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せっかく6番目の記事なので、V6について書こうかな。

最近は、心にぶっとい麻酔を打ちながらなんとか生きている。歌を聞くのもしんどかったが、シャッフルでたまたま流れてきたのでかの長野博氏の天才的名曲「Lookin’ The World」を聞いてみたら、やっぱりこの歌詞から何を解釈すればいいか分からなくて笑った。こういう良い歌で良い歌詞だけど結局何を伝えたかったんだろうというジャニーズの底抜けテンション高め謎曲は結局メンバー達も面白がって好きになるので、神曲となる確率が高いなぁ。それでも、もう散々彼らへの重たすぎて面倒で気持ち悪いポエムのようなクソデカ愛情は書かせてもらったので、書くことが枯渇している。

まだ書いてなかったV6から貰った財産、楽曲についてでも触れておこうかな。


物心ついた時から音楽が大好きで楽器も少し嗜んだりはしたけど、ほんまの素人でありどちらかというと名曲に自己投影をして、目を瞑って勝手に頭の中でMVを想像するようなガキだった。悲しきかな、この癖は未だに抜けない。ただ、棒歌唱や一辺倒のコンセプト、映像やビジュアル、ダンスでごまかす楽曲はあまり好きでは無いのだが、V6は結果私の音楽のいわば性癖みたいなものにゴツンガツンとぶつかり刺さってきた。

なぜ「刺さってきた」と表現したのかと言えば、ハマるまでV6の楽曲は「WAになっておどろう」しか知らなかった人間が、ハマって直ぐに音楽番組で「Be Yourself!」を聞いたからだろう。イントロのジャン!で刺さり、ダンスで殺され、まぁでも歌がダメならハマんねぇよとタカをくくっていた若かりし尖った子供の私がBメロあたりで堕ちた。バク転の時なんか、最早気を失っていた気もする。

このように、1曲を聞いて「あっこりゃ大丈夫だ、ジャニーズハマれるわ」と確信させてくれたスゴい歌唱力、そんでもってバラードや失恋曲でも気にせずバリバリ踊っちゃうある意味空気読んでダンス無しでも良いんだよ!と言わんばかりのダンスパフォーマンススキルなので、飽きたりパフォーマンスにガッカリすることがこれまで見てきて1度も無かった。ライブや音楽番組では衣装も演出もそれはそれは普通に最高(普通じゃない、演出は全然普通じゃない、天才的に最高)なんだけど、衣装と演出にパフォーマンスは全く頼っていない。空を飛ばなくとも、花火や炎をそこまでブチアゲまくらなくても、6人で圧巻の空気でオタクを圧倒させてしまう。

贔屓目かもしれないが、ステージと花道、円形のステージだけが用意されているシンプルな空間を与えられて、なるべく演出の小道具は使わないようにというルールを付けてジャニーズの各グループにコンサートをやらせたのならば、多分V6が一番シンプルな空間で自分達の全てを魅せて来ると思う。(説明が下手だな……)

何しろこちとら、ミュージカルの本場でふっつーに活躍しまくってるバイラでお馴染みのミュージカルと歌が上手すぎる朝の顔がいて、それぞれ唯一無二の声質を持ちそれがしかも上手いことマッチしている奇跡かつ最強のシンメがいて、音域が広めで優しい声でどんな所でも対応しちゃう縁の下の力持ちが二人いまして……ははは。

ちょっと今回話がまとまりにくいので、ちゃんと番号を振ろう。話したいこと多すぎ。


①V6の音域対応エグい

エグい。怖いくらいに。音域と聞くと浮かんでくるのは岡田くんと井ノ原くんの顔である。岡田くんの元々の歌声は甘めで優しくて、恋愛バラードを歌えばリアコ以外もバッタバタ倒れるボイスなのですが、カミセンには唯一無二のキャラメルボイスと、ポップな高音ボイスの剛健コンビがいらっしゃるためカミセン曲の高音ハモりは必然的に岡田くんがやることに。(例を挙げると「12ヶ月」)だがV6の6人で見るとトニカミに分かれたパートでは低音ハモリ。(「sexy!honey!bunny!」)そんでラップも出来る。はぁ?天才じゃん。その癖奥に秘めたる可愛さがセリフ場面とかで爆発するのはやめてほしい(大好きありがとう)

