見出し画像

【とくしま福祉広報】No.23

※テキストの抽出可能なPDFですが、OCR機能を使用しているため精度は完璧ではありません。ご注意下さい。


(OCR抽出テキスト)

No.23
昭和36年12月25 日発行
とくしま福祉広報
徳島市万代町1 県庁内社会福祉法人徳島県社会福祉協議会

もくじ
★動き・・・(1)
ますます張切る山口全社協副会長。全国社会福祉大会開かる。
第5 回徳島県社会福祉大会開かる。四国プロック社協事務局長
会から。精神薄弱者福祉振興四国大会。12 月末には共募目標額
達成の見込み。四国プロック母子福祉大会並びに新生活運動研
修会開かる。子ども民生委員制度の検討。基本給を国家公務員
並に引!主「要望。第二室戸台風の被害児童福祉施設を脅かす。
★善意の人・・・(12.13)
薄みどりのペンキ
希望のメロデイ
★県外ニュース・・・(13)
団地へは封筒募金が最適(千葉県の事例)
★ 社会事業団体だより・・・(14)
母子福祉センターづくりにベピーアンカ販売
好評の保母さんバレーボール大会
けがすな運動の推進をはかる
★市町村社協だより・・・(16)
★まちの話題・・・(17)
善意の結集で愛の"子供の家"づくり
お大師講の近代化を果し,目ざましい"友愛会"の活動
★案内(会議,運動,行事)・・・(18)
しあわせを高める運動強調月間
★告知板(県社協のお知らせ,お願い,と連絡) ・・・( 20)
償速成績の向上を図ろう

社会福祉事棠の寄付仁を一つにまとめた窓ロ一それは赤い羽根です


-2-
全国社会福祉大会、予算対策委員会で
ますます張切る山口全社協副会長
10 月25 日から3 日間,東京で開かれた全国社会福祉大会で,本漿社協山口会長は全社協副会長とし
て大いに活躍,大会役員として大いに張切つていた。
大会では閉会の言葉ではあったが,総会場である厚生年合会舘で, 5 千名聴衆を前にして一席挨拶
されたが,短時間に要領よく,実iこ適切な言葉でしめく入りをしたので,さすがわ山口会長だと本県
参加者は鼻高々•…••…………。
ところで大会に先立つて10 月23 日全社協の予算対策委員会が開かれ,来年度の予算対策や行動予定
を決めたが,午后は予算対策委員長として自民党との懇談会をもつて前哨戦を開始した。党からは堀
木謙三,小川半次氏らが出席,はじめは党側のお考えをおとなしく拝聴していたが,堀木氏あたりか
ら『社会事業界のやり方はなつとらん』などバヽう言葉が出はじめると山口委員長憤然として立ち上
り「ナニをいうか,党こそ努力を怠つているのではないかJと語気するどく攻める一幕を見せた。今ま
では『お願いします」一点張りだったので党側もピツクリしたり,見直したりしたようだが,同行して
いた連中は大よろこびしていた。
又10 月26 日には同じく社会党へも予邸陳情をしたが,特に共同募金運動に批判があつた直後で,社
会党として共同募金に対する見解を追求して, 『社会党こそ日本の社会保障と,社会福祉を真剣に考
えているところと思つたが,国民こぞつての助け合い運動を批判するなど,共同募金が全国で現在約
20億円集めているのを,これがいけないというならまずこれに変る国家予算をかまえてからこの問題
を批判して戴きたしヽJ。………
社会党にも全く痛いところをついて,来年度予算をぜひどうぞー一。毎年全社協は予算要求をして
来たが,今年は強気とセンスのある山口全社協副会長の活躍を心から期待して年末へかけての予算獲
得にはりきつている。
地域ぐるみの社会福祉活動を
全国社会福祉大会開かる。
(10 月25 日より3 日間)
"地域ぐるみの社会福祉活動を進めるためにII を主題として,本年度の全国社会福祉大会が10 月25 日
から5 日間東京都の厚生年金会舘を主会場として開かれた。
全国から社会事業関係者が約5千名(本県より山口県社協会長外32名が参加)が参加して,第1 日,第
2 日は研究部会,委員会で諸問題を研究討議し,第5 日は総会で,記念式典が行われ,奉仕者,従事


-3-
者,優良社会福祉協議会に対し,厚生大臣,大会々長の表彰,感謝状を737 名に贈呈された。
なお厚生大臣,大会々長の表彰者は,大会最終日の10 月27 日,新宿御苑のガーデンパーテイに招
待,皇太子夫妻が御出席されて,有意義な全国大会を終了した。
*徳島県関係表彰者
1' 厚生大臣表彰
民生(児童)委員功労者
鳴門市松下為郎
池田町 矢 野 }児 太 郎
2, 全国社会福祉協議会々長表彰
民生(児童)委員功労牌
板野町久米荘太郎
社会福祉事業関係功労者
小松島市万野ノ‘ ツ工
優良社会福祉協議会
小松島市社会福祉協議会
地域住民に直結した明るい町づくりを
才五回徳島県社会福祉大会開かる。
(10 月9, 10 日の2 日間)
全国大会に積み上げすべく,本県第五回社会福祉大会は,社会福祉法制定10周年,共同募金運動発
足15周年を記念して10 月9,10 日の2 日間徳島市で開かれた。
各市町村関係者,行政機関,団体の関係者約1200名が参加して,第1 日は6つの部会場に別れ, "地
域ぐるみで福祉活動をすりめるために(な,どのようにするか、、を大会主題研究課題としてそれぞれの
問題を研究討議し,第5 日は徳島市民会舘で総会を行い,表彰,部会報告,宣言,決議等が行われ逐
年充実した大会を無事終了した。なお全社協からも会長代理として新国事務局長が出席され,記念講
演も行われた。
第5 回徳島県社会福祉大会表彰及び感謝状贈呈者


