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【とくしま福祉広報】No.29

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No.29 昭和37年12 月10 日発行
とくしま福祉広報
徳島市万代町1 県庁内社会福祉法人徳島県社会福祉協議会
もくじ
★善意銀行窓口・・・2
こんな預金はありませんか。こんな払出しがあります。
★動き・・・3
第6 回県福祉大会終る。全国社会福祉大会東京で開かる。共同募金速報。肢体不自由児た
のしい母と子のサンデツアー。中央予算対策の動き。地域子ども会推進特別地区を指定。
たすけあい作文コンクール中央審査の結果。坂本奨学金制度生れる。
★社会事業団体だより・・ •15
県下保育所主任保母研修会開催さる。第2 回県下保育所職員バレーボール大会。全国母子
福祉大会開かる。第7 回日身連全国大会大阪で。四国民間施設職員待遇改善期成同盟総会
★善意・・・19
夢にみた自転車,まごころのおくりもの。
施設児童にスボーツ用品を贈る。
★告知版・・・20
世帯更生資金第5 回貸付案内。
社会福祉事業の寄付金を一つにまとめた窓ローそれは赤い羽根です



*善意銀行のお知らせ
善意銀行の窓口から
*こんな預金はありませんか?
不用になった自転車
どの子も一度は夢見る自転車,施設児童のために不用になった子ども用自転車を贈りま
しょう。
雑巾になる布切れ
精薄者施設吉野川育成園の収容者が社会に役立ちたりりと雑巾づくりをはじめました。
布切れが無くて弱っています。是非預け入れを。

*いつでも払い出します。
雑巾
雑巾をよく使う学校や施設へ払い出します。吉野川育成園の収容者がつくったもので
す。
もちつき奉仕
吉野川育成園では12 月20~25 日の間に園内の餅つきを行いますが,餅つき労力奉仕をし
て下さる人を希望しています。2~5 人
交通事故による頭部外傷の治療
該当者の方はお知らせ下さい。頭部外傷の治療について,この通り研究に没頭されてい
る。権威のある医師を紹介します。
手足の不自由な人達との文通
肢体不自由者で人生の希望を失っていられる方ご紹介下さい。体験者が文通で激励しま
す。



... 3...
*動き
変動する社会情勢に即応した社会福祉を
第6 回県社会福祉大会終る
社会情勢の変化に即応して.社会福祉制度施設をどのように改善するかを主題とした第6 回県
社会福祉大会が,去る10 月9 日, 10 日の2 日間,徳島市で開催された。
第1 日は,午前中物故民生委員の慰霊祭が行われ,午後1 時から6 つの研究部会, 2 つの専門委員会
に別れて,研究討議が行われた。
本年度はこの専門委員会を大会で初めて持ったこと,特に『社会福祉施設の社会化,近代化』につ
いて熱心な討議が行われたことは1 歩前進した大会といえよう。
第2 日は,徳島新聞社内の徳島ホールで総会が開かれ,大会名誉会長原知事,全社協木村副会長外来
賓多数が参列され,大会表彰,研究部会,専門委員会報告,宣言,決議が行われ, 800 名の参加者に
も充分納得される盛大な県大会を終了した。

