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【とくしま福祉広報】No.49

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No.49 昭和51 年4 月1 日発行
とくしま 福祉広報
特集住民福祉運動
社会福祉法人 徳島県社会福祉協議会

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表紙写真の紹介
ー県民総ぐるみー
第1 回徳島県福祉まつり開会式
住民の福祉参加を目的に
“県民総ぐるみの福祉の祭典”
として
(S51.1/24〜1/25)

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もくじ
特集住民福祉運動
⑥これからの住民福祉運動
"住民福祉運動”と住民福祉 谷崎貞一・・・ 2
コミュニティつくり運動を推進するために 藤原普・・・4
住民福祉運動と行政との調和 藤本正芳・・・8
⑥住民福祉教育の現状
奉仕活動セソターを設懺して 徳島市社協・・・11
ボランティアスクールを開講して 鳴門市社協・・・13
ボランティアスクールを開講して 鴨島町社協・・・15
ボランティアスクールを開講して 貞光町社協・・・20
⑥あの町この村(市町村社協の動き)
地区阿波おどりなど 徳島市社協・・・23
明る<住みよい町づくりをめざして 羽ノ浦町社協・・・24
那賀川町における社協活動 那賀川町社協・・・25
地域社会とポランティア活動 牟岐町社協・・・27
ボランティアビュロー・入浴サービス事業 鴨島町社協・・・28
福祉教育へのとりくみ 貞光町社協・・・29
総ぐるみの福祉活動 美馬町社協・・・30
⑥世帯更生資金貸付制度の方向
世帯更生資金の貸付業務実態 県社協・・・32
⑥住民総ぐるみの福祉の祭典
"第1 回徳島県福祉まつり’'を実施して 県社協・・・37
第1 回徳島県福祉まつり小中学生作品コソクール入賞作(作文)
ふれ合い 原 満佐美・・・51
おばあさんのカード 上野正晴・・・52
ぼくと5 0 円だまのおくりもの くろかみ たかふみ・・・53
⑥お知らせ
善意銀行預託と払い出し状況 県社協・・・54
県厚生部・県社協人事異動

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品品これからの住民福祉運動品品
"住民福祉運動’'と住民福祉
徳島県厚生部厚生課長谷崎貞一
昭和3 0 年代からのわが国経済の発展は,まことにめざましいものがあるが,他方では経済の量的
拡大がそのまま,人口集中のアンバラソスによる過密,過疎の問題,核家族化の進行及び所得配分不
均衡の増大など数多くの社会病理を生み出すもととなり,さらには,最近の不況が,そのような社会
病理を深刻拡大化しており,ことに社会的ハンディキャップを持つ,障害者や老人等には,厳しく作
用しているように思うのである。
地域においては,住民の生活様式や生活意識に大きな変革がもたらされ,これまで地域住民の生活
のよりどころとなっていた既存の地域共同体は,このような変革に体応することができず,解体を余
儀なくされ,新しい地域共同体の形成をみないまま,住民は孤立化し,このことが,地域における住
民連帯の意識喪失となり,物質優先社会の中で置きざりにされた湿かい人間性の復興が叫ばれている
所以であるといえよう。
このようなわけで,在宅福祉サービスを含めた地域福祉の充実が,行政サイドのみならず地域住民
からも,住民福祉運動という形で強く認識されるに至っているわけである。
地方公共団体においても,地域住民の福祉増進に大きな責務を負っている立場から,経済の安定成
長下における財瀕確保は,非常に困難を極めているが,限られた財源を有効かつ効率的に活用するこ
とによって,地域住民からの諸々の福祉需要に答えて行かなければならない状況であると考えるので
ある。
即ち,在宅福祉サービスの充実,強化や,民間ボラソティアの育成指導,さらには,教育分野にお
ける福祉教育の推進など,今後とも積極的に取り組まなければならない問題である。もちろん,住民
福祉の増進は,行政サービスによってのみ実現されるものではなく,またそれのみに依存することは,
適当ではない。
それは,家庭及び地域社会などの単位における,人間愛にもとづく強い信頼関係と,住民ひとりひ
とりの自主的な向上のための努力がなければ,到底期待できるものではない。
このことからいっても,住民福祉運動の高まりが,住民福祉の増進には不可決の要素になってくる
わけである。
前述のように,伝統的な地域共同体の崩壊が,一方では,自己意識や権利意識をもった"目ざめた
個人”を広範に形成しつつあるのもまた事実である。ただ問題は,こうした意識をもった"目ざめた
個人’'が,ばらばらに孤立化して存在しているということである。
こうした孤独な"目ざめた個人’'が,主体的・自主的に住民福祉運動として有機的に結合してゆく

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品品これからの住民福祉運動品品
ことによって,新しい形の地域共同体が形成されてゆく,ここに住民福祉運動の持つ重要性があるの
ではなかろうか。
また,住民福祉運動を進めるうえで,行政サービスと住民福祉運動のそれぞれの役割を明確にする
ことは,非常に重要なことであるといえる。
先頃刊行された,昭和5 0 年度厚生白書にも,今後の社会福祉サービスについては,施設保護偏重
から脱却し,在宅福祉サービス等,地域福祉を中心とする観点から施策を展開することが必要であり,
人口の老齢化,家族機能の変化等に伴い,社会福祉需要の増大と多様化が,更に進展することが予想
されることから,公私の責任を明確にしつつ,施策を進めなければならないということが繰り返し述
べられている。
即ち社会福祉施策が公的制度である以上,地域住民に対して必要とされる一定の水準を確保すると
ともに,地域住民が,それぞれ属する地域集団や社会集団によって,処遇に大きな差が生じないよう,
制度が運営管理される必要があるわけである。
これは現在,行政サービスとして行っている生活保護制度や,老人,心身障害児(者),低所得層
等への各福祉施策であり,このような制度面の適切な運営管理は,国及び地方公共団体の役割である
と考えられる。
一方,住民福祉の水準を,単なる均一性と最低基準を保持するにとどまらせず,住民生活のより快
適な水準を確保し,住民連帯による安定した地域社会の実現を目指すための活動は,住民自らの責任
によるところが大であるといえよう。
このように地方公共団体等が行う行政サービスと,地域住民の主体的・自主的な住民福祉運動とは,
互いに有機的な関連をもちながらも,その役割分担は,明確にされなければならない。
社会福祉施策の進展が,いたずらに行政への依存度を高めるだけの結果を招いてはならず,また住
民福祉運動の高まりが,行政サービス供与の肩代りになるようなことがあってはならないのである。
以上述べてきたように,住民福祉の増進とは,単に行政サービスのみによって生まれるものではな
く,地域住民の主体的・自主的な住民福祉運動の展開により,新しい形の地域共同体が形成され,始
めてなし得るものであるといえるのではないだろうか。
さらにこういった住民福祉運動の展開は,行政サービスと有機的関連をもちながら,組織的
に進められる必要があるといえると思うのである。

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品品これからの住民福祉運動品品
ニニティつくり運動を推進するために住民福祉運動は公私協働で一―---:二l
徳島県社会福祉協議会事務局長藤:原:

最近地域住民の福祉に対する関心は,急速に高まりつつある。これは真の人間尊重を基調とした福
祉社会の建設を求めての住民の強い要望であり,社会保障制度や社会福祉事業の充実,交通,公害対
策,物価安定から住宅問題など,幅広い住民のしあわせを高める諸施策の改善を『福祉』という言葉
で総称しいるものであると思う。多様化する現代社会では幅広くなっているが,社会保障制度,社会
福祉事業と社会福祉は,当然法律や制度,理念のうえでは区別されるべきである。しかし,この福祉
とは何か,社会福祉を福祉社会ともいい換える現代では,この福祉という理念を明確にすることも当
面する大きな課題でもある。
ともあれ,県社協は時代の要請に応えた住民サイドにたった活動や事業を積極的に推進すべきであ
る。昭和5 1 年度の重点目標として①住民主体のコミュニティつくり運動を推進する。②社協活動
を刷新強化し,市町村社協の法人化・法制化を促進する。③地域ぐるみで住民のしあわせを高める運
動を推進する。④住民福祉教育とポラソティア活動を推進する。⑤社会福祉施設の近代化・社会化を
推進する。この5 項目をとりあげ,自主的な下から上への活動を推進することになった。
ところで,県社協の重要な課題であるコミュニティつくり運動を,今後積極的に推進するため姿勢
その背景などについて述べてみたい。
• “ためにら・てはなく“ともに»
これは一例であるが,県社協で指導している県下市町村社協の心配ごと相談所に,親子の人間関係
についての相談が多くなっている。涙を流して母子家庭の母親が『私は年若くして夫を亡くし,多く
の子どもをかかえて苦労してきました。おかげで子どもは成長し,それぞれ家庭をもち,孫もできて
よろこんでおりました。ところが最近になって長男の嫁と意見が合わず,毎日けんかばかりで,本当
に淋しい苦しい老後を送っております。何のために苦労をしてきたのか,今後子どもたちとどうした
らよいでしょうか』というような相談である。この母親の悩みはごもっともであるが,苦
情を訴える母親の言葉のなかに,必ず"私は子どものために,私のすべてを犠牲にしてきた。しかし
子どもはそのことを理解してくれない’' という意志をもっている。子どものために努力したのだ
から,老後は当然母親にその恩返しをして欲しいと要求しているのである。この母親は,子どもは大
きな重荷であったに違いない。その重荷をかついで苦しい山を登ってきたのだから,老後は子どもが
当然そのお返しをして欲しいと考えている。そうすると毎日のすべての行動,言葉に要求する,お返

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昂1 回祖鳥県ポランティアス?-JL

品品これからの住民福祉運動品品
しを期待する心が心となっていると思う。
果して子どもとは親の重荷だろうか。子ども
のために,母親はあるのだろうか。親の責任
は,子どもを養育し,立派な社会人とするこ
とでなかろうか。極端にこの反対の母親がい
ることを忘れてはならない。心身障害者償り
" をもつ母親は,決して子どもを重荷とは思わ
ず,また子どもにお返しを要求しようとも思
っていない。子どもの苦しみをともに分け合
ぃ,子どもとともに強く生きようと努力して
いる。この"ために”ではなく"ともに”の基本的な姿剪が,実に美しくすばらしい母親像をつくり,
老後の生きがいとしあわせを自らつくり出すものである。社会福祉も住民のためにではなく,住民と
ともに推進するものでなければならない。住民主体とは,こうした理念でとらえるべきであり,この
住民とともに地域ぐるみ運動を推進することが, コミュニティつくりの基本である。
• 公私協働の活動を
公私の分離とか,並立,一体など公私の関係は,時代の推移とともにこの表現は変ってきている。
政は法律・規則・議会の議決によって行政の諸施策が行われている。7 0 歳以上の老人に老齢福祉
年金が支給され,低所得世帯には生活保護費が支出されている。そうすると法律や規則は住民のため
につくられていると理解したい。ところが,この諸施策は住民のニードによって改善され,行政も住
民(福祉対象者)を無視してならないことは当然である。もちろん行政関係職員は,公務員として法
律・規則に従って業務を遂行しているのであるから,基本的には,住民のために仕事をしていること
になる。しかし真の住民福祉向上のためには,年金や生活保護費などの経済給付と併せて,温かい福
祉の心がともなわなければならない。特に住民福祉運動は単なる要求運動ではなく,自分たちの地域
社会は,自分たちで守るという基本的姿勢のなかで,行政責任を明らかにしようとしており,こうし
た住民のニードを充足するには,人格と人格のふれ合いが重視され,行政マンと住民が相互に理解を
高めることによって行政効果はより高められると思う。そうすると,行政は住民のためにあるが,行
政マンは住民とともに行政施策ととり組み,国民的課題をともに解決しようとする努力をしなければ
ならない。
"物で栄えて心で祓ぶ”という言葉があるが,福祉は物心両面でとり組むべきで,こうした意味か
らも公私は協働活動をしてこそ,福祉水準は高められるものと思う。

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品品これからの住民福祉運動姦姦
• 面から点への活動を
従来の社会福祉事業は,低所得世帯並びに福祉に欠ける人々の保護救済を中心にしてすすめられて
きた。もちろんこの姿勢は基本的には変らないことであるが,これからは,例えば心身障害者や老人
を施設へ入園さすことと,併せて地域社会保護に力を入れなければならない時代となってきた。施設
の運営にしても,施設自体が行うだけでなく,その施設をとりまく地域社会の協力と支援がなければ
ならず,いわゆるコミュニティ・ケアが重視されるようになってきた。最近は施設に対するポランテ
ィア活動が盛んになってきた。イギリスの社会保障制度の構想をつくったベヴァリッジ氏は『ボラソ
ティア活動をしている人の数は,必ずしも多くはない。しかしボランティア活動をしていない人々は,
ボラソティア活動をしていない罪の意識をもっている。この気持を社会保障制度は大切に育てなけれ
ばならない』といっている。ョーロッパでは,ボラソティア活動をするのがあたりまえだという意識
が,今日の社会保障制度を支えている。ポラソティア活動をしないことが,罪悪感を感ずる精神風土,
パーソナリティをつくり出すことが,福祉の運動を育ててゆくものであるといっている。つまり,従
来は住民という点の存在を重視し,これを線に,そして面という地域社会に輪を広げていたが,コミ
ュニティつくり運動を推進するには,この住民という点の存在を地域という面において把握し,面そ
のものを改善することによって,点の存在を高めようとするアプローチをとるべきである。特に社協
活動では,問題を堀り出し,どのように縦割行政を地域で受けとめる有機的関係をつくり出すかを,
大きな使命とするためにも,この面を中心としたコミュニティを重視しなければならないと思う。
• 福祉見直し高福祉高負担
時代とともに福祉に対する政治や行政のとり組み方は,大きく変ってきている。福祉見直し論は,
高福祉高負担にも大いに関径がある。現在この福祉見直し論や高福祉高負担は,行政の次元で論議さ
れはじめたものである。これは低成長による財政的視点と目玉商品ばかりに手をつけてきた結果であり,
この際福祉理念と行政原則を積極的に検討すべき契機とすべきである。当面する課題は,行政が果す
べき役割と,なぜそれを実施するかの根拠を明確にすることである。特に公私の責任の限界,協力の
可能性を明らかにし,行政が本来負うべき分野,民間の責任に属する領域,さらには公私の協力が望
まれる問題の分類を具体的施策に即して行うべきである。また従来の福祉計画は,ともすれば士地利
用,施設整備など主として行政計画に終始していたが,福祉計画には地域性を導入し,公私協働を重
視し,民間の積極的な協力体制を位置づけることが必要である。特に大切なことは,福祉問題といか
に住民自身の課題とすることができるか。社会福祉とは何か。なぜ隣人にかかわるのか。福祉を国民
意識の問題として,住民に提起してゆく姿勢を確立することである。また高福祉は当然高負担でなけれ
ばならない。しかしこの高負担とは,まず日本の税制問題を改善し, メスを入れることであり,また