そしてうちの歌うまコンビの1人井ノ原くん、フェイクをやらせようが低音でも高音でも大サビ前でもがなりでもバラードでも曲の入りでも何でもいける、ミスターオールマイティ。明るいので勿論セリフやら飛び道具的役割にも完全対応だけど、出来すぎて飛び道具にするのも惜しいほど。どこのグループにもやっぱ多分「歌うま、天才」と呼ばれる人が居るのかもしれないが、井ノ原くんの持つこのオールマイティさに勝てる人がいたら教えて下さい。デュエルしましょう(?)

とか言っても、剛健の高めの声で低いラップパートを天才的にこなしたり、坂本くんがフェイクぶちかましたり、長野くんが超高音ハモリをしてたり、なんかもうツッコミどころがないよ。そしてこのハイスペ6人がそれぞれの得意な所を歌で余すことなくバチコンと当たってくるから、捨て曲なんかできるわけが無い。



②V6の適材適所感エグい

マジでエグい。前述したが皆音域エグくて最強なのに、歌ではそれぞれの強みを生かしたパート割りになるわけで。最強な歌しかできないんですけど、そのパート割り、マジで適材適所なの。これ本当。

コーラス……長野、岡田(とか言って後の4人も出来る)

メインソロ、サビ、フェイクなど……坂本、井ノ原、森田(とか言ってみんな歌える)

ラップ……森田、三宅(とか言ってちゃっかりみんな出来るだろう)

セリフなど飛び道具的パート……全員(そりゃそう)


はい、隙がないです。怖いです。なんだろうこの隙の無い強さ……うーん……例えるなら……あっ!あれだ!「プラチナ期のモーニング娘。」だ!!!!!高橋愛リーダーにして、2年間ほぼメンバー変動なく、磨かれまくったパフォーマンスで今なお亡霊オタクを生み出し続ける奇跡の時代……確かに、このメンバー全員でやっていくぞ感も、ちょっとイジられるけど頼れるミュージカル・天才歌唱力リーダーの役割と、湿っぽい曲が似合う感じと、オタクとアイドルとの一体感も、坂本井ノ原のツインボーカルと愛れなツインボーカルの感じも、似てる、似てるぞ……。

ということで、適材適所でグラフを作れば五角形全部埋まる天才アイドルV6にハマると、プラチナ期のモーニング娘。にもきっとハマるぞ(オチがそれ?)



③曲のジャンル豊富さエグい

本気でエグい。初期(1995〜)のユーロビートなギラギラした若い感じ、その次の(2001〜?とか?)からの、爽やかな前向きソング、中期(2006〜?とか?)あたりは前向きな穏やかな歌と失恋バラードが多くあったと思えば「HONEY BEAT」みたいな前向きソングも増えた。その次(2008、9あたり?)は大人な恋愛ソングが増え、後期(2012〜)は前向きで元気な曲がまた増えた感じがある。EDM的な歌も増えていて、歳を重ねても常に最新の音楽を届けているかのようだ(本当にざっと適当なので完璧にこんな流れでは進まない)

やっぱり30代、40代と歳を重ねているメンバー達ですから、大人な恋愛曲だって自分たちのものにしちゃうし前向きな応援ソングや楽しい歌、穏やかな歌も歌詞に重みが出来てより素敵に伝わってくる。

とはいえこれはシングルだけで搾った話。アルバムを見れば、楽曲の幅の広さに驚くはずである。エキゾチックな雰囲気やアニソンに起用されたワクワクさせる曲調、まるで夜のクラブで流れていそうなEDM入った大人っぽい曲調、なんかもう……説明が多すぎて大変だ。もうなんか、色々聞いてきた方が良い。うん。