-4-
矛5 回徳島県社会福祉大会表彰及び感謝
ー,名誉大会長表彰

  1. 社会事業協力者
    小松島市油谷栄
    二,大会長表彰

  2. 社会福祉事業功労者
    徳島市森山伊

  3. 民生(児童)委員功労者
    嗚門市村沢タマ
    谷ジゲル
    阿南市宇川ヱキノ
    小松島市加古英夫
    相生町福田輝
    鷲敷町藤原豊
    海部町三浦定次
    南祖谷山村片山富男
    ー好町大西ウメ
    山城町森岡善作
    池田町中川貞義
    井川町高場豊

  4. 保育事業功労者
    阿南市竹内タネ子

  5. 模範母子家庭
    小松島市宮崎ミサオ
    山城町轟チョ
    阿波町岩佐文子

  6. 優良里親
    勝浦町岩崎之
    6, 優良社会福祉地区
    大麻町社会福祉協議会
    三,大会長感謝

  7. 老人福祉活動推進者
    森本良一
    尾形綾子
    吉田清一郎
    林利幸
    藤原石一
    大谷政太郎
    天羽本吾


-5-
徳島市佐藤喜男田処栄治
嗚門市堀部善助
小松島市内藤慶
阿南市吉田巌
鴨島町工藤保
2. 母子福祉活動推進者
徳島市串春栄
池田町正木ヌイ
阿南市伊藤富子
5 . 身体障害者福祉活動推進者
徳島市元木治
4, 民生(児童)委員活動推進者
勝浦町古井治
大麻町久留島秀一
池田町城尾友一
井川町阿佐岩三郎
東祖谷山村平尾猪七郎
5 . 児童福祉活動推進者
徳島市飯沼敏子
佐那河定村安芸喜平
三加茂町片山周男
6. 社会福祉施設協力者(協力団体)
徳島市益田和男石橋守山田戎本
堀三司豊田恒三郎乾秀雄
佃勇蔵松山一忠
石井町近藤嘉源太
大阪市三枝寛
団体(会社) 徳島県建設業協会徳島支部城東高校家庭クラプ
徳島県玩具人形組合徳島ライオンズクラプ
徳島眉山ライオンズクラプ徳島バス株式会社
徳島青年会議所
7. 子供民生委員活動育成指導者
徳島市中野久平井上保


-6-
嗚門市田上陸重三原謙次
小松島市林崎武男
阿南市石口政太郎真島熊次郎
国府町森友春代
佐那河内村河野茂
鷲敷町福富次郎
上板町熱田治桑岡貞雄
板野町坂東篤行
大麻町上原伊八
阿波町大内虎雄
~15周年記念中央共同募金会会長
表彰状並びに感謝状贈呈者
表彰者25 名
感謝状贈呈者
支部の部14
支会る部91
四市担当係
の部11
福祉事務所
団体の部69
個人の部100


-7-
決議
一,共同募金と地域社怖活動の推進について

  1. 全市町村社協に専任職員の完全設置を国並びに県に要望する。
    2, 心配とと相談所を県下全市町村社協に設置するよう関係機関団体に要望する。
    3.共同募金の法人大口,中口募釦を防拓し,災害は受けたが目標額達成に努力しよ
    う。
    4 .保健福祉活動の一環として「大気に眠る運動」を地域ぐるみで促進しょう。
    二,地域における低所得階層の福祉対策について

  2. 民生委員協議会は毎月1 回院催し,その会合に社会福祉主事,保健婦を必ず加え
    地域社会の保健福祉の防貧対策を推進しよう。

  3. 社会福祉主事の増員と待遇改善を図られたい。
    三,地域における児童福祉の推進について

  4. 地域子ども会の積極的育成とスラム街,同和地区等の児童福祉対策の樹立を各関
    係機関団体に要望する。
    2, 厚生省の昭和37年度児童福祉関係予算の全面確保と,児童福祉施設最低基準を改
    善されたい。
    3, 労働基準法上児童福祉事業を同法第8 条第13号の業態とみることは適切でないの
    で,別に号を設けられたい。
    四,地域における老人福祉について

  5. 老人福祉法を速かに制定されたい。

  6. 軽費老人ホームと老人福祉センターを本県に設置されたい。
    3, 老令福祉年金の増額と支給制限を撒廃されたい。
    4, 養老施設の内容整備と事務費を増額されたい。
    五·,地域における婦人福祉の推進について

