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【とくしま福祉広報】No.30

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No.30 昭和38年1 月10 日発行
とくしま福祉広報
徳島市万代町1 県庁内社会福祉法人徳島県社会福祉協議会

新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
今年は,本県にとりましては,非常に重要な年となりそうであります。 鳴門架構,新産業都市の問題等と関連して、県民生活の安 定を基礎に行歌の避営に万全を期したいと存じます。 県民の皆様のご協力、ご支援を切にお願いする次第です。 皆様のご健勝とご多幸をお祈りして新年のご挨拶といたし ます。
昭和38年1月
德烏県知事 原 菊太郎

謹んで新年の御祝詞を申し上げます
前向きの社会福祉を、地域住民の御理解と御能力により今年も大いに頑張りたいと思います。 何卒よろしくお願い申し上げます。
昭和38年1月
德島県社会福祉協議会長 山口 一雄
副会長吉積文平
万野ハツエ
社会福祉事業の寄付金を一つにまとめた窓ローそれは赤い羽根です



... 2...
*予算情報
社会福祉関係予算の大巾確保
請願書、陳情団を派遣して活躍
昭和38年度国家予算における社会福祉関係予算の大巾獲得をめざして,全社協予算対策委員会を中
心に全国社会福祉関係者は大いに活躍している。
厚生省はすでに9 月,前年度に比較して38%増の408 ,493,563 円を要求,全社協もこの予算確保に
全面的協力を続けて来た。
本県は特に山口会長が全社協予算対策委員長に就任,町事務局長も四国プロックを代表する予算対
策委員として,その活躍は全国各方面より感謝されている。
又県内各関係機関,団体より請願書,資金カンパ,陳清団の派遣等この運動に協力,支援を行った。

*請願書
社会福祉関係予算大巾確保と福祉活動普及員設置要求を請願して1 万5 千名の署名を衆参両院議
長あて送付した。

*資金カンパ
市社協200 円,町村社協100 円,民生委員と社会福祉関係職員1 人10 円, 県社協10,000 円の合計
18,000 円を中央運動経費として全社協へ送金。
又四国プロックとして各県社協は4 万円をブロックの経費として支出した。

*陳情団の派遺
第1 陣(11 月29 日)
片桐勇吉沖ノ洲学固
佐藤文昭たちばな学苑
富永修、婦人ホーム
第2 陣(12 月13 日~ 14 日)
薩摩茂双葉学園
塩田ヨシヱ加茂博愛園
町弥一県社協事務局長
酒井暊小松島市社協会長
西岡勝文佐那河内村長



... 3...
第3 陣(12 月23 日~25 日)
松野貞あけぼの寮
山田政治ライトホーム
岩根千代野常楽園
町弥一県社協事務局長

*中央予算対策
山口会長は全社協予算対策委員長として12月17 日より上京, 全国社協会長会,緊急集会等に出
席,町事務局長(四国ブロック代表)とともに年末ぎりぎりまで敢斗活躍した。
ところが12月22 日大蔵省原案は明年度予算は2兆8558 億円と発表,社会福祉関係予算も大巾に削ら
れ, 3,622億5,800万円となり,この複活要求に拍車をかけ,日夜不眠の努力を続けた。
明るい町づくり,美しい村づくりのため,この予算が十分確保できるよう陳情電報,カンパ資金の
送金等を行い,本県も予算決定まで全力をあげて支援を続けた。
〔註〕具体的に確保した予算は次号2 月発行の広報で御報告します。

もくじ
年頭祝
年頭挨
*予算情報・・・2
* 動き・・・4
沢山集つた歳末たすけ合い義援金。知事から歳末見舞金贈らる。民生児童委員改選
の結果。老人大学引っぱりだこ。
*明るいまちの話題・・・8
*施設の話題・・・10
*市町村社協だより・・・11
*告示板 県社協のお知らせ, お願い連絡事項・・・・・・・・12
*福祉図書案内・・・15
*映画案内・・・17
*善意銀行だより・・・裏表紙



