的とするため、徳島市
内の商業、工業、農業、溴素、住宅地帯を約47.000世帯で構
-1-
__________________________________
成せられている/9地区に求め、この地区にわいて抽出調査を行 ったものである。
調査の対象となった世帯数は、
☆商業地筝
新町地区 100世帯
渭北地区 100世帯
加茂名地区 100世帯
300世帯
☆工業地帯
渭東地区 200世帯
昭和地区 200世帯
400地帯
☆農業地蒂
勝台地区 100世帯
川内地区 200世帯
多家良地区 100世帯
400地帯
津田地区 200世帯 200也帶
☆住宅地帯
佐古地区 300世帯
渭北地区 500世帯
渭東地区 400世帯
加茂名地区 200世帯
1.400世帯
☆その他〈日稼etc)
不動地区 100世帯
加茂名地区 100世帯
200世帯
合計 2.900世帯
-2-
__________________________________
2. 調査の実應
特に調査員は委嘱せす、各地区の支所事務所の協力により、町 内会長に依頼して各戸に調査用纸立配布,後日收集した。
3. 調查期商
昭和39年1月15日~2月15日の1ヶ月間
表1 調查世帯
地区名 調査世帯 回答世帯 回収率 実世帯
%
新町 100 99 99 1464
佐古 300 124 41 5027
渭北 600 384 64 5341
渭東 600 422 70 3890
昭和 200 60 30 2460
津田 200 94 44 2855
加茂名 400 223 56 4500
勝占 100 75 75 961
多家良 100 21 21 1125
不動 100 30 30 987
川内 200 178 89 1508
計 2900 1710 59 30120
-3-
__________________________________
調査の結果
この調査は、一般家庭、母子家庭の区別なく内取の希望有無につ いて調査したもので、特に取業別の希望考数把握に重突をおいた。
調査の方法については、簡易な方法で行つたので画収率は59% と低率であったが、この原因は団地等では町内に内取の希望を知ら れることを恐れて提出しなかった世帯などが多かった。
然し、内取を希望するのは住宅地で特に、団地婦人の希望者が目立 っている。
商工業地帯に於ては、家内工業的中小企業が、多いので内取の希 望は少いが、農溪村に一番希望者が多い。
これは最近演業の近代化が促進され、機械化、愛化が急速に 競争心をあふって進められ、しかも、現金収入は相変らず少いとこ ろに少しでも生活を楽にしたいと主婦たちが農閑期の内取を求めて いるのでなかろうか。
調査対象世帯のみ1%までが内取を希望し、40%が内転はした くないとほぼ同数で多かったこと、これは現在の取が労時間の 割に工賃が安く、真剣に生活を支える現金收入を求めるならば、日 稼ぎとか、工場通いによる場合が多く、どうしても家を空けることが できない者は仕事の種別を問わず何からでもとりかかり、これに比 較して生活には直接影響がなく小遣いかせぎの内取希望者が案外多 いようである。
従って、内職をしたいが条件が悪いのでしたくないと答えた人も 多いのでなかろうか。
内取の内容がもう少し何上し、割のよい仕事があれば、この希望 春は意外に多いと思われる。
今后内取斡旋を指導する場合、こうした経済成長のヒズミの中 であえぐ多くの世帯の家庭事情を十分考慮に入れて指導しなければ ならないと思う。
-4-
__________________________________
表2 内職希望世帯
希望の有無 地区行 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
新町 5 94 −77
佐古 51 41 32 124
渭北 124 170 90 384
渭東 149 186 87 422
昭和 42 7 11 60
津田 50 32 12 90
加茂名 117 54 52 223
勝占 61 4 10 75
多家良 9 11 1 21
不動 14 11 5 30
川内 77 79 22 178
計 689(41%) 689(40%) 322(19%) 1710
-5-
__________________________________
表3 職業别内職希望世帯
内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
(%) (%) (%)
商店が多い 30(17) 136(75) 15(8) 181
工業地帯 83(37) 108(48) 331(15) 224
農村 192(57) 101(30) 44(13) 337
漁村 29(54) 17(31) 8(15) 54
サラリーマンが多い 343(39) 318(36) 215(25) 876
その他 22(58) 9(24) 7(18) 38
計 699(41) 689(40) 322(19) 1710
表4 住宅别内取希望世帶
内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
(%) (%) (%)
個別住宅地 436(40) 461(43) 178(16) 1075
公営団地 198(41) 168(35) 119(24) 485
分譲団地 27(37) 31(42) 15(21) 73
アパート 38(49) 29(38) 10(13) 77
計 699(41) 689(40) 322(19) 1710
-6-
__________________________________