  7. 母子福祉センターの設置を昭和37年度に実現するよう要望する。

  8. 地域における母子の福祉向上を図る為に婦人民生委員の増員を要望する。

  9. 母子福祉年金額増額および諸制限の緩和を要望する。
    六,地域における心身障害者福祉の推進について

  10. 精簿者.身障害の経済福祉の予算的策付を県並びに国に要望する。

  11. 精簿児,肢体不自由児の養護学校の新設を要望する。
    3, 精簿者,身障者の専任福祉司及相談員の設置を要望する。
    4 .重症精簿施設の徳島県誘致及施設の拡充を要望する。

  12. 身障者施設の拡充強化と雇用促進法の内容充実をはかられたい。
    右決議する
    昭和36 年10 月10 日
    第5 回徳島県社会福祉大会


-8-
県社協の予算確立と
市町村に専任職員設置を促進
四国プロック社協事務局長会
11 月15 日, 16 日の両日,松山市で四国プロックの組織担当者,事務局長会が開かれて,当面する社
協活動と中央の昭和37年度の予算対策について研究協議が行われた。

  1. 市町村村協の糾織活動推進方策について
    (1) 市町村社協に専任職員設置は,国並びに県費補助と,自主的財源等により,是非速急に配置す
    るよう促進する。併せて郡単位のオルグ指導者を県社協の駐在員制的なものとして置配した
    しヽ。
    (2) 市町村社協に専問部会,委員会をおき,具体的な部会活動を推進する。
    (3) 郡社協的な組識は不必要で機構として育成助長したい。
    2' 県社協の職員の処遇について
    (1) 暴社協の職員の給与は地方公務員並に昇給,給与改訂を行うことを原則として予算措置する。
    (2) 職員間の研究活動を深め,全国的な研究集会には若い職員が参加するよう配慮する。
    (3) 四国ブロック社協職員,全員が年1 回懇談と研究の会合を年1 回開く。(来春より実施)
    (4) 四国プロック社協職員の互助見舞全制度を決定。
    3, 昭和37年度予算対策について
    (1) 全社協予算対策委員会の指示に従い強力なプロック積み上げと中央斗争を行う。
    (2) 四国ブロックの統一行動費を各県より拠出して,担審県(徳島)に送る。
    4, 県社協の財源確保について
    (1) ひも付きでない国,県費予算を要求する
    (2) 県社協の自主財源獲保に努力する。
    (3) 職員の昇給,給与改訂予算を確立する。
    精神薄弱者福祉振興四国大会
    徳島県自治会舘で開催
    手をつなぐ親の会,創立10周年記念,精神簿弱者福祉振興四国大会が11 月5 日徳島県自治会舘で開
    催せられた。
    この大会は,全日本精神簿弱者育成会,徳島県精神簿弱者育成会, NHK 厚生文化事業団が主催し
    て,四国で始めて開かれた大会であつため,県外からの参加者も極めて多く,約50名が前日から宿り


-9 -
込みで参加するなど総数250 名を迎えて盛会に開催された。
中央からは,仲野好雄,山下春江の両氏を近えて,精神簿弱者福祉に関する専問的な研究協議が行
なわれ,特に出席者の大部分が精簿児を持つ親達であるため,その態度は真剣そのもので, 8 時間に
亘るこの大会を最後まで倦くことなく続けられた。
1 日中盛沢山の行事で,表彰,親たちの訴え,パネル討議,記念講瀕,映画等が催されたが,参会
者一同,凡ゆる面で情簿者の福祉対策が遅れていることを知り, この運動を更に強化するためには,
一般の理解と,親達の自覚が必要でめることを痛感した。
更にこの大会を通じて,四国四県の関係者が始めて会合の機会を得,今後共に手を取り合つて精簿
者の福祉向上を図るため,四国連絡協議会の発足を見たことも大きな成果と云えるだろう。
被水害地の共同募金出遅れる
12 月未には目標額達成の見込み
今年の本県における共同募金は第2 室戸台風の影響で.特に被害地の募金が,出遅れたため, 12 月
4 日現在県共同募金会まで納付されている額は7-439,062 円で約50%という低率である。しかし,やつ
と災害地の後始末も完了し,災害地においても募金完納を目ざして急ピッチをあげているので, 12 月
未日までには目標額を達成する見透しがついた。12 月4 日現在,県共同募金へ完納した支部は14支部
の内8 支部である。
地域活動”おにぎり運動II を高めるために
四国プロック母子福祉大会並びに新生活運動
研修会開かる。
地域における小グループ活動を進めるために,本年度の母子福祉大会並びに新生活運動研修会は,
11 月20 日, 21 日の両日にわたり高松市,野田会舘において開催された。四国四県より母子福祉関係者
350 名(本県より万野県未連会長外81 名が参加)が参加して,第一日は「食生活改善と母子家庭」につ
いて,栄養改善普及会常任理事近藤とし子氏の講議に続いて
"母子福祉対策についてh
"母子家庭と経済問題II
’’母子福祉の諸問題についてII
この三ツの主題によつて三分科会がもたれ,それぞれの問題について研究討議された。第2 日は総