大会表彰及び感謝
ー,名誉大会長表彰

  1. 社会福祉事業功労者
    徳島市林忠

  2. 民生(児童)委員功労者
    応神村斎藤友
    阿南市小JI I 得道
    松茂町青山吉三郎
    板野町坂東キヨ

  3. 模範母子家庭
    徳島市福島ミノエ

二,大会長表彰

  1. 社会福祉事業功労者
    徳島市宮崎忍海

  2. 民生(児童)委員功労者
    徳島市野上ハナヱ



...4...
徳島市坂田悦次郎
” 後藤ヒサヱ
” 元木ツタヱ
II 河村誉男
” 切幡真喜男
” 佐藤清三郎
嗚門市三島唯蔵
” 藤森神問
” 宅川清英
” 仁木仁三郎
” 東山栄次郎
” 木内照之
阿南市藤坂定衛
’’’ 吉野義雄
神山町阿部栄
” 坂東覚
II 高橋八郎
” 中山仁照
” 西真田正
羽ノ浦町竹治喜平
II 浅川馬蔵
” 近藤佳子
” 西田八十八
相生町平岡幸作
海南町橋本久太
II 久米国松
松茂町好智塔
北島町中井章海
板野町松長熊次郎
” 久米道
上板町佐藤丘三
吉野町松野豊三郎
市場町近藤秀太郎



... 5...
3. 保育事業功労者
徳島市山田タミヱ
鳴、門市谷ロ実道
阿南市馬着ナカヱ
羽ノ浦町幸野ツヤ子
4. 社会事業協力者
徳島市林茂
II 木村正善
” 大和久計
徳島市徳島大学児童文化研究部
II 徳島県菓子工業組合青年会
II 徳島女性自動車クラブ
徳島市徳島県ラジオ電機商業協同組合
” 徳島すみれ音楽研究会
小松島市大和明
” 伊槻ミチヱ
阿南市金清嶋吉
II 笠原平
” 橋詰福次郎
"日和佐町豊田庫二郎
井川町茅窪文江
5. 模範母子家庭
徳島市井内久子
小松島市花枝秀子
国府町笠井キヨ
山川町池上清子
穴吹町高ロキクヱ
山城町泉岡アサノ
6. 優良里親
大麻町松浦延太郎
7. 優良社会福祉地区
小松島市坂野地区社会福祉協議会
8.優良団体



... 6...
宍喰町宍喰町婦人会
小松島市和田島地域連合子ども会
ー,大会長感謝
社会事業協力者
徳島市吉本晋
太田賞贈主ロ者

民生(児童)委員功労者板野町坂東キヨ
” 市場町近藤秀太郎
保育事業功労者鳴門市谷ロ実道
模範母子家庭徳島市福島ミノヱ
II ” 井内久子

  • 大会決議
    ,心身障害者(児)の福祉対策について
    〔精簿者関係〕

  1. 精神薄弱者(児)施設を増設し,特に重症精薄児(者)施設を速急に設置されたい。

  2. 特殊学級を増設し,習学内容と設備を充実されたい。

  3. 精薄児施設の給食聾を肢体不自由児施設と同額に増額されたい。

  4. 福祉事務所に専任の福祉司を配置し,精薄者関係の福祉審議会を県に設置されたい。

  5. 精薄者に福祉年金を支給し,国鉄割引証を交付されたい。

〔身体障害者関係〕

  1. 盲人ホーム並びに重症身障者の施設を設置されたい。

  2. 身体障害者福祉年金の支給範囲と支給額の引上を図るなど物心両面の援護措置を講じられたし)。

  3. 戦傷病者の援護措置を改善されたい。
    ィ,傷病恩給の不均衡を是正し,増額されたい。
    ロ,国鉄無賃乗車に連絡船を適用されたい。
    ハ,軍独立法を制定されたい。

  4. 福祉事務所に専任の福祉司を配置されたい。

二,婦人の福祉を高めるための活動について

  1. 婦人学級に対する助成金を増額されたい。



... 7...
2. 保育所(乳児保育所を含む)の増設及び適正配置を考慮されたい。
3. 婦人相談所の施設の整備拡充並びに長期収容施設(コロニー)の建設を推進されたい。
4. 母子福祉センターの設置促進と建設費の国庫補助率%を½に増額されたい。
三,老人福祉対策について