内職希望世帶
内職を希望する世帯を地域的にみてみると、現金収入が多いと 思われる商、工業地帯の新町、佐右、渭東では希望者は17~ 37%にすぎず、それぞれ家庭の主婦にも家業の上で幼く分野が あることが察せられる。
これと対象的な現象として農村、澳村日稼世帯が多いと思わ れる津田、勝占、川内、不動、加茂行地区ではそれぞれ54~ 58%の内取希望者があり、特に農用明に斡旋を依頼する者が非 常に多い。これらは、農村の現金收入は季節的で、さきに述べた とおり機械化、電化のシワヨセとして収入を求めるためである。
サラリーマン世帯では39%が希望し25%がどちらでもよいと 答えているがこれは主婦の暇つぶしに少しでもよい内取があれば と希望している者が多いように伺われる。(表3、参题)
また、住宅別に調べてみるとアパート団地族に希望者が多いが これは回答世帯の数が少いので適格な答えとはならないで、住居 には余り突係ないようで取業に訂題があると思われる。(表4参照)
表5 年代別内職希望者
希望の有無 男 女 総数
年代別 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計(A) 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計(B)
20才代 3 8 2 13 120(42) 104 60 284 297
30才代 7 23 9 39 250(47) 176 103 529 568
40才代 6 31 4 41 175(49) 119 63 357 398
50才代 6 25 9 40 98(35) 128 56 282 322
60才代 4 24 3 31 30(32) 51 13 94 125
計 26(16) 111 27 164(9.5) 673(43) 578 295 1546(90.500) 1710
-7-
__________________________________

  1. 内職希望春の年令と性别
    (表5)のとおり女性の希望着が圧倒的に多いことは勿論であ るが、中に男性回答着の16%が内取を希望しているのが珍らし い、この年代も各層にわたっているが、これは主として身体障害 春であるように思われる。年代別にみると30才~40オの着が 47~49%をしめ、この年代の主婦は最も生活に直面して、子 どもの教育費捻私に一番頭を悩ましているのでなかろうか。
    なお、各年代に共通して推察されることは、いずれも外に出て 仂けない糸件にある主婦又は取場に余りよろこんで迎えられない 中年以上の女性が多いようである。
    表6 配偶者別內取希望者
    希望の有無 配偶者の有無 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
    配偶者有 582 572 264 1419(83)
    配偶者無 117 117 58 292(17)
    計 699 689 322 1710

配偶者の有無
内職を希望するものが、家計の担当者か副業者をみるために配偶者の有意を調査したが、配偶者のない未亡人等は内取をするよ り、現金収入の高い定取を求めていているようで、内取はむし ろ一般家庭により多く希望されている。(表6参照)
-8-
__________________________________
表7 内職と健康
希望の有無 健康状態 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
健康 453 500 179 1132
健康だが よく肩がこる 173 99 109 381
仕事をするのに眼鏡がいる 50 51 18 119
病気している 23 39 16 78
計 699 689 322 1710

