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【とくしま福祉広報】No.26

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く特集> 昭和36年度社会福祉事業の点検No.26
とくしま福祉広報
徳島市万代町1 県庁内社会福祉法人徳島県社会福祉協議会
もくじ

  • 37年度社会福祉関係,
    国及県予算確保経過について・・・1

  • 市町村社協の育成・・・ 4

  • しあわせを高める運動・・・ 6

  • 民生(児童)委員の資質向上・・・ 8

  • 児童福祉施設の近代化をすヽめる・・・9

  • 保育事業の推進・・・11

  • 児童の福祉・・・12

  • 母子の福祉・・・15

  • 身体障害者の福祉 ・・・ 16

  • 精神薄弱者の福祉 ・・・ 17

  • 老 人 の 福 祉・・・ 17

  • 広 報 活 動・・・ 19
    社会福祉事業(J)•寄付金を一つにまとめた窓ロ一それば羽根です


... 2...
137年度社会福祉関係、国及県予算確保経過について
合国の予算
37年度厚生省関係予算案作製に当つてまず厚生大臣は,縦来の懸案となつている問題の底上げをし
たい,あえて新規なものは原則として考えない一一この方針を打樹て,総額272,321,800 千円の大蔵
省育定を終り, 56年度より44,697,300千円の増をみました。
この間私達全国より動員された陳清団や運動員の関係者が連日,全社協を本部として活躍し政府や
政党その他にアッピールしました。
• 生活のできる保護基準を確保せよ。
• 1 千万低所得者の自立更生対策を綜合的に充実せよ。
• 社会福祉施設に働く者に公務員並の給与を確保せよ。
• 社会福祉施設の増設,威備費を大巾に増額せよ。
• すべての住民の福祉対策を強化せよ。
大別して五つのスローガンを掲げ実に涙ぐましい努力を続けました。結果社会福祉を政策の重要項
目として唱える池田内閣にしては上出来とは決して云えない仕末に終りましたが,俗にまあまあ予算
の特に社協活動に関係するものの中から目星しいものを掲げてみます。
(社会局関係)
〇民生委員互助共励事業補助金
0 世帯更生資金貸付金
(千円)
12,500 昨年より10,500増
600,000%補助
(特'•こ新規災害援護資金5 千万)
0 世帯更生運動推進のための市町村指導員配置,は全面的に削除されました。
〇心配ごと相談所特23,280%補助
既設分350 ケ所
新設分155 ケ所
〇生活保護基準引上げは原生省案22%が13%引r.に決定
〇不良環境地区改善費として新規に
共同作業場2 ケ所,共同炊事洗濯場2 ケ所,
共同井戸6 ケ所,下水排水路4 ケ所
〇老人福祉対策費の中
(イ) 軽老人ホーム設置費79,800
70人一7 ケ所→70人ー10 ケ所
(口) 老人福祉センター設置費0 8,200 3 ケ所%補助
い) 老人家庭奉仕員設置費0 10,725 250人怜補助


... 3...
(児童局関係)
〇児童保護措置費補助金13,653,309¾.o 負担
(イ) 牧容施設分(施設転員給与是正) 7 月実施
指導員,寮母など15% 所長10% その他7.5%
(口)保育所分7 月実施保母17%その他7.5%
〇児童扶養手当1,482,S57
対象件数134,364件5 月より
第一子月800 円,第二子月600 円,第三子より月400 円
0 産休代替保母費補助費新%補助25,403
賃覧置x 休暇嘉贄x り嘉悶嘉。,嘉霞rx½
3,820
〇妍娠中詣症対策補助金11, 195 新%補助
(官房関係)
〇保健福祉地区組織育成費26,877

*県費補助金も
県理事者,県議會の理解で大巾に増額さる。
県毀予算の獲得については,県厚生課の御理解ある立案iこより,関係部課長,副知事,知事,県議
会の御承認を得て,次の予算が認められることになつた。
特に多年の懸案であった県社会福祉会舘の建設費1 千万円(2 ケ年で)が認められたことは,県社
協の大きな発展であり,昭和37年度中に着工,昭和38年度には本県の社会福祉センターとしての新舘
完成に努力をしなければならないと思う。
県社会福祉会舘建設補助金5,000,000 円
(2 年継続の予定)
社会福祉大会開催費80,000 円
社会福祉事業費300,000 円
広報業務費220,000 円
老人福祉対策費100,000 円
心配こと相談所育成指導費60,000 円
市町村社協育成指導費200,000 円
内転斡旋指導費50,000 円
青少年職業補導費70,0CO 円
福祉職員共済会補助金83,000 円
世帯更生資金県費補助金9,300,000 円
II 貸付事務費60,000,000 円