-10-
会で記念講演"母子福祉の諸問題について、」全未協事務局長山高しげり氏,つゞいて部会報告,宣言,
決議等が行われ,生別母子世帯対策としての児童扶養年金制度新発足のよろこびの中に,小地域の活
発なる事業推進により,すべての母子家庭の福祉を高めようと,おにぎり運動の強力な推進が申し合
せされるなど, この大会,研修会に充実された盛り上りが見られた。
*当面する問題ととりくまなければならない課題
ー,未亡人会活動を高めるために
① 団体に所属するという観念を強化する。婦人会,未亡人会,愛育会,若妻会等何丙でも団体に
所属して活動をしているのだという意識をはつきりし,問題解決に当ること。
ョ 健康であること,貯蓄すること,この二つの条件を満すためのグループ活動を強化すること。
③ 地域ぐるみで他の団体,機関との連絡提携を密にして地域住民の理解と協力を高める運動を推
進する。
二,低所得者対策
① 実態調査の中から対策と事業方針を計画。
③ 母子福祉活動推進についての問題点,溢路打開については対策専門委貝会を設置し対策を考え
る。
③ 公的資金の活用と償還について,小グループによる話し合いの場を多くする。
三,お母さん貯金旅行
① 楽しみ,生活安定のための,この全国運動にもれなく参加する。
l三一三」
子ども民生委員制度の検討
委員会をつくり研究中
戦後徳島県でいち早く組織せられ,立派な功績を残した子ども民生委員制度は,社会事情の変遷
と,地域こども会の発達のため,新時代に即応した制度へと脱皮が要請されている。そこで県社会福
祉協議会では,県厚生課,県母子課,県教委指導課,同社会教育課,指導校長会等の関係機関団体の
代表者の参加を得て,子ども民生委員制度研究委員会を構成し,望ましい子ども民生委員制度の検討
を重ねている。
*当面する問題点

  1. 子供民生委員制度について
    14年の歴史をもつ本県の子供民生委員制度も,昨年度の研究集会でも問題にされたのは子供民生


-11-
委員という名称そのものに,疑問をもつている者もで\きたことである。
中学生は子供という言葉を[熊い,又学校教育の在り方が新しい教育の方針としては,特別教育活
動の中での児童会, クラプ活動として考えており,校外活動にふれないようにしようとしている
時,この子供民生委員の甚本民在り方を検討しなければならない。
2. 地域子供会との関係について
子供の生活の場は学校,家庭,地域の5 つの場があるが,学校教育としては地域子供会は含めな
いでおこうとしている。社会福祉の立場は地域ぐるみの子供のしあわせを高めようとする運動を
進めなければならないのでこの地域子供会と子供民生委員の関係を明確にすべきである。
3. 子供民生委員的糾識は必要だ。
子供のしあわせを願わないものはない。子供は学校でも家庭でも,又地域に於いても,すこやか
によい社会人となるために成長してもらわなくてはならない。
、そのために常に適切な指導と自主的な活動を助長しなければならないので特に学校と家庭を結び
つけた地域の活動をす\めるこの組織は大切である。
どのようなことを子供達は希望し,又指導者は望んでいるかをはつきり見きわめて,地についた
今後の活動をすいもたい。
基本給を国家公務員並に引上げを要望
オニ回民間施設職員待遇改善大会開く
去る11 月29 日,高知県礼会福祉会舘において,四国民間児童福祉施設職員待遇改善期成同盟の第二
回大会が盛大に開催された。
参加者は130 名を越え,本県からも50 名が出席し遠く中国地区よりも参加者があった。大会は午后
1 時20分より開催され,会長挨拶経過報告に引続いて来賓祝辞があり高知県厚生労働部長,高知市長
代理,徳島県社協会長並びに坂田高知県選出国会議員の祝辞があつた。
特に,山口県社協会長と坂田議員は大会終了まで適切な助言をされ参加者一同感激した。次に議事
にうつり各県より提出された協議題を6 つの柱に分けて討議した。

  1. 基本給を公務員並に引上げること。

  2. 職種別給与形態を確立し,定期昇給制を実施すること。

  3. 超勤手当の増額

  4. 全国共済制度の大幅改訂

  5. 職員の定員増

  6. 全国組織の強化促進等について熱心に協議された。
    結局討議の末前項1~5迄について政府並びに関係当局に要望し実現するよう決議した。なお,今後
    の運動として,全国的な組織の呼びかけを行い統一して運動の出来るよう促進するとともに,地元国
    会議員を始め政府等に陳情のため本同盟より代表者を派遣することになつた。


-12-
オニ室戸台風の被害莫大
児童福祉施設を脅かす。
去る9 月16 日,突発的に来襲した第2 室戸台風は県下各地に大きな被害をもたらした。
この台風により特に被害の大きかった児童施設,沖ノ洲学園では床上浸水のため,廊下を船で児童
救助にあたるなど危険にさらされた。また,その他の施設においても老朽建物がほとんどのため被害
は一層大きくなつた。
県社協において,県下児童施設を調査した結果次の通り概算額が出てきた。
児童牧容施設5,619,180 円となり更に公私に区別すると
公立では4,625,840 円
私公では993,340 円
二,保育所については, 1,574,191 円の被害があり児童福祉施設関係でも7百万円を超えている,しか
しまだ調査の報告のない施設もあり,これ以上の被害が出るものと思われる。