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ぷ池
虚燦これからの住民福祉運動池ペ
函函
金だけでなく心も高負担に含まれることを忘れてはならないであろう。福祉見直しは,行政の次元のみ
みで論議すべき主題ではなく,住民がいかにかかわり,民間がいかに協力するかの市民参加を前提と
して,広い視野にたって捉えるべき行政課題であり,社協もまたこのことを住民サイドから検討し,
行政に強く働きかける努力をしなければならない。しかし何よりも,この根底を支えるものは, 1 億
国民が温かい福祉の心をもち,この心から発想され,行動に結びつく実践活動からすべてがはじまる
ことを改めて認識しなければならない。
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品品これからの住民福祉運動品姦
住民運動と行政との調和
美馬町社協事務局長藤本正芳
1 運動をどう定義しているか
良かれ悪しかれわが郷土という言葉がある。私たちの住んでいるその土地がどうであろうと,そ
れに愛着を持ち,また住みよい郷土の建設へと志向するのは自然の情であろう。
一方私たちは行政への関連において生活している。住民運動もひとつは住民たちの内に向って呼
びかけられ,ひとつは行政へ向って呼びかけられる。社協の住民運動は,県社協の藤原局長によれ
ば,住民福祉運動と称すべきであって,政治目的を持ったもの,一定のイデオロギーによるものは
避けるべきであるとし,また行政とは協調的に進むべきであるとする。まさに適切である。
いま私の周囲に存在するものは,住民福祉運動の範疇に入るものばかりで,その他の経験はない。
そして私の町の住民福祉運動は,行政側との対話集会の形で行われ,その接点に立つのが社協とな
っている。
2 どんな実践があったか
(イ)環境整備についてN 部落の場合
ここは部落内に, 1 つの神社と,寺が4 カ寺,国指定の史跡(廃寺)を持つ, 2 5 0 戸程の集
落である。ここは1 つの地区社協となっているが,それは4 0 戸から6 0 戸でまとまった5 つの
部落会の連合で形成されているのである。
ここで,部落整備の熱意がもり上がり,町の観光資源を多く持っていることから,公園部落と
して開発を決議し,部落側と,行政側との対話集会を開いた。そこで次のような方向づけができ
た。
〇住民側
a 部落の集会所が必要であるので,老朽化した神社を住民の手で,改築その拝殿を集会所兼
用として,付帯設備も考える。
b 部落内の休閑地を地主に交渉して,緑化,花壇化する。
C 自家の栽培花壇も開放的にして,また道路の余地なども,花でいっぱいにする。
d 旧家跡の荒れ地を整備,残存する借家などを移転し,住民憩いの場とする.
0 寺院側
各寺院においては自主的に,信仰の中心として境内の美化,文化財の確認など社会資源とし
ての役目を果すこと。

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品品これからの住民福祉運動品品
〇町行政側
部落道路の拡幅,舗装,案内板の設置,果樹苗木とか,花壇整備,集会所設置に補助を支出
すること。
といったようなことで,町もかなりの予算を置き,部落も,労力的に経済的に大きな負担をし,
部落の面目は一新した。
回S 部落の場合
N部落の活動が剌激となって,城跡を持つN 部落ではこの保存も兼ねて,環境整備の計画をた
て町の援助も得て計画を進行させた。
(ハ)物資愛護,生活改善の湯合
物資活用の事業として,古紙,古布の回収などは婦人会で,総ぐるみの活動をし,町からは車
を出して貫い,部落毎に婦人会員の活動で大きな効果を上げることができた。
社協は部落会毎の動員計画,引取りの業者との交渉など裏舞台の手助けをしている。
生活改善では,虚礼廃止特に葬の時の香典返しは婦人会員が卒先して説得に当たり,徹底して
行われるようになった。
これは順次範囲を拡げて,生活の合理
化の方向へ深まるものと思う。
(二)地域格差解消の場合
美馬町はいわゆる山分と称する。小学
校2 校区があるが,昔から地勢による開
発のおくれがあり,生活環境の近代化が
おくれていた。そこで住民から格差解消
の運動がおこり,部落会中心に,行政側
との対話集会が数限りなく行われ,今で
は舗装路がかなり行届き,各家庭に車が乗入れられ,農業などでも高冷地野菜の栽培が盛んにな
り,経済的にもかなりな向上を示している。
以上住民福祉運動の美馬町版の数例を紹介したのであるが,私は前述のとおり住民福祉運動とは,
鉢巻をし,むしろ旗をたてて,気勢を上げるものでなく,住民が,連帯感を持ち,自分達の共通の

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品品これからの住民福祉運動品品
福利向上を目ざして歩調を揃えるものをいうのであると定義しているので,絶えず私の周囲に住民
運動は存在する。
そして社協を接点として行政側と交渉あるいは陳情をし,問題を対話集会を開くことによって解
決をしているのである。
ここに住民福祉運動のもう1 つの型があることを考えたい。学校教育とちがって社会教育は,指導
者の命令口調では動かない。そこで社協の目標も,例えば社会生活のルールを守る運動や,青少年
の健全育成の運動にしてもそれを実践するときは十分住民のものとして,発しなければ空転する。
それで住民運動の型として住民の間から盛り上ったものの他に,こちらから提示して,それを住民
のものとして盛り上げていくということもあるのである。私の行った献血運動は正にこれであって,
いろいろな団体,部落会に足を運んで趣旨の徹底,その影響を分ってもらい,今では住民が自らの
ものとして,自然に集まるものになっている。
3 問題点と反省
以上成功例に近いものを述べたが,しかし美馬町は理想郷が完成している如く思われては困る。
人間を含む地域というものは,生きているのである。動いているのである。1 人の無理解者によっ
て運動が全面的に止まる場合もあれば,よきリーダーの死去によって全く歯車のくるう場合もある。
全く難しいものである。つくづく何の運動も要は人にあると感じると同時に,どんな状態の時で
も希望を失わずに進むべきであると思う。この前進の中からまた道も開けるものであることを強
したいのである。

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品品住民福祉教育の現状岳委
徳島市奉仕活動センターを設置して
徳島市社会福祉協議会
厚生省の係官2 名が徳島に来県し,福祉活動専門員を集めて,ボラソティア活動についての実情を
非公式に打診したのは, 5 0 年新緑の頃であった。
その後,厚生省は,正式にボランティア活動を社会福祉活動の中心にすえる方針を打出し,厚生省
社会局長名で「社会奉仕活動育成事業の実施及び推進について」「社会奉仕活動育成事業運営要網」
「国庫補助について」……等が矢つぎばやに出された。
5 0 年8 月には,東京で担当職員の全国研究協議会が開かれ,徳島県下では,徳島市社協が助成対
象に決定された。
具体的な,ボランティア活動推進指導者研修会がひらかれたのは, 1 0 月初旬である。
この3 回の会に出席して,痛感することは,担当職員の努力にムチ打つだけでは,飛躍的なポラソ
ティア活動の量と質の向上はのぞめないという切実な思いである。
全社協および厚生省が,本気になって,ボランティア活動こそ,社協活動の中心であると決定し,
その推進がすべての福祉課題解決の糸口であるというのが本当なら,全社協から流れてくる社協活動
の方針,および,研修会での指導,月刊福祉の編集方針その他にいたるまで,それが徹底する方向に
むかわなければならない。
ところが,何度も強調するように,社協における福祉活動専門員の立場は不安定きわまりないもの
である。片や専門員を集めて, "ポラソティア活動推進に身を挺して当れ”とハッパかけて下さるこ
とはうれしい。
まるでアプラ子のように,係に指名されたからぼとぼとやって来たのを正式に認知して下さったこ
とは,まことに有難い。しかし,片方の研修会では,全然ボランティア活動が福祉の中心課題である
ということが,こともあろうに,全社協派遣の人がしゃべらないとしたら,一体,福祉活動専門員の
立場はどうなるのだろう。市町村社協の役職員に,ボランティア活動についての認識がまだ弱いとい
うことをいう以前に,一旦決定した方針を,年度の途中の研修会(しかも,その研修には,市町村社
協会長副会長も多数参加していた。)で一言もふれないとはいったいどんな含みがあるのだろうか。
根本的な苦言を申し上げたが,これからの社協活動が,市民のたすけ合いを中心とした福祉推進が
かなめになって来ることは当然すぎるほど当然であろう。
ただ,現実は,理想からはるかに遠く,全社協も現実と理想の2 つをふまえて指導されていること
はよく分っているつもりである。
徳島市のボラソティア活動は,昭和4 3 年秋文化センターで行われた,,ボランティアスクール修了

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品品住民福祉教育の現状姦§ら
生によって,徳島市ボランティアグループ(2 5 名)が結成されたことに始まる。1 年間,歩道橋清掃
にあたったが永続せず,翌4 4 年9 月,市社協に奉職して右も左も分らぬときに,ボラソティア係をお
おせつかり,参考書も,手引もなくて,めんくらったことを覚えている。ボランティアが来ても来なく
ても,毎週夜6 時から9 時まで, とにかく続
けてきた。ひどいもので.はじめての頃,夏
は1 人も来ない日が, 1, 2 回あったが,翌
年からはそんなことがなくなった。迷いに迷
った末に,話合いだけでなく,作業を乎行し
てやろうということになり,おしめ作りの作
業と,ボランティア研修,打合せを1 日のセ
ットするようになり, "ボランティア・ワー
ク’'と銘打った。
その頃西多賀病院長を辞した近藤文雄先
生が市社協を訪れ,進行性筋萎縮症療育記録
映画"ぼくのなかの夜と朝”の上映協力と,ボランティア活動の組織を打合され,昭和4 6 年4 月1 日,
「太陽と緑の会」が生れた。みんなボランティアだからということで役職は一切っくらず,活動が始ま
った。もちろん代表者は近藤文雄先生である。
「ボラソティア活動は人と人とのたすけ合う中に生れる」といった指導をうけて, アッと思ったのは.
無機物である歩道橋清掃がいかに理想に燃えても1, 2 回で尻すぼみになったことだった。
以来,何でも回りくどいが,人間から人間への原始的な活動と伝達方法を採用してやってきた。1 年
ごとにボランティアがドカッと総がわりするのが悩みの種だが.この頃では,毎週ボランティアワーク
を行っていることがかなり浸透してきて,いっさい連絡しないのに,参加者は1 5 名を割ることがなく
なった。新来者が必ず1, 2 名いる。そのほかは, 3 つほどのボランティアグループが入れかわり立ち
かわり来て,まるで,ボランティアグループ総会のような感じである。
これは,昨年7 月1 9 日に,香川県の車椅子の障害者とボランティア3 2 名を迎え,鳴門ハイツで歓
迎会を行ったとき, 9 団体の合意で協力しあったことからはじまる。
終ってみると何でもないことのようだが,合意に逹するまで, 8 回のディスカッションを行い, 3 回
目には「車椅子を迎える会」の結成をあきらめようかと思うくらいであった。
あとで, C Q阿波クラブのボランティアの方が, 「市社協の職員はえんの下の仕事で,損な役割じゃ
ナ」と慰さめ顔にいってくれたことが忘れられない。
セソターを設置してまだ日は浅い。しかし,どこの担当職員も,福祉の現場で日々懸命の筈である。ハッバ
も結構だが,それよりも,担当者の意欲を打消すことのないように,全社協の人々に先ず注文したいの
である。それと,形式的整備ばかり唱えられると人間はどこかに吹っとぶということもよろしく。

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品品住民福祉教育の現状姦哉
「ボランティア・スクールを開講して」
鳴門市社会福祉協議会
本市社会福祉協議会においては,昭和5 1 年2 月2 4 日より3 月1 2 日までの毎週火曜・金曜日に
開講し, 3 月7 日日曜日には,施設の現状とポラソティア活動の受け入れを肌で感じ,現場の意見を
聞いてもらうため,大麻町の草の実学國及び授産センターを見学,計7 回をもって第1 回ボランティ
ア・スクールとした。
受講者の選定にあたっては,現にポランティア活動を実施している者,および関心を持つ者を対象
としたが,一般公募による参加者は少なく,事務局の呼びかけにより集った地区社協,民協等が主力と
なった。しかしそのなかに以前独居老人に対する訪問活動実施の申し入れのあった鳴門高校,鳴門商
業高校のJ RC 及びイソターアクク一部員の積極的な参加があったこと,また,学校祭の折,在宅独
rーポランティアを志す皆さんヘ-·--··------;
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!: .ボ.ラン.テ.ィア.・.スク.ー,ル開.設の.ご.案内. !i
l 主催鳴門市社会橿祉協議会i
後援徳島県社会福祉協議会i
9•• •一ー..,一ー·••一ー···--··•一ー···--···--···一ー...一ー•••一ー•• •- -•• •--•••一ー•••--•••- -...一ー..•一ー•••一ー......J
近年生活の中で「社会的なことを何かやって
という意志をもっていろいろな社会活
される人々が多くなり.一般的にこれ
らの方がたの活動をポランティア活動と呼び.
その働きが高く評価されるようになってきまし
た。しかしこれらの活動をすすめるためには.
ポランティア活動の基本的なこと,活動上の問
題を解決するための知識.社会福祉のとらえ方
期日昭和51 年2 月24 日~ 3 月12 日
毎週火・金曜日
3 月7 日(日)施設見学を含み
計7 回
時間午後6 時~午後9 峙
湯所鳴門市役所分庁會三朧
教育研究所·研●宣
参加者現在ポランティア活動をしている
方,または関心をもち,これから
活動を志す方。
年齢,学歴,性別は問いません。
参加費無料
申込み鳴門市社会福祉協議会ポランテ
ィア・スクール係
鳴門市蓋養町南浜字東浜17(ij暑地
TEL 5-1111 内線312 • 313
葉書(住所・・氏名・年齢記入)も
など.知っていなければならないことがいろい
ろあります。
そこで鳴門市社会福祉協議会では.ポランテ
ィアを志す方がたIC, ポランティア活動の適切
な方向と社会福祉に関する基襄的な知識を習得
していただこうと.下記のとおりポランティア
・スクールを開設するものです。
鳴門市ポランティア・スクール日程
2 月24日開校
オリエンテーシ•ン
2 月訂日「福祉の話」
鳴門市福祉事務所長
仲須賢
映画観賞
3 月2 日「社会福祉の現状とボランティア」
県社会福祉協議会次長
藤原晋
3 月5 日レクリエーション,ゲーム,
歌唱指導
県子ども会連合会副会長
細川龍繁
3 月7 日施設見学
草の実学園,授産センター
3 月9 日「施設ポランティアの現状と問題
点」
県立ひのみね学園事務部長
大滝武男
しくは電話にて申込んでください3 月12 日全体討議
申込み,,切2 月23 日閉校

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居老人の実態調査を行い,その実態を知っ
た鳴門高等看護学院の学生の参加, BBS,
青年団など若年層の参加があったことが,
事務局として前途に明るいものを発見した
ような気がする。
それはたとえ一握りの人間であっても可
能性のある若人をボランティアとして育成
することにより,若年層に対する福祉思想
浸透への起爆剤になり得ると思われるから
であり,現在の社協活動が社会的に地位の
ある,また福祉活動に洗練された中高年層
を中心として,実施されていたものを,基
礎的な年代層へと下ろすことができるから
である。
このように年令層に大きな差のある受講
者を対象として,ポランティア・スクール
を開講したのであるが,今回の講義につい
ては導入コースであるため,福祉行政の現
状と市内において法的援護を受けている者
の現状を知ってもらうため,市内各施設の
品品住民福祉教育の現状姦姦
現況と,各施策概当者の具体的な生活の様子などを説明し,受講者の身近にボランティア活動を必要
とする場が数多くあることや,現在ボラソティア活動を続けている人々の存在と,年令,性別,職業
に全く関係なく,その活動が可能であることを説明,さらに真剣な学習の中にも気持のゆとりと実践
的な活動をと,レクリエーショソ,ゲームの講座をもうけ,いっしょにゲームをすることにより,世
代に相違のある参加者がすべてを越えてボランティアとしての連帯感をもつよう図った。そして後半
には,ボランティアの受入れ側としてポランティアに望むことを学習してもらうため,施設の現状と
ボランティア活動の問題点を学び,施設入所者との接し方を肌で感じとってもらおうと施設見学を実
施したのである。
このような学習を通じて,今後事務局がポラソティアの育成,指導にあたるに際し,開講時期,時
間を受講対象者により決定し,各年代層の活動範囲,現状,ボランティアのニードに合わせた講義内
容を決定,編成する必要がある。そのためには,事務局内にボランティアのためのコーナーを設置し,
ボラソティアと常に対話するなかで,そのニードを適確に把握するとともに,各種の情報,調査資料
の提供に応じられる態勢をとらなければならず,それと平行し,地域住民,施設職員,管理者に対す
るポラソティア活動の正しい理解と啓蒙に努めなければならない。
決してポラ‘ノティアが自己本位に地域社会,施設及び対象者に働きかけるのではなく,活動を受け
入れる側のニードと,その置かれた状況とにいかに調和し,その効果を上げるかを検討する必要があ
る。
そして若年層へのボラソティア活動推進,強化に努めるとともに,市民全体へのボランティア思想
の普及に努めることこそ事務局としての役目であり,それによって社協本来の姿である住民の自主的
な活動により,民間福祉の向上,充実につながるものであると信ずるものである。