... 4...
市町村社協の育成l
責市町村社協100%結成(改組)を目ざして,
専任職員10 を越える。
県下の市町村社協活動は,全'.且的にみて非常に遅れており,この遅れをとりもどすために特に県厚
生課,福祉事務所長の御指導をうけ,まず市町付社協の完全結成(改組)に努力した。
昭和36 年度4 月, 結成状況は
数結成数

4
49
53




5
40
43
結成率
75%,
82%
81%
であった。
ところが, その後阿南市社協, 那賀郡山分町村が全部,美馬郡, 三好郡もそれぞれ結成され, 又規
約,役員改選等社協の改組も各地ですすめられ昭和37年5 月末日には
数結成数結成率

町村

95 45 4
471 45
100%
96%
96%
と96%の結成率に推進されたことを,深く関係者に感謝申し上げたいと思つている。
この2 ケ町村の未結成地区は,板野郡の藍住町,上板町で再三結成準備は進められていたが,昨年
の台風で町全体に大きな被害をうけ,一時的に結成大会が延期されており,近く結成をみることにな
つている。
また市町村社協専任職員設置も急速に進められ,現在次の市町村に発令されている。
市市市市町町

烏門南麻川松
徳嗚小阿大山

’’
” II
” II

515211
名名名名名名

11 名


... 5...
市町村社協活動も次第に活澄化され,特に小松島市社協の活動が全国的にも認められ,昭和36年10
月,全国社会福祉大会で"優良社会福祉協議会、」として表彰されたことは,本県の大きな誇りであり,
次々とこのような優秀な市町村社協活動が推進されるように努力を続けなければならないと思つてい
る。
また本県は郡社協を設置していないが,市郡単位の市町村社協連絡協議会の結成を呼びかけてお
り,この協議会で共同研究と各種研究集会を開催している。
昭和56年度は勝名管内,美馬郡,阿波麻植郡でこの連絡協議会が結成され,すでに活動を開始して
おり,近く全市,郡でこの連絡協議会は結成されることになつている。

玄保健福祉地区組織活動の成果,次オにあがる。
中央育成協から昭和36 年度の活動経費として,
県指導者研修会費71,100
推進地区設定費168,500
広報活動費61,400
各種連絡会議費3,600
関係団体共催費12,000
計316,600
以上の資金が交付され,県指導者研修会も県下4 ケ所で開催し, "会議のもち方i, "小松島市社協
の動き(映画フォーラム) "ケース研究、、等を行つた。
また,推進地区は現在,小松島市坂野地区,勝浦町,山川町,徳島市不動地区,板野町大寺地区の
5 地区が中央から指定されており,各種集団診断,力,ハエ,ネズミ等の駆除,各種社会調査等を地
域ぐるみ活動として実施し,明るい町づくり,芙しい村づくりに努力している。特に小松島市社協で
は,社会診断を実施して注目されている。この調査
(1) 徳大医学部の整形外科,・内科の御支援を得て,和田島,坂野の両地区の住民検診を行った。
(2) この両地区の住民1,200 世帯を対象に
住民アンケートを実施,約40項目からなる保健福祉関係の住民の意見を集めた。
(3) 和田島,坂野両小学校の児童の体位(身長,体重,胸囲)むし苗, トラホーマ等の病気を調べ
県平均,全国平均と比較する。
以上の3 項目の実態を集計,資料として,問題解決への対策と, PR 活動に活用することになつて
いる。


... 6...
しあわせを高める運動I
古しあわせを高める運動の推進
従来の世帯更生運動を本年度からしあわせを高める運動と改称して強化充実をはかることになった
が,本県においても手引書を発行し,県単位にしあわせを高める運動推進委員会を置いて積極的に推
進することになった。なお, 11 月15 日より12 月15 を強調月間として,次の4 点を重点にすりめること
とした。

