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【とくしま福祉広報】No.135

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リプル(RIPPLE) とは波紋のことです。わたしたちのまちにもやさしさの波紋が大きく広がることを願っています。
RIPPi1=E Vol.135 OCT 1999 Vol.135 OCT 1999 RIPPしE
精神保健福祉法の流れ
昭和25年昭和62年平成7 年平成11 年
精神衛生法⇒⇒⇒ 精神保健法I 精神保健福祉法I 精神保健福祉法改正
入院中心• 外来中心へ福祉制度の必要性①医療の改善
五ぷ贔靡言畠] ●「手帳」の導入②以塁贔塁お贔三二三:t::イニ<国連・障害者の10年><アジア・太平洋障害者の10年>

ノーマライゼーションの実現
昭和50年代~
各地の家族会が作業所運動を始める
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徳島県精神保健福祉センター
所長幸田文一
この十年ほどの間に精神保健ならびに精神障害者の福祉に関わりのある法律が次々と改正された。そして、平成十一年六月には精神保健福祉法の改正が行われ、精神障害者の生活にも転換期が訪れようとしている。
背景
「精神衛生」から「精神保健福祉」へ我が国の精神保健福祉行政は、昭和二十五年に制定された「精神衛生法」のもとで実施に移されたが、昭和四十年には一部法改正が行われ、保健所を精神衛生行政の第一線機関として位置づけた。その後における精神医学等の進歩は、「入院医療中心の治療体制から地域におけるケアを中心とする体制へ」という潮流の中にあって、精神障害者、なかでも入院患者の人権擁護と適正な精神科医療の確保という観点から精神衛生法の改正を必然的なものとした。昭和六十二年に「精神保健法」が公布され、平成五年の法改正では、精神障害者地域生活援助事業(グループホーム)が法定化され、第二種社会福祉事業として位置づけられた。
事業(デイ・ケア)と精神障害者の地域家族会が運営する精神障害者小規模作業所がある。作業所の開設と運営に当たって家族会は資金とスタッフの確保に苦労してきた。なかでも住民にとって身近な存在である市町村役場において相談窓口が定まっておらず、遠くの保健所まで出向かなければならないごとに家族は一層の孤立感と
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長年に亙って精神障害者は福祉なき行政上の概念として医療、保健の対象ではあったが福祉の対象ではなかったが、「障害者基本法」(平成五年成立)によって精神障害者が福祉施策の対象となることがはじめて明確にされた。平成六年に成立した「地域保健法」では国、都道府県、市町村の役割分担を始め地域保健施策の枠組みが示された。こうした状況を踏まえ、「精神保健法」が「精神保健福祉法」に改正され、自立と社会参加の促進のための援助が加えられ、精神障害者保健福祉手帳制度の創設、社会復帰施設(援護寮、授産施設、福祉ホーム、福祉工場)の四施設類型の規定を法律上明記、市町村の役割(努力義務)の明示など福祉施策への方向が示された。
現状
精神障害の増加と社会的支援の必要性
厚生省によると、精神病院等に入院または通院する精神障害者数が平成五年の調査によると約一五七万人であったものが平成八年の同調査では約ニ―七万人と急激に増加している。近年の社会の複雑化などに伴い精神障害者の医療および福祉の間題は、限られた人々や地域の問題ではなく、誰疎外感とを抱いてきた。しかし法改正によって精神保健福祉業務は県の業務であるという返事に変わって、役場の窓口の職員が理解あるあたたかな態度で接してくれることで、保健所以外にも力になってくれる人がいることを知って当事者も家族も安心するであろう。
生活支援の新たな施策