  1. 内容の充実した老人福祉法の早期実現を期されたい。

  2. 老人福祉センター及び軽費老人ホームを是非本県に設置されたい。

  3. 家庭奉仕員制度を本県にも是非設けられたい。

  4. 老令福祉年金の増額と支給制度を撤廃されたい。

  5. 養老施設職員の定数の増加と事務費の増額をされたい。
    四,青少年児童の福祉対策について

  6. 働く青少年の福祉増進を図るためヽ勤労青少年ホーム、の設置を促進されたい。

  7. 児童福祉施設の増改築のため予算増額を考慮されたい。

  8. 児童福祉施設職員の定数増加と給与改善のための法的措置に伴う予算化を図られたい。

  9. 児童福祉施設入所児童の処遇改善を図るため措置賃交付基準の積算単価の引上げを考慮されたい。

  10. 地域子ども会の積極的育成を図るため,関係機関において運営活動経費の予算化を講ぜられたい。

  11. 青少年の非行防止活動の未端滲透を図るため,地域組織の育成を考慮されたい。
    五,低所得者の福祉対策について

  12. 低所得者に対する小口貸付資金を制度化し,その事業を市町村協に委託されたい。

  13. 世帯更生資金の適宣適切なる改正を図られたい。

  14. 低所得者層に対する無料健康診断を定期的に実施されたい。

  15. 低所得者に対して,低家賃住宅の増設を図り,国庫補助率を引上げられたい。

  16. 乳幼児保育所の増設,拡充を図られたい。

  17. 低所得者住宅団地については,特に集会所,診療所,保育所等の施設を併設するよう配慮されたい。
    六,地域住民の福祉対策について

  18. 心配ごと相談所を全市町村にもれなく設置されるよう配慮されたい。

  19. 社協活動に保健福祉地区組織活動を大巾に取入よう。
    専問委員会の要望並びに研究課題
    ー,公的扶助の運営について

  20. 住民の福祉の増進を図るため,各関係機関(民生委員,保健所,職業安定所,児童相談所,福



... 8...
祉事務所等)の連絡調整は市町村社協が中心となって積極的に話し合いの場をつくるよう要望
する。
2. 県下の施設要覧を作成し,各施設の性格内容等に対する理解を広く一般に求めると共に福祉事
務所には専門の医療担当ワーカー及び施設担当ワーカーの設置を要望する。
3. 地区担当要員の増員及び現業サービスに必要な旅費の支給と機動力の強化を要望する。
4. 福祉事務所における事務量が過重となつている実態を早急に究明し,その事務の簡素化につい
て充分検討するよう要望する。
二,社会福祉施設の社会化,近代化について

  1. 社会福祉施設の近代化,社会化については,関係行政機関,団体の専従者による専門委員会を
    速急に設置し,今後更に研究討議を深めたい。

  2. 施設職員は社会福祉事業の専門ワーカーにして教育され,安定した身分給与並びに勤務条件の
    中で,施設の社会化,近代化の原動力となるべきである。

  3. 社会福祉施設は地域住民の総参加による協力と支援により,新段階へ発展することを認識すべ
    きである。

新しい社会福祉を求めて
全国社会福祉大会東京で開かる
本年度の全国社会福祉大会は, 10 月30, 31 日, 11 月1 日の5 日間,東京都で開かれ,変動する社会
情勢,経済成長に伴い,新しい社会福祉事業をどう積み上げするかを課題として,熱心な研究討議が
行われた。
第1 日第2 日は研究部会,専門委員会が行われ,第5 日( 11 月1 日)には総会が日比谷公開堂で開催
され,年とともに全国大会がたゞ単なるお祭的なものでなく,地域住民の声を集約した国民大会のよ
うな方向へ進みつ>あることが認識された。
なおこの大会には,本県より山口会長井上厚生課長外38名が参加し,厚生大臣,並びに全社協会長
より次の諸氏が表彰された。

*厚生大臣表彰
民生委員橋本豊太郎
井内長三郎

*全国社会福祉協議会長表彰
民生委員岸田真空
(牟岐町)
(小松島市)
(石井町)