  1. 全市町村にしあせを高める運動推進委員会の設置

  2. 世帯票(選定世帯指導記録票を含む)の完備

  3. 世帯更生資金の償還督促

  4. 運動の点検評価

斉心配こと相談事業の促進
本年は昨年の鳴門市,小松島市,大麻町,三ヶ所に引続き,徳島市,羽ノ浦町,勝浦町,川島町,
三加茂町の五ケ所に公費が委託され,ぞれぞれ好成績を治めている。1 月末までに8 相談所の受けた
相談件数は1,300件に達している。
この外自主的に脇町,神山町,鷲敷町,海南町,日和佐町,なども相談所を開いている。
なお8 月17 日から5 日間,西日本地区心配ごと相談員研修会が本県自治会舘にて行なわれ,本県の
相談事業に大きな剌激を与えた。
県社協においても県下相談員連絡会議を5 回開催,相互研究や施設見学を行なった。また,県協ガ
委員を各関係専門機関代表に委嘱し,各相談所の要望にこたえる体制をつくつた。
責内職斡旋の希望に応えて
県下の母子家庭や低所得者家庭の要望にこfこえて,昨年に引続き優良内職斡旋指導を行つたが,そ
の成績は次の通りである。
千種編手さげ4 月~37年1 月まで3,227枚¥241, 703 円
ネッカチーフ37年1 月~ 2 月2,711 枚¥19,517 円
最近ではネッカチーフ一本にしぼり,希望市町村社協の要請によって講習会を実施している。
責法外援護と生活相談
法外援護は昨年より年々減少しており,特に本年度は市町村社協の充実と共に,県社協まで持ち込
まれるのが少なくなり,旅費支給5 件,生活一時保護費2 件であつた。また県社協え持ち込まれるの


... 7...
が少なくなり,族費支給5 件,生活一時保護費2 件であつた。また県社協へ持ち込まれた生活相談
は,生活相談3 件母子資金相談5 件,内転相談10件,人権相談1 件の計21 件でそれぞれ専門機関の協
力を得て,解決した。
玄世帯更生資金の貸付
世帯更生資金の貸付については,民生委員が中核となつて推進している"しあわせを高める運動、、の
一環業務として取扱われており,昨年四月の制度改正により,世帯,医療の両資金の総合をはじと
し,身体障害者更生資金,修学資金の新設など大きな改正がなされ,非常に充実した資金貸付制度と
なった。
資金量も年次増加しつつあり,すでに三十年度よりの貸付者は1,389件51,210,000 円にも達してお
り,資金の効果的な貸付によつて,世帯更生の実をあげた者も,多数あり,この資金の利用者は毎年
増加の一途をたどつている。
昭和三十六年度け,昨年九月本県を襲つた第二室戸台風,集中豪雨の罹災者(低所得者)に対する
特別貸付をふくめ,年七回(二月に一回)の貸付運営委員会を開き次のとおり貸付を決定した。
◎申込貸付の特況
更生資金
身障者
更生資金
生活資金
住宅資金
修学資金
療養資金

252件
74件
106゜件
5 件
99件
516件
◎償還の状況
申込
17,521,000 円
5,552,300 円
6,209,800゜円
149,000円
3,868,820 円
33,300,920 円
135件
60件
77゜件
5 件
95件
572件
貸付
7,990,000 円
3,411,000 円
3,8000,000゜円
149,000 円
3,097,000 円
18,447,000 円
償還成績は次第に低下しつつあり市町村社協,民生委員を通して,貸付者の事後指導,
償還成績の向上に努めているが,償還率は五十五%と前年度に比べ約五%低下してい
る。今後,なお一層の努力を重ねる。
◎貸付事務賀
この資金の貸付事務費として789,400 円が交付され,民生委員に貸付事務従事者実費弁
償費として一人当り三00 円を交付し残額を県社協の貸付事務に充当した。


... 8...
民生(児童)委員の資質向上
古軌道にのった部会活動
民生委員連盟が発展的に解消されて,部会に一本化されてから二年目を迎えた本年は,いよいよ軌
道にのつた感じ。役員会が2 回(4 月, 7 月)と部会が5 回(4 月, 7 月, 11 月1 月, 5 月)開催さ
れた。この外専門委員会も,婦人民生委員活動,民生委員互助共励事業推進,組織資豚開発,児童委
員活動の各分科会が各1 回開かれ,それぞれ,定められたテーマのもとに真剣な研究がなされた。
また5 月には先進地高知市の民協活動社協活動の視察を行い,有意義な交換挙習を行って,よい勉
強をして帰った。

合県外の会議に代表が参加
本年も次のような県外会議に本県民生委員代表が参加して,研修を深めた。
四国プロック社協事務局長,民生委員部長合同会議
5 月29,`50 日高知市1 名出席
四国プロック民生委員総務研究協議会
6 月24 日香川14名出席
全国婦人民生児童委員代表研究協議会
7 月19 日~21 日出雲市5 名出席
全国民生児童委員研究集会
9 月27 日~29 日北海道札幌市5 名出席
全国社会福祉大会
10 月26 日~28 日東京9 名出席

