円安のせいで値段が上がると当たり前のように物が売れなくなっていく

円安のせいでメーカーやお店側は値上げせざるを得ない状況になっていますが、やはり値段が上がると当たり前のように物が売れなくなっていきます。

私はスナック菓子はあまり買わないのですが、最近はスーパーやコンビニのポテトチップスの売り場では人が全くいないというのがもう普通になったように思います。
ここ半年くらいはポテトチップスの売り場で人を一度も見かけた事がありません。
「ただポテトチップスの袋を飾っているだけ」みたいな感じになっています。

昔なら普通に人を何人も見かけたのに。
もちろん私がいない時に買ってる人もいるでしょうが、やはり以前より売れ行きがかなり落ちているのでしょう。

今のポテトチップスは値段と内容量が全然釣り合っていなく、「この値段でこれっぽっちしか入って無いの?」と思ってもう買わなくなった人が多いのではないでしょうか。


また最近気になるのが漫画の値段で、ヤングジャンプやアフタヌーンみたいな青年向け雑誌で連載の漫画の場合、出版社や漫画によっては一冊の値段が950円くらいのもちらほら出てきました。

昔は青年雑誌のコミックは一冊が税込み630円くらいだったのが、今は一冊760円くらいになったと思ったら、ここ一、二年の円安のせいで税込みで800円台や900円台に最新巻では値上げする漫画も出てきています。

漫画は連載作品で何巻も買っていくため、一冊の値段がここまで高くなると新連載も既存連載も「この漫画のコミックを買うのは諦めよう」みたいに思う人が今後増えていくのではと思います。
昔より今はコミックが売れなくなっているのにますます売れなくなってしまう。
漫画家達が必死になって良い作品を作ろうと日々頑張っているのに。

紙の本の値上げの埋め合わせのように電子書籍版は紙の本より少し安く設定したり、時々セールをして出版社は売れ行き低下を何とかカバーしようとはしてるようですが。

また宅配やB toBの送料は今の為替よりもう少し円高の時に設定されたのが多く、行き過ぎた円安によりエネルギー価格や人件費を上げざるを得ないと色々な配送会社の送料もまた上がるという事になりそうです。

私は実家の物販業も副業的に少し手伝っていますが、通販商品の発送に使っているゆうパック送料が少し前に値上げされましたが、このままだとまた一割くらい値上げしてくるのではと思います。
今の送料でももうかなり高いのに。

運送料金が値上げされると原材料の輸送や完成商品の卸への輸送代金も当然上がるので、色々なメーカーの商品の価格がますます値上げされる事になります。
さらに通販商品も送料が商品価格に含まれる事が多いため、送料値上げは通販の商品価格をそこからもっと引き上げる事になってしまいます。

日銀も政府もそれぞれ政策を行なっている人間達は高額の給料を貰っていて生活に余裕があるので円安の影響をまともに意識できてないのでしょう。
庶民や店やメーカーはこの経済に大きな悪影響を与えている円安でかなり苦しんでいて、さっさと是正して欲しいと思っているのに。

給料がきちんと上がりつつ物の値段が上がっていくならともかく、実際は国内向けに物を売ったりサービスを提供している店や会社は円安のせいで利益や売れ行きが大きく低下して従業員の賃金を上げる余地どころか、むしろ給料を減らしたり人員削減しないとやっていけなくなりつつあります。
倒産する企業や廃業する店も増えていくでしょう。