... 9 ...
完納にもう一息
出足が良かった今年の赤い羽根募金
今年の共同募金は災害もなく,順詞な出足をみせ,近年にない成績をおさめている。11 月30 日現在
の募金額は1 2. ,897,561 円で,本年度A 目標額15,000,000 円にあと一息。あと都市の一部を残すのみで
募金期間の12 月中には目標額を完全に達成する好成績をおさめている。この成績は全国的にも秋田,
兵庫,滋賀,大阪に続く第5 位を占めている。

肢体不自由児、たのしい母と子の
サンデー、ツアー
11 月11 日(日)秋晴れの鳴門路を走る5 台の観光バスがあった。車窓からたのしい歌声が快よく署
いてくる。
これは徳島県肢体不自由児協会と徳島県社会福祉協議会が,鳴門市,徳島ロータリークラプ,徳島
新聞の後援のもとに,手足の不自由な子どもと母の一・日小旅行を開いたもので,子どもたちは,お父
さんにおんぶされたりお母さんに手を引いてもらって,見事な鳴門の渦や,鳴門水族舘の珍らしい魚
たちに目をみはったり,郷土館ホールで母子演芸会を行い,たのしい一日を過した。
特にこの催しには,徳島ロータリークラブが経費の一部を負担,鳴門市はバスを1 台提供,徳島バ
スは鳴門水族舘を開放,明治商事株武会社と藤本義肢製作所はおやつのお菓子を提供するなど,善意
の贈りもので,関係者一同を感激させた。
昭和38年度厚生省所管予算408,493,563千円
全社協予算対策委員会を中心に強力な積み上げを
昭和38年度の政府予算の中で,社会福祉関係予算を大巾に確保しょうとする中央予算対策は,全社
協予算対策委員会(委員長山ロー雄)を中心に活澄な運動を展開しつ>ある。
厚生省はすでに9 月中旬,大蔵省に予算説明を終り,政府予算の中で本年度272,329,042千円円よ
り136,164,521 千円(38%増)の408,493,563千円を要求し,会社協は自民党政務調査会社会部会とも
懇談会をもつ等努力を積み上げしているおり,社会福祉関係者は勿論,多くの地域住民の理解と協力
を要望している。



···10···
*現況
すでに全社協予算対策委員会は数回開かれており, 11 月19 日~ 20 日の会議でも当面の問題を検討,
今後の行動計画を決定している。
昭和38年度予算の大蔵省内示は12月20 日頃と云われている。
復活要求は短期間で終る模様で,予算内示前に強力な運動をしなければならないと予想される。

*ぜび確保したい予算

  1. 福祉活動普及員の設118,569千万
    内容
    全社協7,655千円企画指導員20 人分
    10/10補助
    指導旅費,庁費,地域別連絡会議費
    都道府県110,914千円福祉活動普及費707人分
    市町村社協%補助(5 ケ年計画第1 年度分)
    事業費(部活落動連賀絡会費,問題地図作成費善意銀行)
    I 118.569千円

  2. 民生委員関係活動経費
    (1) 互助共励事業費の増額1 億500万円

◎要求内容のあらまし

  1. 互助事業費1 千万円
    公務死亡1 件10万円
    公務傷病” 5万円
    般死亡II 1 万円
    般傷病II 1 千円
    災害見舞金” 2千円

  2. 共励事業費9 千万円
    中央・地方・各研究会,事例会発表研究,民生委員協議会総務研修費,資料作成費,
    各種調査研究費

  3. 同事務費5 百万円
    合計 1 億 500 万円



···11···
(2) しあわせを高める運動推進指導費
◎要求内容のあらまし

  1. 世帯更生運動推進指導費
    (全国社会福祉協議会に補助するもの)
    中央・地方研究協議会開催費,指導資料作成費,調査費等
    2.世帯更生運動推進事務賀
    (都道府県社会福祉協議会に補助するもの)
    世帯更生資金償還指導費,貸付業務指導費等
    合計1 億円
    (3) 世帯更生資金の増額10億