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品品住民福祉教育の現状品姦
ボランティアスクールを開講して
鴨島町社会福祉協議会
・ボラソティアってなぁに?
福祉ってどんなこと•••…?
こんな質問をされたり,あなた自身疑問を感じた事はありませんか?「福祉」とは,一体私達と
どのように関係があるのでしよう……。町社協では, 「福祉」について,みんなで話し合い,ー諸
に学び,そして考える「場」として,ボランティアスクールを開催いたします。お誘い合せてぜひ
御参加下さい。
開催要領を記載した「ごあんない」を関係者に宛て発送したのは,夏も盛りに近い7 月の中旬であ
った。
このボランティアスクールは,県社会福祉協議会の指定を受けてのものであるが,鴨島町社協で
は,この種の催しを従前より考慮していたところでもあったため,ボラソティアスクールとは名づ
けてはいるが,その内容は,名の示す通りボランティアの育成を直接の目的とせず,広く一般町民
に社会福祉思想の普及を計ることを主目的とし,みんなで話し合い,学び,考える「場」として開
催することを基本姿正としたわけである。
社会福祉事業は,社会の変化に応じて変化発展して行く動的な性格を有するものであり,既存す
る福祉制度もすべて,その時代の社会を背景として生まれているといって過言でない。福祉の充実,
増進は一人一人の住民がこれに深い関心を持ち,自からの問題として,福祉施策の促進に積極的に
参加すること,すなわち社会福祉へ住民の参加によって,そこに社会福祉の発展があることが明ら
かにされているが,社会福祉協議会が住民を主体として地域の実情に応じた,住民福祉を推進する
ための自主的な組識であるとされるとき,社会福祉への住民の参加によってのみ福祉が増進される
という福祉増進の理念を,広く一般に啓発することは,社会福祉協議会の責務であるとして,これ
が開催に鋭意取り組んだ。
さて,開催の基本姿勢は定めたものの,いかに実現するかが問題となったが,まずは何より対象
者側の意向を知ることこそ肝要として,一般住民,婦人,青年の有志,福祉施設関係者,ボラ、ノテ
ィア等による準備会を開き,その席にて次の通りの要領で開催することが決定された。
参加対象は,いっさい限定せず福祉に関心のある人として広く一般住民の参加を期待し,予定数
を6 0 名とし,期間は8 月1 日から1 0 月2 6 日までの3 か月の間,延べ8 回,隔週1 回(金),
夜8 時から1 0 時までの2 時間で(但し9 月中に1 回と最終回を日曜とする)延2 0 時間を消化し

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品品住民福祉教育の現状姦心易
ようとする, どちらかといえばゆっくりテンボのスクールとした。
これは対象者側のあげた①土日は休みではあるが,各々に計画を組むことが多いので出席しにく
いこと,②主婦が参加するには,夕食のあとかたづけなどが一応終ることが必要であること,⑧夏
の夜は,外出し易いし,少し遅くなってもいいことなどの意見を取り入れて出来たものである。
スクールの内容については,話し合いやレクリエーションを多くとり入れ,人間的連がりや,親
しみを深めることを配慮しながら福祉事業のしくみ,また福祉の推進にはみんなそれぞれに分野が
あり,誰か(行政)が全てを推めてくれるものではないことを,段階を追って理解出来るような流
れを考えての事務局原案で,承認を得て次の通りとなった。
開催日時科目内容
第1 日P.Ms : oo 開講式
l オリエンテーション' 開講式,オリエンテーションのあと班編成をして,仲間意識づくりのための
8 / 1 9 : 00
l レクリエーショソレクリエ_ションを行い,参加者相互の親睦を計る。
(金) 10 : 00 (ゲーム)
第2 日PMs : oo グループ別に「福祉」について自由に話し合い,各人の福祉観を自からに認
l 自由討議識させて,これからの講議に備える。
8/8 9 : 00
l
「福祉のあらまし」
社会福祉の理念の基本的な面について学び,福祉というものが一般の生活の
(金) 10 : 0 0 中でどう現われているかを知る。
第3 日P.Ms : oo
l 行政の福祉 行政が行う福祉について少し深く学ぶ。
8 / 22 9 : 00
l
民間の福祉 民間が行う福祉の分野,またその性格等について学ぶ。 (金) 10 : 00
AM10 : oo 施設見学鴨島町天寿荘(公立老人ホーム)を見学し,その実能を見聞することによっ
第4 日l (老人ホーム) て, 「福祉」の在り方を考えてみる
12 : 00
9/7 昼食
1 : 00
(日) l
オリエンテーリソグ
町内に設定されている,パーマネソトコースをグループ単位で歩きながら
5 : 0 0 「福祉」を話すと同時にOL を楽しむ。
第5 日
P.Ms : oo
9 / 19
l
施設の福祉
現在第一線で慟く施設職員(嗚門授産センター指導員,徳島療養所,筋ジス
(金) トロフィー児生活指導員)に施設の現状を聞き施設福祉についてみんなで考える。
10: 00
第6 日P.Ms : oo
地域福祉と住民
地域福祉を推進するためには,地域福祉とは,など住民と福祉の関係につい
l て学び考える。
10 /3 9 : 0 0
l レクリエーション
気分転換と親睦のため
(金) 10 : 00 (歌唱)
第7 日P.Ms : oo
ボラ‘ノティア活動と福祉 ボランティアとは一その意味や活動分野等についての知識を得る。 l
10 / 17 9 : 00
l
社会福祉協議会と住民
社協の組織,目的,性格及びその事業など本来の社協を正しく認識して住民
(金) 10 : 00 と社協について学ぶ。
第8 日P.M6 : oo
全体討議
今まで学び考えて来た中で感じたことなど相互の意見を交換し,今後の福祉
l の問題点,在り方などを明確にする。
10 / 26 7 : 30
l 閉講式終了証の授与
(日) 8 : 00
l 反省懇談会

  • 16 _
    品品住民福祉教育の現状品ぺ品?
    申込者は, 6 0 名の予定数を少し越えて6 2 名となってホッとしたものの,その内訳は,福祉関
    係役職員1 8 名,民生委員1 4 名,一般女性1 4 名,青年団員1 1 名,婦人会員5 名,ポランティ
    ア4 名,一般男性3 名となっており,直接の福祉関係者が半数を占め,全く福祉事業とは関係のな
    い一般住民は,男女合せて1 7 名であった。まだまだ一般社会住民の中に,福祉に関心を持つ人が
    いかに少いかを,まざまざと見せつけられる思いであった。
    一般住民の福祉への関心度の低さ,福祉観の貧弱さは,よく指摘されるところであるがスク_ル
    参加の人達の開講当初の福祉観をつかむためにプログラムの中の自由討議で,①参加の動機,②福
    祉に関係あるグループにふさわしいグループ名を考えること,⑧各人の福祉についての意見を発表
    することなどをいちおう柱とした。
    ①の参加の動機については,福祉にたずさわる者として,福祉についてより多くを学びたい(福
    祉関係者)とするものと,友人,知人に誘われたからとするものに大別され,一般住民の関心度が現
    われていた。
    グループ名では,ひまわり(明る<,たくましく),だるま(逆境に負けをことなく起き上る),
    ふれあい(人間愛でもって優しく),はとだより(みんなで幸せにつながる),ともしび(希望,
    貧者の一灯)などがグループに名づけられたが,その発想には古い福祉観の貧しさ,苦しみ,不幸
    などが前提としてひそんでいるように思われた。
    各人の福祉観では,<→昌祉" ..福祉”といってはいるが,考えてみると分らない>,<広くて
    かめない>, <莫然としてはっきりといい得ない>などといった人が少くないが,ここにも一般大
    多数の住民の福祉観の水準が現われている。その中で日本の今日の福祉制度や社会保障を,外国や
    昔のそれと比較して。
    0 老人ホームのような施設ができ,年金や医療費の支給があることは進んでいると思うが,外国よ
    りは遅れている。
    〇生活保護の制度や種々な施設があることは進んでいるといえる。
    〇生活できる年金が得られないので遅れている。
    0 福祉のあるべき状態を表現して
    〇老後が安定して過せる社会ができたら福祉が充実したとき。
    〇ゆりかごから墓場までが保障されたること。
    〇生活(経済),健康(医療),環境(人間関係)が保障されたとき福祉が充実したといえる。
    〇みんなが平等に生きて行くことができる社会になること。
    〇各人が自分の能力に応じた力を発揮して生きて行くこと。
    総じて感じられたことは,福祉とは,生活するに不自由しないようになり,気の毒な人,可愛想

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ぷぷ
虚虚住民福祉教育の現状ベベ
函虚
な人が無くなるようにしていくこととしてとらえており,現在の自分とは何んの関係もないとして
いる前時代的な福祉観である。
さて, これらの人々を対象として,スクールは進められたが,社会福祉の理念を20 時間のスクー
ルでどの程度の人が理解してくれるだろうかと思うとき,はなはだ心細いものがあった。だからこ
そ,ボランティアスクールを開催する必要があり,社会福祉協議会の存在する所以があるのだと,
新に情熱をかき立てさせる事もあった。
こうした方針と現実の中でスクールは日程に従って進められ, 1 5 人ほどの出席者の前で,ヤセ
る思いで講師の紹介をし,溜息をついた日もあり,また盛会にオリエソテーリングを終って満され
たりしたものである。
8 回中5 回以上の出席者1 5 名を数えての最終日の全体討議で,参加者から「参加してよい勉強
になった」, 「今後も機会があれば参加したい」,「こんな機会をもっと作ってほしい」,「もっと話
したい」, 「今少し学びたい」などの感想が圧倒的に多かったようである。
今後もこの仲間が離れることなく,何かの形で社会福祉の推進のために活動することとし,今後
の活動等について話し合うため後日に集合することをみんなで決定して閉講した。
以上が鴨島町の第1 回ボラソティアスクールの経過であるが,今ここに,このスクールについて
自から反省評価するとき,多くの問題点を見出すことができるが,総体的には成功とは言いがた
いことを認めざるを得ない。
その最大の欠点は,主催者側の意図するところ(プログラムの流れ)と講師の講議の内容がうま
くかみ合っていなかったことである。これは主催者側の最も弱い所でもあるが,それだけに,より
慎重に入念に扱うべきものであると痛感した。
主催者側としては, (特に連続的に開催するスクールである関係上)一つの目標を設定し,その
プロセスにおいて個々の講議を段階的に組み立てているのであるが,講師の諸先生は自分の講議が
主催者の意図する, どの段階にあるのかが明確につかみがたいということである。
個々の講師の講議はそれぞれに立派なものではあるが,その内容は断片的でその場限りのものと
なってしまう。そこには前回の講議との関連や比較など,望むべくもないわけで,ましてや次回の
伏線とすべきことなど考えも及ばぬところとなる。行政の福祉と民間福祉との講議を同じ日に前後
して開いたこともあったが,講師は,各々に自分の分野のものを講議して終りとしていた。これは
ーに主催側の責に帰するところであるが,この点を改めるとき,一層の効率のよいスクールとなる
と思われる。
講議の形態もまた一考を要する。学校とは本質的に異なるスクールであるから,聞くことより,
話す形を採用するのが望ましいと感じたものである。

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品品住民福祉教育の現状品品?
また,期間の長短の是否であるが, 3 カ月も4 カ月にも及ぶのは途中でだれるし,間のびもする
し,弊害も少くない。また,一週間ぐらいのハードスケージュールもそう容易なものでない。2 0
時間と限定することの功罪が改めて問われるところとなる。そこに今後のポラソティア育成事業,
広くいえば社協活動推進強化の手段をいかにすべきかの問題となる。
ボランティア育成を直接目標とする。連続したスクール的なものより,むしろその前提としての
(ある意味では廻り道かも知れないが),福祉教育的な性格の会合を多くすることの方が現時点に
適しているように思われる。鴨島社協では,昭和5 1 年度に第2 回スクールの開催を予定している
が,これらの点を十分に考慮して実施したいと思っている。

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品品住民福祉教育の現状品品
ボランティアスクー)レ(奉仕学校)を開講して
貞光町社会福祉協議会
1 はじめに
あなた方のランプの灯を, もう少し高くかかげて下さい。恵まれない人々の,清くてを明る<照
すために./ ヘレン・ケラー
これは徳島県社協ヽンリース;/16. 21 のボラソティア活動の手引の巻頭に掲げられ,われわれ社協
マンの心を打つ教訓であり, したがって,私共の社協活動に期待されるその理想像は,地区住民
の1 人1 人が,この言葉の真の意味を知るときであり,そしてその心にしあわせを悟るときであ
ると思う。この言葉を深く心に刻んで,その日その日を「決して功をあせってはならぬ」と自か
らを絶えず戒めながら,ただ黙々として住民と共に地味な歩みをつづけているのが,今の自分の
姿であると思う。
さて,当町社協は昭和5 0 年6 月2 0 日,徳島市で同年度のボランティアスクール開講につい
ての打合会が,県社協の指導で開催されさっそくその要網にもとづき年間計画書を作成し,開設
申請書を提出の上,同年度のボランティアスクール開講についての指定を受けた。
2 ボランティアスクール開講計画について
H) 計画のねらい
理想の国家社会を求めようとする全世界の人々は,あくまでその地域住民を単位とする社会
において,ポランティアに徹せねばお互い人間の理想像はあり得ないとして,専ら努力が注
がれていると聞いており, したがって,われわれの町においても人としての本能的な善意と,
時代の推移の中でのこの芽生えは, 目下強く膚に感ずるので,今こそこの運動を推進し,その
活動を求める好機にあるのではないかと思われる。
そこでまずボランティアスクールの開講ということが,当然必要となるが, この開講にあた
り全町民が一斉に参加することはとても不可能だから,やはり階層,団体,組織の役員ないし
指導者養成ということと,また,人のため社会のため善意をささげたい心は,前述したように
町民多数の心の中には潜在しているが,さて,さしあたり何をしたらよいかわからないのが現
状であるから, これをしっかりとらえるのが町社協役割でないかと思う。
(口) 計画の内容について
7 月1 7 日から1 2 月1 3 日まで5 回にわたり,合計3 0 時間,町内子ども会の役員,部落
会役員,婦人会,青年団,老人クラプ,つくし会(精簿)の各活動家,延べ2 5 6 人に対し,

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品品住民福祉教育の現状品品
前述した開講のねらいにもとづき実施した。
3 ボランティアスクール開講に併せた実践活動の一例について
(イ) 明るい環境づくりをめざす。本町第7 回社会福祉大会は1 0 月2 6 日町民体育館で子ども,
としより,一般の三分科会に分れ,町の明るい環境づくりについて,研究討議が行われたが,
この三分科会がいずれも,ボランティア精神の高揚(町民の心の美化)と環境の美化について
討論され,その結果6 号台風(8 月2 3 日徳島県に襲来)の後始末のため, 1 1 月30 日を期し
て,町民総出動の奉仕作業を実施することが,大会決議となった。
(口) 福祉大会決議による町民総出動
子ども会,としより,婦人会,青年団,一般,町内建設業者,職域など全町約2 5 0 0 人が
参加して,特に6 号台風で甚だしく汚染された貞光川とその周辺の谷の一斉清掃につとめるこ
とができた。
ヽ) ポランティアスクール開講と施設訪問
1 2 月1 3 日,美馬郡内の福祉施設(特別養護老人ホームうらら荘,同太田荘,西阿老人
ホーム,脇町学固(児),桜ヶ丘育成圏(者)を受講生7 1 名が一巡し,当施設長,および脇
町福祉所長を講師として,終日「福祉の心」と奉仕精神についての研修につとめた。
(二) 子ども会(おとなを含む)ボランティアスクールの開講
7 月2 8 日,オリエンテーリング大会を,ボランティアスクールの名のもとに開講し,育成
会(おとな) 3 5 名,子ども1 0 2 名の計1 3 7 名の参加を得て行われ,この活動を通してお
となと子どもの連帯感を深めることができた。
困子ども会剣道部のボランティアスクールの開講
1 2 月2 1 日,美馬西部少年剣道大会の名のもとに,貞光工業高校体育館において,地域奉
仕者および子ども育成会等おとな2 5 名,子ども会剣道出場者6 9 名計9 4 名によって開講し
幼少年たちの心身の鍛練の必要性と,武道練磨の上に成果があったと思う。
(へ) つくし会(精薄)を中心とするポランティアスクールの開講
7 月3 1 日,美馬地区広域住民センターに,関係者4 1 名の参加を得てボラ、ノティアスクー
ルを開講,講師として脇町福祉事務所長,および郡精薄育成会長を得て本町つくし会関係者に
対する研修を行った。その後これら受講生の活動によって, 5 0 年度貞光町つくし会の会員は
1,0 0 0 名を超えることができた。

