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アイスやジュースの冷たい物で何故お腹の調子が悪くなるのか?

記事の見出し画像はみんなのフォトギャラリーから、中目黒土産店さんの画像を使用させていただきました。


冷たい物を飲食しすぎると時々強烈な腹痛に見舞われる事があります。

「冷たい物で腸が冷えたから」と考えている人もいると思いますが、それも要因の一つですが、まだ他にも原因は考えられます。


胃の中に物が入ると、そこそこの時間胃に留まり、消化が終わるまでは胃から次の場所(十二指腸)へは送られません。

胃の出口である幽門が消化が終わるまでしっかり閉まった状態になりますが、その間に胃に入った冷たい物は内臓の熱によって少しずつ温められていくため、本来なら消化が終わった時はすでにぬるい液体状になっているため腸を刺激する事はありません。


しかし冷たい物が胃の中に増えすぎると胃がだいぶ冷えてしまい、本来は消化が終わるまできちんと閉まっているはずの幽門が緩んだ状態になり、未消化の物が一部十二指腸に流れていく事になってしまいます。

胃の中で消化という作業が行われるのは、腸で吸収しやすくするというのもありますが、「腸にとって刺激のある物を胃酸で溶かして刺激を抑える」というのもあります。

冷たい物によって幽門が緩み、未消化の物が十二指腸、小腸、大腸へ移動してしまうと小腸大腸ではその未消化の物が腸壁を刺激してしまい、強烈な腹痛を誘発し、腸からその刺激物をきちんと出しきるまで腹痛が治まらないという風になってしまうのです。


夏は特にアイスだったり冷たいジュースを良く飲食してしまいがちですが、「同時に温かい物も飲んで胃が冷えすぎないようにする」というのをすると強烈な腹痛に見舞われるのを回避できるようになるでしょう。

また空腹状態よりある程度胃に何か入っている状態でアイスとかを食べた方が胃の中で混ざって冷えが緩和されやすくなります。


高齢になったり胃の機能が低下している人も、胃の幽門部分が緩みやすくなり、同じ原理で腹痛が時々起こるようになってしまいます。
胃にやさしい食事を続けていると胃の機能も回復して幽門がきちんと働きやすくなるでしょう。

ストレスも胃の機能を低下させる要因の一つなので、ストレスを減らすのも大切です。