含全国民生委員互助共励事業に参加
本県独自で互助事業を進めていたが本年7 月全国互助共励事業が改善されたので,県下1,569名の
民生委員全員これに加入した。
7 月から37年5 月(16 日)までの9 ヶ月間に本県に給付を受けたのは次の通りであった。
死亡弔慰金17名@8,000 円136,000 円
傷病見舞金12名@1,000 円12,000 円
災害見舞金1 件@2,000 円2,000 円
医偶者死亡弔慰金7 件@1,000 円7,000 円
t ョロ

157, 7000 円


... 9...
児童福祉施設の近代化をすすめる
責施設の子どもたちの活動と社会の協力
1 児童福祉月間行事
(1) 作文コンクール
5 月20 日までに各施設児童より原稿を募集し,入選21 名,佳作24 名を選んだ。
(2) マラソン大会
施設児童の体位向上を図るため, 6 月4 日吉野川橋南岸堤防において13施設366 名が参加し
て行った。
(3) 患まれないお友達えの物品寄贈運動
全県民に呼びかけ, 図書二万冊, 衣類若干現金5,000 余円の寄贈を受け各施設え配布し
`ー
2 児童慰安行事
(1) 県下施設児童野球. ソフトポール大会開催8 月5 日城東中学校と,県立ろう学校において開催
し,野球は徳島学院, ソフトボールは阿波国慈恵院が各々優勝した。
(2) 施設児童臨海学校7 月27 日, 28 日,の両日小松島市横須海岸において, 13施設児童300 名が参
して臨海学校を開設した。
(8) 四国養護施設児童交換野球大会8 月19 日,高松市で開催せられ,本県より代表チームが参加し
た。
(4) 施設児童キャンプの集い
県下の養護施設児童(中学5 年生)が大神子において, 8 月20 日, 21 日の両日キャンプを行
つた。
これは,社会の荒波に門出する, 53 名の児童を対象として,社会生活における諸問題等につ
いて相互に意見交換し,有意義なキャンプ生活を過した。
(5) 運動会
10 月22 日,県立ろう学校において県下20施設児童1,000名が参加して行った。
(6) 卓球大会
1 月21 日,県立ろう学校において開催参加者250 名
5 児童施設出身者の集い
8 月26 日. 1 月5 日の二回施設出身者相互の親睦と団結を図った。


...10...
責職員の資質向上と待遇改善運動
1 児童施設定例協議会
毎月各施設輪番で定例会を閉催し,施設協議会の行事,施設の運営,児童の養護技術等について
研究協議をしている。
2 職員の職務別研究会
児童施設は職務別研究会を次の通り実施し資質向上に務めている。
養護部会4 回
指導員研究会4 回
保母研究会6 回
栄養士研究会4 回
書記研究会2 回
母子寮運営研究会4 回
調理講習会2 回
施設長会議適時必要に応じて開催
精薄部会2 回
転員研修会1 回
3 児童施設職員研修旅行
年2 回,県外優良児童施設を見学し,本県児童施設職員の資質向上を図つている。6 月は西九州
地区え, 10 月は鳥取方面の施設見学を行つた。
4 児童施設10 年勤続者表彰
児童福祉月間行事の一環として, 5 月29 日,県庁議場において, 10 年勤続施設職員に対し,児童
福祉施設協議会長より表彰した。
5 児童施設職員の待遇改善運動
施設職員の身分保障と,待遇改善の早期実現を目標として,次の運動を実施した。
(1) 4 月19 日本年度の事業計画を決めるため県庁,正庁において,四国民間児童福祉施設職員待遇
改善期成同盟役員会を実施したo
(2) 11 月4 日,本県給対策委員会を開き,四国プロック決起大会等の打合せを行った。
(3) 11 月9 日,県下児童施設職員の給与実態を調査,これを給与実態白書として,広く報道機関並
びに関係各所に配布した。
(4) 11 月29 日,高知市において四国民間児童福祉施設待遇改善期成同盟総会を行い次の点を決議し
た。
① 基本給を公務員並に引上げ経験年数に応じた昇給の道をひらくこと。
®職種別給与形態を確立し,定期昇給制を実施すること。


