安く本体を売る事ができなくなって崩壊していくPS5とswitch2のビジネスモデル(PS5値上げの話とか)


<発売から三年も経つのに値下げ無しのPS5>

本日10月11日にPS5の新型が発表され、その価格も公開された。
「発売からもう三年近くなるので、さすがにドルベースでは50ドルか100ドルくらいは値下げするだろう」と大半の人が思っていただけに、ドルベースでは値段据え置きのまま、さらに日本の場合はクソ増税メガネ岸田や日銀の頭の悪い円安政策のせいで逆に以前より6000円以上も値上げするという。
自分はすでにPS5持ってるので値上げは影響ないけど、コントローラーまで値上げはかなり痛い。

PS5の「本体値下げどころか世界では価格据え置き、さらに日本では逆に値上げ」というのはPS5の世界での最終累計販売台数を大きく減らすだろう。
またこれは来年出るのがもうほぼ確定している次世代switch(switch2)のリリース時の価格と最終累計販売台数にもかなり悪い影響が出てくる。
PS5はこのままだと最終累計は世界で8000万台いくか怪しくなってきたし、switch2もリリース時の価格がこのままだと349ドルくらいに高くなってライトユーザーが大きく減って世界での最終累計台数がswitchの時より数千万台規模で減る事にもなりかねない。

<アメリカの賃金ベースで本体価格を設定してしまっている>

昔に比べてAPUなどの微細化スピードが大きく低下し、それで発売からしばらく経っても本体がコストダウンしにくくなっているというのも原因の一つなんだろう。

また、ゲーム機は世界各国で販売しているが、「アメリカの賃金を元に価格設定をする」というのを今回やってしまったのだろう。
アメリカはこの数年色々な物の値段がすごい高騰し、それにあわせる形で無理やり給料もどんどん上がっていってるので基本賃金がPS4が出た時代より2培以上になっている。地域によっては昔より物価が三倍、給料も三倍みたいな。
その状況なら「三年経っても499ドルの価格据え置きであっても、むしろPS4時代より本体の価格をかなり安く感じる」という人がアメリカではほとんどなんだろう。
あっちでは体感的にはもう昔の299ドルくらいに安く感じている人が多いのでは。
イギリスもアメリカほどではないが賃金上昇が起きている。

しかし世界の大半の国はアメリカほど大幅な賃金上昇が起きてなく、その状況で「発売から何年も経過したゲーム機が値下げをせず高いまま」というのはどう考えても普及にかなり悪い影響が出る。
PS5は現時点で世界で4000万台以上売っているが、この後もそこそこのペースで売れ続けるには今の時点で499ドルから449ドルに値下げ、また数年後に399ドルに値下げ、さらにもっとと段階的に値下げしていかないといけないのに。

<前世代機PS4が好調に売れたのは値下げあってこそ>

前世代機のPS4は世界で一億台以上売れて大成功したが、PS4はスタート価格が399ドルと安めで始まり、さらに二年ほどで50ドルほど値下げしてそこからも定期的に本体価格を下げていって最終的には199ドル(さらにソフトバンドルあるセールも)という風にして買いやすい価格にしたから世界で一億台以上売れたわけで。
PS5でスタート価格を499ドルにし、さらに「三年経ってもまだ価格据え置き」ではアメリカでは賃金上昇でこの後も好調に売れ続けても、アメリカほど賃金上昇が起きていない世界各国では今後は相当厳しい事になるだろう。
この後ようやく来年とかその後に何回か値下げしていっても、PS5の最終価格は299ドルか349ドルのままで結局PS3の世界累計台数8000万台を越すか越さないかで終わるのでは?

<PS5の高値はswitch2の価格にもめちゃくちゃ影響が出てくる>

switchは300ドルくらいで販売をスタートし、値引きしないままずっと売って途中で199ドルのliteを出したり、349ドルの有機ELモデルも出して販売を続け、世界では1億2000万台以上売れている。

しかし来年登場するswitchの次世代機(switch2としておく)は、本体の製造コストがだいぶ上がってしまうだろうしPS5やXBOXがろくに値下げしないからもう349ドルか399ドルになってしまうだろう。
PS5は1ドル135円くらいで計算している(499ドルが日本では税込み67000円くらい)ので、同じ1ドル135円で計算するとswitch2は日本では税込み47000円(349ドル)か54000円(399ドル)くらいとなる。
さすがに日本で54000円で売るのはあり得ないので399ドルの線は無く、なんとか349ドルにおさえて日本では頑張って45000円切るくらいの価格にするんではないだろうか。

<スタート価格が高くなるとswitch2も苦戦する>

消費税が今より安かったとはいえswitchでは税込み33000円くらいでスタートして好調に売れたが、switch2でスタート価格が税込み45000円くらいになると、それでも今後出る任天堂ソフトが色々遊べるという事で買う人もそれなりにいるものの、ライトユーザーの大半は「値引きされるまで数年はswitchのままでいいや」となりかねない。
任天堂ハードは本体価格を安めにして初期からライトユーザーもどんどん買えるようにしていたからライトユーザーの割合も多かったのに、そのライトユーザーがswitch2をなかなか買ってくれなくなってしまう。

<switch2をどう安くリリースするか?>

これについては以前にもこのnoteで提案したが、「switch2でもコントローラーはジョイコンのままにして、switch2はコントローラー同梱版(45000円くらい)とコントローラー無し版(37000円くらい)の二種類を出したらいい」を絶対にやるべきだと思う。
switchをすでに持っている人ならコントローラーが付属していないswitch2を37000円くらいで買えるようにすると、switch2の普及速度もずいぶん違ってくるだろう。

というかこれやらんともうお話にならんでしょ。
switch2のスタート価格が税込み45000円じゃ色々な物の値段が上がって使える金が大きく減っている日本で大きくこける事になりかねない。
毎年400万台以上switchは本体を売ってきたが、それがswitch2では年200万台ペースに落ちかねない。

<崩壊したゲーム機のビジネスモデル>

PS5もswitch2も「本体をできるだけ多く売り、その分ソフトを買ってもらって稼ぐ」ってのをやらないといけないのにな。
濃いユーザーだと年に数万円ソフトに金を使ってくれるし、ライトユーザーであってもなんだかんだで年間には1,2万円はソフトを買うのに。
PS5は価格高いままでは本体の売れ行きを大きく落とすだろうし、switch2もスタート価格が高いと本体の販売台数にかなり影響が出てしまう。
もう昔みたいなゲーム機のビジネスモデルは成り立たなくなってしまうんだろうか?

PS4で途中から本体が3万円以下になってライトユーザーの中にも「この値段なら」とPS4を買った人はわりといただろうに。
PS5は日本では逆に値上げで67000円、今後多少値上げしても50000円以上だともうPS5を買うライトユーザーは激減するだろうなぁ。