... 4...
*動き
沢山集つた歳末たすけ合い義援金
第1 回配分412 千円各施設へ
みんなで明るいお正月を、12 月1 日から始つた歳末たすけ合い運動の義援金品はぞくぞくと徳島
新聞社, NHK 徳島放送局,県共募, 日赤支部,県社協に贈られ,毎年この運動の成果がもり上つて
いる。

*12 月25 日現在寄託額
徳島新聞社
NHK 徳島放送局
県社会福祉協議会
日赤徳島支部
県共同募金会
176,847 円
138,369 円
3,200 円
35,353 円
99,509 円

453,278 円

*第1 回配分の内容
12 月26 日関係者が集つて配分を次のように決定した。
県下の社会福祉関係施設,特殊学級,療養所等60 ケ所2,740名を対象に1 人当り150 円を年内に贈
った。
なお,この義援金は次々と送金されており,新年1 月に第2 回配分を協議することになつている。

知事さんから各施設等に
歳末慰問金が贈られる
12 月24 日午前10時から県庁で県下の各福祉施設等50施設の収容者2,523 人に対し, 1 人当り100 円
及び帰還患者122人に対し1 人平均150 円,と長期療養入院患者1,500 人に対し1 人当り100 円,合計
4,145人に対し, 418,400 円の歳末慰問金が知事さんから贈られた。



... 5...
新しい委員の誕生1590 名
民生児童委員改選の結果
5 年に1 回選任されている民生児童委員は本年12月1 日付をもつて,改選された。
改選に臨んでは婦人委員の増員,若い人の増員.適格者の選任など要望されていましたが,市町村
民生委員推せん会を通じ推せんされ, 県民生委員審査会は諮問を経て, 厚生大臣及び知事委康状が
1,590名に伝達された。
今回は徳島市20名,鳴門市1 名計21 名が増員され,本県民生委員定数は1,569名から1,590名とな
り,今後の活躍が期待されている。
改選の結果をみてみると①婦人委員は332名より69名増の401 名が選出され,婦人委員の占める率
は25,3%で4 %増となつているが,他社県と比べてまだ婦人委員の割合は少なく30%を越えてほしい
と思われる。
®年令的にみると前回より,幾分老化原象がみえ,平均年令は前回の52 オに対し53.5 オと上廻つて
いる。その主な原因は新任委員が少なかったためであり, 12月1 日現在の時点からみれば少しく若返
つているとも考えられる。年年令別にみると20 オ台が7 名, 30 オ台が116 名, 40 オ台394 名, 50 オ台
が588 名, 60オ台が417 名, 70 オ台が68名となつている。
③前回新任の委員は518名で全体の%を占めていたが.今回は373名とうi程度で,前回より改選委
員は少なかった。
④職業別に見ると農業がトッフ゜で55.1%, 次いで自営業17.5%, 無職が14.2%と続いている。それ
以外ではやはり宗教家が72名で一番多い。
福祉事務男女別詈人委員の平均年令
定数
める率新任再任
所単位男女旧1 新旧1 新
徳 島 227 167 oo 23.1 26.4 55 56.9 45|’ I ,~I
嗚門77 52 25 27.6 32.4 53 55.1
小秘島57 51 6 15.8 10.5 53 56.0
阿南126 90 36 20.6 29.3 52 51.4
勝名191 143 48 26.7 25.1 51 51.9 155
那賀112 88 24 10.7 21.4 49 51.1 78
海部116 89 27 18.1 23.2 52 52.4 91
板野191 143 48 20.7 25.1 54 54.9 135
阿波麻植168 112 56 28.6 33.3 55 54.7 141
美馬144 110 34 18.2 23.6 51 52.4 46 98
好181 144 37 17.1 20.4 51 50.9 41 140
計1,590 1,189 4G,, | 21.1 25.3 52 53.5 3731 1,217