...11...
⑧ 超過勤務手当を増額すること。
④ 退職共済制度を充実強化すること。
⑤ 職員定数の増員。
{5) 12 月5 日,高知市で行われた総会の決議文並びに全国組織結成促進の文書を関係各部に送付陳
情を行った。
{6) 12 月18 日,四国同盟役員会を開催し総会の処理を行った。更に四国同盟より各県3 名づいの運
動員を中央に派遺することを決定。
{7) 12 月20 日,予算確保運動のため2 名,また12 月26 日には3 名の代表者が中央で活動した。
(8) 12 月26 日,県下児童施設職員給与改善決起大会を開催した。
る施設職員研修会の開催
12 月5 日, 6 日の両日,日和佐町薬王寺において,県下の施設指導職員30 名が参加し,施設の近
代化,職員の労務管理等について研修会が行われた。

1 保育事業の推進I

  1. 第二回県保育事業連合会総会の開催
    昭和36年度の事業計画並びに予算等について承認を求めるため, 6 月23 日婦人福祉会舘において
    200 名の代議員が参集し盛大に第2 回総会が開催された。

  2. 第四回県保母の会総会の開催
    昭和36年度の事業計画並びに予算等について承認を得るため, 7 月1 日婦人福祉会舘において保
    母150 名が参加して実施した。
    今回の総会は例年と異り次の三つの分科会に別れて活澄な意見交換が行なわれた。
    (1) 保育所の社会化について
    (2) 保育所生活中の諸問題について
    (3) 保母の待遇改善について

  3. 保育所の1 日所長, 1 日保母の実施
    児童福祉月間行事の一つとして,今年度初の試みに, 1 日保育所長. 1 日保母を実施した。
    方法として,各市町村社協を通じ,地域の民生委員,婦人会等の諸団体に働きかけ,この行事に
    協力を願つた。
    結果,保育所の実情等をよく理解して戴き大きな成果をおさめ,今後もこの行事を是非実施して
    ほしいと云う関係者の強い要望がある。

  4. 保育リズム研修会の開催
    昭和36年8 月9 日と9 月24 日,保育リズム研修会を開き児童保育の技術向上のため研修した。


・・・12 ・・・
5. 県下保育所職員第1 回バレーポール大会の開催保育所職員の親睦と組織の強化を図ることを目的
として, 11 月23 日蔵本パレーポールコートで実施した。
6.
この日各地区より20 チーム,選手240 名が参加し戦績は次の通りです。
A 組優勝海部C チム
” 準優勝阿南C チム
B 組優勝徳島C チム
Aサ 準優勝勝名B チム
保育所長研修会開催
県下保育所の専任所長,兼任所長合同研修会が昭和37年2 月1 日, 2 日の両日小松島市立江寺に
おいて実施された。
主な研修科目としては
(1) 保育所運営の基本的運営について
(2) 保育環境の改善整備について
(3) 職員管理の在り方について
(4) 保育所内容の適正と方策について
(5) 保育所の社会化と地域ぐるみ活動について
(6) 保育所長の在り方について
7. 給食講閃会の開催
恒例の給食講習会は,今年度も県下を四ケ所に分けて,その実技について講習した。
8. 給食献立の年間計画に着手
県保母の会では,県下保育所の統一した,保育所の給食計画表を作成するため,各地区より委員
が再度会合し,この問題に真剣に取り組んでいる。

児童の福祉I
収1 日お父さんバス好評
5 月5 日のこどもの日,善意とよろこびに満ちあふれた'’1 日お父さん,、バスが徳島駅を発車した。
バスの中には, 日頃父親にふれたことのない母子家庭の子どもたち26名が,、今日ばかりは,県社協の
呼びかけに応募した,善意のおじさんたちに1 日お父さんになつてもらい,瞳を輝やかせていた。こ
の行事は徳島バスや森永,明治の両商事の好意により実施され,嗚門水族舘見学や親子運動会でたの
しい1 日をすとした。・
この1 日お父さんの行事によつて結ばれた父子の中には,その後も文通がつづけられ,さびしい子
どもたちのはげましとなつている。その結果,成績の上つた子,身ぎれいになつた子,明るくなった
無口な子など,その成果は以外に大きかつた。


・・・13···
1 日お父さんの感想
子どもは,最初他人行f義で何だか隔りが感じられたが水族舘へ着いてから非常になつい
ていて,私自身も心から親しみの情がうつり,他人と思われぬ様になりました。わずか
数時間の接触でしたが,私としては一生忘れられない。日が立つにつれて,ますます親
しみの度が加つて来ます。ほんとによい行事で,何だか頭の下がる感がします。今回の
行事は大成功だと思います。毎年実行して下さい。私も毎回参加させていただきたい気
持です。