内取と健康
やはり健康な者が内取を希望する者が多いが、病気がちな者の中にもかなりの内取希望着があった。
また、よく肩がこったり、眼鏡をかけなければできない着でも 体の無理をして内取を希望している。
内取希望者の中には身体障害着が多いが、心身の障害とこれ以 上に相当に体を無理をして仕事をしていることは伺われる。
従って、内取の斡旋に当っては、常に楽康管理にも運気をおき そのためには仕事の内容等も十分検討し、明るい家庭づくりのた めのものでなくてはならないと思う。(表7参照)
-9-
__________________________________
表8 内職希望者の家族
希望の有無 家族数 内職をしたい 内職はしたくない どちらでもよい 計
1人 87 107 48 242
2人 102 115 66 283
3人 136 154 87 377
4人 174 132 61 367
5人 111 80 27 218
6人 46 61 14 121
7人 26 26 12 64
8人以上 17 14 7 38
計 699 689 322 1710

内職希望着の家族について
内職を希望する者の家族数は、3人、女人、5人が最も多い。 これを比率からみてみると、5人家族が51%、4人家族が48 %と多く。この世帯あたりが内取の必要度の高いことを示してい る。
大家族の世帯は、それぞれ家事に手をとられ、内既にたずさわ る余暇のないためか、希望者は少数であった。(表8参照)
-10-
__________________________________
表9 地域別内職稼働時間
1日の稼働時間 地区別 1時間 2時間 3時間 4時間 5時間 6時間以上 計
商店が多い 1 4 7 9 7 2 30
工業地帯 1 5 10 27 36 4 83
農村 3 17 54 33 56 29 192
漁村 1 2 9 7 6 4 29
サラリーマン家庭が多い 4 30 97 96 91 25 343
その他 7 4 10 2 222
計 10 58 184 176 206 65 699
(1.4) (8.2) (26.3) (25.1) (294.4) (9.2)
表10 年代別内職稼働時間
1日の中稼働時間 年代別 1時間 2時間 3時間 4時間 5時間 6時間以上 計
20才代 1 11 42 27 23 9 123
30才代 5 25 10 63 79 25 257
40才代 2 13 41 50 57 18 181
50才代 9 33 24 30 8 104
60才以上 2 8 12 7 5 34
計 10 58 184 176 206 65 699
-11-
__________________________________
内職希望の内容