... 6...
=学士さん、修士さん続々誕生=
老人大学各地で引っぱりだこ
昨今老人問題はにわかに脚光を浴び社会の重大関心事となつているが,そうしたプームの為か老人
大学を開講する町村が激増し企画にあたつている県社協では,嬉しい悲嗚をあげている。
この老人大学も,昭和35年嗚門市でスタートを切つて以来早いものでもう5 オになるが回を重ね,
年をおう毎に大好評を博し開講回数も昭和33年2 回, 34年4 回, 35年8 回, 36年15 回という倍増の盛
況ぶりで37年12月末日現在通算50 回の多きに及んでいる。
今年度に入ってからは,更に拍車をかけた盛況で, 10, 11 月の如きは連日の開講で講師の先生もこ
れでは公務がお留守になると悲鳴を上げる有様(別表掲載)。
尚これまでの間に卒業証‘若返り証、が9,000 人に,又今年8 月に新設された大労院の卒業証‘修
士証ヽが1,000人のおとしより達に授与されている。
37 年10 月以降の開講状i兄
開講
卒業
人員
期間
開講

回数 若返証 修士証

石井町
川島町
2回目
1
73人
60人
37.10. 1
37.10. 8
99
0
10. 1
10. 4
藍住町
1
261
0
10. 1
10. 9
土成町
1
146
0
10.12
10.23
鳴門市
2
281
0
10.25
11. 1
牟岐町
2
43
128
11. 7
11.15
小松島市
5
170
45
11.10
11.25
那賀川町平島
2
0
139
11.11
11.16
那賀川町今津
2
26
105
11.15
11.20
上那賀町宮浜
1
54
0
11.26
12. 3
上那賀町平谷
1
46
0
11.27
12. 4
板野町
3
57
4
11.27
12. 5
神山町
2
126
61
12. 5
12.12
相生町
1
171
0
12.13
12.21
合計
14回
1,553名
542名



... 7...
給与改善を要望
県下児童施設の保母さんら決起大会
「国の予算を大巾に獲得して,給与の改善を受けよう」と,県民間児童施設職員給与改善決起大会
が,去る12月18 日,徳島市福祉会舘に施設職員約100名が参加し,盛大に実施した。
この日県給与改善委員会の経過報告があり中央情勢報告に引続き,来賓として,宮井県議会厚生労
働委員長,ーノ木県母子課長,吉野市民生課長等の激励の辞があった。
このあと,①職員の給与を少くとも30%引上げられたい。
⑨ ペースアッフ゜は全職員を同率にせられたい。
③ 定期昇給の道を開かれたい。
④ 超勤手当を大巾に増額し,夜間待機手当,深夜手当,宿直手当を支給せられたい。
⑤ 退職共済制度を充実強化せられだい。
⑥ 職員の定数を増加せられたい。
⑦ 施設職員の給与体系審議委員会を設けられたい。
以上七項目を要求決議し気勢をあげた。なお,更に12 月23 日の全国から代表者を集めて東京で開い
た「予算獲得全国集会」には代表5 人を送り,政府,関係団体へ陳清した,
◎三才児保育計画研究会
去る12 月13 日,婦人福祉会舘に於て,県下各保育所の三才児担当保母約120名が参加して終日熱心
に研究された。
この研究会は,県保母の会の推進委員が中心となり再度研究論議されたものを「望ましい経験内容
の解説」としてまとめ,六領域に分れて実技をおりまぜての発表は,明日からの実際の保育の場に役
立つものであった。
◎安全保育をオーに
ヽ保育所で起る事故をなくそうヽと県保連では安全保育についての専門研究委員会を開催し,研究
している。近く結論を出し,各保育所で実践する様準備を進めている。