←どもからのたより
おとうさんへ
お元気ですか。この間はありがとうとざいましたっはじめておとうさんと一日たのしく
あそべてほんとうにうれしかつたです。毎日ーしよにおれたらどんなにうれしいでしよ

きょうはまたおてがみやしやしんをありがとうございました。おとうさんと二人でうつ
したのはまだですか。できたらおくつてください。きようこうえんへ, しゃせいたいか
いにいつて,きょみがにゆうせんしました。とほうびにかみばさみをいただきました。
テレビにも出してくれましたが,おとうさんも見てくれましたか。おとうさんがきてく
れるのをたのしみにまつています。
さようなら
きよみより


・・・14 ・・・
責児童施設奉仕者座談会
5 月の児童福祉月間中の行事の一つとして, 日頃児童施設の奉仕者として,協力されていた民間人
29 名を招き, 5 月28 日日本赤十字センター会議室で座談会を開いた。
10余年も理髪奉仕をされている人,盲目の子供たちのためにリーデイングサービスを行つている大
学生,心の里親として親しまれている人,などの奉仕をはじめた動険や苦楽の体験談を談り合い,奉
仕の在り方や施設に対する希望を話し合つて,有意義な会を持つた。
今後この人達の横のつながりを持つことが給束された。

2 回青年奉仕者の集い
県と県社協が主催したこの催しは, 7 月8, 9 日の2 日間,徳島市立青年の家で,県下の青年たち
30名を集めて行われた。参加した青年は少数精鋭であるが,多くの感銘を与え,社会福祉活動の一翼
をになおうと誓いあった。

苓~2 回地域子ども会育成指導者研修会の実施
県,県教委, 県社協共催のこの研修会も2 年を迎え, 今年は子ども会の実技指導に重点がおかれ
て,県下11 カ所で実施した。参加者は1500名を越えた。特に子ども会の健全な成長が全県的に見られ
るようになり,美馬町,半田町,川島町,板野町,勝浦町,牟岐町,海南町,貞光町などは全町的組
織へと発展している。

玄子供民生委員制度の検討を行う
9 月28 日児童相談所会議室にて子供民生委員指導校長会が開かれたが,この活動と子ども会との関
連が不充分であり,活動の場が学校に依存されていること,さらに発足当時との社会情勢の変化に,
現在の制度を再検討する必要が,数年前より起つているが,この問題を中心に検討を行った。
さらにこの問題を慎重にとりあげるため,子供民生委員制度研究委員会を関係機関と指導校長代表
とで組織し,研究をすりめている。とりあえず,各方面の意見を聞くため,現地指導者,児童委員,
福祉事務所,指導校長の意見をアンケートにより聞き取り,その集計をす口めている。

小児マヒの絶滅をめざして
子供を小児マヒから守る全国的な動きに呼応して本県も昨年末より県協議会を結成して,全県的活
動をすりめ,小児マヒ蔓延の危機も生ワクチンの採用と適用年令の拡大により,被害は最少限にくい
とめたようだ。
県協議会も徳島市と徳島県から補助金を受け,小児マヒ予防の民間運動を続けた。重点的な今年の
事業は, 1 小児マヒ緊急対策の要請, 2 小児マヒ治療促進剤ガランタミンの適用, 5 密集住宅地にお
ける集団接種と低所得家庭への援助, 4 生ワクチン使用者へのPR, などであつた。


...15...
含母子の福祉
生別母子家庭にも暖い手がさしのべ,られた児童扶養手当(昭和37年1 月より実施)並びに母子福祉
年金等の法改正により,母子家庭の福祉は法的に,非常にめぐまれた現状である。然し日常生活,子
供の養育についてまだまだ残された問題が多ふその一ツーツの問題の解決により明るい母子家庭へ
の活動推進については,組織の力地域ぐるみの理解された小グルーフ゜活動によらなければと,特色あ
る各地域の自主活動が行はれ,明るい村町づくりの生きた新しい道へと発展している。具体的な事業
としては次のことがあげられる。
1' 専任母子相談員の設置
年毎の総会において決議され,折あるととに要望された専任母子相談員の設置については, 1 月
27 日に行はれた昭和37年度県費予算の知事査定において復活されることになつた。当初は4 市に
置かれ,逐次各郡に設置される意向である。
2, 財団法人徳島漿未連総会荘びに一夜研修会に開催
昭和36年9 月14 日, 15 日の二日間, 小松島市立江寺で開かれた総会には県下各地域の代表者300
名が参加し,母子福祉に功績のあつた徳島市田中アイ氏他3 名に感謝状の贈呈,事業計画,予算
の決定が行われ,総会終了につゞいて研修会にうつり,次の主題テーマで研修が行はれた。