県内には、長年にわたって精神障害者ソーシャルクラブを開設し積極的に地域活動を進めている町村もあって町村間に精神保健福祉活動に関して格差が生じている。このたびの法改正には、身近な行政主体である市町村を中心とした在宅の精神障害者に対する生活支援のための福祉施策の創設がある。
以下は平成十四年四月一日から施行。
①精神障害者居宅介護事業
(ホームヘルブサービス)
②精神障害者短期入所事業
(ショートステイサービス)
③精神障害者地域生活援助事業
(地域生活支援センター)
その他には、通院医療費公費負担制度の申請窓口も市町村となる。また施行規則の改正を必要とするが精神障害者保健福祉手帳も同様となる。
今後の課題
これまでの精神保健福祉施策はすべて本人とサービス提供者との利用契約に基づくものとなっている。しかし精神障害者自身に提供されるべきサービスの内容に関する情報提供が十分になされていないこと、精神障害者の一部に判断能力が不十分であるために自ら必要な福祉サービスを選択することが困難な者がいるなどの問題はある。これに対して精神障害者が本人の希望や個々の障害の程度に応じた適切なサービスを受けられるようケアマネージメント等の実施が進められているが、ケアマネージメントを推行するのに必要な精神障害者のための社会資源が準備できているかどうかが問題である。
まず、障害者プランが達成されていることが先決である。これに対して「社会福祉基礎構造改革」のテーマとして施設利用の「措置」から「契約」への切り替えがある。「精神保健福祉法」の施設はいずれも社会福祉事業法第二種で措置費制度から外されている。「契約」になった場合、他障害者施設は原則的には公費助成になるという。精神障害者社会復帰施設はこれまでのように低い補助金で運営せざるを得ないのだろうか。この格差のままでは三障害の施設の統合化をはじめ相互利用、共同利用を進めることが実際に可能なのだろうか。「精神保健福祉法」の改正と「障害者基本法」によって、在宅の精神●精神病院入院・通院別患者数の推移
平成5年| 4,387 |
平成6年
1,918
平成7年l
平成8年
平成9年1
平成10年1
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0%
□ 入院
4,360 2,113
4,264
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2,748
4,173 3,172
50%
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□ 通院
にとっても身近な問題となっている。
入院患者では入院期間が五年以上の患者が約四七%を占めている。これまでの調査と同様に入院長期化の傾向に変化がないのは、疾患の特殊性もあるが、病状的には退院が可能な患者であっても退院後の生活環境が整わないために入院生活を続けている場合もある。この数字は精神障害者の社会復帰が進展していないことを示している。在宅の精神障害者に対する生活支援は実質上家族に依存しているが、家族の高齢化、単身で生活する精神障害本県には精神保健ボランティアが八グループあり、独自の活動を続けている。なかには作業所を開設、運営しているグループもあるが、多くのメンバーは高齢化しつつある家族会運営の作業所を支えてくれている。今後とも地域社会での精神障害者の良き理解者であり、また家族の支援者としての活動を期待している。これまでの精神保健ボランティア養成講座は各保健所主催であったが、地域社会により密着したものに発展するためには市町村社会福祉協議会においてボランティア基礎講座を開催してほしい。その上で精神保健ボランティア講座に参加するのが望ましいのではなかろうか。精神俸鍵ポランティアの酒動に躙袴する者の増加等により、ごれらの精神障害者に対する生活支援を家族に依存することは難しくなってきている。たとえば病状が安定していても、日常生活能力が著しく低下している場合には生活面の支援がなくては地域社会での生活が困難となる精神障害者に対しては、これまでの制度では十分に対応することができず、法改正による支援などが必要となる。
徳島県の社会復帰施策