... 8...
=力作の3 3 0 点=
老人趣味の作品展開催さる
美術の秋の最後を飾る昭和37年度老人趣味の作品展が11 月24, 25, 26 の5 日間,県立博物舘5 階ホ—ルで開催された。これはものを作り出す喜びと,趣味の作品を通じて明るい家庭づくり,町づくり
をしてもらおうと,県社協と県老人クラブ連合会が共催で,昨年に次ぐ2 度目の開催をみたものであ
るが県下の各老人クラブから,日頃の腕前をこの時とばかりに出品が殺到し, 計330点が会場狭しと
ばかり展示された。作品の内容も絵画,書軸,骨とう品,盆栽,手芸品,即売品等多数多様で,詰め
かけた一般観覧者1,000人を楽しませていた。中でも86オおばあちゃんがせつせつむいだ手織の反
物,阿南市の養老院福寿荘のおぢいちゃんの貝細工,大東亜戦争に関する各種のスクラッフ゜などが注
目を集めていたが,さすがに年の功,どの作品も立派なものばかりであった。

*明るいまちの話題
うれしい勉強ーぱい
小松島、しあわせ老人教室
老人のしあわせを高めるために,全国的にも有名になった老人大学は,瞑下各地で好評をはくして
おり,小松島市では毎年開催,今年で第5 回大学を開講したが,各地域でもまだまだ勉強したいとい
う老人が多く, ‘しあわせ老人教室ヽを地区社協ごとに開いている。
11 月28 日から小松島市新開地区でこの教室が開かれたが, この内容は,老人の教養,保健福祉,老
人体操,工作等もり沢山のものだが特に変っていることは,音楽で子供の童説,栄養豊かな料理,家
庭でも作られる歯みがきの実習,社会見学等,老人の楽しい勉強をして12 月22 日1 週間の日程を終っ
ている。
又22 日卒業式には,婦人会,青年団,壮年層と三者代表と座談会を開き,明るい村づくりについて
活澄な討議を行った。
このすばらしい討議の内容を紹介すると,

  1. 衣類について
    老人が着る衣類は,何でもよい,若い者によい着物をつくってやりたい。



... 9...
ところが最近新生活と云い乍ら,結婚の衣裳が次第に華美になりつ>ある。
もう昔のように一生着るだけの着物は不必要で,時代の流行とともに新しい物を買えばよい。
嫁入道具は少くして,貯金通帳を持って行くようにしょう。
又成人式の女子の服装も平常着にしょう。家の計画経済の中で,家庭全員の衣類を考えよう。
2. 老人の小遣いについて
老人は若い者のように無駄使いはしないが,毎月定った小遣は欲しい。
使ったお金の内容は,できれば小遣帳につけて,家族全員に家計簿をつける習慣の模範となる
よう。又理解されるよう努力しょう。
3. 食事について
老人の食事については,それぞれの体質もあり沢山の希望がある。
すべて若い者が作ってくれるものだが,よく家族全員で話し合って,十分栄養のある美味しい
食事をしたいものだ。
又家族がばらばらに食事をとることはよくない。家族全員が楽しく話し合い乍ら食事をとるこ
とが一番楽しみだ。
4. 家について
健康にして文化的な生活をするための,家の構造を考えたい。
又最近農家の嫁さがし運動で問頗が多いが,農村の経済,労務管理をまず老人も勉強して,女
性に大きな負担をかけないように努力したい。
兼業農家も次第に多くなりつ>あり,農家へ嫁の来てがなくて困ることのないよう,みんなで
大いに勉強しょう。
5. 村のしあわせについて老人は家のためにも,村のためにも大いに努力した先達である。
然しその功績を若い者に押しつけてはならないのでまず家庭でよく話し合い, この話し合いを
村全体に広めたい。
話し合いの会を多くもつこと,これが社会のしあわせを進めることだ。