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品品住民福祉教育の現状姦姦
ボラソティアスクール開講という呼びかけは,どうも町民にピッタリなじまないので,開講に際
しては「貞光町社会奉仕学校(ボランティアスクール)開講」として計画書を作成したが,今後
は何か町民に耳ざわりのよい用語があればと思ったりする。
なお,この事業の推進について感ずることは,理論と実践を併せて行うことが,効果をねらう
上でのぞましいと思う。すなわち, 1 日に2, 5 0 0 人が参加した貞光川の清掃においても,当初
学習のとき集団奉仕参加を力説しておいたが,その受講生が清掃当日,実際に汗を流し自から奉
仕したよろこびの実感を味わい,更には,生きがいまでも知ることのできてこそ,その人にほん
とうのボランティア精神が生れたといえる。この人たちが更に身近の人に,この心の良さ,必要
性を説くことによって1 人のボランティアがやがて1 0 人, 2 0 人そして全町的な広がりの波紋
の役割を持っているのがボランティアスクールの開講のねらいであることが漸く私にわかったよ
うに思う。
<ボランティアスクール内容一部……施設訪問>
塁施予
月日時間施設名学習内容講師名
時間養護老◎うらら荘の入所老人の慰問と施設
9 時~10 時人ホームう◎うらら荘の入所老人の慰問と施設山本園長
らら荘
10時~ 11 時
西阿老人
◎西阿老人ホーム所老人の慰問と施設見学沢園長
ホーム
12 月
◎脇町学園の慰問及び,心身に重度の障害を
11 時~ 12時脇町学園もつ児童に対し,われわれのできる奉仕活市橋園長
13 日動とは何かを考えて見る。
土)
12 時~ 13時育成園全上
◎近伯杓老人施設の概要と老人福祉のあり方太田荘理事長
など,福祉教育の見地から学習する。永尾徹
13時~ 16時太田荘◎地域社会の中で,人間性をどのように眺め
太田荘施設長
そして考え,これからの時代どう対応して行
永尾潤子
くべきかを学習する。

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 湯湯
寧函
地区阿波踊りなど
徳島市社会福祉協議会
最近うれしいニュースがあった。霊山寺でお遍路に接待している紀州の有田講の人達に,市内の
主婦が竹人形を贈ってねぎらったという。心あたたまるニュースだ。これこそ,人と人のまごころ
のたすけ合いではないだろうか。
徳島市社協で,地区社協が世話人となっての地区阿波踊りがはじめられてからもう数年になる。
5 0 年度の助成の時期には,不況の打撃で,善意銀行の預託が底をつき,弱っていた。県社協とマ
スコミ関係者の理解ある呼びかけで困っていることを知った市民の預託がはじまり,ようやく今日
北井上地区阿波おどり大会
平常に復したが, あの昨年6 ~ 7 月頃ぐら
い困ったことはない。
市社協の善銀預託を活用しての助成が行わ
れないのに,数地区では, 自主的に,地元
で経費をまかない,地区阿波踊りを実行し
ている。
これは,人と人の世話のしあいが,地区
社協を中心としてひろがっている証拠では
ないだろうか。そこから,福祉の網の目づ
くりが始まるのではないかと思う。
ボランティア活動にしても,別に気負ったものではない筈。いま,徳島市内では,毎月第2 日曜
日, アマチュア無線クラブのC Q AWA クラプ(会員2 0 名)が奉仕を1 年あまりつづけている。
これは,ねたきり独居の老人を訪問する家庭奉仕員が, ニード表を毎月末,市社協に提出, CQA
WA クラブは, ニード表にもとづいて独自に奉仕活動を行うもの。3 月頃からは,近藤文雄先生の
指導で病院ボラソティアグループ(約6 0 名)が発足, 3 名づつ毎日病院でボランティア活動が行
われている。これは主婦層なので,将来もっと大きくボランティアの中心となると楽しみだ。
こう活発になってくると,交流会などの企画が立ちおくれていて,お叱りをうけることが多い。
自主的な動きにつき上げられる昨今で, うれしい悲嗚をあげている。

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 品品
明る<住みよい町づくりをめざして
羽ノ浦町社会福祉協議会
羽ノ浦町は古来より文化の中心,交通の要地として農工商の栄えたところ,徳島・小松島・阿南
市をひかえ,最近はベットタウンとしてマンモス春日野団地の建設,農村整備モデル事業の指定を
うけた農業経営にと,町は大きく流動しつつある環境の中にあって,絶えず住民のニードを把握し,
これにマッチした福祉活動が展開されている。
1 重点目標
① 福祉団体を中核としてのコミュニティーづくり
② 福祉教育の深徹と善意活動の拡大
2 福祉活動
① 団体福祉活動
• 福祉団体の自主的活動
・実態調査によるニード把握と広報活動
② 老人福祉活動
・クラブ活動の拡大ー全員加入運動
・老人憩いの家中心の安全老後生活指導
• 福祉教育と社会奉仕活動
③ 身障者福祉活動
・組織の充実と自主活動
・体位向上,機能訓練(体育会,見学,慰問)
④ 母子福祉活動
・実態調査一若年母子家庭援助
・就職,進学,母子資金利用等の指導
⑤ 青少年福祉
・児童館の建設と子ども会活動
・遊び場の点検と事故防止(交通・水泳)
⑥ 婦人福祉活動
・ボランティア活動の展開(募金・日赤奉仕)

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品品あの町この村(市町村社協の動き)品品
・婦人福祉教育(ボランティアスクール開設)
⑦ 低所得者福祉
• 世帯更生資金の貸付とその後の指導
・心配ごと相談所の利用と指導
・歳末助け合い活動の強化と援護
⑧ 保健福祉活動
・環境の美化一花ーばい,川の清掃,廃品回収運動
・保健衛生の普及並に検診
・献血運動の推進
3 むすび
本町社協は昭和4 4 年に法人化し同時に福祉センター建設,これを中心にボランティアの精神
を深徹,特に若い人の福祉活動のできる人づくりに期待しており,最近,町にその善意活動は次
第に輪をひろげている。今後なお一層この心を育て,みんなで明る<住みよいコミュニティーづ
くりにこつこつ努力していきたい。
那賀川町における社協活動
那賀川町社会福祉協議会は,昭和3 8 年
に設立され,当初は民協が中心となり運営
に当たっていたが,社協活動を活発に展開
していくために法人化が必要となり,昭和
4 3 年1 2 月に認可をうけた。
組織は,会長(町長)の下に副会長2 名,
理事7 名,評議員4 0 名で構成し,民生児
童委員,行政協力員,婦人会.青年団,老
人会その他各種団体の指導者等で成りたっ
ている。
那賀川町社会福祉協議会
敬老会風景

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池池
函函あの町この村(市町村社協の動き) ぷべ
函函
また, 昭和4 9 年1 2 月には, 住民の念願であった福祉会館が完成し, 相談•利用・サービス,
更に情報センターとしての役割を果し,
(実践活動)
保健福祉
また地域住民の活動の拠点となっている。
昭和4 5 年に町献血グループを結成,
ループ加入を目標に努力している。
昭和4 8 年には厚生大臣より表彰をうけ, 町内全世帯グ
老人福祉
老人大学の開催
ひとりぐらし老人
敬老会の開催
ねたきり老人へ愛の慰問袋運動
ひとりぐらし老人に有線電話の貸与
ホームヘルパーの派遣
母子福祉
激しい社会の波風に負けず,強く生きぬいていくよう,
している。
心配ごと相談
レクリエーションなどを行い,
毎週2 日,
広報紙の発行
福祉会館で実施し. 1 0 人の相談員があたっている。
知らせる広報から呼びかけ, 話しかける広報をめざし,年3 回全戸に配布している。
はげま
このほかにも行事は多いが,
一つの計画を気長に根気ょ<,
らないと思っている。
「明るい,住みよい町づくり」を目ざして,歩みは遅くとも, 一つ
かつ着実に実行に移し,

_________________________________

地域福祉の向上のため努力していかねばな
.,

ヽ—··
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品品あの町この村(市町村社協の動き) 品品
地域社会組織とボランティア活動
多様化する住民のニードに対応する近代
社会福祉の大きな要件の一つとして,地域
住民の社会参加があげられる。社会福祉協
議会の活動は,住民のしあわせをたかめる
ために地域ぐるみの活動を推進することで
ある。民間社会福祉事業のサービスをする
ため, どのような姿勢をとるかが必要とな
っている。
そこで私たちの町社協運営方針及び計画
を徹底し, 日常活動のなかに住民全員が溶
牟岐町社会福祉協議会
け込んでゆくために,地域社協として組織を,いずれの部落や町内会へも要望するにはどうすれば
よいかを検討している。
牟岐町においては町内に3 7 部落会,または町内会と同数の公民館分館をもち,それぞれ活発な
活動が行われているが,町社協としては,それらと相提けいをはかり,社協活動もそれを上回る地
位に定着させるべく,毎年度において事業実施を行っている。
この中で円満なる人間関係を育て,美しい町づくりについて他の組職にみられない奉仕活動の促
進,地域組織の強化を積極的推進課題としている。
ある部落での会合で,集まった人たちの話し合いのなかで,社協の真の実態がわからない,何か
よい名称をつかったらどうか, 「明る<住みよくする会」とか一般にわかりやすい活動の名称でも
よいではないか, という意見もあった。そして塵埃処理環境衛生,道路の問題,子どもの遊び場づ
くり,生活の改善向上等の諸問題については,それぞれの専門部会としてとりあげ,解決の方向を
発見するようにしてはどうか。社協の事業としてではなく,住民主体でリーダーを選び経費の面な
ど検討の上という動きが見えた。
また地域住民の理解を深め,協力してもらう方法の一つとして,ボランティア活動を実施してい
る。それは,在宅心身障害児(者),独居及びねたきり老人,出稼ぎ留守老人世帯,長期療養患者
等の宅を,全町的に調査し, 1 名ずつに金品のお見舞をするため世帯を訪れ,激励慰問の運動等,
数々の活動を通じて,おたがいに学びあっている。
民協の共同活動についても振興をはかることに工夫を加え, 自主共同活動にもってゆくよう努力

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 品姦
している。このようにして社会福祉ニードが高まっている情勢の中で,町社協の果たす役割も今後
その重要性を帯びてくると思われる。
ボランティアビュロー・入浴サービス事業
鴨島町社会福祉協議会
余分のテレビ・洗濯機はありませんか?
鴨島町社協では「福祉のひろば(ガリ版刷半紙判)毎月自治会を通じ回覧している」で呼びかけ
ている。買い替えのとき,余ったものがあれば,有線電話で善意銀行へ寄託して下さいと訴えてい
る。
最近では衣類・テレビ・洗濯機・冷蔵庫•あんま機・タンス・水屋・有線電話等,多彩な予託が
あいつぎ,お蔭で町内の寝たきり老人・重度身障者・すべての低所得階層の近代的生活用機器が中
古ではあるが充足しつつあり洗濯機・冷蔵庫の如きは,いずれも倉庫に予備緊急用として確保して
おり,独居老人宅に社協有の福祉電話も数台設置した。
最初独居老人•ねたきり老人•重度身障者家庭に洗濯機があれば,対象者自身も世話してあげる人も楽になるこ
とであろうとの発想から, この呼びかけとなったわけであるが,鴨島町善意銀行即ちボラソティア
ビュローとしての考え方から,創設第1 弾として,建設労務者(左官)組合,大工組合等から技術
予託,建材業者から材料の予託を受け,法外援護的に家屋補修を行ったが,町内対象者の大部分ー
応終り,その後対象者からの申込待ちの状態で,第2 弾として家の修理ができたので,中味の生活
用機器の近代化充足ということの呼びかけとなったものである。新生活運動の資源愛護にも通じ租大
ゴミの事前処理にもなり,廃品を活用して社会福祉向上にも役割を果している。
因みに鴨島独特の福祉電話も開設できたことは望外の喜びである。
老人に愛を
夢にまで見る入浴をかなえてあげようーと,移動入浴車を導入して寝たきり老人・重度身障者に
お風呂のサービス。
地域社会という「コミュニティ」の中で,その構成員としての,老人の福祉を高めることは,こ
れからの老齢化社会を迎えるにあたって重要である。このような考え方の下に,老人のための明る
い町づくり推進事業,生きがいを高める施策, さらには老人保健対策等幅広い施策の展開を求めら

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 苓逼
09
れている今日,なかでも老人保健対策としては,老人の医療程険の自己負担分を公費負担し,老人
が安心して医療を受けられるようにするため,老人医療費支給制度をはじめ,健康診査・機能回復
訓練・老人保健総合研究等が挙げられるが,なかでも「食事」. 「睡眠」と共に人間生理の三大要
素ともいわれる「入浴」の問題が最近福祉行政の重要な分野として, とりあげられ,厚生省や全国
地方自治体でもいろいろ施策が構じられ本県でも6 5 オ以上の老人に無料入浴券が配布されている
が,これを貰っても入浴できない人たちが沢山ある。
この事業はこれらの人々に入浴の機会を与えるものであるためにねたきり老人・重度身障者等で.
自力あるいは家庭のみでは,入浴することのできない者に対して.定期的に入浴に必要な設備・労
力等を提供して,その福祉向上を図るとともに,家族の負担経減を図り,対象者の保健衛生向上に
資すことを目的としており,尚,ねたきり老人は病人であり,寝床のそばで動かさずに入浴するこ
とが理想であり,原則であり,保健管理については善意で, しかも周到な管理が必要となる。介助
者の人事・財政問題等々難問題は多くあるが,最少の負担で最大の効果を挙げるよう,社協サイド
で是非強行する覚悟で張切っている。
いずれ次号では成果についてご報告できることと期待しいる。
福祉教育へのとりくみ
福祉教育胎動の背景
貞光町社会福祉協議会は,昭36年以来
町内各小・中学校を通じて,次の事頃を
毎年の年中行事として実施してきた。
(イ) 敬老および.身障者への思いやりの
思想高揚のため,赤きんちゃく募金
(5 0 万円程度)が学校の配意により.
生徒児童によって募金され, これが前
記団体の財源となって,年間の福祉活
動費,あるいは全町内子どもたちから
の慰問はがきや,同標語・ボスターな
貞光町社会福祉協議会

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 品品!
どの推進費となっている。
(口) つくし会から学校特殊学級への働きかけとして,学級慰問または,教材費の一部寄附など
が行われている。
(ハ) 部落子ども会活動と学校からの指導援助ということでは,特に校外(家庭と地域における)
子ども会活動や子ども会剣道部会活動などがある。
2 町内学校に福祉教育創設の動き
ことしの1 月2 2 日,貞光町一貫性教育大会の席上,従来の4 部会(体育・学習•生活・同和)
のほかに,新たに福祉部会を創設して,今後子どもたちが,よき国民のひとりとなるため,高い
人道理念を培養することを目的として,単に学校教育が知識や技能習得にとどまらず,行動やそ
の態度にまで高めて行く福祉思想を,町社協などと提携して子どもの時代にじゅうぶん身
につけさせることが最も必要であるということで,これを町一貫性教育大会の名によって採択し
たが,今後の子弟教育成果の上で,関係機関と父兄から大きく期待がよせられ,更に町社協とし
ても今後の活動の上に漸新さを覚えはりきっている。
総ぐるみの福祉活動
美馬町を語るとなると,町ぐるみ,総ぐ
るみの,そして有機的組織と自負する部落
会活動ということになる。われわれ住民は,
まず身辺の福祉向上に目を向けるべきであ
り,住みよい明るい町づくりは足もとから
築かねばならないからである。
また,町に存在する社会福祉団体は,そ
れぞれが究極の目的は同じくしながら,各
分野ごとの本質にそって活動しているが,
それらがめいめいの活動を縦だけ考えてや
美馬町社会福祉協議会