稼動時間
一日平均內取をするための作業時間をみてみると、一番多いの は5時間、次いで3時間となっている。
る. この筒間を切けるのは、30才代のサラリーマンがトップであ
主婦の起きている時間は約15時間といわれるので、この3 以下の時間に内取を専念できることになる。
(全国約の平均は一日6時間の稼仇となっている)(表9、10 参影)
表11 地域別内職希望理由
内職をしたい理由 地域別 生活費の足しにする 子どもの教育費にする 自分の小遣がほしい 電機器具等家具を買う 貯金をしたい 暇があって退屈するから ただなんとなく 計
商店が多い 11 11 4 1 2 1 0 30
工業地帯 42 26 9 0 3 3 0 83
農村 80 51 33 6 13 3 6 192
漁村 18 2 3 1 4 0 1 29
サラリーマン家庭が多い 92 90 63 13 38 40 7 343
その他 8 8 1 2 2 0 1 22
計 251(36) 188(27) 113(17) 23(4) 62(9) 47(6) 15(2) 699
-12-
__________________________________
表12 年代別内職希望理由
理由別 地域別 生活費の足しにする 子どもの教育費にする 自分の小遣がほしい 電機器具等家具を買う 貯金をしたい 暇があって退屈するから ただなんとなく 計
20才代 38 24 21 6 19 9 7 124
30才代 75 94 39 10 38 14 6 256
40才代 80 53 19 5 13 10 1 185
50才代 49 12 24 1 11 6 1 104
60才以上 9 5 10 1 1 8 0 34
計 251 188 113 23 62 47 15 699
2 内職を希望する理由
内職を希望する理由とは何んといっても生活費に充当するため 36%と目立っている。消費物価の値上りで、一般家庭の生活は 決して楽でないことが伺われる。
次に教育費にあてる。教育投資というか、子どもに最大の教育 を行うことか、子どものしあわせと考え、学校以外に補習のため 塾通いの子どもが次氷に多くなっている。
電機器具等文化製岳買入のために灯取するのは4%で、内取希 望する家庭は、そこまで手が廻らないように思われる。 (表11、12参照)
-13-
__________________________________
表13 地域別内職希望金額
収入希望金額 地域別 100円 101〜200円 201〜300円 301〜400円 401円以上 いくらでもよい 計
商店が多い 6 10 5 1 0 8 30
工業地帯 4 13 18 10 11 27 83
農村 31 61 41 10 9 40 192
漁村 2 11 8 1 2 5 29
サラリーマン家庭が多い 55 131 24 8 11 112 341
その他 2 17 1 2 0 2 24
計 100 234 97 32 33 194 699
(14) (35) (14) (5) (5) (28)
表14 年代別内職希望金額
収入希望金額 地域別 100円 101〜200円 201〜300円 301〜400円 401円以上 いくらでもよい 計
20才代 21 38 15 3 5 41 123
30才代 41 91 33 13 10 69 257
40才代 14 67 28 9 10 53 181
50才代 15 35 16 5 7 26 104
60才以上 9 12 5 2 1 5 34
計 100 243 97 32 33 194 699
-14-
__________________________________
3 内職希望工賃について
内取により家計の足しになると希望する金額は約200円で 35%が望んでいる。誰しも金額は多い程よいことは必然である が、谷創の作業時訂之技術を承知した上でこの希望金額を書き入 爪たものと思われる。
ところが現在行っている灯底は犬体に於いて、1日5時間き 60~70円と含工資のものが多く、低賃金の代名詞のような内 取功将来は是非200円程度の収入となる取様の斡旋を図りたい ものである。(表13、14参照)
表15 内職種の希望
仕事の内容 地域別 細かい仕事 大ざっぱな仕事 どこの場所でもできる仕事 仕立物(和裁) ミシンを使う 編物 計
商店が多い 2 3 15 2 5 3 30
工業地帯 9 18 37 9 5 5 83
農村 22 56 81 9 17 7 192
漁村 8 5 6 1 7 2 29
サラリーマン家庭が多い 30 38 187 17 44 27 343
その他 1 3 14 2 2 22
計 72 123 340 40 78 46 619
(10) (18) (49) (6) (11) (7)
-15-
__________________________________
表16 内職種の希望
仕事の内容 年代別 細かい仕事 大ざっぱな仕事 どこの場所でもできる仕事 仕立物(和裁) ミシンを使う 編物 計
20才代 7 18 59 6 20 13 123
30才代 32 32 124 5 39 25 257
40才代 9 37 98 15 16 6 181
50才代 16 26 45 12 3 2 104
60才以上 8 10 14 2 0 0 34
計 12 123 340 40 78 46 699
表17 内職とパートタイム
パートタイム 地域別 半日程度は家を出られる 家は出たくない 家で子どもを預かってほしい 子どもを連れて行ける 計
商店が多い 2 24 1 3 30
工業地帯 33 49 0 1 83
農村 28 151 6 7 192
漁村 10 19 0 0 29
サラリーマン家庭が多い 78 242 10 13 343
その他 2 16 2 2 22
計 153 501 19 26 699
-16-
__________________________________