···10···
*施設の話題
子どもの健康と保健衛生に努力
新記録を樹立した淡島学園
知能の発育のおくれている精神薄弱児を預る淡島学園で,児童の無疾病100 日に余る記録を樹立し
た(但し昭和31 年11 月に入園した児童2 名が半永久的といわれるテンカン発作の持病をもっている
が,この児童を除いたものである)この種の精神薄弱児施設では,精薄児の特徴からして内部疾患に
伴ふものか頭痛,腹痛を訴えるもののほか, 目耳鼻等の疾患が多く全国的に虚弱児がその大部分を占
めておる実情にある。
従って本園の過去における医療費の支出状況は本年4 月分で通院による治療費3425 円入院8354 円5
月分で3077 円6, 7, 8 月の3 カ月は11,222 円その合計額26,078 円となり,月平均支出額は5,215 円
を示し他の精薄施設においても,御多聞にもれずこれに要する費用は相当なる額を占めている現状で
ある。
そこで本園では園長以下職員が一丸となり児童の健康保持について考へ始めた。
まず早起の励行,戸外運動特に日光浴を実施するとともに,健康管理と環境の整備の徹底に努めた
結果遂にこの特筆すべき記録を完成し今なおこの記録の持続ーと期間の延長に努力しつつある。この種
の不幸な児童のためせめてもその健康を守るということも尊い児童福祉施策の一方法であろう。
この大記録の達成を心から祈念するものである。
厚生労働部
母子課



··· 11···
I*市町 村社協だより I
合海部郡町社協連絡協議会発足
海部郡内の町社協は,すでに完全改組され,老人大学,心配ごと相談所の設置等具体的な組織活動
をす>めているが12 月7 日各町社協代表.厚生主任が小松島市社協会議室で郡内町社協連絡協議会を
結成した。
梶本海部福祉事務所長は各町社協を巡回してこの結成の趣旨徹底に努力され,この連絡協議会発足
を契期に郡内町社協が足並そろえて今後の活躍が期待される。
役員
連絡協議会長
II 副会長
II 理事
II 監事
森下長一
中野直保
(海部町社協会長)
(由岐町社協会長)
各町厚生課長
福岡錠
II II 橋本豊太郎
各町長は顧問とし,御協力をお願いする。

食福祉市小松島をめざして
小松島市社協大会開く
小松島市社協は地区社協を母体として,全国的にも有名な地区組織活動を推進しているが, 12月
9 日800 名の住民が集って第4 回福祉大会を開き,住民のしあわせをす>るための話し合いを行った。
午前中は5 研究部会に分れ"農漁村の福祉対策,“低所得者,身心障害者の福祉 、青少年児童の福
祉‘ ‘働く婦人の福祉、交老人福祉、について部会討議を行い,午後は総会で表彰,部会報告,第5
回老人大学の卒業等盛大な式典を終了した。



···12···
*告示板 県社協のお知らせ,お願い,連絡事項
◆改選後の民生委員活動スタートのために◆
いま各市町村で民生委員の委購状伝達式や,新任民生委員の研修会が開かれていますが,新らしく
民生委員活動をスタートするために,次の点をご留意下さい。

  1. 研修内容の一つに次の項目を加えて下さい。
    ①民生児童委員としての基調精神と,本質的性格や機能
    ② 社会経済情勢の変革と国民生活の実態
    ③ 社会保障制度および社会福祉事業の動向
    ④ 児童委員の活動要領
    ⑤ しあわせを高める運動のすヽめ方
    ⑥ 社協活動と近代的な民生児童委員活動の内容
    ⑦ 公的業務に対する協力態度と方法と,いわゆる民間的自主的活動のす>め方

  2. 指導研修用の資料または参考資料として,次に示すものを配布活用されたい。次の中で県社協で
    有料斡旋出来るものは別掲の通りです。
    ① 民生委員法,精神薄弱者福祉法,売春防止法,社会福祉事業法などの関係法規の解説
    ② 民生委員,児童委員必携(第1 集ー第8 集)
    ③ 民生委員協議会の運営と総務の役割
    ④ 児童委員の活動要領
    ⑤ 世帯更生事例集(第1, 第2 集)児童委員活動事例集
    ⑥ しあわせを高める運動の手引
    ⑦ 新しい民生委員活動
    ⑧ 心配ごと相談所の手引き
    ⑨ こどものための地域活動
    ⑩老人クラプ
    ⑪ 社会福祉事業の知識
    ⑫ 地域組織活動に関する資料