限度額の引上げを行うもの
◇要求内容のあらまし
更生資金 現行10 万円→ 15 万円
生活資金 現行月3 千円→月6 千円
修学資金 現行月1 千円→月3 千円
入学資金(新規)
転宅資金(新規)
1 万円
1 万2 干円
38年度の所要見込額
更生資金
身障更生資金
生活資金
住宅資金
修学資金
療養資金
災害援護資金
(4) 心配ごと相談所7千万円
償還金を差引いた残額の%補助



···12 ···
◎要求内容のあらまし
38年度新設費(%補助)
3 0 0 カ所1 カ所27万円
継続運営費(%補助)
5 4 0 カ所1 カ所19万8 千円
合計
3.老人福祉対策費
内容
(1) 全国老人一斉健康診断費
(2) 老人クラプ助成費
(3) 老人家庭奉仕員設置費
(4) 老人福祉施設整備費
老人ホーム,軽費老人ホーム
老人福祉センターetc
4. 児童福祉施設関係
職員の待遇改善給与改訂15劣外
5. 保育所関係
職員の待遇改善給与改訂15形外
*具体的な活動推進方策

  1. 請願書署名運動
    7 千万円
    6.980.013干円
    83,263千円
    155,200千円
    126,653千円
    1,806,366 円
    20.977.679千円負担
    10.980.496千円
    全社協では10万枚の署名用紙を準備し,本県でも1300枚が割当られ,市町村社協,民生委員,
    施設職員,老人クラブ等で広く地域住民からも理解と協力が得られるような署名運動を展開し
    ている。又,福祉活動普及員の設置要望は,市町村長,市町村議会議長,市町村社協会長等が
    中心となって,署名をす>めている。

  2. 中央予算対策運動経費の資金カンパ中央活動経費171 万円を地方より造成カンパすることにな
    った。
    県社協割
    市社協割
    町村社協割
    民生委員割
    社会事業従事者
    関係者の御協力をお願いする。
    10,000 円
    200 円
    100 円
    10 円x 民生委員数
    10 円x 社会事業従事者数

  3. 中央動員計画



···13···
各ブロック別に,中央へ代表を派遣して,政府並びに国会へ陳情請願する。
12 月4~ 7 日
東北,北海道,中国,九外1 ブロック
11~14 日
近畿,四国ブロック
18~21 日
関東ブロック
12 月22 日頃予算対策委員会総会
26 日頃全国関係者緊急集会
28 日頃全国社協事務局表会

地域子ども会推進特別地区を指定
地域子ども会の育成を図るため,次のような要領で推進特別地区を指定して,集中的に育成助長を
す>めることになった。昭和37年度は地域条件を考慮して,徳島市佐古地区(市街地)大麻町板東地
区,美馬町(農村)日和佐町(漁村)神山町神領地区(山村)の5 地区が指定された。
推進特別地区の指定は今後の県下地域子ども会育成施策の方針に貴重な素材を提供し,隣接地域へ
も刺激を与え,健全な子ども会の育成が図られるものと大きな期待が寄せられている。

地域子ども会推進特別地区実施要綱
趣旨
最近児童の健全育成の間題が大きく取り上げられ子どもの自主的な活動の場として子ども会活動
が活澄に行なわれつつあるが,社会生活の変化に伴ないいろいろな問題点があらわれている。
これがため県内に地域子ども会推進特別地区を選定し,子どもの生活実態に即した特色のある子ど
も会の育成を図る必要がある。
この特別地区の施策は逐次他の地域に及ぼしもって児童の健全育成に寄与しょうとするものであ
る。
地区の指定
県母子課は市町村の申請(郡市福祉事務所経由)に基づき県教育委員会県社会福祉協議会と協議
の上地区(市町村)を指定するものとする。
地区の選定にあたっては市街地農村等地域条件を考慮する。約5 地区