善意の人;薄みどりのペンキ
藍場町の子どもの家づくりの佳話に感激した徳島市昭和町2 丁目塗装業斉藤武次氏(民生
児童委員)は,完成した子どもの家が,古トタン張りのまゞであるのを見て,「ペンキをぬ
つて子どもの夢をたかめましよう」と県社会福祉協議会を通じて,申込みがあつた。同町
内会では,資金不足でペンキまでほ手が出なく,断念をしていたときだけに,思わぬプレ
ゼントに大よろこび。はしやぐ,子供たちの見まわる中で,うすみどり色の明るいベンキ
が,塗装せられ,秋晴れの空に,希望の光が,あたり一面にはなたれた感じだ。


-13-
善意の人;希望のメロデイ
例年歳末になると,恵まれない人たちのために助け合い運動が行なわれるが, それにさ
きがけて, この程2 つの愛の音楽会が開催された。
11 月25 日午後6 時から県自治会舘で開かれた歳末の社会を明る<する基金募集"希望音
楽会II には, これを計画した徳島音楽愛好会の皆さん外,徳島航空隊音楽部,
小学校合唱団, ヤマハ音楽教室生徒, 四国銀行コーラス部,徳大リズムグループ,
コーラス部,東邦レーヨンマンドリンクラプなどが無料出演された。
徳島市内町
日清紡
また町の音楽教室「すみれ音楽研究会」が毎年暮れに催している友愛コンサートが12 月
5 日県教育会舘で開かれた。このコンサートはことしで16 回目となつたそうだが,年とと
l 県外ニュース
団地へは封筒募金が最過?
赤い羽根映画会団地をある<
千葉県共募では,映画によるPR に力を入れ,県内くまなく映画会を開催しだしてからもう10年近
くになる。すでに県版の涜い羽根映画も2 本作つており, 年間県域の要請を一手にひきうけて映写機
をかついであるいている職員の努力は,仲々大変なものである。
ところで, いま千葉県は団地に対する赤い羽根の働きかけの指定地になつているので, 県社協とも
協力してその方法を話し合つているが,
は,数多くの話題が生れている。映画会そのものの集りは,余りかんばしいものではなかつたが,支
この程柏市にある光ガ丘団地で院いた「赤い羽根映画会」で
会長(福祉事務所長)の根本さんが団地に行った募金方法はこんな方法だった。
例年は話し合いをもつて,奉賀枯をまわしていたが, どうも集りが悪い。そこでことしは封筒をま
わすことにし, それにお願いする金額と名前を入れて渡す方法をとつたところ, お願いしたとおり入
つて集まったという。根本さんは, なんとか団地への働きかけのめどをつかんだようだと語りながら
その原因について①講釈されるのがいやだという団地人気質②役所の人間が前に出なかったこと③団
地の世話人が封筒くばりと集めにあたつてくれたこと④名前を書き入れ, 金額もはつきりしたことな
どをあげていたo県共募では, 近く根本さんを含めて団地対策委員会を柏市で開く計画も立てている。
(「福祉の窓」号外1 2 より)


-14-
社会事業団体たより
母子福祉センター
建設資金としてベビーアンカ販売
徳島県未亡人会連合会では,昭和37年度において母子福祉センター建設の実現をめざして, その対
策について去る10 月7 日理事会を開催し協議した。この母子福祉センター建設については,年毎のよ
うに,県社会福祉大会並びに県未連総会において建設推進の決議がされながらも国庫補助率%県費%
のため建設への第一歩がふみ出せなかったのが, この理事会によつて対策委員会をつくり実現の日ま
で強力な活動を推進することになったもので, その第一事業としての資金作り目標100万円)をこのベ
ピーアンカの販売益金によつて当ることになつた。この母子福祉センターは,その名前のように母子
世帯の福祉にかんするすべてのことを取扱う場として,各都道府県に建て入くれることになった施設
で, 昭和35年度にはじめて設置されるようになつた。この施設は,貸付金による生業, 技能習得及び
母子相談等を,専門的知識にもとづいて適切な指導と,援助を与える等,現行の母子福祉貸付制度が
効果的に推進されるよう,母子相談,生業,技能習得,保育,集会室,学生寮,宿泊などがあって大
体建坪が 120 坪位のものである。昭和37年度厚生省予算には10 ケ所, 2,350 万円が計上されている。


母子福祉セン夕
建設資金として
トーヨーのベビーアンカ販売
△販売価額
△販未連送金
△販売数量

380 円
370 円
ー地域団体10 ケース(240 個)
以上お願いします。
徳島県社会福祉協議会内, 徳島県未亡人会連合会
ベビーアンカの四大特徴
ー,豆炭一個で24 時間保温できて1 日1 円で済みますから大変経済的です。
二,絶対安全でアンカを転がしても火災の心配がありません。
三, 1 日中適温が持続し小型で軽いので取扱が簡単で携帯に便利です。
四,色彩形状が優美で今までのアンカや湯たんぼより広範囲に使用できます。
△取扱い