  3. 世帯票,児童票,選定世帯指導記録票,民生児童委員活動メモの配布と,記録活用並びに報告の
    完全実施をす>めること。

  4. 委員の交送のある場合は指導記録や世帯更生資金未償還世帯の完全引継ぎを行い,対象者に対す
    る指導援護活動,地域福祉の諸活動等に支障のないよう指導されたいこと。



···13···
5. 民生委員協議会並びに児童委員協議会を少くとも毎月1 回開催するとともに,これに全委員が必
らず出席することを励行し‘,、このことが委員活動の第1 歩であり何よりの研修であることの理解
を促すこと。また地域の社協をはじめ関係の諸会合には努めて出席するよう勧奨すること。
6. 近代的な民生委員活動は,民協総務を軸とした全委員のチーム,ワークを基盤に遂行されるもの
であり,総務,副総務に適任者を選ぶか否かは,今後の活動を大きく左右する要因となるので,
その人選に当っては,とくに留意すること。

世帯更生資金の貸付、償還業務について
改めて資金の特質を再確認しょう

この世帯更生資金貸付制度が創設され早や8 年を経過し,その間しあわせを高める運動(世帯更生
運動)の一資源として大いに活用されその効果を挙げているが,最近この資金の特質を忘れ,民生委
員市町村社協がただ単なる資金貸付の窓口になったり,世帯の更生なども検討されず資金の貸付取扱
が行われているケースがある。
また償還の状況も近年次第に低下しつつあり,全国平均を大きく下廻っておるような状態で,関係
者はこの際この資付の趣旨を再検討し,資金貸付本来の目標に一段の努力をお願いしたい。
特に37年12 月1 日をもって民生委員の一斉改選も行われ,新民生委員により,しあわせを高める運
動が推進されることになったので,改めて資金の特質を再確認され,貸付業務,償還指導に努力し,
その成果を挙げてほしいものです。

  1. 資金の特質
    この資金の特質は, しあわせを高める運動の一環として、資金の貸付とその世帯の更生指導が一
    体化しなければ効果を発揮するものである。
    この資金を取扱うに当っては, しあわせを高める運動推進上の一社会資源として活用するという
    ことを常時念頭において取扱っていただきたい。

  2. 貸付業務について
    • 最近特に申込関係書類に不備な点が多くみうけられますので,次の点をご留意願いたい。
    ① 市町村社協の申込受付年月日,取扱者名,社協名は必ず記入する。
    ② 事業計画,事業の内容,資金の使途は具体的かつ詳細に記入する。
    ③ 身体障害者更生資金を申込する場合は,必ず身体障害者手帳番号を記入する。
    ④ 各種添付書類は,必ず添付するようご指導をお願いしたい。
    イ,住宅資金…………工事見積書,見取図