···14···
指定の期間
昭和57年4 月1 日~昭和38年5 月31 日(原則として1 年間とする)
特別地区活動
実施主体特別地区の指定をうけた市町村は市町村内の児童健全育成のための機関団体の意見を
聞いて特別地区活動についての全般的な計画をたて,これを実施するものとする。
特別地区活動市町村は特別地区において関係機関団体等の協力態勢を確立し,つぎの事項を実
施するものとする。
未結成地域の子ども会の育成子ども会指導者の養成
推進事例の提示発表
その他(児童の生活実態調査実施市町村青少協児童福祉審議会等の設置促進母親クラブ児童
愛護班等の活動推進)
報告
市町村は地域子ども会の育成についての施策実施状況を昭和37年度末までに各該当福祉事務所経
由の上県母子課あて報告するものとする。
経費
特別地区活動の推進を図るため若干の経費を分担する。
特別地区に対する指導助言
市町村は特別地区活動について必要に応じ関係機関団体で講成する連絡委員会を設け推進を図る
ものとする。

たすけあい作文コンクールに
本県より3 篇が入賞
昭和小5 年の吉田さん最優秀賞に
この程第10 回にたすけあい作文コンクールの中央審査が行われ,最優秀5 篇,佳作50篇の入選が決
定したが,徳島県から推薦した作文の6 篇のうち1 篇が最優秀作に入選し,中央共同募金会長賞を受
賞した外,他に2 篇が佳作に入賞した。
入賞者は次の通り。
*最優秀作
中央共同募金会長賞昭和小3 年吉田智子
*佳作
昭和小5 年山田仁
内町小6年溝内邦江



···15···
坂本奨学金制度生れる。
施設収容児童の学習を奨励
この程,本県児童福祉施設収容児童の学習を奨励するため,施設児童の学習費または,学習機材の
購入費として,一件一人5,000円以内を給付する社会福祉基金坂本奨学金規程が設けられ,本年10 月
24 日から施行されている。
この基金は阿南市坂本浅吉氏から氏の母堂坂本たみ氏の死亡に際し,本県社会福祉事業のためにと
寄附された40万円を基金としたもので,この基金から生じた果実をもって,給付額にあてることにな
ったもの。
この基金の運営にあたっては,副知事を委員長とする運営委員会によって,運営され,児童の学習
意欲,学習成績,素行及び家庭の経済状況を考慮して,施設長から推薦された。児童を対象に給付されるものである。

*社会事業団体だより
県下保育所主体保母研修会開催さる
一鳴門市,蓮花寺において一
去る10 月15 日, 16 日の2 日間,県保育事業連合会主催により県下保育所主任保母研修会が鳴門市岡
崎,蓮花寺において開催された。
各保育所の指導的立場にある主任保母の任務は重く,打開せねばならない問題が山積している。園内
の人間関係の融和を計ること,保育技術の向上,地域ぐるみの保育活動等々,各保育所の実態を交換
し合うことにより,共通した悩みの中から親密感を深め,相互に向上することを目的として行われ,
各保育所より87名の主任保母と関係者が参加して,一泊二日の研修を有意義なものに積み上げた。
研修内容としては,
(1)講義
0 「保育行政の問題点」ーノ木県母子課長
0 「世界情勢と保育について」徳島新聞監事篠原先生
0 「レクリェーションの意義」県社協木谷主事
0 「会議の持ち方と討論の上手な進め方」県社協藤原次長
(2)全体討議



···16···
① 保育所の地域ぐるみ活動はこれでよいか。
② 主任保母の使命は何か
の2 つをテーマに各地区主論者の意見発表と助言者の適切な指導を得ながら,真剣に取り組み,活
澄な意見交換が行われた。