④メンバーの音楽性自体エグい

まぁ、歌が上手いんだよ!ダンスが上手いんだよ!だけでは彼らは語りきれない。彼らはパフォーマンスにこだわりを持ち続ける今も尚進化するアイドル。与えられた楽譜通り歌うだけを26年も続けてきている訳では無い。

まずはミュージカル大スター、リーダー坂本くん。美しすぎる歌声と確かな音程、彼がいなかったら初期のV6の曲はかなりグダグダだったはずだ。足が推定4mあるため、魅せるダンスも手本になるほど美しく大きく分かりやすい綺麗で丁寧な振り。昨年2020年の25thLiveでは、足の手術をしてから挑み、万全の体制でパフォーマンスを披露してくれるあたりも超絶信頼のリーダーだ。今も尚進化するアイドルの所以は、リーダーが持っているのだろう。

そしてV6の縁の下の力持ち、長野くん。トニセンの歌うまコンビに挟まれ最初は突出した上手さという訳ではなかった彼が、ハモリやコーラスでド強い信頼を得るまでに成長したプロセスは昔の音楽から今にかけてを聞いてみることではっきり分かる。バク転も練習して出来るようになり、骨折をしたり色んな壁を乗り越えて今はどんなパフォーマンスも真剣ながらどこか大人な余裕すら感じられるまでに。ウォッ……好きだ……。

そしてミスターオールマイティ井ノ原くん。彼の天才的音楽性は前述したのだが、もう1つ加えると彼はV6の中で唯一作詞作曲もこなしちゃうスーパーアイドル。彼は音楽の神様から何個才能を貰ったんだろうか。ギターも難なく弾けてしまうので、ギターで作曲をして20周年の時は6人で曲を作りましたのよ。ほほほ。普段はギターで即興ソングを作り周りを楽しませたりする面さえも見せているが、なんでそんなに才能を変に引け散らかさないの?私が井ノ原くんなら全才能を周囲に自慢しまくっちゃう。

そして圧倒的センターが似合う俺達のカリスマ森田くん。森田さんはもう、歌も普通に上手いんですけどもう、森田さんが歌っているだけでもう強いんですよ。はい。森田さんには敵わないです。完璧なリズム感があるから歌もバチッと最高にキマるし、ダンスなんてもう……言葉では形容しがたいくらい天才。当時全ジュニアが彼を真似していたけど、誰も追いつくことの出来ない独自のまさに「森田剛のダンス」はマジで人間国宝。森田さんが歌って踊るところ、お願い6アングル位で撮影して全カットくれ。

そして「V6の声」に欠かせない存在、三宅くん。もう唯一無二の声すぎるので、健くんのパートは健くんしか決まらん!てことよくあるよね、あるある。あの高い声で実は切なくて儚い歌が良く似合うの、全人類に知って欲しい。彼は6人の歌のレコーディングでは、一番最後に入って5人の歌を全部聞き、俺がこの歌に足りないところを埋めちゃおっかなという流れで歌を録るらしいです。メンバー5人も「健の声があってV6」と言うくらい唯一無二の歌声。なんか今の状況と相まって健くんが最後の6人目に歌って5人の曲を「V6の曲」にしてるとこ想像したら泣いちゃった。キツイな自分、慣れろ。

そして努力と才能の甘い歌声リアコ製造機、岡田くん。彼の凄いところはピアノとギターとドラムが出来る。ピアノ……?ひとつならまだしも、ギター……?ドラム……????えぐい。カミセンがバンドをやる企画で、剛くんがギター、健くんがベースで苦戦する中末っ子岡田くんが「ちゃんとやってぇや!」としっかりドラムを決めていた時、末恐ろしくなった。あの国宝イケメンに楽器なんか持たせたら女が何人死ぬのだろう。実は岡田くんの歌声が一番好きなので、低音も高音も岡田くんの歌声を探してしまう時がある。一度聞くとそこばっか聞いちゃう。



音楽の話というか、パフォーマンスの話だったな。


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