旅人よ、笑って。/徳久 望

足下に転がった比べ合う会話に
僕らは 何度でも自分を 偽るだろう

形にならない夢じゃ人を救えやしない
僕らは したたかに笑いあっているだけ

手のひらを 返し合う世間
正しさは 胸の内だけが 知る

頼りない明日に怯えて
期待して 裏切られて
また 信じて

果てのない旅路を 彷徨い苦しめ
旅人よ 僕らは
俯くその日々が
希望に変わるさ ずっと行く先を
睨み続けてゆけ

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