2 年連続
第二回県下保育所職員バレーボール大会において
優勝に輝く海都A チーム=
第2 回県下保育所職員バレーボール大会が,去る10 月21 日,午前9 時より蔵本バレーボールコート
で保育所職員並びに関係者300名が参加し,盛大に開催された。
この日,晴天に恵まれ各地区よりの代表17 チームの選手が定刻に集会。
先ず,国旗掲揚をし,県保連西岡副会長挨拶のあと,前年度優勝並びに準優勝チームより優勝盃,楯
の返還,続いて来賓祝辞には,ーノ木県母子課長,吉野徳島市民生課長の祝辞があり,審判員より競
技上の注意と選手代表宜誓で開会式を終了した。
いよいよ試合開始,第1 回戦の勝者をA 組,敗者をB 組とし,各A,
った。
試合成績は次の通り,



···17···
A 組優勝チームは昨年に引き続いて海部A 組, B 組優勝チームは阿南C 組とそれぞれ決定,チームワ
ークのとれた試合ぶりを展開した。毎日の保育に追われる多忙な生活の中に,スポーツを通じて各保
育所間の交流と健康増進の目的を十分はたす様,今後ともがんばろう。

母子福祉資金法制定十周年を記念して
全国母子福祉大会開かる(10 月29 日)
母子福祉貸付資金等に関する法律制定十周年を記念して,本年度の全国母子福祉大会が10 月29 日,
東京都の日比谷公会堂において開かれた。
全国より母子福祉関係者が約2 千名(本県より串県未連会長外12名が参加)が参加して,記念式典
が行われ,厚生大臣より優良未亡人団体(7 団体)に対して感謝状,全末協会長より10年勤績県未連
会長(4 名)に感謝状が贈呈された。
記念式典後の総会において,厚生省児童局長より,次の諸対策にいての母子福祉行政の説明があり
つゞいて母子相談員,母子家庭の母,母子家庭の子の体験発表がなされた。法的にめぐまれ乍らもま
だまだ多くの問題が残された母子家庭の幸をたかめるために,その直面する問題の実態をまく把握
し,自からの手で自分達の幸を積み重ねる未亡人会活動推進の決意を宣言,決議にし有意義な全国大
会を終了した。
0 経済的にひとりだちしてゆけるように,これを援助してゆく対策
0 所得保障のための対策
0 住宅対策
〇課税面の特別対策

身障者の福祉向上をめざしーオ7 回日身連全国大会大阪市で開催さる
一本県より23 名が参加一
日本身体障害者団体連合会第7 回全国大会は11 月5 日, 6 日の2 日間,大阪市中央体育舘に於いて
全国より身体障害者の代表,関係者など3000 名が参加し盛大に開催せられ,本県より井内更生部長は
じめ25名が参加した。
大会では,水川日身連新会長の挨拶,来賓祝辞などがあり,引継いて5 府県の代表者より,各府県
の身障者活動の現状の報告があり, このあと議事に入り,全国の身体障害者団体が一致協力し,日身
連を強力な団体に育成する等の新運動方針,宣言,決議などを採択し,盛会裡に終了した。



···18···
四国民間施設職員待遇改善期成同盟総会
=◇松山市に於て◇11 月21 日開催さる=
昭和38年度国家予算確保運動も中央では次第に活澄化されている。
去る36年1 月20 日発足した四国民間児童福祉施設職員待遇改善期成同盟も年を重ねる毎に内容も充
実し,今年度は松山市に於て第3 回総会が開催されることになった。
この総会で四国四県民間施設職員が総力を結集し,全社協予算対策委員会と足並を揃へて運動を強
力に推進することになっている。
なお四国大会で,次の事項を各県代表者より発表することになった。
日時昭和37年11 月21 日午後2 時30分より
場所愛媛県社会事業会舘
協議事項
(1) 職員給与の水準を公務員並1こせられたい。
(2しベースアップは全職員同率にせられたい。
(3) 定期昇給の途を拓かれたい。
(4) 超勤手当を大巾に増額し,夜間待機手当,深夜勤務手当,宿直手当を支給せられたい。
(5) 退職共済制度を充実強化せられたい。
(6) 職員の定数を増加せられたい。
(7) 給与体系審議委員会を設けられたい。
(8) 全国民間施設連合会結成促進について。