···14···
ロ,修学資金…………在学証明書
ハ,療養資金…………医師の診断書(医療費所要概算額見積書)
二,災害援護資…………被災証明書(民生委員又は官公署の発行によるもの)
⑤ 修学資金,支度費,技能習得費を借入申込する場合は,その資金を使用する者が連帯債務者
として連帯者借受人となる。
⑥ 資金借入の申込書の日付が記入されてない場合がよくありますので必ず記入する。
⑦ 民生委員指導計画書の住居の状況,世帯の状況,保護歴,借入金の有無,保証人の状況,今
後の指導欄は具体的かつ詳細に記入する。
⑧ 市町村社協に於いては,必ず調査委員会を開催し,委員会の意見にもとずき,調査意見書を
作成する。
(a, b, c, d の記号,順位をつけること。)
3. 償還業務について
償還指導は,単なる借金の取立でなく,経済生活の正しい営みを指導することであり,借受世帯
の家計に計画性を持たせることになり,世帯の更生指導の一環である。
① 償還開始前月には,次月から償還が開始されることを予告し,その後の償還方法なとについ
ても打合せすることが必要である。
② 第1 回の償還がその後の償還を円滑,可能ならしめるものであるので必ず訪問指導する。
③ 半年賦,年賦償還の場合は,月掛貯金などを励行させ,周到な準備工夫が必要である。
④ 償遠が延滞した場合には
イ,償還の可能時期
ロ,どのようにしたら償還が可能か
ハ,保証人の協力を求める必要があるか
など,前後策をよく検討し,延滞の理由について,あらかじめ,市町村社協へ届出する。
⑤ 定期的(少くなくとも月に1 回)に訪問指導し,当該世帯の状況を常時把握しておく。
⑥ 民生委員協議会, しあわせを高める推進委員会でのケース研究,償還方法の研究などを行
い,常に効果的な方法で更生,償還指導を進める。
4. 民生委員一斉改選による指導世帯の引継について
12月の一斉改選により, 1590 名の新民生委員が選出され新委員によりしあわせを高める運動を推
進してゆくわけですが,新旧民生委員の指導世帯の引継が今後の更生指導を大きく左右するもの
で,この引継は適確にする必要がある。民生委員の交替により,ー事後指導,償還指導が十分でな
かったために,その後の償還指導,更生指導が遅滞することがあるので,交替の際には,新旧民
生委員,、市町村社協事務局を交じえ,次の点を充分引継,伝達をお願いしたい。
① 借受世帯として,選定した理由



···15···
② 貸付の動機及び事業計画の大要
⑥ 更生指導の方針及びその世帯の問題点
④ 貸付条件及び償還の状況
⑥ その他,更生指導に必要な事項
5. 今後の貸付時期
第5 回申込締切日38年1 月20 日
第6 回申込締切日38年2 月20m

〇各町村社協は申込締切日5 日前までに申込受付書類を県社協組織育成委員(福祉事務所)に提出
されたい。
〇各市社協会長及び県社協組織育成委員は申込締切日までに,県社協へ申込関係書類を提出された
い。

::*福祉図書案内;:
民生児童委員や社協マンにとって必読の良書です。県社協で委託販売中です。こ‘‘利用下さい。
社会福祉事業の知識
社会福祉事業の公私両面にわたって,わかりやすく,ー読して斯業の全部がのみこめる力作。
(全社協副会長木村忠二郎著)
新書版225頁定価190 円送料40円
民生委員法の解説
民生委員活動の"憲法、、である民生委員法を逐条毎にわかりやすく解説したもの。
B6 判60頁予価60 円送料20 円
心配こ・と相談所運営の手引
相談所の設置運営について事例を引用して詳述したもの。(全社協編)
B6 判82頁定価65 円送料30 円
新しい民生委員活動
民協とは?しあわせを高める運動とは?世帯更生資金とは?民生委員活動に欠かすことのできな
い事柄をまとめたハンドブック。(全社協編)
B6 判62頁定価50 円送料20 円
民生委員協議会の運営と総務の役割
総務を中心とした民生委員協議会のより能率的な運営を期し,民生委員活動の積極的展開に資す