精神科医療の最終目標はいうまでもなく患者が社会に適応して生活していけるように治療を加え、必要な援助を行うことである。そのためには精神障害者の社会復帰施設等の充実が望まれるが、本県には、精神障害者が利用可能な施設としては、社会復帰訓練施設(援護寮)が平成十二年度開設予定も含めて七ヶ所で定員は一四六名、共同住居(グループホーム)が五ヶ所(定員二十八名)で合計しても一七四名しか入所できない。現在入院中の患者数は約四一00 名、また通院医療費公費負担制度等を利用している通院患者数は平成十年で約=― 100名で、通院患者数は増加傾向にある。在宅精神障害者は医療・保健の対象としての処遇はなされても生活面での障害を支援する社会資源は非常に乏しい。これまで地域活動として在宅精神障害者を支えてきたものに保健所が長年実施している社会復帰相談指導障害者への支援事業が平成十四年四月から開始されることになった。同時に成人後見法制度の新設、社会福祉事業法の見直しなどによって地域福祉権利擁護事業が介護保険も含めた新しい社会福祉システムとして相互に有機的に機能することを期待する。
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RlppしE Vol.135 OCT. 1999 Vol.135 OCT 1999 RIPPE
あすなろ作業所を活動拠点に共同作業所等の支援活動や地域住民が障害者の理解を深めるための諸活動に取り組む。さくらまつりのバザーや「木曜市」支援で地域との交流活動を行う。会員は丹生谷五町村から五十七名が参加。事務局は相生町社協゜
〇障害者の社会参加支援をめざして
社協阿南保健所が開いたボランティア講座をきっかけに会が結成されたのですか。
虎尾精神保健に理解を持ち精神障害者を地域で支援する目的でボランティア講座を開催していますが、平成九年度より三障害那賀川のぎく
精神障害者が地域住民の一員として地域で生活することを支援するための活動がここ数年各地域で積極的に取り組まれている。これらの地域生活支援の活動(主にボランティア的な活動)を関係者や内容別に分類すると次のような活動に分けられる(全社協による)。
一、当事者とボランティアの活動
―-、作業所等社会福祉関連組織・施設の延長線上の活動
三、当事者と民生委員や近隣住民の小規模活動
四、医療中心の活動
これらの中で、ここ数年全国的にもボランティア等による地域活動、市民運動的な支援活動が積極的に試みられており、本県においても精神保健の地域活動は徐々に進められている。
精神保健ボランティア本県では、保健所を中心に平成七年度から精神保健ボランティアの養成が行われている。徳島保健所で「精神保健ボランティア講座」を初めて開講し、その後他の保健所でも行われるようになり、本年度ではすべての保健所で実施されている。保健所が主催する講座への現在までの受講者数は六五一人(平成十一年九月現在)となって
精神保健ボランティアは作業所や家族会の支援、地域との交流等精神障害者が地域で生活するためのさまざまな支援活動をしています。ここでは、ボランティア団体の活動内容、地域での取り組み状況について紹介します。
が集う、「あすなろ作業所」(写真)において丹生谷講座を開催しています。この講座に、丹生谷五カ町村から精神保健に興味を持つ十八名の方が集まり、講義や施設見学を通して障害者の社会参加を支援するために何ができるのかを話し合った結果、障害者を支援するグループを発足することができました。
0地域と接する機会をつくる
社協地域とのかかわりをもつ活動をしていますね。
生杉毎週「木曜市」(写真)を開いていますが、作業所が地域と接するよい機会となっています。当事者自身もこの作業に楽しく関っています。
社協地域の人々の障害者への理解はどうですか?
生杉毎週開くことによって地域に近づくことができていると思います。ャ`9ーd,.
しかし、障害者への意識はまだまだだと感じます。今後、地域の理解を深めるため広報紙作りをする予定です。
〇精神保健への関心と理解
社協以前から精神保健に関わっていたのですか?