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善意
夢に見た自転車に大喜び
鳴門市愛児園にまこころの贈物が相つぐ
18 日夕,撫養町岡崎,クリーニング店主,富士三郎さんと徳島市の一青年が「不用にな
った子供用自転車がありましたので,どうか使って下さい」と鳴門市愛児園に差し出し
た。続いて19 日朝同市内の一婦人が「これで自転車を買って下さい。」と名を告げず1 万
円を置いて帰った。
これは同園児,上田辰彦君(10) がさる11 日から5 日がかりで飲まず食わず,三本松町
東洋紡績に勤務している姉さんに会って,自転車を買ってもらおうと34.5 キロの道を歩い
たことが新聞に報道されたためで,こどもたちは大喜び。早遠愛児園1 号, 2 号と記した
自転車を園児たちはのりまわしている。

善意
施設児童にスポーツ用品を贈る
軍人恩給15万円を投出した前田氏
「戦争による不幸を負った人々に少しでも暖かい気持を分け合いたい」と徳島ダイハツ
モータース株式会社々長前田秋正氏は軍人在職中の普通恩給5 ケ年分全額15万円を県下の
社会福祉事業のため寄付された。
県厚生課ではこの意思をくんで,県下10養護施設の子どもたちにバトミントンなどスポーツ用品を購入し,配分した。遊具にとぼしい各施設の子どもたちは,時ならぬフ゜レセントに大喜び。
前田氏は職業軍人として身を立てるべく陸軍大尉まで進級したが,戦後煕難辛苦の後,
徳島ダイハツモータースを設立し,実業界の今日の地位を築いた人で,氏の快挙は関係者
を感激させ,逆境にある子ども達に力強い教訓を与えた。



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世帯更生資金オ五回貸付ー一一一ー申込締切日せまる
一申込関係書の提出は早めにー
世帯更生資金の本年度第5 回貸付を次により行いますので,申込締切期日までに申込関係書類が必
着するよう提出願います。

  1. 申込締切日…………………38 年1 月20 日
    38 年1 月2 5 日…………………町村社協は締切期日までに書類を県社協組織育成委員(福
    祉事務所長)へ提出して下さい。
    38 年1 月2 0 日………………県社協組織育成委員並びに市社協会長は書類に意見書を添
    付のうえ県社協へ送付願います。

  2. 貸付決定………………… 38 年1 月下旬
    貸付の決定は1 月下旬に貸付運営委員会を開催し決定する予定であり,資金の送付は2 月上
    旬になる予定であります。

  3. 注意事項
    ィ,市町村社協では必ず調査委員会(書面審査でも可)を開催し委員会の意見により意見書を作
    成し添付して下さい。
    ロ,最近借入申込関係書に不備な点が多く見られますので,書類を整備,点検のうえ提出して下
    さい。
    なお,書類不整備の場合,県社協では受理致しませんのでご承知置下さい。



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災害援後資金
〇対象者…………災害を受けたことより,生活に困窮する低所得世帯で,必要な援助と指導で自立更生でき,他からの融資の困難なもの。
〇貸付限度額…………100,000 円以内
〇据置期間…………1 ケ年以内
〇償還期間………… 6 ケ年以内
〇貸付利子…………年3 分
〇申込手続…………災害を受けた月の翌月の1 日から6 ヶ月以内に借入申込関係書(従来
のものを使用)に,官公署又は民生委員が発行する罹災証明書を添付
し申込むこと。
〇その他…………他の資金にあっては,重復貸付は,種々制限があるが,この資金にあっては.どの種類の資金とも重複して貸付けることができる。


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