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るための基本的,自主的な連営目標を詳述。(全社協編)
B6 判44頁定価40 円送料20 円
世帯更生
民生委員の熱意と努力が地域の資源にむすびついてどのように世帯更生の効果をあげたか,全社
協と厚生省が全国から募集した6 緩とケース取扱についての座談会を収録。(厚生省社会局庶務
課監修)
新書版123 頁定価60 円送料30 円
しあわせを高めるために運動の手引査_
全国民生委員が一般低所得世栴及び不完全就業状熊にある被保談世帯を対象とし,社協の組織的
活動に相まってその自己更生を積極的に推進する連動の手引書。(全社協編)
新書版144頁定価70 円送料20 円
民生委員,児童委員必携第7 集
しあわせを高める連動を推進するための世帯更生資金貸付制度、心配ごと相談事業などについ
て,そのあるべき姿活用の仕方,改正された点などについてまとめたもの。(全社協編)
新書版102頁定価50 円送料20 円
社会事業用語辞典社会事業に関係のある用語をあますところなく簡明に収録している。
(全社協編)
新書版266頁定価320 円送料40 円
コミュニティ・オーガニゼーション概説
社協マンにとって是非ー読の要ある社域組織活動の本質とその概要。(谷川貞夫著)
B6 判263頁定価250 円送料40 円
こどものための地域活動
地域における子どもの健全育成をはかるため,指番者としてどうすればよいか,やさしく書かれ
ており児童委員の必携の書。(全社協編)
B6 判90頁定価90 円送料20 円
老人クラプ
老人クラプのつくり方運営の仕方をあつめ活動事例を多くとり入れて,老人クラプ育成には是非
すすめたい。(全社協編)
新書版116頁定価150 円送料20 円
老人の心
老人心理を新しい角度からとらえ,家庭,社会における老人のあり方を指針している。
(安倉正夫著)



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新書版101 頁定価130 円送料20 円
老人クラプの指導と楽しい遊び方
老人福祉について全米屈指の専門家であるボウエン女史が口述した老人クラブ関係者のあり方と
老人向ゲーム遊び50種を収めている。(G • E ・ボウエン著)
B6 判81 頁定価65 円送料20 円

★育成協映画案内
つぎの16 ミリ映画フィルムは県社協に在庫しています。無料で貸出ししていますから,どしどしご
利用下さい。
赤ちゃんの幸福
乳児期の養育の大切なこと,農村における誤まった育児法に対して;警鐘を発している。
上映時間2 0 分
心と病気
心の病気ストレスのおそろしさとこれを解消する方法を画いている。現代病,ノイローゼの退
去法。
上映時間2 0 分
ハエと斗う
ハエの生熊と駆除の模様を現地で収録したもので,地域ぐるみの活動で必ずハエは撲滅できるこ
とを明らかにしている。
上映時間2 0 分
若いスクラム
青年たちが,地域の子どもを守る活動に目を向け,民生委員や役場,保健所の協力をうながし,
遊び場をつくったり,子ども会をすすめたり若いボランティアを育成するためのプリント。
上映時間4 0 分
おじいちゃんも仲間
頑固なおじいちゃんが,次第に新しい時代を自覚していき,老人クラプに理解を持ちはじめるま
での過程をとらえた佳作。
上映時間4 0 分
僕たちはギャングぢゃない。
どの町にも子どものギャングの群がある。しかし,子どもの仲間づくりをすすめ,上手に導け
ば,彼等のエネルギーを良い方に向けることができる。子ども会育成のための父兄への啓蒙映画。
上映時間5 0 分



☆善意銀行だより
次の預託をいつでも払い出します。こ‘‘利用下さい。申込は徳島県善意銀行本店電話® 2897番へ。
*技術口座より
和菓子造り。童話腹話術。
交通事故による頭部外傷の治療。
剥製技術指導。人形浄瑠璃。生花技術。謄写技術。西洋バレーの指導,慰問。日本舞踊の指導,
慰問。珠算生花の指導。植物の栽培。手品の指導,慰問。姓名学。株式の秘けつ。理髪奉仕。運
転技術。紳士服の仕立。野球技術,審判指導。
合労力口座より
洗濯つくろいもの。施設児童の遊び相手。施設慰問。児童施設演劇慰問。山のガイド。子どもに
よる地域の労力奉仕
合金品口座より
レコード。夏物背広上下。
合特別口座より
地域子ども会の育成指導。
児童施設文通,慰問。点訳指導。

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