内職の希望
地域、年代を問わず一級の傾向として場所を選ばずに出来る 仕事を望んでいる者は49%と半数に達している。
20才~30才の年代では、ミシンを使う仕事、216~15 %に対し高令者は、大ざっぱはな仕事、左25~29%まで希望し 40才以上で技術が少いことを物語っている。
なお、ミシンを使用しての内取も公営団地で13%に対し、ア パートでは24%と、その生若様式を反映している。
農村では、大ざっぱ仕事を望み、特にサラリーマン家はご
の希望が憩い。
パートタイムについては、家を放れることの困難により、余り 希望していない。
子どもを自宅で渡ってくれる者は、やはり収入のい取場勞力 を望んでいる。(表15、16、17参照)
表18 地域別内職の経験
経験 地域別 内職をしたことがある したことはない 計
商店が多い 9 21 30
工業地帯 25 58 83
農村 70 122 192
漁村 14 15 29
サラリーマン家庭が多い 157 186 343
その他 12 10 22
計 287(41) 412(59) 699
-17-
__________________________________
表19 年代別内職の経験
経験 年代別 内職をしたことがある したことはない 計
20才代 42 81 123
30才代 113 144 257
40才代 81 100 181
50才代 39 65 104
60才以上 12 22 34
計 257 412 699
表20 内職を止めた理由
-18-
__________________________________

  1. 内職の経験
    內取希望着4/%までが、今まで何かの穴取を経験している 次、半数以上059名が内取を始めたいと希望している。二水は 柳町植上りのシワよせが希望者を増している原因ともいえよう。
    (表1参照)
    なお、灯取をしていたが、これを止めた理由は、子どもがいる から、、手が運らなくなった、、身体が弱い、などとだっている。
    (表20参照)
    表21 内職資金は支出できるか
    内職資金 地域別 資金は使いたくない 少しなら出してもよい 計
    商店が多い 22 8 30
    工業地帯 65 18 83
    農村 145 47 192
    漁村 28 1 29
    サラリーマン家庭が多い 236 107 343
    その他 11 11 22
    計 507(73) 192(27) 699

内職の資金
内取をするためには、道具、小機械、副資剤など資金を要する 場合があるが、これを装着将ちであるかどうもが、当初交渉のポイントである。また、不良を出した場合の片清心数罚、資材の 輸送費等の資金が必要な取極もある。こうした場合でも資金を出
-19-
__________________________________
したくない者が7割まであり、低賃金の灯取幹旋には特に留意す べきである。(表21参愍)
-20-
__________________________________
住民の意見
内職についての希望と意見
内容 件数 備考
☆工賃について 132
(1) 工賃を引上げてほしい 83 1日100円以上の工賃を
(2) 中間搾取の排除 41 工賃の1割を取られる
(3) 支払いの確実化 8 県、市の立替え払いを希望
☆仕事の内容について 71
(1)仕事が継続できるもの 52 内し仕事を続けたい
(2) 年中平均して仕事ができる 15 納期をやかましくいわ
(3) 仕事の多量化 4 ないでほしい。
☆その他 121
(1) 材料、製品を輸送をしてほしい 65
(2) 一日も早く斡旋を希望 35
(3) 公的な内取斡旋機肉がほしい 18
(4) 内職グループをつくりたい 3
-21-
__________________________________
徳島市における内職斡旋内容
内職の種類 訓練期間 工費 業者
手袋ししゅう 1〜2日 1足15円 シライ手袋工場
手袋かがり 1〜2日 1足35円
ポリエチレン袋加工 3時間 100枚 5円 南海被服KK
たこ糸レース編手提 2〜3日 1枚 110〜135円 アコー手芸会社
カシミヤショール 1週間 1枚 1000円
和裁 3年 各種 呉服商組合、外
ミシン縫製 2年 各種
既製服仕立 5年 各種 各方面業者
凧 1日 1枚 50銭 阿波奴凧製造工場
皮加工 2時間 1枚 40銭 仲縫本店
ヘヤーネット 1〜2日 1ケ 3円 笠井内職斡旋所
ビーズがま口 3日 1ケ 30円
ハンドバッグ仕上 2〜3日 各種
ナイロン靴下補修 1本 15円 祖川繊維
ブラウスボタン付 1日 10円 イトキンブラウス
玩具日个 3日 各種 浜口店店
(註)昭和38年度の斡旋件數 312件
-22-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?