  • 地域における母子福祉活動をどのように推進したらよいか
    合新生活運動と貯蓄をとのように推進したらよいか
    ふ県未連理事会の開催
    県下の母子福祉推進についての,当面する諸問題について,その都度研究協議した。5 月15 日,
    7 月20 日は, 8 月30 日, 9 月14 日, 10 月7 日, 11 月7 日, 2 月21 日の7 回開催
    4, 新しい諸事業の推進
    ① 母子福祉センター設置の促進
    母子家庭のかけ込み寺的な暖かい母子福祉センターの早期設置を促進するための,未亡人会
    自体の資金作りに全県下の単位団体でベビーアニカを販売し好成績をおさめた。
    ② お母さん貯金旅行の実施
    生活,子供の養育と苦労をつづけられたお母さんの楽しみとして,会員がつれだつて希望す
    るところへ新しい旅行をしまうと,県下各地域でお母さん貯金旅行の貯蓄組合を結成,昭和
    36年度中に結成された貯蓄組合は団体数58会員数2,403 名月掛金474,000 円
    5, 全国母子福祉研究集会に参加昭和36年10 月24 日東京都,社会事業会舘久保講堂で開催されたこの
    研究集会には,萬野県未連会長外16 名が参加。次の議題により研究討議された。
    玄母子福祉資金等に関する法律を中心として

  • 母子福祉年金,児童扶養手当について


••• 16 ・・・
合母の就労について
合~ 母子家庭と経済問題
合未亡人団体の運営
6, 四国プロツク母子福祉大会並びに新生活運動研修会に参加昭和36和11 月20 日, 21 日の2 日間,高
松市野田会舘で開催されたこの大会並びに研修会には,萬野県未連会長外83 名が参加,次の議題
により研究討された。
合母子福祉対策について
合母子家庭と経済問題
古未亡人団体の運営について
7, 新生活運動全国母子家庭指導者究修会に参加
昭和37年2 月1 日, 2 日の2 日間東京都日本女子会舘において開催されたこの研修会には,本県
より5 名が参加し,母子家庭における青少年の問題, くらしの工夫,母子相談等の諸問題につい
て研究協議した。

l 身体障害者の福祉
1' 第4 回県身連総会の開催
7 月17 日,徳島市北徳島町の県立ろう学校講堂に,県下から約300 名の会員が参加して盛大に開
催された。
会長の挨拶,来賓祝辞,不自由な体を克服し厚生した模範会員の表彰などがあり,引続いて, 36
年度事業計画,予算を審議し,これを原案通り決定し閉会し,閉会後,両国東映で映画を鑑賞し
楽しい1 日を過した。
2, 「けがせぬ運動」の実施
最近の交通機関の発達に伴い,交通事故が激増しつつあり,これら交通事故による身体障害者も
毎年増加しつつあります。
この「けがせぬ運動」は身体障害者自身の悩みや苦しみの中から生れたものであり,昨年仙台で
開催された日身連の全国大会で決議され,本県においても,役員会に於いて全員の賛成で実施す
ることを決定し, 「けがせぬ運動」のビラ3000枚を役員を通じ各関係者に配布し,この運動の趣
旨徹底に努力した。
3, 諸会議大会への代表派遣
日身連全国大会,全国社会福祉大会,四国プロック会議など関係会議へ常時代表を派遺した。
4, 機関紙の発行
連合会の機関紙"徳身連、、第3 号を3000部発行し,新しいニュース,県身連の動き,関係注規など
の解設をしている。
5 ,二支部結成の促進
再々,役員会,事務局会議を開き全市郡村結成を目標に,各市町村に活澄に動きかけている。


