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成田先生感傷日記(9/15〜9/22)

9月15日(金)

7時過ぎに起きてぼーっとしてカレー食べてぼーっとしてたらいつのまにか寝てて起きたら14時過ぎでシャワー浴びてまたカレー食べながら『闇動画15』を観る。「復讐代行」のバカバカしさがよかった。

昨日ふぢのさんに勧められたニール・ブロンカンプ『第9地区』を観る。展開が速くて最後まで途切れなくて超面白い。エイリアンとのドラマをやりつつ、銃ぶっぱスペクタクル映像も堪能できる。人間がぶっ飛んだり破裂するところ気持ちよすぎ。

サッカー観戦帰りのいとこが泊まりにくるので駅まで迎えにいく。僕より僕の家族と仲良いからそういう話を聞くと面白い。また恋バナして興奮してた。

9月16日(土)

しばらく話していとこが寝たので1人でカレカノを見る。25話で本当に全く違う物語が始まってびっくり。最終話その2人で終わるんだ。尺稼ぎのこれまでのあらすじが多かったりだいぶダルいところキツいけど気合い入ってる回はめちゃくちゃ面白い。

いとこを駅で見送ってTwitterのスペースを聞いてすぐ寝る。起きたら17時過ぎ。スーパーにご飯を買いにいったら漫画のアイデアが湧いたのでよかった。帰ってメモ。

買ってきた弁当を食べながら『闇動画16』を観る。収録されてる3本ともクオリティが鬼高くてクソビビった。「魔窟 神出鬼没」ふとったおばさんのビジュがパーフェクト。こんだけうんち見ることない。気持ち悪さ=怖さになるの面白い。昼だってちゃんと怖くできるんだ。「狩人」アパートの一室もの。浴槽案件でもある。どっちが本当なのか分からないのが最後まで怖い。オチが1番ゾッとする。「顔顔顔」シンプルこえーー! やっぱだんだん数が減っていって1人になるのが最高に怖くて面白い。

散歩してuku kasaiとかuamiとかkabanaguとか君島大空とかプレイリストで聴きながら、佐々木敦 児玉美月『反=恋愛映画論』を読む。恋愛映画が苦手な佐々木敦が「過剰な苦手意識があるものには必ず何かが潜んでいる。もう逃げちゃダメだ」と思って向き合ったという姿勢は見習いたい。
序盤から『花束みたいな恋をした』について佐々木敦が、「すべて錯覚だったのかもしれないけれど、それが五年も続いたということは、錯覚し続けたい、錯覚させ続けたいという気持ちの上に成立していたんですよね。だとするならば、もしかして世の中の恋愛って全部錯覚でしかないんじゃないの?と思った次の瞬間に、でもそれの何が悪いのか、そういうものだし、そういうものだからいいんじゃないのか、って思えたとき、ちょっと感動してしまった。たとえすべては錯覚だとしても、そのことが否定されないということが普遍性なのではないかと」と言っていて感動した。

discordで通話しながらみんなで今泉力哉『愛がなんだ』を観る。山中美容室が指摘してたけどこの映画ほんとにずっと何かを飲んだり食べたりしてる。濱口竜介『寝ても覚めても』との比較として、『寝ても覚めても』はオムファタールとファムファタールの立場が逆転するけれど『愛がなんだ』はオムファタールとファムファタールが三人称的に対等に関与し合っていて、『寝ても覚めても』は地震や被災地を描いたり社会を描いているのに対して『愛がなんだ』はそういった大きな意味での社会を描かずに徹底して個人の物語になっている。

9月17日(日)

13時過ぎに起きてスーパーへ。ご飯食べながら『闇動画18』を観る。「死者の遊戯」が面白かった。謎のメイクをしたデブの幽霊。

ファミチキを買ってきてミシェル・フランコ『ニューオーダー』を観る。人がバンバン死んでいくのはよかったけどもうちょっと速くできたんじゃない?と思った。いかにもヴェネツィアが好きそうな感じ。

『反=恋愛映画論』の続きを読む。ホン・サンス作品が一般の観客にどう受け取られているのかという話がすごく興味深かった。もしかしたらシネフィルだけが過剰に変だと思ってるだけで案外ふつうの恋愛映画と一緒の見方をしているのかもしれない。児玉美月の「ホン・サンスの映画の男は基本的に肉体労働者ではなく、知的労働者が多いのは象徴的ですよね」という指摘や「単発的に短いスパンで呆気ないことが繰り返されているフィルモグラフィの全体をもってして、一つの作品なんだ(省略)」という捉え方は面白い。

スペースでフォロワーと恋バナして、その後も別のフォロワーの恋バナを2,3時間くらい聞いてバッキバキになりながら眠りについた。

9月18日(月)

そば食べながら『闇動画19』を観る。「霊能者」みんな言ってるけど確かに白石晃士っぽい。事が起きる間隔が狭くて速い。ディレクター=撮影者のエネルギーが強いのも面白かった。「浮気相手」女の人の感じがどストライクすぎて最高だった。この感じで1時間くらいイチャイチャを見てたい。

『反=恋愛映画論』を最後まで読む。佐々木敦は片思い映画が好きで、「たぶん「恋愛」をコミュニケーションではなく、エモーションだと思っているのでしょう」と言っていて全部わかった気がした。

佐々木敦が評価しているらしいというので安藤尋『海を感じる時』を観る。もちろん邦画臭さはあるんだけど、最初の「熊が見たい」と言うシーン、母親とケンカするシーン、夜に女友達と落ち葉を投げ合い戯れるシーン、急に市川由衣が箸でお椀を叩いて正面切り返しになり池松壮亮も真似して、市川由衣が「わたちお腹いっぱいでちゅ」と言い出すシーンとか良いところもたくさんあった。