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品品あの町この村(市町村社協の動き) 品品
っていると,重複があり,相殺があり,まことに非能率的である。また住民全部が何かの組織に属
しているわけでもないので,各団体だけでは手の届かない部分も出てくるのである。
これらの欠陥をふせぎ,効率的な運営をしようとするのが,美馬町社協であり,部落会である。
この部落会の持つ老人部・婦人部などの専門部は,各団体の支部ともなっているので,いろいろな
実践活動が,風通しよ<,スムースに行われるのである。
実際活動としても,部落会活動はようやくにして定着した。環境改善•生活改善,それぞれ共通
目標のもとに,協働努力している。勿論部落ごとにその成果に凹凸があり,人間の弱さを露呈して
いる場面もあり,事務局にとって東に成功の喜びあれば,西に破綻の悲しみありといった具合で,
理想郷建設には程遠い。
今年度の進展としては,献血奉仕は住民の常識となり, ゴミ処理法が向上し,児童育成会の活動
が素晴らしい自主性を見せて来たこと, また資源受護,回収,活用が,婦人会を中心に行われてい
ること,同和教育か組織に乗って浸透しつつあることがあげられる。
5 1 年度は,虚礼廃止と青年の組織づくりに焦点をあてて,活動するよう計画している。
町民レクリエーション活動とか,社会生活のルール確立運動については一般的にやられているこ
とでもあるので,次の機会にゆずる。

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品品世帯更生資金貸付制度の方向品品
貸付原資は増額されたが償還率は低下
世帯更生資金の貸付業務実態
徳島県社会福祉協議会
民生委員のしあわせを高める運動の→環として,低所得世帯等に対し,その世帯の経済的自立と,
生活意欲の助長を図ることを目的とした。世帯更生資金貸付制度は,昭和3 0 年度に創設以来2 0 余
年の歴史を重ねてきた。
この間,徳島県における貸付予算,貸付件数,貸付金額等は毎年いちじるしい伸びを示しており,
低所得世帯等の自立更生に大きな役割をはたしてきた。
特に貸付原資については,関係行政機関等の湿かい配慮により,近年大幅に増額され,別表(1 )のと
おり,昭和5 0 年度末には, 8 億8 百1 万円となり,昭和5 1 年度補助予定額, 1 億5 千万円を加え
ると, 9 億5 千8 百1 万円となり,全国平均をはるかに上まわっている。
また,貸付決定状況は,別表(2) のとおり,貸付決定件数8,248 件,別表(3)のとおり,貸付決定金
額1 4 億1 千7 百万円を決定した。この貸付決定件数については,毎年5 0 0 件前後を決定し,各年
度における差はみられないが,別表(4)のとおり,貸付決定額の平均単価の推移をみると,昭和3 0 年
度~昭和4 5 年度までの平均貸付単価9 9, 0 0 0 円に対し,昭和5 0 年度は4 2 6, 5 0 0 円と大幅な
金額の伸びがみられる。
さらに,最近の貸付申込の傾向としては,別表(5)のとおり,資金種類別貸付申込内訳でみると,更
生生業費( 3 8. 4 %)と住宅資金( 3 5. 6 %),全体の7 4 %をしめている。
また,昭和5 0 年度貸付決定率は,件数で9 1. 2%, 金額で7 5. 4% となっている。
(表1) 補助金の推移
万円
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
7,000
4 億40 万円
(原資)
7,686万円
9,900万円
12,700万円
10,475 万円
15,000万円
昭•30 47 48
l 年年
闊度度

昭和5 0 年度末原資累計
50年度
49年度
(予定)
51年度
808,010,000 円

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品品世帯更生資金貸付制度の方向品姦?

600
500
400
(表2) 貸付決定件数の推移
583 件
(4 5 年度末5,643 件)
(平均)
30ー45年度
.

46年度
47年度
48年度
49年度
昭和5 0 年度末貸付決定件数累件

50年度48
2
,
8
2 億3 千万円
2 億2 千万円
2 億1 千万円
2 億
1 億9 千万円
1 億8 千万円
1 億7 千万円
1 億6 千万円
1 億5 千万円
1 億4 千万円
1 億3 千万円
1 億2 千万円
1 億1 千万円
1 億
(表3) 貸付決定金額の推移
55,693 万円
r I I


16一_ 8



14,537 万円
----,.---
15,129 万円
22,594 万円
T
21,966 万円
金こ
叩人45 年度

46年度
47年度
48年度
昭和5 0 年度末貸付決定金額累計
49 50
年年
度度
1, 417,365,355 円

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品品世帯更生資金貸付制度の方向品品
(表4) 貸付決定平均単価の推移
万円
50
456,000 円
/た
40
30
20
10
99,000 円
単価昭・30 46 47 48 49 50
年度
l 年年年年年
45 度度度度度

(表5 の1) 昭和5 0 年度資金種類別貸付申込内訳
件数金額
201 件217 件
46. 6 %
35.6 % I 565 件I 38.4 %
2.7 %
災害援護11 件1. 9 %
,386賢
%福祉資金~68,500円0.3 %
療養資金372,000 円0.2 %
療養資金3 件0.5%

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決定率
品品世帯更生資金貸付制度の方向品品!
(表5 の2) 昭和5 0 年度資金種類別貸付決定内訳
件数金額
更生資金
202 件
39.2 %
5.1
11,27
住宅資金更生資金
0.6 % ; /福祉資金1,067,500 円0.7 %
366,000 円0.1 %
件数I 金額
9 1. 2% | 7 5.4%
次に償還状況については,別表(6)市町村別年度別償還率のとおり,県平均で昭和4 6 年度末8 2.6
%, 4 7 年度末7 5. 7 %, 4 8 年度末8 1. 7%, 49 年度8 3 %と,昭和4 7 年度から毎年少しでは
あるが向上しているが,昭和5 0 年9 月3 0 日現在では8 0. 9 %と低下している。
昭和5 0 年度の償還指導については, 6 カ月以上1 年未満の滞納者は,本人のみ, 1 年以上滞納し
ている場合は,本人並びに連帯保証人に対し,文書督促を年2~3 回行い,現地指導として,昭和
5 0 年7 月~昭和5 1 年3 月の間, 4 5 市町村社協を対象に,事務処理状況等の実態調査と,滞納者
懇談会を実施した。
この実態調査を通じて感じることは,各市町村社協の事務局体制とともに,活動状況に格差があり,
社協の法人化,専任職員の配置等により,十分な指導のできる体制整備が急務であることを痛感した。
滞納者懇談会については,来談者が毎年少なくなり,実情調査が困難になりつつある。
来談しない者の実情調査等,今後の更生指導については,県社協,市町村社協,民生委員3 者一体
となった指導を再確認するとともに,特に本制度発足の趣旨である。民生・児童委員活動との密接な
関係における援助指導を期待したい。(県社協民生係長斎藤艶子)

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品品世帯更生資金貸付制度の方向品品
(表6) 市町村別,年度別償還率並びに貸付実績
三償還成績貸付実績( S 3 0~5 0 年度)
S 4 7. 3 3 1 S 4 8 3 3 1 S 4 9. 3. 3 1 S 5 0. 3 3 1 S 5 0. 9 3 0 件数金額
徳島市7 2. 1% 7 1 8% 7 5 9% 7 7. 6% 7 8.2 % 1, 4 2 6 1 8 9, 9 8 1, 8 8 1
鳴門市8 2. 8 8 0.5 8 2 4 8 1 0 7 6 3 5 5 1 6 3, 0 6 0, 7 6 0
小松島市7 4 9 6 5. 7 6 6 7 6 5 6 6 2 2 6 0 6 9 2, 6 4 4, 5 0 0
阿南市6 9. 8 6 4. 1 7 0. 6 6 9. 9 6 7. 1 6 2 6 1 4 7, 3 7 6, 0 0 0
四市計7 4 5 7 1 0 7 3. 8 7 3. 1 7 1 2 3,209 4 9 3, 0 6 3, 1 4 1
勝浦町9 7. 5 7 4 2 9 2 1 9 1 2 8 6 9 3 9 5 7 2, 7 7 3, 5 0 0
上勝町9 3 3 8 5. 5 8 5 5 9 8. 1 9 7. 9 4 7 6, 5 2 4, 0 0 0
佐那河内村9 8. 3 9 8 5 9 9. 8 9 9. 3 9 6. 9 4 9 7,084,000
石井町8 7.6 8 8 3 8 8 5 9 1 1 8 8 8 7 7 10,683,000
神山町9 5. 8 9 6.0 9 6 9 9 7. 2 9 5 2 2 0 1 2 7,260,000
松茂町7 8. 4 7 0 9 7 8 2 7 9 1 7 9 2 5 1 7, 5 5 6, 0 0 0
北島町6 5. 2 6 1 1 6 5 4 6 7. 3 6 5. 5 6 9 1 4, 2 9 9, 0 0 0
藍住町9 7 6 9 8. 7 1 0 0 0 9 1. 4 9 4 8 2 3 2, 6 3 3, 9 2 6
板野町8 6. 6 8 2.6 8 2 1 8 3. 1 7 8 9 9 0 2 3, 7 3 7, 5 0 0
上板町9 6. 6 8 5 0 8 7 4 8 8. 5 9 0 3 1 1 9 2 5, 3 8 4, 0 0 0
吉野町9 1. 6 8 3. 7 8 6 7 8 7.0 8 9. 2 2 0 1 7 7, 6 6 5, 0 0 0
土成町1 0 0 0 9 9 4 9 9. 4 9 9. 5 9 8. 6 1 4 7 2 1, 1 5 1, 0 0 0
中央福祉計9 1. 9 8 3. 3 8 9 5 8 9. 8 8 8. 1 1, 4 6 9 2 9 6, 7 5 0, 9 2 6
那賀川町6 9. 8 5 9. 8 5 7 8 6 0 7 6 2 1 1 1 5 2 8, 2 4 6, 0 0 0
羽ノ浦町9 3 3 8 6 6 8 7. 4 8 5.0 8 9 1 1 0 1 1 1, 7 3 4, 0 0 0
鷲敷町9 4. 6 9 4 1 9 2. I 9 5.5 9 8 6 8 6 1 2, 7 2 7, 4 4 6
相生町9 4. 8 8 0 8 8 0. 5 8 8. 4 9 4 3 2 1 4, 4 7 3, 0 0 0
上那賀町8 0. 7 8 2 7 9 4 9 9 2. 7 9 4. 4 5 2 1 2, 9 2 1, 0 0 0
木沢村9 0. 3 8 7. 3 8 3 7 9 2. 6 8 9. 4 5 7 9, 9 4 4, 0 0 0
木頭村9 7.0 8 1 7 9 5 1 9 6. 1 9 1 8 7 9 1 2, 4 5 8, 0 0 0
那賀福祉計9 0. 3 8 4. 2 8 5 7 8 6. 6 8 5 1 5 1 1 9 2,5 0 3,4 4 6
由岐町8 9. 9 9 2 1 9 2 7 9 3. 9 9 4. 0 4 4 7, 8 6 9, 0 0 0
日和佐町9 4. 7 9 0 0 8 9 9 9 3. 7 9 3 5 9 4 1 5, 4 8 5, 5 0 0
牟岐町8 3. 0 7 2. 1 7 1 0 6 5. 6 7 2 6 9 8 1 5,897,000
海南町8 1. 3 8 2 1 9 1 9 8 1. 7 7 6 8 1 7 0 2 7,232,000
海部町5 8. 6 6 8 3 7 8. 3 7 5. 5 7 9. 1 4 1 6,093,000
宍喰町8 8. 7 7 6 2 8 0. 9 8 4. 5 8 6 4 4 5 7, 9 7 0,0 0 0
日和佐福祉計8 4. 6 8 2 5 8 5 8 8 2. 4 8 1 9 4 9 2 8 0, 5 4 6, 5 0 0
市場町8 8 8 8 7. 6 8 7. 2 9 2. 4 8 7. 1 1 4 9 3 6, 0 8 5, 0 0 0
阿波町7 0.9 7 6 9 8 4. 9 8 7. 7 8 9 6 1 1 6 2 6, 4 3 0, 5 9 0
鴨島町9 0. 6 8 7. 5 7 1 0 8 4 9 8 0.4 1 6 1 3 4,475,000
JII 島町6 7. 5 7 3. 1 7 8 0 8 6 4 8 7. 5 7 7 9, 0 0 9, 0 0 0
山)II 町9 3 4 9 4. 3 9 1 3 9 4. 6 9 2.2 1 1 5 1 7,815,000
美郷村4 1 7 6 5. 5 6 7. 2 7 4. 2 7 4.4 1 2 1, 4 3 4, 0 0 0
川島福祉計8 3 9 8 4 4 8 2. 0 8 9 4 8 6. 4 6 3 0 1 2 5, 2 4 8, 5 9 0
木屋平村8 4. 5 7 8 7 8 6. 0 9 0.1 8 2. 5 6 0 7,738, 5 0 0
脇町9 0 7 7 9. 7 8 6. 3 8 3. 5 8 7. 4 1 2 4 2 1,909,000
美馬町8 3.2 9 4 6 8 7 5 9 2. 4 9 3. 2 1 4 9 2 4, 4 5 3, 0 0 0
半田町9 1. 2 8 5. 1 8 8 2 9 0. 7 8 3 6 1 3 9 3 1, 0 2 2, 5 0 0
貞光町8 2. 2 9 6. 6 8 8. 7 8 4. 5 8 7. 5 1 3 6 3 1, 7 4 0, 0 0 0
宇村8 2 5 9 0. 4 8 0 0 7 7. 4 9 3. 6 2 7 4, 3 1 1, 0 0 0
八占吹町8 4. 5 8 6. 5 9 2 7 8 8. 8 8 5 3 6 5 8, 8 6 6, 7 5 2
脇町福祉計8 6. 0 8 8. 4 8 7. 7 8 7. 4 8 7. 4 7 0 0 130,040, 7 5 2
三野町7 1 7 7 2. 8 7 6. 1 8 1 6 7 5. 9 1 3 7 2 1, 2 4 9, 0 0 0
三好町8 6.2 8 2. 9 8 0. 6 9 0. 9 9 1 3 1 7 1 3 2, 0 5 8, 0 0 0
池田町8 5. 5 8 4. 0 8 7. 6 9 0. 9 8 7. 8 2 0 1 2 8, 9 4 3, 5 0 0
山城町9 4. 1 9 4. 2 9 6. 1 9 6. 2 9 6 3 1 7 9 2 9, 7 0 9, 0 0 0
井 JII 町 7 9. 9 80 . 2 7 9. 5 8 1. 3 7 8.8 1 0 0 10 , 3 0 5, 0 0 0
=加茂町9 0 7 8 6. 6 8 7 9 9 2. 7 9 1. 5 9 0 1 5, 2 2 4, 5 0 0
東祖谷山村8 8. 4 8 4. 7 8 4. 6 8 9. 1 8 4. 9 3 0 8 5 0, 4 1 2, 0 0 0
西祖谷山村9 3. 9 9 0. 1 8 9. 4 9 2. 8 8 3. 4 5 1 1 1, 3 1 1, 0 0 0
池田福祉計8 6 0 8 4. 1 8 5 0 8 9 6 8 7. 2 1, 2 3 7 1 9 9, 2 1 2, 0 0 0
総計8 2. 6 7 5. 7 8 1. 7 8 3 0 8 0. 9 8, 2 4 8 1, 4 1 7, 3 6 5, 3 5 5