-15-
好評の保母さん
バレーボール大会
第1 回県下保育所職員パレーポール大会が去る11 月23 日開催され予期以上の成果をおさめた。
この大会は保育所職員の体位向上と相互間の親睦を図ることを目的として実施された。参加者は各
地区保育事業協議会毎に緩成され全部で19 チームが出場した。試合は第1 回戦の勝者をA 組,敗者を
B 糾として, 2 回戦よりA, B を分けて行いそれぞれうでを競つた。
しかも,優勝並びに準優勝チームにはA 組, B 組ともに賞状,優勝盃,楯,賞品が授与されるとあ
つて1 球/~が力の入った真険なプレーとなり,
結局, A 組優勝は海部C チーム
A 糾準優勝は阿南市C チーム
B 組優勝は徳島市C チーム
B 組準優勝は勝名B チームに各々落つき大会の苺を閉じた。
l 「けがすな運動』の推進を協議!一県身障連理事評議員会で決定1
県身体障害者連合会でな,去る11 戸24 日徳島市身体障害者会舘で理事評議員会を開き,現在,当面
している問題についで慎重な協議が行われ, これを次のとおり決定し,直ちに問題の解決に当ること
になった。

『けがすな運勁』の実施
最近,交通事故により身体障害者が激増しつつあるため,日身連全国大会での決議事項であるこ
の運動を,各都道府県身障者団体で実施することになり,本県でも『けがすな運動』のパンフレッ
ト2000部を関係機関,県身連支部へ配布し,交通事故の防止,身障者をふやさない運動を強力に
推進することを呼びかけた。
二,身障者予算獲得辿油の実施

  1. 全国的な獲得運動への参加
    全社協,日身連などが行う全国的な獲得運動に代表を派遣し,予算獲保に努める。
    2, ハガキ,文書陳清
    適当な時期に,県選出国会議員あて,予算獲得のハガキ,文書陳情を行う。
    ー,参議院選挙対策について
    日身連会長の磯田正則氏が来春の参院選挙に出馬することになり, 日身連より運動の依頼があつ


-16-
たが,下部四団体にもそれぞれ事情があるので態度を一時保留し,連合会としては,四団体の態
度を尊重し,慎重な態度でのぞむことを申合せた。
四,会報の発行
会報の発行が遅れていたが,本年は新年号として発行することになり,更生事例,体験談,支部
だよりなど原稿は12 月15 に締切ることになった。

市町村社協だより
*具体的な保健福祉活動で成果
山川町社協
育成協から保健福祉地区組織活動の推進地区に指定された山川呵では,社協専任職員が事務屁を担
当し,部会活動の中から明るいそして美しい町づくり運動をす口めている。特に保健衛生面の活動が
急速に進んでおり,最近の活動状況は次の通りである。

  1. 毎月1 回定例の活動推進委員会を開いて,行事活動の企画と問題検討を行つている。

  2. '’大気の中に眠る運動"結核撲減運動からすべての保建福祉活動をす\めており, 健康診断
    検診,問題集約のアンケート等を行つている。
    5 .町内の各部落に推進課題を設定し,各部落の特色を生かした活動を行つている。本年7 月にこ
    の課題を示したところ,すでに15部落が塵埃の処理,し尿の処理,清掃運動,力,ハエ,ねず
    み退治等それぞれの課題をとりあげ成果をあげている。特にこの中の一部落(村雲部落)では全
    世帯で便所に金網がはられ,し尿処理が行われ,どの家にもドプがすべて地下へ流され,力,
    ハ工,ねずみのいないモデル部落となつている。

  3. この外老人大学等各種のグ)レーフ゜活動が盛んで,第2 室戸台風等臨時的な突発事件にも適切な
    災害と衛生対策が行われている。
    *那賀郡の社協改組すヽむ
    那賀郡の山分町村の社協の改組が遅れていたが,那賀福祉事務所の指導により社協結成が進められ
    ており,相生町,上那賀町が結成され,木頭村,木沢村も近く新発足することになっている。
    ◎相生町社協生る。
    会長
    副会長
    理事
    監事
    評議員
    ◎上那賀町社協生る
    会長
    副会長
    大谷訓実
    藤原石
    (町長)
    (民生委員総務)
    10名
    2名
    22名
    日野虎吉(町長)
    岡田国好(民生委員総務) 田村千恵子(婦人会長)