生杉精神保健についての関心はありましたが関わりはありませんでした。他の人からも普通のボランティア
精神保健ボランティア講座の状況
保健所名
徳烏阿南
日和佐鴨島)r上¥ 吹池田
(哨門) (小松島)
ポランティ了
講座の
H7 H9
H9 HlO HlO HlO
開始年度
(H 9) (H 8)
~キ
年間開催4 ~ 5 日4 日
4 日4 日
講義3 日
4 日
日数(5 日) X 2 回体験8 日
講座受講数
2 4 3 名255 名
(平成11 年38 名48 名25 名41 名
9 月現在)
(30 名) (148 名)
講座受講生ハートとくしま

によるハートあいずみひまわり
無無
4 つ葉の
ポランティ7 ハートかみやま那賀川のぎくクローパー
グループうずっこ
いる。講座の実施は、他に市町村で独自に開いている地域もあり、また、市町村社協との協働による取り組みも行われている。
講座は、講義やグループワーク、施設見学や体験学習など、ボランティアを始めるきっかけを作る導入的な内容で、一講座四S 五日開催する。地域では、この「精神保健ボランティア講座」の受講をきっかけに、精神保健ボランティアグループが結成されている。ポランティア講座が各地域で継続的に実施されることにより地域の精神保健についての関心が高まり、現在では県内における精神保健ボランティアグループ・市民団体は九団体となり、各地域で独自な活動を展開している。
阿南保健所精神保健係
技術主任虎尾充子
精神保健と社会福祉協議会
全社協が平成八年に実施した「精神障害者在宅生活支援ボランティア活動に関する調査」結果によると、社協やボランティアセンターが住民から精神保健について受ける相談内容は、
①日常生活面(四七%)②ボランティア活動の参加(三二%)③就労と制度(二六%)。また、貝体的内容を見てみると、「気軽に集まれる場や仲間づくりについての相談」も多く寄せられている。この調査結果から、社協やボランティアセンターが精神保健福祉のボランティア活動の相談窓口や当事者の日常生活相談役として期待されていることが推察される。
県下で精神保健に積極的に関っている社協はまだ少ないが、ボランティア講座の実施(本年度精神保健ボランティア講座を実施しているのは徳島市社協と石井町社協、共に徳島保健所と共同実施)やボランティア団体と関るなど社協が精神障害関係に携わる例も出てきている。全国的には精神保健ボランティア講座を二五二の市町村社協が実施し(平成九年度調査結果)、また、運動会やバザーの企画や精神障害者のための「ふれあいサロン」づくりなどを社協が積極的に取り組む例もある。
県内外ともに精神保健への社協の取り組みはこれからである。地域福祉活動やボランティア活動を推進するとは違うという風に言われていましたから。しかし、講座を受け関係者に接しているうちに、これは「特定の人だけの問題ではなく、皆で考えていかなければならないごと」という風に考え、今、この精神保健の活動に取り組んでいます。
社協今後の活動は?
生杉定例会や研修等で会員自身の意識を高め、資質の向上を図ることが大切だと考えています。また理解者を広めるため会員拡大を目指します。
0地域支援を社協と協力して
社協保健所では今後の精神障害者の支援をどのように考えていますか?
虎尾今回、ボランティアグループができましたが、ボランティアグループの中で、精神保健ボランティアが他のボランティアと同じように地域の中で、高齢者や障害者を支援するグループとなって、定着することを望んでいます。
精神障害者が地域で生活するには保健所のかかわりだけでなく、市町村や関係機関との連携が大切です。今後、社協とも連携していきたいと思いますが、社協がかかわることで障害者が地域で生活する支えが広がり、より生活しやすくなればよいと思いますね。
(話)「那賀川のぎく」会長生杉久枝
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神山町で活動するボランティアグループ。小規模作業所「うめっこ」の運営推進(喫茶、野菜作り、パットライス等)、ソーシャルクラブ「うめっこクラブ」への支援等を行う。
〇講座からグループ結成へ川野ソーシャルクラブという当事者の集まる場があり、この会を八名のボランティアが支えていました。精神保健ボランティア養成講座が神山町で開かれる機会があり、この講座を受講した方々が加わり今の団体になりました。
社協ボランティア講座からうまく活動に結びついていますね。
川野一般募集により二十七名の参加があり、その受講生のほとんどがその後もボランティア活動を続けています。受講しても、実際の活動までできない場合もありますが、ここではソーシャルクラブで実際に活動しているボランティアの姿があり、具体的な活動がみえていたからよかったと思いますね。
高田ボランティアの活動は、作業所の運営協力を主な活動にしていますが、みなさん生き生きと活動しています。
社協作業所についてお話しいただけますか?