_________________________________

品品住民総ぐるみ福祉の祭典池ぷ
函寧
"第1 回徳島県福祉まつり’'を実施して
み県り、『`
云と9 暉回祉入,ー勺ヽ
票ぎ細
徳島県社会福祉協議会
とき1 月24 日⑪25 日®
福祉の見直しが,各方面で論議されている
なかで,住民の福祉に対する関心と理解を深
め,福祉水準の向上をはかろうと,多数の関
係機関及び関係団体があらゆる努力を結集し
て,第1 回徳島県福祉まつりを開催した。
福祉まつり開催の直接の動機は,従来各部
門(徳島県老人クラプ連合会,徳島県身体障害
者連合会,徳島県社会福祉施設協議会,徳島
県児童福祉施設協議会,徳島県精神薄弱者育
成会)で実施した。福祉展,作品展並びに即売会等を,趣旨,目的が同じであるため総合化して,新
しく県段階の福祉関係機関,団体に参加をよびかけ,文字どおり‘‘県民総ぐるみ福祉の祭典,,として
もりあげ,住民に福祉を浸透させるとともに,住民の参加できる範囲で,社会福祉に積極的に参画し
てもらうのがねらいであった。
また,福祉団体に指導援助をしている行政の主管課(厚生課,青少年婦人課,公衆衛生課,同和対
策課,教育委員会)及びマスコミ代表等も参画し,数回の企画会議を開催した。このようななかで,
関係者の鋭智と努力で福祉講演会,演芸会,及び小中学生作品コンクールのアイディアが生まれ,年
度途中からの計画であったため予算的不足をおぎなう意味で,徳島新聞社会文化事業団のご協力によ
り, “チャリティー音楽会,,が催され,この益金を福祉まつり開催費にあてる配慮もなされ,福祉の
祭典が実を結んだ。
第1 回福祉まつりは,初のこころみではあったが, 2 日間で4, 3 0 0 余名の参加を得,後述のとお
り非常な好評を博した。
• 福祉まつり開催日時,場所
とき昭和5 1 年1 月2 4 日(土)午前9 時~ 1 月2 5 日(日)午後5 時迄
(搬入5 1 年1 月2 3 日(金)午前9 時~午後5 時迄)
ところ第1 会場徳島市藍場町3 丁目徳島県郷土文化会館3 階展示室
第2 会場徳島市駅前
第3 会場徳島市藍場町3 丁目
徳島市産業観光会館
徳島県郷土文化会館4 階大会議室

_________________________________

品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
• 福祉まつりの展示内容
第1 会場の1 1,展示室第2 会場とも,主催団体が創意工夫された。福祉活動の写真,図解, グラ
フ等のパネル展示と老人施設,児童福祉施設利用者の製作品,老人クラブ,手をつなぐ親の会員に
よる創作品,身体障害者会員による作品即売会等ところせましと会場一ぱいに展示された。
また,参加者の相談に応じる‘‘福祉まつり総合相談所,,も設けるとともに,第3 会場では,福祉
まつり開会式が行われ,小中学生作品コンク_ル入賞者表彰式が,福祉講演会として横須賀キリス
ト教社会館,阿部志郎先生より‘‘福祉のこころ,,と題して講演されたあと,演芸会で徳島奇術クラ
ブ会員による‘‘家庭でできるマジックショー,,が行なわれ,最後に福祉まつりに参加した方々に豪
華な賞品があたる抽せん会が実施された。
<第1 会場(徳島県郷土文化会館3 階展示室)> O徳島県同和対策推進会コーナー展示室4
0徳島県精神薄弱者育成コーナー展示室1 一~――-
一知恵おくれの子らの福祉展―-― •同和問題の基本的な認識
・精薄者の発生原因と発生数・同和問題の現状
・相談機関の紹介
•育成会の組織状況と施設分布
・母親クラブによる作品展示即売
0徳島県児童福祉施設協議会コーナー
展示室2~3
ー一児童福祉施設―--
•児童福祉施設の分布と運営状況
・施設ボラソティアの活動
・観葉植物の即売会
(講演会"阿部志郎先生”)

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・同和問題解決のための今後の展望
0 ふるさとづくり県民運動コーナー
•活動紹介
0 青少年県民会議コーナー
•青少年の活動
・家庭の日の普及
0徳島県保育事業連合会,徳島県子ども会連
合会コーナー
—保育所展—
•県保連の活動状況
・保育所とはどういうものか
・保育年令別発達の特色
―子ども会活動―--
•県子連組織の紹介
・子ども会活動の内容
・子ども会育成会の活動
展示室5
0 徳島新聞社会文化事業団コーナー展示室6
ー一色紙の展示即売_一~
0徳島県肢体不自由児協会コーナー展示室7
・協会の目的と事業
・啓発普及運動
•在宅重症児のホームヘルバー
0徳島県家庭奉仕員連絡協議会コーナー
展示室7
・ホームヘルバーの活動内容紹介
•在宅老人,独居老人への活動等の紹

0徳島県未亡人会連合会コーナー展示室7
・組織と事業活動の紹介
・母子福祉セソターの紹介
•県下母子家庭の調査報告
0徳島県共同募金会コーナー展示室7
•国民たすけあい共同募金運動の概況紹

0 日本赤十字社徳島県支部コーナー展示室8
・日赤の機能機構と活動紹介
・社員による生花展示
0徳島県社会福祉協議会コーナー展示室9
・社会福祉協議会の事業と機能
•県下市町村社協の概況
0徳島県市町村社協職員連絡協議会コーナー
展示室9
・法人化社協の活動紹介
・善意銀行活動の紹介
0徳島県社会福祉施設協議会コーナー
品品住民総ぐるみ福祉の祭典品姦
(展示即売)
・県下5,600 人の会員による作品展示
(絵画,書道,写真,工芸,手芸等,
2 4 0 点)
-—県福祉まつり入選作品展
・作文,毛筆書写,図画ボスターの部
0 福祉まつり総合相談所
<第2 会場(徳島市産業観光会館)>
0徳島県身体障害者連合会コーナー
—―展示と相談コーナーー一
・身障者の実態
・補装具展示と相談
ー一即売コーナー
・会員による編物と手芸
・会員による竹ザイク,木ボリ,盆栽,
額物
展示室1 0 く:第3 会場
—社会福祉施設作品展(徳島県郷土文化会館4 階大会議室)>
・施設経営管理の調査研究
・施設利用者の処遇養護水準の向上
・職員の資質向上
・施設利用者の作品展と即売会
0徳島県老人クラブ連合会コーナー大展示室
—第3 回老人県展

  • 39 -
    ① 第1 回福祉まつり開会式
    ② 小中学生作品コソクール入賞者表彰式
    ⑧ 福祉講演会
    “福祉のこころ,,
    横須賀キリスト教社会館長
    阿部志郎先生
    ベぷ
    函函住民総ぐるみ福祉の祭典品品
    ④ 演芸会
    “家庭でできるマジックショー,, 徳島奇術クラブ会員
    ⑤ 抽せん会
    福祉まつり参加者に豪華な賞品が多数あたる抽せん会
    • 小・中学生作品コンクールの実施
    第1 回徳島県福祉まつりを開催するにあたり,全県下百数校の小中学生から,作文,図画,または
    ボスター,毛筆書写の作品を募集し,このコソクールを開催することにより福祉に対する認識を深め,
    福祉教育の推進をはかる目的で実施された。
    応募された作品は,作文の部で2 5 3 点,図画ボスターの部で5 2 7 点,毛筆書写の部で1, 0 4 8
    点の計1, 8 2 8 点の応募があったが,これは1 学級2~3 点に学校単位で厳選されたため少ない感が
    するが,提出された作品はいづれも立派な力作ばかりであった。この作品を徳島県教育委員会に委託し,
    慎重な審査の結果,
    毛筆の部で特選2 1 点入選7 2 点佳作5 5 点計3 3 9 点
    図画の部で特選2 3 点入選7 8 点佳作3 6 点l
    作文の部で特選9 点入選3 1 点佳作1 4 点
    を選び特選を福祉まつり主唱の3 者が徳島県知事賞(金賞),徳島県社会福祉協議会長賞(銀賞),
    徳島新聞社会文化事業団理事長賞(銅賞)として賞状と豪華な記念品としてトランジスターラジオを
    送った。入選,佳作については賞状とノート,記念メタルをそれぞれ送った。
    なお,この表彰式は,第1 回福祉まつり開会式のなかで盛大に行われ,福祉まつりそのものも父兄
    同伴で参加した入賞者でにぎわった。
    • 福祉まつりの準備体制
    徳島県社会福祉協議会のなかには,福祉
    団体の事務局がたくさんおかれており,こ
    れらの団体が個々に福祉展を開催している
    現状をみて,福祉展に参加する方々の利便
    と主催サイドの事務的な合理化等をふまえ
    総合化するための討議をすすめていた。
    時を同じくして,徳島県厚生部で設置し
    ている福祉行政企画調整委員会でも,福祉
    (小中学生作品展表彰式)

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池ぷ
虚函住民総ぐるみ福祉の祭典ぷ芯
函函
展の総合化が検討された。
このような動きのなかで,‘‘行政と民間叫却ち,公私1 体の総合福祉展を開催する案がもちあが
り,施設,団体の連絡調整を機能にもつ徳島県社会福祉協議会,各団体の活動と運営に直接指導援
助している徳島県,マスコミの立場で地域社会の福祉を増進している徳島新聞社会文化事業団の3
者が主唱となり,総合福祉展の実施要網案を作成し,従来福祉展を開催していた団体を中心に県段階
の多くの団体に呼びかけ,総合福祉展企画委員会を開催した。
この結果,各関係者の全面的な賛同を得るとともに,県民がしたしみやすい名称をという視点か
ら,‘‘第1 回徳島県福祉まつり,,と改称された。
初のこころみであるため,関係者が試行錯誤しながら5 0 年6 月から1 0 数回の会合と打合せを
重ね準備体制を整えた。
• 福祉まつりの実行組織
福祉まつりを成功させるため次の実行組織を構成した。
(1) 実行委員会
実施計画の樹立,周知広報等を決定する機関として実行委員会を設け,構成は主催の代表者を
もってあてる。
会長には,徳島県知事,副会長に徳島県社会福祉協議会長と徳島新聞社会文化事業団理事長に
お願いし,各福祉団体の長を委員として網羅した。
(2) 運営委員会
準備及び諸々の問題を検討するため運営委員会を置き,構成は関係行政機関の代表と主催団体
の事務局長クラスをもってあてた。
(3) 事務
事務局は,徳島県社会福祉協議会が受けもち,事務局長には県社協の事務局長をあて,事務局
員は県厚生課,県社協,主催団体の職員

があたった。

住民に対する教育広報
第1 回徳島県福祉まつりを県民総ぐるみ
としてもりあげるため,各種研修会を通し
ての啓発,新聞,ラジオ,テレビ等のマス
コミの活用と,ボスター, リーフレット等
による広報活動を強力に展開した。
炉,
r .ili
.
」、(施設の概況・バネル展示と作品展)

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典姦品
(1) 各種研修会での広報活動
市町村社協役職員研修会,心相ごと相談所相談員研修会,民生委員総務研修会,県児童福祉施
設長会,県社会福祉施設長会,総合老人大学,保育所保母研修会,市町村社協職員連絡協議会等
で周知するとともに,各団体で主催する各種会合で周知徹底につとめた。
(2) マスコミの活用
四国放送, NHK 徳島放送局のテレビ番組でPR するとともに,四国放送ラジオで主催者代表
による福祉まつり対談,徳島新聞社の社告で数回県民に広報活動を行った。
(3) ボスター・リーフレットによる広報
ポスターを5 0 0 枚印刷し県下全域に配布するとともに, リ_フレットを6, 0 0 0 部作成し,
関係方面に配布して広報につとめた。
• 福祉まつり開催にともなう予算
福祉まつりは昭和5 0 年6 月ごろから構想がねられ,いわゆる年度途中からの計画であったため,
従来から福祉展を開催していた。徳島県老人クラブ連合会,徳島県精神薄弱者育成会,徳島県児童
福祉施設協議会,徳島県社会福祉施設協議会及び徳島県身体障害者連合会は予算が計上されている
が,新しく今回初めて参加する団体機関は予算の更正で頭をいためた。
このような事情から,各出展団体使用の会場内に係る一切の経費は,各出展団体において負担し,
宣伝用経費等の共通経費については,主唱の3 者が負担することになった。主催の1 6 団体の予算
は大きな団体は400,000 円,少さな団体は1 0, 0 0 0 円程度を計上し1 6 併せて1,611,000
円と,主唱3 者が700,000 円の計2, 3 1 1, 0 0 0 円で開催された。この予算以外に,小中学生
作品コンクールを担当した徳島新聞社会文化事業団では,作品の賞状,記念品,開催通知作成等
5 3 万円が支出されている。
• 福祉まつり実行委員会共催行事
① 第1 回チャリティ_音楽会の開催
本県音楽文化の向上と社会福祉団体お
よび施設の資金造成のため,徳島新聞社
会文化事業団が主催し福祉まつり協賛行
事として1 2 月2 0 日文化センターでチ
ャリティー音楽会が開催された。
出演は,徳島のほこる徳島少年少女合
唱団,徳島市民管弦楽団の共演によるも
ので,参加者も1, 6 0 0 人を数えた。入

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
場券( 8 0 0 円)は,福祉まつりの主催団体が受けもち,売上げの半額を福祉まつり開催費に充
当された。
② 同和問題講演会
同和問題の本質を正しく理解させ,国民的課題として高めていくとともに福祉まつりに協賛し
同和啓発をはかるため,徳島県と徳島県教育委員会主催による講演会が開催された。
講師は,横須賀キリスト教社会館長の阿部志郎先生を迎え, ‘‘隣保事業をめざすもの,,と題し
て1 時間3 0 分講演され,参加者3 5 0 名に好評を得た。
• 福祉まつり参加者の意見
福祉まつりには, 4,300 名が参加し,このうち第1 日目に参加した2,800 名を対象にアソケ
ートを依頼し,参加した動機,所感,内容,社会福祉のしくみ,開催時期,場所及び職業を設問し
た結果,次のとおり好評を得た。
徳島県福祉まつりに参加して
アンケート結果から
徳島県福祉まつりに参加した動機について
福祉まつりは新聞,テレビ,ラジオ,ボスター, リーフレット等で一般住民に周知するとともに
出展団体である1 9 団体からそれぞれの構成員及び関係者に通知した結果,次のとおりである。
①案内状及び通知状によ参加の動機
り参加した。28%
② 新聞をみて参加した。8%
③ 主催及び関係者だから
参加した。3 7. 6 %
④ 社会福祉に関心があっ
たから参加した。1 7. 1 %
⑤ ボスターをみて参加し
た。24%
⑥ その他6. 4%
⑦ 回答なし0. 5%