-17-
善意の結集で
愛の”子供の家II づくり
新町川と国体道路にはさまれた藍場町3 丁目地区は,終戦直後のままの小さな仮住宅が集まつてい
るが,同地区の藍場新地会(75世帯)の父兄たちは,こどもを健全に育てようと,さる29年“こども
を守る会“を結成してから非行少年もまった<姿を消し,その成果は中央の関保者たちにも注目され
ている。また1 年前から徳大学芸学部児童文化部の学生たち約10人が毎週土曜日の午後学習奉仕に訪
れ,校外指導にあたつており,約180 人のこどもたちが熱心に勉強している。
ところが,こうしたこどもたちにとつて最大の悩みは勉強の場がないことだ。どの家も平均2 坪前
後の1 間きりで,落ちついて勉強できない家庭が多く,奉仕の学生たちも「みんながいつしよに勉強
できるところがあったら,どんなにいいだろう」ともらしていた。このため父兄の間で"こども集会
所をつくろう"との声が持ち上がつたが,豊かでない家庭が多いだけに,なかなか実現しないでいた
ところ,この話をきいた県社会福祉協議会が応援にのり出した。たまたま,阿南市辰己町に取りこわ
す製材工場の古い建物があるのに目をつけ,所有者,徳島市中昭和町,中島木材(大和久計社長)に掻
材のもらい受けを交渉したところ「役に立てば使つてほしい」と一つ返事で協力してくれた。よろこん
だ町内会では,さつそく材料をもらい受け,町内全戸から毎日交代で勤労奉仕にかけつけ,のべ人員
100余人で汗の供出を行い11 月13 日着工して5 日間で, トタンぶき平屋建約20平方メートルの"子供の
家、」が完成した。そうして11 月19 日(日曜日)県,市の関係者をはじめ,資材提供者や協力者を迎え
て,ささやかな落成式がとりおこなわれた。
思えば,雨の日には傘をさして,勉強した子供たちゃ,毎週欠かさず子供の遊びと勉強の指導に努
めた若い学生さんたちの尊い姿がみとと実を結んだといえよう。また,この"子供の家II 完成のかげに
は,県母子課,県瞥防犯課,県社会福祉協議会,徳島市民生課,徳島市社会福祉協議会等の関係機関
が一丸となつて,援助し,その外心ある多くの蔦志家が,資材を提供したり,備品を寄附したり,こ
れら善意の結集があったことを忘れてはならない。
お大師講の近代化を果し
目ざましい”友愛会Jiの活動
徳島には他県には見られない,お大師講という助け合い組織が古くから伝わつている。このお大師
講を民主的な組織に発達せしめ,新時代にそつた活動をす入めている珍らしい地域ぐるみの会があ


-18-
る。
それは名西郡石井町高原字中島南部という部落で,毎月1 回のお大師請の話し合いをもつと有意義
な会にしようと,地区の民生委員,老人クラブ会長,婦人会の幹部たちの働きかけにより,昭和55 年
2 月28 日, 友愛会と名称を改め,新生活運動や農業経営の合理化などについての;研究協議等を行ない
部落の人たちに直接関係のある有益な会合の場として活動し,今では近隣の人たちもうらやましいほ
ど仲のよい明るい部落を作りあげている。
この友愛会が行つて来た行事の二,三を紹介すると,身寄りのない部落民,矢野甚吉さんが精神病
で入院したため, この人の家屋と土地(約1 反)を部落全員が保護して,今年中学校二年になる息子さ
んが1 人前になるまで田畑のお世話を続けているまた部落の人たちが病気になつた時は全員で稲かり
や田植を手伝つている。
なお冠婚葬祭等に要するお歓ひ·, お見舞金等の金額は全て, この会で決めて一様に50 円とし,返礼
は不要となつている。今までに行なわれた諸行事も極めて簡素化し,あらゆる会合は会費10 円の荼菜
子で開かれている等なかなか成果をあげており,特に台所の改善は,
行きわたり, ー農村部落になごやかな空気をただよわしている。
この会の働きかけにより部落の
ほとんどの家庭が改められ,部落民の助け合い情神蜀揚と,旧習から脱脚した新しいものの考え方が
唖二田

しあわせを高める運動強調月間
11 月15日~12 月15日
しあわせを高める運動の意義と重要性を民生委員および社会福祉関係者に周知せしめ,民生委員総
務を中核とする民生委員協議会活動を基盤として個々の民生委員の積極的活動を促進するために,歳
末たすけあい運動と併行して強調運動を展開することになった。
1.. 期間昭和36年11 月15 日~ 12 月15 日
2. 実施事項
(1)



(2)

県社協で実施する事項
県の協力のもと,関係機関団体との緊密な連携により本運動の効果的促進をはかる。
世帯更生資金の償還の督励と民協活動の活澄化をはかる。
PR の徹底をはかる。
市町村で実施する事項
市町村民協は必ず次のことを実践する。
⑦,全委員が対象者の世帯票および選定世帯指導記録票を完備しているかの点検を行う。総
務はその記載状況についての確認と指導を行う。
(, この運動期間中に全委員は必ず対象世帯をもれなく訪問する。世帯更生資金の借受世帯
に対して,適切な指導と償還の促進を行う。
⑰,民生委員協議会を開き,ケース研究を行い,各ケースの指導計画を行う。
〶,社会福祉主事をはじめ専門ケース,ワーカとの連携を密にする。
⑧ 市町村社会福祉協議会は次のことを実施する。