川野喫茶や畑作業、パットライス作りなどをしていますが、常に十名くら県内の精神保健ボランティアグループ・市民団体(H 11 年9 月現在)
グループ名精神保健ポランティ了四つ葉のクローパー ! 栢神保健ポランティ了 うずっこ lliハ ート かみやま メンタルヘルスポラ
那賀川のぎく
メンタルヘルスボラハートランド
「ハートとくしま」「ハートあいずみ」ンティアひまわりンティア「たんぽぽ」とくしま
〒 770 -0832 〒 778 -0012 I: 〒 771-1203 〒 772 -0035 I〒 7 71 -3395 阿〒7南7市4 富-岡00町3佃0 町 '徳3町 〒1島7延番7県1地野那-字の5賀王14郡0子相6生 〒771-1301 〒品-0051
住所 徳島市寺島本町東 三18好92郡-池3田町池南 徳町島奥県野板字野矢郡上藍前住 咀門市大津町矢倉 徳町島神県領名字西本郡野神山間 板屋原野字郡居上屋板町敷鍛冶 徳 北島田 1 丁1 丁目30 539 -7 原目46 -432 -1 100
霞代会 表負 話者敦「1i1 碑巽 —5位03人三-4総郎 0仲883村.--7マ2 -サ36ミ07,•l 08森8-内692 -佳23子"1..2. -··· 0佐88- 藤685 -克43己82 !! 0高8 8- 田676 -ll勉l 4
0884 -22 -0072 08牛846杉-2-ll99l999久l~―(9社●99協江9999~ )~ ~ 9i! 0三8,8J -V 木99999“6 •"9"4"" '"-雅"'●"2"●1子"2"心4'""'
088 -633 -1410
9 9 99
岡部順子山下安寿
4名i 30 名 18名iI, 38 名 21 名 57 名 I; 17 名 約ス41タ0人ッのフ賛助は会1 員0名で組織
設立年i 平成8 年3 月平成9 年1 月, 平成8 年11 月平成10 年3 月I 平成10 年9 月平成10 年12 月平成11 年1 月: 平成11 年5 月平成10 年1 月
若草共同作業所支小規模作業所
援「あっぷる」での作品づくり弁当の製造宅配
バザー等の協力や毎週土園日のタ
定例で会の( 毎月第2 食サーピス・毎月1火) 学習や1育回の「徳島の精神報交換保健福祉を考える集い」の開催等
..... ·-•....~........ ........................................
阿南保健所
社協は、今後、精神障害者が地域社会で暮らすための積極的な支援活動に取り組むことが求められる。
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4
RlPPLE Vol.135 OCT. 1999 Vol.135 OCT 1999 RlPPLE
いの当事者が訪れます。これらをボランティア活動が支えています。
0地域全体が作業所を支える
社協この地域には「神山町障害者の健康を考える会」という組織があるそうですが。
川野ボランティア団体と家族会とソーシャルクラブと賛助会員により構成されています。作業所はこの会全体が支えています。また、「考える会」以外の住民の協力もあり地域全体が作業所を支えているといえます。
社協この作業所は三障害を対象にしているのですね。
川野ソーシャルクラブは、最初精神障害者のみで活動していました。クラブの活動を知った地域の身体障害者や知的障害者の参加したいという希望があり、作業所も三障害が一緒に活動する場になりました。
社協地域交流はあるのですか?