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ベベ
叩函住民総ぐるみ福祉の祭典ベぷ
函函
主催及び関係者が一番多く3 7. 6 %をしめている。これは,老人クラブのように57,000 人の
会員をもっている大きな団体等,出張団体1 9 の構成員もこのなかにふくまれる。ついで案内状に
よりが28%, あわせて6 5. 6 %までが,関係機関団体の会員という結果になった。
徳島新聞の社告で数回,広く県民に呼びかけ,ボスターも4 0 0 枚県下に配布したことは,第1
回福祉まつりが開催されていることを周知できたと思うが,これによって参加した者は比較的少な
かった。これは,新聞,ボスターをみて参加した者でも主催及び関係者として回答したものと考え
られる。その他の6. 4 %は友人にさそわれて,福祉の知識を得るため,買物のついでといった動機
で参加されている。
2 福祉まつりに参加しての所感について
① 非常によかった3 6. 8 %
② よかった3 9. 5 %
③普通1 5. 5%
参加しての所感
よかった
非常によかった
9‘
④ わるかった0.5%
⑤ もう少し計画に工夫を5. 6%
⑥ 回答なし2. 1 %
福祉まつりに参加して方々の所感として5 点
評価でアソケートをお願いしたところ,よかっ
た3 9. 5 %,非常によかった3 6. 8 %と7 6. 3
%の方々に好評を得た。計画的にずさんなとこ
ろがある等,批判を受けたのが6. 1 %で,今後
の計画で反省する必要がある。
回答なし2.1 %
もう少し計画に工夫を5.6 %
0.5 %
3 福祉まつりの内容について
第1 回徳島県福祉まつりの内容としては,団体の活動状況を写真で紹介したり,機能機構を図解
しグラフで紹介する福祉展,老人クラブ会員等による創作品,社会福祉施設,児童福祉施設入所者
の作品を展示即売する作品展と即売会並びに福祉講演会と小中学生作品コソクール入賞作品展示な
どを行うとともに参加した方々の相談に応ずる総合相談所を設けた。内容をア‘ノケートでお願いし
たところ,結果は次表のとおりである。

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典洛湯
函函
福祉まつりの内容



写真展示
12 %
図解グラフ
①② ③④⑤⑥⑦⑧
写真展示
図解グラフ
即売会
作品展示
福祉講演
作品コンクール
相談コーナー
回答なし
1 2. 0 %
1 6. 7 %
2 2. 8%
2 2. 8%
1 1. 6 %
1 0. 5 %

  1. 8 %

  2. 8%
    1.8 %
    1.8%
    4
    社会福祉のしくみについて
    福祉まつりのパネル展示等をみて,社会福祉のしくみ,福祉体系について回答をもとめたところ
    アンケートを提出いただいた方の3 7. 6 %が主催及び関係者ということもあってか,非常によい結
    果が得られた。社会福祉協議会は住民総参加の活動を望んでいるが,社会福祉が理解できたので,
    諸活動に積極的に参加しようと思ったと答えた方々の多かったことは,満足すべきである。
    社会福祉のしくみ
    ①② ③
    社会福祉が十分理解できた。
    おぼろげに社会福祉がわかった。
    2 9 %
    社会福祉が理解できたので,
    3 I%
    今後諸活
    ④ ⑤⑥
    動に積極的に参加しようと思った。
    2 2. 2 %
    まとまりがなくいまひとつ創意工夫を
    お願いしたい。
    参加してつまらなかった。
    回答なし
    1 3 %

  3. 5 %

  4. 3 %

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
5 福祉まつりの開催時期,場所,期間について
開催時期を春夏秋冬に分けて回答をもとめたところ,小・中学生の保護者のほとんどが春,特に
学校の春やすみ中に開催してほしい
%
50 I- 福祉まつりの時期
春4 1. 4% I 4 1.4
夏2. 3% 40
秋3 9. 2%
30
冬1 7. 1 %
20
10
冒1. 3 冒I `‘‘‘` 春夏秋冬
開催場所については,県下で大きな会場が少ない関係もあって6 1. 6 %までが徳島県郷士文化会
館で開催することを望んでいる。(その他9. 4 %のなかに回答なしも含めた)
福祉まつり開催場所
% 6 1.6
60 1 疇徳島駅前1 6. 8 %
はんか街6. 1 %
501 冒県郷土文化会館6 1. 6 %
県青少年セソクー6. 1 %
40 冒その他9. 4%
30
20
10
I . 0..1 冒 I
[ はi: :[ そ

腐の

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典苓苓
函匹
開催期間については,主催及び関係者の方々は,長期間の開催を望んでいる。
福祉まつり開催期間
1 日
2 日
3 日
5 日
7 日以上
回答なし
5. 6%
4 2. 6%
3 9. 5 %
3. 5%
2. 4 %
6. 4%
%
40
30
20
10
4 2.6
一日
二日
二日
五日
七日以上
回答なし
6
あなたは社会福祉に関係していますか
4 7. 2%

社会福祉に関係している
社会福祉に関係していない

回答なしでアンケートを提出された方のほとんどは,他の設問からみて福祉に関係してい


2 8. 5%
2 4. 3%
ないものがほとんどであると推定される。
冒いない(2 8.5) 冒
7
あなたの職業をこ記入下さい
職業を記入下さった方のみのバーセ‘ノトをだした。なお,回答なしは全体の3 5. 2 %である。
7.8 % ⑬建設業0. 8%





④⑥⑥
公務員
団体職員
施設職員
無学主
職生婦
1 5. 2 %
1 2. 8 %
%%
51
..
11
11
9. 5%
8. 2 %
((((®



員業
自営業
会社員

看護婦

6. 2%
6. 2%
薬剤師0. 4%


0. 4%
5. 8%
2. 9%

  1. 2 %

_________________________________

品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
• 徳島県福祉まつりの問題点と今後の方向
福祉まつり実行委員会,運営委員会の委員並びに事務局が相集い反省会が開催され,第1 回福祉
まつりの評価と問題点について協議され,これをふまえて今後のあり方が検討された。また,多く
の参加者から福祉まつりについての激励の手紙がよせられた。
ー問題点一
1 主唱,主催団体の連携が十分とはいえなかった。
実行委員会,運営委員会及び事務局打合会が1 0 数回開催し,なおかつ必要に応じて電話連
絡なり,事務局から各団体への打合せに出向いたが,会場,設備器具,器材等の調整が十分と
れなかった。
2 県民総ぐるみ福祉の祭典にいまひとつ盛り上がりに欠けた。
住民への啓もう活動,関係者の意志統一等で県民総ぐるみにいまひとつもりあがりがなかっ
た。
3 出展団体の協調性と計画性がとぼしかった。
福祉展,作品展の実績をもつ団体と,初めて出展する団体とのセクト意識が表われ協調性に
欠けた。また,福祉まつりを見て統一性にかけ,まつりのねらいが十分表現できない等の計画
に創意工夫が望まれた。
4 会場の一体化がはかれなかった。
出展団体が1 9 にもなった関係と,各団体の特殊事情(車椅子の入れる会場)等により1 つ
の会場で開催できず,会場をそのものを分散する結果になった。
5 事務局体制の強化が望まれる。
事務局は,徳島県社会福祉協議会の職員と各種団体機関の職員があたったが,まとまりと指
導体制に欠けた。
6 予算的弱体を痛感した。
年度途中からの計画であったため,新しく福祉まつりに参加する団体及び主唱団体は予算の
ねん出に苦慮した。
7 参加者の動員計画が十分でなかった。
社会福祉関係者には,各出展団体から案内状で周知したが,登録されていないボランティア
グループ,高校,大学のボランティアクラブ等へは周知されておらず,組織的な動員がはかれ
なかった。
一評価――
反省会に参加した方々の共通した意見として,第1 回の福祉まつりは大成功で,これ以上のも
のは望めないのではないかという意見で,個々の問題点を解消し,第2 回徳島県福祉まつりを積

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
極的に検討することになった。
評価すべき具体的な点は,
① 関係者が意志統一をはかり一緒に1 つの目的に向かって進むことに意義があった。
② 全般的に想像していたよりはるかによかった。
③ 個々に福祉展,作品展を実施するよりも,総合化した福祉まつりは参加対象者のひろがり
があった。
④ マスコミ関係の活用が十分はかれた。
⑥総ぐるみ,福祉機関団体が協力しあったのがよかった。
⑥ 小・中学生作品コソクールは児童に対する福祉思想を普及する意味で成果があった。
一参加者の意見ー一
1 知恵おくれの子らの作品が室内いっぱいに展示され,この作品を作られた子どもたちのなみ
なみならぬ努力と気ながく指導された先生方に感謝します。
2 お年寄りの作品をみて,- 1 日でも元気で長生きされるよう祈りたい気持ちがした。
3 自分たちの活動が紹介されているのをみてよろこびとこれからますます活動したい意欲にか
られた。
4 福祉まつりをとおして,家族づれやお年寄りの参加者がなごやかで,美しい姿がみられた。
5 福祉まつり開催にあたっての蔭で働く人の尊さと努力に感謝する。
6 一般住民には,パネルだけでは社会福祉が十分理解できないので,録音テープで概況を館内
に流してはどうか。
7 即売品はつくる人の技術や諸条件もあると思うが,生活必需品を多く展示即売してはと希望
が多かった。
8 「保母の1 日」のバネルは写真集をともによく解かり興味ぶかかった。
9 福祉まつりを見に行く人は,一般市民であるとの想定で,説明や解説を乎易にしてほしい。
• 今後の方向
第1 回徳島県福祉まつりは初めてのこころみであったため,あらゆる関係者の参集を願い,反省
会をもち意見を聴くとともに,参加者のアンケートおよび参加者の投書を検討すると個々の問題点
はありながらも,福祉まつりの趣旨である一般住民に福祉を理解させ関心をうえつけるうえから大
成功であった。
第2 回徳島県福祉まつりを充実した意義あるものにするため次のような方向が出された。
ー全般的に大成功てあった一—
第1 回福祉まつりをとおして福祉団体機関の相互理解がふかまり,行政,民間,マスコミ三者
の力の結集が成功にむすびついた。

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典姦姦
福祉まつり開催の時期,会場,日時,ねらい等針真重に検討し,第2 回福祉まつりにとりくむ。
ー福祉まつりの内容一
福祉まつりのねらいをさだめ,メエーンテーマをとして,例えば‘‘人間尊重の福祉社会,,とか
“住民参加の社会福祉を促進しよう99 などきめることがよいのか,または広く社会福祉を住民に
理解してもらうなど,もう少し,内容そのものを研究する必要はないか。
社会福祉大会と福祉まつりを同時に開催し,文字どおり県民総ぐるみの福祉の祭典にもりあげ,
これに関連した協賛行事(チャリティ音楽会,名士色紙展など)を実施してはどうか。
小中学生作品コソクールは,福祉教育の推進という観点から成果が期待できるが,予算的に多
額の支出を要するので十分検討する。
講浪については,広く~日時を変えて新しい
企画で福祉講演会として独立させないと講師が話しづらい。
ー事務局と予算ー一
事務局を徳島県社会福祉協議会にまかせきりでなく,各機関,団体の職員も自分たちの事業で
あるとの自覚をもち協力をすること。
予算については,第2 回の福祉まつりも多くは望めない。県社協,マスコミ依存の予算でよい
のか,各出展する団体が自主的に努力して第1 回以上の予算のねん出を検討しなければならない。
ー第2 回徳島県福祉まつりの方向一一
① 行政が福祉まつりに積極的な姿勢を示し,予算の要額を期待する。
② それぞれの出展団体(組織)が創造性をもった企画をたて,これをもとより全体の計画をf
立する。
③ 事務局は徳島県社会福祉協議会が担当するが,すべてを依存するのでなく,各団体,組織の
積極的な協力体制を確立する。
④ 開催時期としては, 1 0~1 1 月の間で,福祉まつりの日程は少なくとも3 日以上にしたい。
⑤ 各団体,組織も十分検討し,第2 回福祉まつり準備委員会を昭和5 1 年4 月に開催する。
(県社協組織係長松永勝人)

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
第1 回徳島県福祉まつり
小中学生作品コンクール入賞作(作文の部)
◎徳島県知事賞



し‘
徳島中学3 年原満佐美
「おねえちゃん,おはよごじゃまちゅ。」澄んだひとみに笑みを浮かべ,ボラ‘ノティア活動にS
施設を訪れた私を迎えてくれたのは1 1 歳のN 子ちゃんだった。母はこの施設の小学部教師として勤
務している。
きょうはこの施設と地域の集いというので休みを利用して母についてこの集会に参加したのだった。
私の胸の奥には「この知恵おくれのかわいそうな子ども達とどんなにして過そうかしら。」そんな思
いが,何日も前からあった。しかし子ども達に接しているうち私の想像していた悲愴感はなくなり,
明るさに自然に溶け込んでいった。人なつっこいN 子ちゃん,舌たらずながら明るいK 子ちゃん,人
みしりをするH 男君,足が弱くてすぐころぶK 男ちゃん,私の手をすがって笑い声をたてているA 子
ちゃん,ダウソ症で1 1 歳だというのに腰を曲げて歩くY 子ちゃん,どの子の顔を見ても清らかに美
しい澄んだ美しい目を持ち,笑顔が絶えない。今まで私の見て来た社会の中で一番にごりがなく清潔
で明るいものを感じた。
午前中この子達と共に過し,作品展を見た。個人作品,共同作品があったが,一つ一つの作品に精
ーぱいの努力の跡が見られ,私も負けられないとさえ思った。午後からは総合療育セ‘ノターでの発表
会があり多くの賛助出演があったがその中で,この施設の小中学部合同の歌と合奏にはびっくりさせ
られてしまった。“さあ太陽を呼んでこい,,‘‘森のくまさん,,などの歌を歌いそのあと‘‘森の小人,,
“カッコーワルツ,,などの曲に合わせてすばらしいリズム合奏を奏でたのだ。あの重い知恵おくれの
子ども達が………私は急に眼頭があっくなって何もみえなくなってしまった。終わった時のみんなの
感動はすごくいつまでもいつまでも惜しみない拍手が続いた。ステージから大声で「バイバーイ。」
といいながら手を振っておりていくN 子ちゃんの姿も印象的であった。
私はきょうこの集いに参加して過した一日をふり返って考えてみた。まだまだ一般社会ではこの知
恵おくれの子供達に暖い手を差しのべてくれる人は少ない。しかしこの子達にも意志と心があり,こ
の子達なりに考えがある。その考えは清純で人を落とし入れたり,自分をよく見せようなどというみ
にくさはみじんも感じられない。私はすばらしく暖かいそして清らかなふれ合いを感じた。私はこの
ふれ合いを生涯大切にしたいと思う。このふれ合
いをもとにして,あの知恵おくれの子ども達の演
奏の感激と興奮を胸に,この子達を暖かく受け入
れ,手をさしのべられるような社会作りがしたい。
自分が望んで知恵おくれになったのではないとい
うことを考えてあげたい。社会の人みんなが暖か
いふれ合いの心を持って,この子達と共に腕と腕
を,肩と肩を,スクラム組んで明る<幸せに前進
できるようすばらしい収穫のあった一日を胸に次
の世代の福祉社会作りに努力したいと思う。ミ

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品品住民総ぐるみ福祉の祭典品品
◎徳島県社会福祉協議会長賞
おばあさんのカード
東山小学校2 年上野正晴
ぼくの家には,おばあさんがいます。ことし6 5 歳になりました。いつも,きんじょの人やしんせ
きの人に,元気なおばあさんね。といわれます。ぼくが,おねえさんと,たたみの上でプロレスをし
ていたら,
「これ。和子,なにしよんで。」
と大きな声でどなります。田んぼへ行ってもおとうさんといっしょにはたらきます。いねのたばを一
どに三ばもかつぎます。そんな元気なおばあさんが,この間びょうきをしました。いつもとちがって,
元気があまりありません。ぼくがそばへ行って,かたをもんであげると,
「正晴,ようこたえる。ょうこたえる。」
といって目をほそくしました。おばあさんのかたは,やせて,ほねがコッコッしていました。おばあ
さんは,このかたで,いつもいねをかついだんだな。と思いました。ぼくは,おばあさんをよろこば
してあげたくなりました。どうしたら,おばあさんが,よろこんでくれるだろうか, と考えました。
そして,いいことを思いつきました。画用紙で,小さいカードを作りました。カードに,おばあさん
が,うれしいだろうと思うことを十書きました。学校へ行くとき,
「おばあさん,つぎの中から,してくれたらうれしいことに0 をつけてください。とくにうれしいこ
とには,◎をつけてください。」
と書いて,おばあさんの,つくえの上に,おいておきました。
学校から帰ってみると,ぼくのつくえの上に,へんじがおいてありました。いそいでみると, 8 つ
にO がついています。ぼくが,しっかりべんきょうすること,には◎がついていました。Oがついて
いることは,ぜんぶしてあげたいと思いました。でも,少し,こまりました。ぜんぶしていたら,ぼ
くがべんきょうするひまが,なくなってしまいます。それに,ぼくにはできないこともあります。そ
れで,おねえさんにそうだんしてみました。おねえさんが,ハンカチをあらってあげることと,ぉち
ゃを入れてあげる,の二つをてつだってくれることになりました。こんどは,おかあさんにも,そう
だんしました。おかあさんは,おばあさんのすきなおかずを作るをひきうけてくれました。おとうさ
んも,車であそびにつれていってあげる,をひきうけてくれました。
おばあさんに,よろこんでもらおう, と思ったら,一人では,できません。家の人みんなが,きょ
う力しなくては,いけないことがわかりました。ぼくの家にもしおじいさんがいたら,やっぱり,た
いせつにしようと思います。前にテレビで,びょうきなのにかんびょうしてくれる人がいない,かわ
いそうなおじいさんをみました。おじいさんやおばあさんは,おとうさんの親です。みんなでやさし
くしなければ,いけないと思います。