...17...
•1籍神薄弱者の福祉\
徳島県精神薄弱者育成会は結成以来1 年5 ヶ月であるが,会員の熱意によって会員の獲得,支部作
りの促進に全力を挙げた。又本会が四国のトップを切つて,四国大会を開催し,四国精神薄弱者連絡
協議会を発足せしめた。内部的にも従来の精神薄弱児育成会と合併して本会の強化を図つている。
56年の主な事業は次の通り。
1' 精神薄弱者育成会福祉振興四国大会
11 月5 日徳島県自沿会舘で開催した。この大会を契機として四国連絡協議会が結成され,精薄福
祉についての一般の理解を深めることが出来た。
2 ,薄神薄弱者福祉展
11 月5, 6, 7 の5 日間徳島県教育会舘で精神薄弱者福祉展を開催した。
この福祉展ほ県特殊教育研究会と本会の共催で一目して現在施行せられている精薄福祉の概要が
図解され,又精薄者の作つた諸作品により,職業教育の方法,手段等も察知され,一般えの啓紫
に大いに役立つた。
5 ,精神薄弱育成会の一本化
本県では既に10年も前より精神薄弱児育成会があり, 55年の12月に結成された本会とは,同一目
的の団体であるため,この2 つの団体を一本化して,本県の精薄福祉運動を強化しようと数回に
亘り協議を重ねた結果, 57年4 月より合併することに意見の一致を見た。

老人の福祉
資老人クラプの活動と老人大学
県老人クラプは連合会は昭和32年結成以来目覚しい発展を遂げ,現在では県下に130 クラブ21,242
人を容する大きな団体になった。特に36年度は,この会が内容的に最も充実した年で,県連幹部役員
はそれぞれ分担業務を定め自主的な活動を開始し又,資金面応於ても,県老人クラプ後援会の発足に
より,ょうやく光明を見るようになつた。以下56年度の主要行事を見ると,
1, 4 月11 日,県老人クラプ代議員会を新町公民舘で開催して事業計画予算案の審議があり, 「長寿
と食生活」の全国的権威者である,東北大学教授近藤正一博士の記念講演が行なわれた。
2, 8 月2 日5 日老人クラプ指導者講習会が日和佐,薬王寺で開催され, この会合によって,老人ク
ラプの正しい運営要領が打ち出された。
3, 9 月24 日県下老人芸能まつりが新町体育舘で開催され, 200 名の出演者と1,200 の観客を迎え盛況
を極めた。


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4' 老人大学は各地からの好評を待て年々増加しているが,本年度は,国府町,石井町,阿南市,鷲
敷町,勝浦町,大麻町,牟岐町,小松島市,徳島市,板野町,神山町,羽浦町,市場町,平島,
今津,の15 ケ処で開校され,老人の教養を高めるために大いに役立つている。
5, 部会制の実施
36年11 月より県連合会に,総務部事業部,組織部.広報部,教養部の5 の部会と,その責任者
を決めた。
特に組織部に於ては老人クラプ未結成地区を年度内に巡回して, 37年度中には県下全域にクラプ
を結成してみると意気込んでいる。
6, 県老人クラブ後援会の発足
36 年12月に.県選出国会議員県会議長,同副議長を発起人とする後援会が誕生して,現在既に
会員は250 名に達している。
7, そのほか対外的行事
全国老人クラプ連合会の結成,老人福祉法の早期制定等について本会から全国に檄をとばして,
老人福祉推進の源動力となつている。

養老事業の推進
1' 養老施設長会議
年間6 回施設長会議を開催して,施設の運営管理の研究,養老事業協議会の行う行事等について
協議した。
2, 四国プロック養老事業協議会
6 月7 日, 8 日の2 日間,徳島県自治会舘に於て四国プロック養老事業協議会を開催して,当面
する諸問題について協議した。
3, 養老施設職員研修会
11 月30 日本県養老施設職員26名が,四国で最も制備されている讃岐養老院を見学して,ーに川県下
の養老施設職員と,待遇,勤務等について互に意見交換を行った。


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1 広報活動l
*広報紙によるもの
社会福祉徳島
とくしま福祉広報
子ども民生新聞
年1 回
年5 回
年2 回
徳島老友新聞年12 回
県未連だより年1 回
県身連会報年1 回
いぶき(保母の会だより) 年1 回
保連とくしま年1 回
わかば会報年1 回
2,500 部
(1 回)
1, 5 0 0 部
(1 回)
3,000 部
(1 回)
3, 5 0 0 部
5 0 0 部
3, 0 0 0 部
7 0 0 部
1,000 部
5 0 0 部

唸NH くラジオ広報番組によるもの
毎月二回(午後4 時35分より5 時までの間)
明るい町づくり村づくりの話(毎月1 回)
施設の窓辺…施設紹介(毎月1 回)

*映画によるもの
"小松島市社協の動きII 8 ミリ映画の製作と映写
(県下各種会議研究会映画フォーラムに使用中央全社協においても使用した)
育成協フィルムの活用
婦人会日記
し尿の行方
若いスクラム
心の病気
ハエと斗う
赤ちゃんの幸福
おじいちゃんも仲間

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