川野地域の住民に『「うめっこ」と交流をもちませんか』、という呼びかけを行い、陶芸の会やお茶会等を開いたりしています。
(写真)多くの参加者があり、一般の人との交流も徐々にできていると思います。
社協地域での活動はうま関っていることに誇りに思えるかどうかが大事で、内職作業による工賃でそれが得られるか疑問だったのです。
〇精神障害者のリアリティが感じられるか
社協県内では精神障害者の生活を支えるための、精神保健のボランティア活動が増えてきている状況がありますね。
山下精神保健のボランティアは、どんな感じで地域の中で精神障害を抱えて生きているのか、その彼らのリアリティが感じられるかが大切なのです。彼ら障害者の感覚を感じられるボランティアが地域の大きな広がりになれば彼らの生活の大きな力になると思いますね。
社協今後、市町村での地域支援という施策が出てくるようですが、どのように考えていますか。
山下すそ野をひろげるごとは悪いことではないと思います。ただ、彼ら障害者が日々地域でどういう思いで暮らしているのかを考えると、不安な要素もあると思います。つまり、障害者がサービスの前にあからさまに出て行ける彼らの現実があるのか、ということです。精神障害は本人不在のと個人ボランティアが支える作業所
(話) ハートランドとくしま
事務局長山下安寿
くいっていますね。
川野ボランティアの個人的な悩みはあると思いますが、われわれから見るとボランティアはいきいきと活動していて、また当事者も楽しくやっている姿をみることができます。
〇精神障害者の気持ちを理解する
社協今後の取り組みについては?・
川野ソーシャルクラブや作業所への当事者の参加を促進していきたいですね。病院の精神科の先生の理解もあり、参加が可能な当事者に勧めてくれたり、当事者自身が病院にいったとき他の仲間に誘うこともあります。当事者の気持ちも考えないといけないので難しい面がありますが、こういった場所があることを知らないために参加できないということがないようにしたいと思いますね。また、保護者が高齢になり先々の不安をもっている方もおられるので、そういった問題をともに考えていける組織になればと考えています。
高田精神保健のボランティアは、相手の気持ちを理解し、何を望んでいるかを考えることが一番大切なことで、活動をするとき、その事を常に考えておかなければならないと思います。
「ハート・かみやま」にこういった人々が一人でも多く関わってくれることを望んでいます。
(話)「ハートかみやま」会長高田勉
神山町健康福祉課保健婦川野公江
ころでやってきた歴史と現実があることをもう一度考え、慎重に対応すべきだと思います。しかし、医療の分野でこれまでいろいろやってきたので、今後は市町村や社協の地域支援の取り組みに期待しています。
ii‘'ー1!! ii ’.1,II,1:'9-
―-「ハ|rランドとくしまー]-―
L柑埓相翡"且紺臣iiii阻ー"t"liili 1" lili灼灼柑"討裔ii科ii"に
精神障害者の社会参加と社会復帰を市民レベルで支援する組織。グループホームの運営の他、弁当の製造販売を行う小規模作業所「あっぷる」を運営。
精神科の医師やソシャルワーカーら十人のスタッフが携わる。
0 市民団体としての「ハートランド」
社協「ハートランドとくしま」は市民団体としての成り立ちがありますね。
山下何もないところから始めたのです。市民団体は資金も韮盤もない脆弱なものですが、活動する中でさまざまな人とのつながりをもつことができます。多くの市民の支援でこの団体は支えられています。
社協「ハートランドとくしま」を始めた理由はどこにあるのですか?
山下精神障害は非常に難しい問題で、社会においてはどうしても変わり得ない部分があります。この精神障害の問題をこれまで置き去りにしてきた現実があり、「それはなぜだろう」
□□]
一般市民と共有し~
□`-
今もやっている意
わかりました。ここに来れば皆が喜んでくれるんです。だからずっと来ています。」とボランティア活動について話された。
ボランティアが作業所に訪れれば当事者の表情も変わる。作業所の活動にも当事者の心にもなくてはならない存在になっている。••• 0 地域の認識を変えるために
鴨島保健所管内では平成十年度か
鴨島保健所管内には精神保健の広域学習ボランティアグループがない。
この地域に平成九年共同作業所「アトリエひまわり」(鴨島町)が開設した。..
..