ギャスパー・ノエ『ルクス・エテルナ 永遠の光』を観る。ふつうに光の点滅が楽しい。娘と電話してそのまま最後まで安否が分からないのとか面白い。ずっと退屈だけども。

TVerでゲストダイアンを見る。東出昌大とダイアンが魚釣りしたりバーベキューしたりする。最高すぎて途中でハイボールを買ってきて飲む。マジで3時間くらい見てたかった。

9月19日(火)

ロウ・イエ『スプリング・フィーバー』を観ようとしたけどダメすぎて20分くらいでギブアップ。『闇動画20』を観る。「死神」に出てくる金髪の女の子がキャラすぎて面白い。「滑り台」速くてオモロい。

塩田明彦『さよならくちびる』を観る。小松菜奈、門脇麦、成田凌、3人が全員とキスしてるのとか、小松菜奈が門脇麦に水をぶっかける、よくあるようなシーンでも門脇麦がすぐにぶっかけ返すし、門脇麦が成田凌をビンタするシーンも成田凌が即ビンタし返すし、とにかく3人を平等に描こうとしてるのがすごい。セリフも動きもとにかく速いのが嬉しい。引退ツアーという物語が映画全体の動きを牽引してるような。必然的にロードムービーになるわけだし。『キセキ あの日のソビト』を思い出して感動した。

『げんしけん』12,13,14巻を読む。スーパーで買い物してきて履歴書かいたり告白代行バイトに応募したりする。

東陽一『絵の中のぼくの村』を観る。こんなにおしげもなく子供のちんぽを映せた時代すごい。双子のガキがめちゃくちゃケンカするシーンで爆笑した。でもまあこれを観るくらいなら清水宏を観る。悪い意味で大林宣彦。

9月20日(水)

ご飯食べながら『闇動画21』を観る。「廃小学校」2つのエピソードが繋がってくる巧妙はプロット。頭にカメラつけて廃校とか行きたい。

駅へ向かうも2回忘れ物をして2回取りに行ったせいで予定より大幅に遅れる。池袋について、図書館で時間をつぶす。ずっと観たかったロベルト・ロッセリーニ『イタリア旅行』とフランソワ・トリュフォー『華氏451』を見つけたのですぐ借りた。しばらく三木那由多『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』を読む。「約束事」みたいな新しい概念はふーんと思うけど平易に書きすぎるあまり遅くてちょっと読みにくい気がする。新書だからまあ仕方ないか。

いとこから連絡がきたので合流して家に忘れてった衣服を渡して2人で松屋へ入る。(キムチカルビ丼?めちゃ美味しかった)。食べ終わったあと映画に誘ったけど病院やら部活やらあるらしいので解散して1人でシネマ・ロサへ向かう。

白石晃士『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』。めちゃくちゃ面白くてテンション上がった。まあ『トイレの花子さん』の同じ手法を使ってはいるんだけど速度と熱量が上がってて、とにかく走りまくるのがよかった。エンドロールで謎の主題歌が流れるのもGood。

次の映画まで時間があるので適当にぶらぶらしてカフェに入る。結構駅前にあるのにガラッガラで、レジ対応した店員の声が死ぬほど小さくて何も聞こえなくて最高だった。どうやって面接受かったんだろう。

人生初IMAXでニール・ブロンカンプ『グランツーリスモ』を観る。省略の連続で映画がとてつもない速度になってる。最後に残った5人の中に韓国人もいたのに空気みたいな扱いでずっとビビってた。事故で人が死ぬのめちゃくちゃ怖くて面白い。インスタ何回いいねしたら電話くれるかな〜のところでキュン。

9月21日(木)

起きてdiscordを見るとフォロワーが青森から東京へ来ているというので準備して新宿へ向かう。紀伊国屋書店で集合してそのまま中野ブロードウェイへ。まんだらけでしばらくぶらぶら見て本を何冊か買い、そのあと鳥貴族に行ってみんなで飲む。皆で墓地に行こうって5回くらい言ったけど全部流されて悲しかった。歩いて新宿まで向かう。5人から4人になって、山中美容室宅へ。平穏な会話が続いていて弛緩してるなと思ったのでケンカをふっかけてしまう。僕だけ酔っ払って気持ちよくなるがダル絡みして場を乱す。めちゃくちゃ楽しい。

9月22日(金)

深夜にみんなでマックを買いに行く。3人が話してるのをふらふらしながら着いていく。家に帰ってみんなで食べて眠りにつく。

朝1人が大学に行くというので先に帰って、残った3人で何年ぶりかの銭湯に行く。みんなのチンポ見てたけど結構デカくてビビる。炭酸出る湯とかジェット噴射みたいなやつが楽しかった。上がって牛乳とコーヒー牛乳ダブルで飲む。そのあと近くの池を見てラーメン屋へ。店主がめちゃくちゃテンプレで、インボイスとかジャニーズの話とかしてて笑った。今の話題すぎる。

山中美容室宅へ戻り1人が出てく。また鍵を落としたことに気づいて家の中を探すも見つからなく、色んなところに電話する。どこにもないので仕方なく業者に頼むことに…。管理会社が用足りなくて殺意が湧いてくる。なんかしら対処法考えなくては。

美容室宅でしばらく闇動画を見て、21時過ぎに出る。電車の中で堀江敏幸「熊の敷石」を読む。面白いけど鍵のことが気がかりでずっと憂鬱だった。最寄り駅について業者に電話をする。数十分待って業者がきて、料金は?と聞いたら値引きして4万ちょっと、と言われて愕然とした。他に方法が無いので仕方なく払う。口座にもう4万しか残ってない。そういえば前に鍵落とした時も雨降ってた。でもずっと山中美容室と一緒にいたから精神的には楽だった。ありがとう、山中美容室……

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