<売れ行きを増やすために>fliptoonを作る時の注意点

漫画ともアニメとも違う感じのfliptoon。
スマホで読むのに特化した新しい表現方式で、最近はアマゾンでも専用のコーナーを作ったので日本人でもfliptoonを作っている人が増えてきた。

息抜き的なギャグ作品や実録系作品、コミックエッセイ的な物などの海外ユーザーにはそれほど受けないだろう作品はともかく、美麗な絵と濃い内容の作品はアジア圏(韓国、中国、東南アジア他)でも受けるだけでなく欧米ユーザーにも大きく受ける可能性がある。

このような作品については海外展開も視野に入れておき、

・文字は縦書きではなく横書きで制作する
・それにあわせて視線誘導もページの右上から左下という従来の漫画の視線誘導ではなく、左上から右下へという視線誘導を意識してセリフ枠その他の位置を考える
・海外版だと文字数が多くなる事も考えてセリフの枠はやや大きめに

に注意すべき。

日本語や中国語、韓国語などは縦書きでも横書きでもいけるが、英語やフランス語、ドイツ語その他の欧米の言語は横書きが主で縦書きはあまり適していなかったり、縦書きだと読みにくいというのが多い。
欧米でも展開しやすいようセリフは横書きにしておくべき。

欧米でもエージェント会社が間に入って翻訳してくれる形で海外のアマゾンや別のサービスでも読めるようにすると、制作者に入って来るロイヤリティはエージェント会社に一部取られて日本より下がるだろうが、もっと多くのユーザーを獲得できる事になり収益が増やせる。

日本で発表しているfliptoonの作品で「この作品、欧米でもリリースしたいので、我が社と契約しませんか?」みたいな声がかかって来る事も。
またそれで欧米で人気が出ると「この世界観やキャラ、ストーリーを使ったスマホゲームやインディーゲームを製作しても良いですか?」みたいな展開もあってより人気と収益が増えたり、海外でTシャツやその他のグッズの絵として利用されてグッズ関係でもそこそこ収益が入ってきたり。

海外で人気が出るとその人気ぶりを元に「欧米で大ヒットした作品」という箔が付き、それによって日本のユーザーが「海外で話題の作品なら読んでみるかな」という風に元の日本語版の閲覧数や売れ行きを増やす事にもなる。

もし海外展開を打診するエージェント会社の問い合わせがあった場合、その会社がきちんとした会社かどうか確認しないと作品だけ利用されて元の制作者にろくに金が入って来ない事になりかねないので、その点には注意すべき。
海外との取引だと契約によっては作品の著作権を奪われる場合もある。
海外ではなく日本の有名会社がこういうエージェント業務(ロイヤリティを一部取る形で翻訳して海外で展開してくれる)をやると安心して利用する人も増えるだろう。


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