しかしこの作業所を支えているのも"精神障害者地域生活支援センター
やはりボランティアの力である。三s~
四名のボランティアが参加し、週一回~地域生活支援センターは地域で生
の食事サービスやオリジナル商品づ●活する精神障害者の日常生活の支援
くりや作業の手伝いなどを行い作業~や相談、地域交流を行う機能をもつ。
所を日々支えている。"藍住町の「地域生活支援センター
ボランティアがグループ化してい?見の里」は町が実施主体となり「すみ
ないための負担は大きい。人数が少な~れ会」(家族会)が受託運営している。
いため責任が重く、いつまで続けられ2町の福祉センター内に置かれ、同セ
るかという不安もあ"ンターにあるボランティアグループ
るという。しかし、ボ一と作業所とが密接に連携し、藍住町
ランティアの阿部公一とその周辺地域の精神障害者の地域
"生活を支える場所となっている。利
余さんは「精神保健と
"用者は二十名で藍住町以外の地域かいうことで最初は不安でした。でも関って~らの利用も多い。
"地域生活支援センターが社会復帰みたら何も心配する
"施設等に併設していることが多い中ことはないとすぐに
(話)
味です。
社協その目的で「徳島の精神保健福祉を考える集い」を開催していると思いますが、市民の反応はどうですか?・
山下思った以上に市民はやさしいのかもしれません。でも核心を訴える難しさはあります。
0 「ハウス」を作りたい
社協そのあたりを考え、今後どのように活動を継続していくのですか?
山下とりあえず「ハウス」(拠点施設)を作りたいという具体的な目標をもっているのです。そこを目指す過程で、人とつながり、問いかけ、考え、コミュニティの中でこの活動が「必要なんだ」という認められ方を求めて活動していきたいと思っています。
〇誇りに思える作業として
社協ところで「ハートランドとくしま」では具体的にどういう活動をしているのですか?・
山下正式に発足するまでは精神障害者と市民の交流の場「クラブハウス」を開いていました。ハートランドが設立されてから在宅精神障害者への食事サービスということで「クッキングハウス」を、その後弁当販売(写真)をする小規模作業所「あっぷる」を開設しました。
社協弁当販売(宅配)を選んだ理由は?
山下外に出て世間の風に触れることが大切なのです。それから自分がら精神保健ボランティア講座を実施している。しかし、広域な地理条件などからグループ化には至っていない。
鴨島保健所の健康増進課長森本哲夫さんは、「精神障害についての理解はまだまだ、精神保健に関心や理解を持ってもらい地域の認識を変えていくことを目的に講座を実施している」という。なお、この地域では、上板町で精神病院らの連携によるライフサポートシステムづくりのための事業を実施し、地域の精神保健福祉に効果を上げており、その中でボランティアグループの活動も生まれている。
..
でこのセンターは町の福祉センターの中にあり、自由な交流が行え「憩い•の場」として気軽に立ち寄れる場所としての環境が特徴である。
センターが精神障害者の地域生活支援の中核的な機能を担うためには関係機関との連携が不可欠であるが、今後精神障害者の在宅福祉や権利擁護等で社協とも連携し機能協力していく必要があるといえるだろう。・
県内にはニヶ所のセンターが設置されているが、県によると十四年までに県内に五箇所のセンター設置をめざしている。
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虹の里所長岸田三郎・
藍住町奥野字矢上前三ニー一・
-TELO 八八ー六九ニーニ三―二)~
..