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品品'住民総ぐるみ福祉の祭典
◎徳島新聞社文化事業団理事長賞
ばくと50 円だまのおくりもの
渚湯
函函
撫養小学校1 年くろかみたかふみ
しゅくだいのかん字がかけたので,ぼくは,ガムをかいにいこうと,つくえのひきだしから
5 0 円だしました。げんかんへいったときぼくは,きょうの学きゅうかいのことをおもいだし
ました。
学きゅうかいのじかんぼくは,先生から子どもやしんるいのひとがひとりもなくしせつでく
らしているおじいさんやおばあさんのはなしをききました。また,おとうさんやおかあさんがな
く,おなじようにしせつでくらしている子どもが,なん十にんもいることもききました。
ぼくは,いままでおはなしの中では,そんなかわいそうな子どもやおとしよりのいることを
しっていました。だけどほんとうにそんなひとりぼっちのひとがいることをしりませんで
した。
ぼくにはおとうさんもおかあさんもいます。学校からかえるとばあちゃんがおやつをつく
ってまってくれています。それなのに,おとうさんやおかあさんのいない子どもがいるなんて
かわいそうでたまりません。どんなにさびしいだろうかとおもうと,先生のはなしをききながら
なみだがでそうになりました。いつもわるそのとっちゃんもりょうてをひざにおいてなきそ
うなかおをしてきいていました。
先生のおはなしがおわったとき,なおとくんが,
「ぼくたちが,おかねをだしあって,クリスマスプレゼ‘ノトをしよう。」
といいました。ひろくんもまあくんも,
「ぼくもプレゼントする。」
とさんせいしました。よっちゃんもひろちゃんも「するする。」といいました。いつもは,なか
なかきまらないのにきょうは,みんなすぐにさんせいしました。先生が「みなさんでできる
プレゼ‘ノトをしましょう。おかねをたくさんもってくるのがいいのではありません。みなさんの
あたたかいこころのこもったおくりものをしましょう。」といいました。それでぼくたちは,
おかあさんにもらってくるのではなく,じぶんのおこづかいの中からプレゼ‘ノトのおかねをもっ
てくることをやくそくました。
ぼくは,ガムをかいにいこうとおもいましたが,学校にもっていってプレゼントのはこに入れ
ようとおもいました。
よるおかあさんに,このことをおはなししました。おかあさんは,
「いいことに気がついたな。たかふみにできるおくりものをしなさいね。きょうだけでないのよ,
その気もちをいつまでもずっとわすれんようにね。おかあさんもきょうりょくしてあげるよ。」
としんけんなかおでいいました。ぼくは,かばんの中に5 0 円だまを入れながらとてもたの
しいいい気もちになりました。

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品品お知らせ品品
昭和50 年度善意銀行の預託と払い出し状況

  • 預託金品の部
    月日
    9036343 131 ... .. 4466789
    1 0. 3 1
    61334477767128 122221223
    ..............
    122222511111123
    111111s

    徳島市幸町1 丁目
    徳島市八万町大坪
    徳島市幸町1 丁目
    徳島市安宅町3 丁目2 5
    徳島市田宮町2-19-30

    徳島市幸町1 丁目
    鳴門市撫養町大桑島
    徳島市佐古1 番町
    徳島市幸町1 丁目
    徳島市西新町1 丁目
    徳島市織町1 丁目
    高松市花の宮町1 丁目9-1 9
    県庁同和対策課
    小松島市豊浦町1
    徳島市東新町1 丁目
    大阪市北区堂島上2 丁目
    徳島市幸町1 丁目
    II 徳






    2


    6

1
1
徳島市幸町1 丁目
徳島市駅前
3. 1 3 I 県庁厚生課
預託者氏名
徳島新聞社会文化事業団
松並覚
徳島新聞社会文化事業団
佐々木幸子
戸田静太
城北高校同窓生
3 1 0 ホーム
四国放送KK 松村益二
日本モーターボート選手会
徳島支部長上田武美
徳島新聞社会文化事業団
原晴
徳島新聞社会文化事業団
鐘徳従業員一同
天理教徳島教区婦人会
日本舗道KK 従業員一同
佐川幸直
山陽国策パルプKK
職員一同
丸新K K
毎日新聞大阪社会事業団
徳島新聞社会文化事業団
II
天理教矢三分教会
徳島新聞社会文化事業団
徳島お料理教室
製菓科ー同
更生係長浜依久


190,000
香典返し
3 0 0, 0 0 0
200,000
香典返し
4 2 0, 0 0 0
1,000
5, 4 6 5
5 7 0,3 8 2
6 0,0 0 0
香典返し
500,000
2 0 0, 0 0 0
7 1, 0 7 1
310,000
140,000
3,000
5, 8 1 0
300,000
1 0 0, 0 0 0
1, 4 0 3, 9 6 0
379,000
30,000
3 2, 9 5 0
58,750
5 0,0 0 0

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品品お知らせ姦品
月日住所預託者氏名金額
3. 5 県庁管財課普通財産係小西利一5 0, 0 0 0
3. I 2 市内幸町1 丁目徳島新聞社会文化事業団2, 1 0 8, 0 0 0
3. 1 7 県庁県農業会議9, 3 7 2
3.2 2 県庁商政課有志ー同10,350
計7, 5 0 9, 1 l 0

  • 預託金払い出し状況
    月日払い出し先

  1. 1 5 I 樫ヶ丘育成園他2 カ所

  2. 1 I さくら保育園
    5 7

  3. 2 o I 印刷セソター

  4. 3 I みのだ苑,あけぼの寮

  5. 1 6 I ライトホーム

  6. 1 1 I 車イスを迎える会

  7. 1 4 I 子ども会連合会

  8. 5 I 第9 回全国ろうあ者大会

  9. 2 3 I 池田学固他1 0 カ所
    1o. 3 1 I 小鳴門荘
    1 1. 6 I 身体障害者連合会
    1 1. 7 I 福止まつり実行委員会
    11.12 I みのだ苑
    1 2. 1 I 社会福祉法人すだち会
    1 2. 9 I 救らい協会
    1 2. 2 4 I 貞光町・鴨島町社協

  10. 2 6 I 阿南荘・太田荘他2 カ所

  11. 2 6 I 社会福祉団体1 2 カ所
    (1 9 0, 0 0 0 円)徳島新聞社会文化事業団
    子どもの日県庁コイノボリ上げ菓子代
    (3, 0 0 0)
    寝たきり老人慰門謝礼として( 5,000)
    香典返し印刷代松並氏( 10,000)
    徳島新聞社会文化事業団( 2 0 0, 0 0 0)
    施設花いっぱい運動
    補助として
    中四国ジュニアリーダ_大会補助
    (2 0 0, 0 0 0)
    補助( 1 0, 0 0 0)
    四国放送( 5 7 0, 3 8 2)
    徳島新聞社会文化事業団( 60,000)
    パラリソヒ°ックお見立て( 10,000)
    福祉まつり補助( 2 0 0,0 0 0)
    緑化推進事業費( 3 0, 0 0 0)
    松並氏香典返し( 300,000)
    徳島新聞社会文化事業団( 200,000)
    日本舗道KK
    (3 0,0 0 0)
    (50,000)
    (140,000)
    徳島新聞社会文化事業団( 379,000)
    II
    (1, 4 0 3, 9 6 0)

_________________________________

品品お知らせ品品
月日払い出し先備考
2. 2 常楽園徳島新聞社会文化事業団(3 2, 9 5 0)
2. 1 3 身体障害者連合会県厚生課長浜依久(5 0, 0 0 0)
3. 8 鳴門太陽の家・児童ホーム駅前お料理教室(5 8, 7 5 0)
3. 2 9 県他更下社生保会護福団祉施体設(( 1 82 カカ所所)) 徳島新聞社会文化事業団( 2, l O 8, 0 0 0)
社会福祉事業費及び繰越金1, 2 6 8, 0 6 8
合計7, 5 0 9, I I 0
玄預託物品の部
月日住所預託者品名払い出し先
4. 2 6 徳島市幸町1 丁目徳島新聞社会文化事業団自転車1 5 台県下児童施設7 カ所
5. 1 3 徳島市八万町大坪林良子衣類2 0 点ひわさ育成苑
6. 1 4 県庁圏芸蚕糸課徳島県潰物協会漬物各種県下各種施設一円
{1 0 0 万円相当)
6. 2 7 鳴門市里浦町字花面大塚化学薬品KK ボンカレー1 0 0 箱県下の児童施設
7 1 8 鳴門市大麻町池副隆典カブレ虫1 0 0 匹大阪児童施設へ
7. 2 9 鳴門市里浦町大塚化学薬品KK ボンカレー1 0 0 箱県下老人施設
8. 2 5 I ” ボンカレー2 5 0 個
オロナイソ
県子ども会連合会
8. 2 5 徳島市幸町1 丁目徳島新聞社会文化事業団
ユカタ地ダンボール箱 2 個 徳島市特別老' 'ー ム
1 0. 3 徳島市大原町ホンダオート徳島日用雑賀品闘
(3 万相当)
徳島ライトホーム
1 0. 3 徳島市徳島町時事通信社徳島支局週刊時胄1 0 0 冒県下社会施福設祉協
2 -1 3 1 1~3 月週議会
1 0. 3 1 板野郡北島町中村森商事KK 上田寅雄
ナビスコスナック精弱児施設4 カ所3 7 箱
S 5 1

  1. 2 6 徳島市佐古丸石KK 石田林七運動グッ4 0 0 足市内児童施設
    2 - 3 -2 1 (7 カ所)

  2. 3 0 徳島市幸町1 丁目徳島新聞社会文化事業団オルガ‘ノ6 台
    民間保育所
    (6 カ所)

  3. 3 1 ” オルガン 2 台 ” I
    (2 カ所)

_________________________________

品品お知らせ品品
月日住所預託者品名払い出し先
2. 1 8 名西郡石井町三木茂幸衣類日用品1 5 0 点白寿國,常楽園
3. , 県庁内徳島農業会議悶肉贔ダンボール
1 2)
県内児亨施設
1 2 カ所)
3. , 徳島市駅前 徳島お料理製教室菓科ー同 洋菓子 1 0 0 人分 太児陽童のホー家ム
3. 1 1 徳島市佐古2 番町三木佐商店学生カバン1 0 0 個徳島市児童施設
9-6 三木安美与(時価5 0 万円) (6 カ所)
3. 2 3 徳島市寺島本町東四国電力KK
電気機7 2 点県下障害児者施冒
2-21 徳島営業所(1 3 カ)
” ” ” 学用品I 5 9 点日霜・那烹生活門
護( 学生
*労力の部
7. 7 阿南市横見町願能寺山本妙子施設清掃阿南荘
1 2. 2 0 徳島市南佐古
小) II くに子精薄弱児指導精薄施設7-2-16
2. 2 板野郡北島町城東高校」冑畠校
会役員
老人ホーム訪門白寿図
2. 1 2 徳島市城東町 徳島商業高校 児児施童設童施の内設清訪学習掃門 常楽國
1 丁目4-1 家庭クラブ

_________________________________

品品お知
、り
せ品品
関係機関人事異動(昭和51 年4 月1日付)
県厚生部
部長 名賀石操

県厚生課
課長 谷崎貞一
課長補佐 郡久夫
主査兼庶務係長 田中利一
主査兼医療係長 緒方輝夫
主査兼老人福祉係長 山田智資
主査兼更生係長 竹亭清

県青少年婦人課
課長 佐坂武男
主査 青木中
庶務係長 後藤和夫

県同和対策課
課長 板東和幸
課長補佐 瀬尾豊
庶務係長 橋本文男
企画指導係長 佐川幸直
業務係長 森実
県社会福祉協議会
事務局長 藤原普
事務局次長 山本広
県老人相談所長 大塩利延

_________________________________

全社協・出版部
図書案内
'76/ 4
大学婦人協会社会福祉委員会編
生活のなかにボランティア活動をーアメリカの場合一
アメリカのボランティア活動が草の根民主主義からの問いなおしに応えられるか,たん
なる素朴な善意のみに終るかといった曲り角に直面している時,その実態に触れ,その
活動からえたものを紹介し,新しい認識とアメリカの豊富な事例により,だれにもでき
る活動のあり方を述べている。B6 判・240頁・定価770 円・〒160 円
ポランティア研究会編
日本のボランティアー福祉社会への出発点ー
住みよい,豊かな社会をめざして,日本の土壌にねづくボランティア活動。その実態を
さぐり,調査資料を駆使し,ボランティアグループの歴史的流れを通して活動のすすめ
方を考える。個人的な活動から集団化の方向へ,活動から運動へと多様に展開する日本
のボランティアをさぐる格好の書。B6 判・246 頁・定価720 円・〒120 円
F•H ・ペドレイ編山口幸男訳
教育と社会福祉塁品昇。自.禁請
学校は,それをとりまく社会と無関係に教育を行なっていくところではない。わが国と
同様に発達した資本主義国である英国で,学校と家庭,学校と地域社会との相互交流を
つよめる「社会=教育的組織」を原著者は提起。第三の教育改革が叫ばれる折からも,
必読の書である。
とくしま福祉広報No.49
発行日昭和51 年4 月1 日
発行所徳島県杜会福祉協議会
徳島市万代町1 丁目(県庁内)
T E L 0886 - 54 -4461~4
発行者藤原

印刷所(協)徳島印刷センターTEL 25 -0135

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社会福祉市民講座シリーズ
各巻200 円・〒55 円
■ 社会福祉とは一体なんだろうか。それを貫いているものは,社会福祉サー
ビスの受け手の1 人ひとりと働く人びとに, どんなかかわりをもっている
のか。社会福祉の根源問題と今日的課題とから深く堀り下げてみる必要が
ある。また,公私の責任も明確にされねばならない。
■ 社会福祉を「初心にかえって」究明するための素材として,社会福祉に直
接たずさわる各分野の人びと,研究者,なによりも庶民の声を収録。自治
会,婦人会,ボランティア,施設の方々の討議にぜひご活用を。

  1. 福祉のこころ阿部志郎
    青森県・市町村社協役員研修会での講演

  2. 車いすからの報告石坂直行
    兵庫県社協主催「第14 回杜会福祉夏季大学」での講議

  3. 保育と教育近藤薫樹
    兵庫県社協主催「第14 回杜会福祉夏季大学」での講議

  4. 高齢化社会の福祉問題那須宗
    兵庫県社協主催「第14 回社会福祉夏季大学」での講議

  5. 福祉の町づくりへの提言
    兵庫県社協主催「第14 回社会福祉夏季大学」でのシンポジューム

  6. 社会福祉と地方財政
    ンンポジューム・これまで「自治体先導型」ですすめられてきた社会福祉が直面した
    状況をどう打開するか。これに正面からこたえた企画(B 6 判. 66 頁・240 円)

  7. 婦人のポランティア活動が
    数多くの婦人ボランティアの活動が展開されている状況で,この活動の体験と今後の
    活動方向について分かりやすく解明(近刊4 月)
    ◇ぉ申込は……徳島県社会福祉協議会TEL (0886) 54 - 4 4 6 1 (代表)

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