-19-
⑦ 管内民協が実施する事業が順調かつ効果的に行われるよう環境調整,連絡,広報活動
等を推進する。
① 管内民生,児童委員,福祉事務所,心配とと相談所をはじめ各種社会福祉施設の所
有,機能等を広報し,住民が進んで進んで活用するように仕向ける。
⑰ 稼働能力のある要保護者に対する内職,授産,働らき場を幹旋提供する。
また,低所得者に対する保健医療対策の強化促進をはかる。
⑮ 世帯更生資金,法外援護資金等のPR とその活用をはかると共に資金借受世帯(特に
生業費)の生業が順調に進展するよう直接的,間接的指導を行う。
3. 結果集計と効果測定
この運動期間中に管内市町村社協および民協で実施した各種行事,事業等の結果状況を集計し,
併せて,運動の効果を反省,検討し,今後のこの運動の進展に資する。
集計表は12 月末日までに郡市福祉事務所(又は民生課)を通じて,県社協へ.指定様式により報
告する。

しあわせを高める運動強調月間に際して
全国の民生委員各位に告ぐ!
世間では,好景気に酔つている人が多いが,その反面には,その日その日の生活に追わ
れ,病気に苦しみ,自ら立ち直る気力や機会を失った人も大ぜいいます。
私たら民生,児童委員は,それぞれの地域で,これらのふしあわせの方々の味方として
その立ち直りに親身になつて協力してきたつもりです。しかし,この世帯更生運動が幅ひ
ろく,また援助する層も深く厚いものにする点ではまだまだ実践面で物足りないところが
少くありません。その一つが地域社会の支持と協力をたかめるということです。そこで今
年は"しあわせを高める運動、iと名称も改め,周囲の人たちの一人でも多くに協力していた
だいて,より多くの人たちの立ち直りを促進していくように運動体制を強化してきました。
さて,年の暮れは誰でも自分の生活の反省をし,あわせて周囲の人たちの暮らしにも関
心をもつのが通例です。このチャンスをのがさず,しあわせを高める運動を世間の人たち
に知つてもらい,みんなの協力で,お世話を必要とする人たちの発見に努め,世帯票や選
定世帯指導記録票を完全に整えたり,これらの世帯を訪問して,よい隣人として生活指導
に当つたり,社会福祉協議会を動かして,きめ細かに計画し実践するようにつとめ,この
「しあわせを高める運動強調月間」をみんなの責任で効果的に推進しましよう。
昭和36 年10 月
全国社会福祉協議会内
しあわせを高める運動中央推進委員会


-20-
告知板
賞還成績の向上を図ろう
世帯更生資金の貸付業務について
しあわせを高める運動(世帯更生運動)の一環として昭和30年度より始められたこの世帯更生資金
も,本年4 月の制度改正により身体障害者更生資金,修学資金,住宅増改築費など新設せられ, この
制度も非常に充実せられてきた。
しかし,最近では,特に償還状況の低下は著しく,また,関係書類も不備な点が多くなりつつあ
る。
ちょうど, しあわせを高める運動の月間が11 月15 日より院始されたので, この機会に,償還成績の
向上,資金の趣旨徹底を図り,民生委員の発意により実施されたこの制度が,有効かつ適切に利用さ
れ,低所得者階層の世帯更生運動の一助となるよう,各関係者に今後とも努力されるようお願いする
ー,本年度資金量
15.300,000 円
二,資金の貸付状況




状況
更生資金
身障者更生資金
住宅資金
療養資金
状況
更生資金
身障者更生資金
住宅資金
療養資金

146件
38件
45件
63件
292件
79件
33件
36件
70件
218件
10.525,000 円
2.754,000 円
2-258,000 円
2.371,320 円
17.908,320 円
4-415,000 円

  1. 750,000 円
    1-615,000 円
    2.210,000 円
    9.990,000 円
    ※療養資金の貸付の中には,前年度の再調分で今年度に貸付決定されたものが含まれている。
    今後の貸付時期
    第5 回申込締切期日
    第6 回申込締切期日
    四,貸付業務上の注意
    37年1 月20 日
    II 2 月20 日

  2. 借入申込書の事業計画,事業の内容,

  3. 市町村社協においては,借入申込書に受付年月日,社協名,取扱者氏名を必ず記入する。

  4. 貸付対象者は,必ず世帯を構成している者に限る。高令者,独身者,未成年者には貸付しない
    資金の使途は具体的に記入する。
    身闘者更生資金の借入申込をする場合は,身障者手帳番号を必ず記入する。
    また,住宅資食の場合は,補修,増改築の見禎書,見取図を必ず添付する。


-21-
4. 民生委員指導計画書の住居の状況,世帯の状況,保護歴,借入金の有無,保証人の状況欄は具
体的かつ詳細に記入すること。その他,必要事項は記入もれのないようされたい。
5 ,市町村社協では,必ず調査委員会を開き貸付順位, A,B,C,D の記号を附する。
五,償還指導について

  1. 担当民生委員は,常に貸付者の実態を把握しておかれたい。

  2. 貸付後は, 日掛貯金を励行させ延滞しないよう指導する。

  3. 年1 回は,厚生主任,民協総務,担当民生委員が貸付者を訪問し,実態を調査されたい。

  4. 償還がむづかしい時は,信還方法を,月賦償還など本人の返済しやすい方法に変更するよう指
    導されたい。

  5. 償還計画書により償還期日までに償還金を納入されるよう督促されたいこと。

  6. 償還計画,僚還方法,借受者,保証人の住所変更等は,必ず変更届を提出されたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?