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Vol.135 OCT. 1999 RI p1|
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とくしまボランティア推進センターヘの預託
◇生活協同組合ふれあいコープ徳島
〈理事長・八木正江〉(徳島市川内町)
から児童福祉施設にリンゴジュース
十五ケース
◇徳島県アイスクリーム流通協会〈会長・丸関剛生〉(徳島市南昭和町五丁目)から児童福祉施設にアイスクリーム八00 個
◇田上富勅様(徳島市南沖洲二丁目)から児童福祉施設に文房具
◇ときめきダンスカンパニー四国(徳島市応神町)から「吉野川絵巻」に社会福祉施設利用者を招待
◇こどもミュージカル劇団「ぴいたあぱん」〈代表指導者・梶ヶ谷佳恵〉(徳島市南沖洲二丁目)からミュージカル公演に社会福祉施設利用者を招待
◇イワタニ四国卸徳島支店(板野郡松茂町満穂)から社会福祉協議会に緊急避難セット七0 セット
◇米津和哉様(徳島市津田町三丁目)から香典返しにかえて金一封
◇椋エイワ〈代表取締役社長・藤田皓二〉(新居浜市多喜浜)から老人保健施設等に車イス・歩行補助車・サニーウェアーセット
◇徳島県阿波牛販売推進協議会〈会長・竹内栄一〉(徳島市不動本町)から児童養護施設に阿波牛肉五0 kg
◇徳島県経済農業協同組合連合会〈代表理事会長・山瀬博〉徳島県農協米需要拡大運動推進本部〈本部長・山瀬博〉(徳島市北佐古一番町)から児童養護施設に新米五00 kg
◇⑰ソールドアウトミュージック(徳島市昭和町七丁目)から「スーパーライブ」、「ウルトラマンライブステージ」に児童福祉施設の子どもたちを招待
◇峠三和銀行の「地域社会福祉口座・ボランティア」の預金者の利息の一部から金一封
◇炭谷勲様(徳島市山城町東浜)から堀本卓矢バレエ公演に小規模作業所利用者を招待
◇向日本民生文化協会〈理事長・三浦俊輔〉(東京都港区虎ノ門)から社会福祉施設にCD 三00 枚
◇側全日本司厨士協会徳島県本部〈会長・内海滋二〉(徳島市一番町三丁目)から社会福祉施設に料理提供ありがとうございました一
小松島市、鴨島町でも行わ
みんな一緒に生きていく
平成十‘ヽ亡年度赤い羽根共同募金運動は秋晴れとなった十月一日、全日空協賛により第三十八回「赤い羽根空の第一便」伝達式が徳島駅前で行われ、その幕を開けました。
:当日は、`全日空客室乗務員の吉原由香理さんから、厚生大臣と中央共長から託されたメッセージ及び赤い羽根が、園藤徳島嗅知事、山下徳島県共同募金会会長などにそれぞれ伝達されました。
このあと行われた街頭募金には、吉原客室乗務員や、近藤徳島県議会議長のほか多数の福祉関係者も参加され、募金の協力を呼びかけられ多くの善意が寄せられました。
なお、このほか初日の県下での街頭募金は、鳴門市、
れました。/
...................................... -
特定(指定)寄付金とは、、\.
一社会福祉施設の整備費等について、寄付者(個人・医療法人・有限会‘社等)が共同募金会を通じて寄付を行うもので(寄付者が使途指定ができる)寄付者が税制上の優遇措置を希望する寄付金です。
受配者の名称
(福)友情会
特定(指定)寄付金制度を活用した場合の税制上の優遇措置は次のとおりです

ht., ①寄付者が法人(株式会社・有限会社・医療法人等)の場合、
法人税法の全額損金算入が認められる。
・②寄付者が個人の場合
所得税法上の寄付金控除が認められる特定寄付金及び地方税法上の住民税における寄付金が一定の範囲で控除が認められる。(所得税と住民税の控除)
ニ特定(指定)寄付金として共同募金会が取り扱いし、その年度における受配者(会福祉法人)ごとの配分額が、参千万円を超える寄付金については、公表の対象となります。へ
平成十年度における、この対象寄付者は、次のとおりです。
(医)養生園
寄付者の名称
芳川博哉
(有)丸芳商事
(医)悠穣会
(福)カリヨン
共同募金運動スタート
初日に伝達式や街頭募金
四0 、六七二、OOO
分額(円)
二0九、四三一、000

リプ』レ●発行所:社会福祉法人徳島県社会福祉協議会徳島市中昭和町1 丁目2 番地徳島県立総合福祉センター3F 合088-654-4461
●発行者:盛川弘治●デザイン•印刷:徳島印刷センター徳島市問屋町165 番地'B 088-625-0135
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