立入勝義「ADHDでよかった」と栗原類「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」でADHD/ADDを知ろう

今までパートナーに言われて嬉しかった事は

「病名は単に他の人と違うという事にレッテルを貼ってるだけ」という言葉だ。

発達障害ではなく、ひとりの個人として理解する

最後までこの言葉を頭に入れて読んで頂ければ幸いです。

皆様「ADHD」というのは何かご存知でしょうか?

 ADHDとは注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの要素がみられる障害のことです。

 去年、タレント・俳優である栗原類さんがADD(注意欠陥障害)であることを公表し、自叙伝『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』を出版された事で話題になりました。

 本では苦手項目をどのように克服し、モデル・俳優という道に進んだのか、発達障害でもある母泉さんの子育ての秘訣や主治医の高橋猛さん、更にご友人である芸人の又吉直樹さんの栗原さんに対する印象などを語っています。

 今迄色んな発達障害に関する本を読みましたが、発達障害者当事者、母親、主治医、友人のコメントが揃った本ってこれぐらいしかないので貴重ですし、全編カラーで写真も沢山あるし、本の大きさも読みやすいので「発達障害って何?」「どのように気を付けて暮らせば良いのか」という事が分かる素晴らしい本です。

 立入勝義「ADHDでよかった」はどうADHDを「強み」に変えていったのか、にフォーカスして書いてます。

 子どもの頃から多動で不注意でKY。忘れ物や遅刻は数知れず。おまけに大学入試にも全敗! 失敗続きだった人生は、34歳で「成人ADHD」と診断されました。

今回はこの記事を通じてADHD,ADDてどういう人なの?という事を皆さんに知って頂きたいと思います。

特に身近に発達障害の方がいる方に読んで頂きたいです。「何でこうなるの?」と思う事が多いと思うので。

ADDとADHDの最も違う点は「多動性」

 ADHDとADDの最大の違いは、「多動性」があるかないかです。多動性というのは、年齢に見合わない落ち着きのない行動のことを指します。例えば、

・長時間座っていることが苦痛

・どうしても手足を落ち着きなく動かしてしまう 等

ADHDの場合はこれらの症状が多く見受けられますが、ADDでは基本的にこれらの多動性は治まっているものと考えます。確かに類君は大人しいイメージ。

ADDの特徴

 ADDは長い間集中していられない、うっかり忘れが多いなど不注意や衝動性の症状見られます。たとえば、

・予定を詰め込みすぎる

・プロジェクトがやり遂げられない

・しょっちゅう物を失くす

・整理整頓ができない

・金銭管理が苦手

・人の話に割り込む

・すぐかっとなる

 これらの症状はADHDにも共通している不注意・衝動性の特徴に基づいたものです。このような症状がときどきではなく、「常に」「幼少時から」持続している場合、ADDの疑いがあります。

 また大人になると、これらの症状に加えて

・不安障害

・うつ病

・薬物依存

・アルコール中毒

などといった様々な疾患を併発してしまうことがあります。

ADHDの3つのタイプ

・不注意優勢型:忘れ物が多い、授業に集中できないなど

・多動、衝動性優勢型:動かずにはいられない、行動をコントロールできないなど

・混合型:不注意・多動性・衝動性のすべてをもっている

そう、ADHDと言っても一括りに出来ないんです!

私小さい頃から大人しいし、遅刻とか嫌いなのでしないんです。

昔忘れ物が多かったんですが、今は全くありません。

年齢を経て改善したんです。別に通院もしなかったし。

ADDは6つもタイプあるんですよ。それについてはこちらを読んで下さい。

http://xn--adhd-3q3h347g.top/2016083039/

良い所もある

ADDにはポジティブな側面もあります。例えば、

・想像力が豊か

・一度に複数のことを効果的にやり遂げられる

・ユーモアのセンスがある

・手が器用

・敵意や恨みをサラッと流すことができる

・既成観念にとらわれずに物事を考えることができる

・興味のあることにとことん集中する意欲が持てる

(参考) ADHD完全ガイド http://www.adhd-treatment.net/entry79.html

大体ADHD/ADDの違い、特徴分かったところで本の大事な所を押さえていきます。

発達障害のある人に話しかけるコツ

栗原類さんの本「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」の主治医、

高橋猛先生が尊敬する精神科医の青木省三先生が言っていたコツです。

1 あっさりはっきり

2 くどくなく、同じことを何度も言わない

3 早口で畳みかけない

4 声を大きくしすぎない(穏やかに話す)

5 曖昧なことを言わない

私は言われた事を理解して忠実に行動するのが苦手です。

文字で指示が書かれていればその通りに出来るのです。

同じことを何度も言わない

「え?お前理解できひんから何度も言わなきゃわからんやろ」と思うと思いますが、

同じ言葉で責められたり、同じ言葉を繰り返し言わなきゃいけない事が

世の中で最も嫌いな事です。

「繰り返し」が嫌なんです。本当はリライトとかもしたくないんです(笑)。

「何で同じ事を言われなきゃいけないんやろ、何で同じ事をしなきゃいけないんだろ」

と思うので理解する気が失せるんです。

じゃあどうしたら良いの?

メッセとかメールとかで箇条書きでわかりやすーく書いてくれたら理解できます。

これ普通に「口頭で駄目ならメールやメッセで伝えると印象が柔らかくなって

落ち着いて理解できる」とか会社でもよくあると思うんですよね。

発達障害を持つ子供への対処法って普通の人に当てはまる内容

「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」には、対処法も書かれていました

子供って本書には書いてあるんですけど、これよく読んでみてください。

1 ADHD、発達障害ではなく、ひとりの個人として理解する

2 孤立させない

3 周囲で環境を作る

4 具体的に生きづらい点、問題をあぶり出す

5 細かく作戦を立てる(表やノートを活用する)

6 実行できたら少しずつ前進。次の作戦を立てる(無理はしない。できなかったら次の作戦を立てる)

7 声を荒げても無駄(クールに落ち着いて対応する)

8 基本的な生活リズムを作る

9 変化していくことを前提に柔軟に考える(誰もがみな発達の過程であるのだから)

10 一度立ち止まってみる(人それぞれの方法で)

普通の人にも当てはまらないかな、これって?

誰にとっても重要な気がする。

「ひとりの個人として理解する」。もう今日言いたいのはこれに限る。

分量が多くなってしまったので次回に持越し!