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東京にて。出会った人と場所と想いと。

4月3日〜5日までの3日間。
東京にて、辻由起子さんに同行させていただいて、
いろんな場所、人に出会わせていただきました。

またその辺りの見てきたものと、感想と
書ける範囲でツラツラと書き綴っておきたいと思います。

総論、
国を動かす立場にある人たちはものすごく考えている人たち、ちゃんと思いを持って動く人たちはしっかりいました。
各々の現場で自分にできることを地に足つけてガッツリ向き合いながら取り組んでいる人たちもたくさんいて、その人たちの話には全員に共通してるものがありました。

大きな組織になるとその中でなかなか動きが難しいことも山ほどあるよなぁと思いつつ、東京の真ん中で、東京をベースに作られた政策が自治体レベルではなかなか機能しないという意味も実感とともに受け止められたように思います。

その上で、これからどうしていくかの思考の整理も含めてこれから書いていこうと思います。


行程

順序としては、

3日 国会議員会館

国会議員会館にて、「生きる教育」の最終巻(4巻)までの出版に合わせて、協力いただいた方々等々へのご挨拶等々に。
夜は東京で活動しておられる方々との食事会に。

4日 東京で動いておられる現場へ

午前は サンカクシャさんがやっておられる板橋区の「サンカクキチ」に。
午後は 児童養護施設 子供の家 と そだちのシェアステーション つぼみ に。
夜は レスキューハブ 坂本 新さん とともに新宿を歩きに。

5日 メンタルの話と研修

アイディア高等学校 浮世満里子さんにお会いして、
夜にこども家庭庁の研修を終えて、帰阪しました。


初日

国会議員会館で出会った方々と。

朝イチに国会議員会館に伺わせていただきました。
もう何年振りかわからないですが、ステージ衣装じゃないスーツを着て。

とんでもなく立派な建物。
セキュリティもしっかりあって入退館も少し面倒なくらいに。
国会議員さんが働いている現場は想像もしてなかったのですが、それぞれにマンションの一室のような部屋があって、そこで事務等されてたんだなと。

3棟にわかれてるものの、なるほどここにくればアポさえ取れていればいろんな方々に一気にご挨拶できるわけで、いろんな場所に事務所があって転々と回ることを思えばずっとお話ししやすい環境でした。

どなたとあったかまで書いていいかわからないのでとりあえずですが、
出会った皆さん共通してお話ししておられたのは、
「安心安全に生きられる社会の実現のために」
「これからを生きる若者、こどもたちのために」
「高齢者のみなさんが亡くなるときまで孤立孤独にならないように」
そのために今、なんとかしなきゃいけないという想いで動いておられて、世間のイメージでは勝手に敵対してるとされてる人たちも話せば全く同じことをお話ししていたりして。
ちゃんと想いと信念を持って動いておられる方々がたくさんいるのだなぁと思ったところでした。

加えて、情報の集まる場所だからこそ聞けた話もいろいろあり。
日本全体に関わる「法律」を決める話だからこそ難しかったり、大臣、副大臣の意向があってもその通りには現場が動かない(動けない)ことがあったりと、人が作った仕組みはまだまだ不完全で、みんなで考えてなんとかしていかないと行けないのだなぁと思ったところでもありました。

その後のお食事会

実際に東京で動かれている方々とお食事させていただく時間がありました。
みなさん気さくで。良い方ばかりで。
こどもたちや、こどもたちを取り巻く環境とがっつり向き合って、一つずつ解決し続けて行っておられる方々。
みなさん、目の前のひとりひとりを本当に大切にする方々。
なんだか暖かいホッとするような時間でした。

東京にて。最前線で走っておられる皆様と。


2日目 視察まわり

サンカクシャ 荒井さんのところへ

板橋区にある「サンカクキチ」へ伺わせていただきました。

ザ・ノンフィクションにも出ておられました。

サンカクキチでは、若者の居場所として、毎回多くの若者たちが来るそうで。
毎度、ご飯作って一緒に食べたり話したり遊んだり相談聞いたりとかとかしてるそうで。
うちのシェアハウスと同じやん。と思いながら、やっぱりいろんな人が来るそうで、ちょうど年齢的にも状況的にも、公的支援に繋がれない子達。でも、実際には他に頼れる人も場所もなくって…っていう子達。

いろんなお話ししましたが、
「居場所、住まい、仕事のサポートの掛け合わせで初めて成り立つ」
「わがままであること、それを許容していけることが大切」
ということで、ガッツリゲーム部屋も作ったりと、まずはその子の心にしっかりエネルギーが満たされるように、自由に過ごせる場を作るのをしっかりやっておられました。
「アレしなさい!」「これはダメ!」って言われない時間って、実はこどもほどない。それって実は結構キツくないですか?安心して自分らしくあれる場所があるってものすごい大事。

サンカクキチのゲーム部屋。楽しい。みんなでそれぞれ別のゲームしてるそうですが、同じ部屋でやるっていいなぁ。
空間も整いすぎてなくて、ほどよく部屋感があってすごく好きでした。
近くにあったら入り浸ってそう。

児童養護施設 子供の家、そだちのシェアステーション つぼみ

午後は、
総理補佐官 矢田稚子さんの公務と同行して、こども家庭庁の支援局の方とともに清瀬市の子供の家に。

Youtubeで早川悟司さんを見て、この人に会いたい!この場所に行きたい!と思ったのをきっかけに。辻さんに話したところからいろいろと話が大きくなってこんなことになっていきました。

おかげさまで、私も見に行けるし、国でまさに政策作っておられる方々にみてもらえるしで一石何鳥なんだいう状態で伺わせていただきました。

住宅街の中、児童養護施設と併設して建ってます。
登録は30名。安心安全のため。でも希望者が後を立たず、土曜日は開放。
この一箇所では足りず、もっともっと増やしていきたいそうで、すでにもう一個規模は小さくなるものの準備中とか。
内装はとても綺麗。綺麗なだけじゃなくて木の質感がそのまま触れる。
隠れられる場所もあり、オープンな場所もあり。
こんな場所があったら良いなって余白がそこらじゅうにたくさん。
外から見えてオープンな雰囲気。周りも安心して見ているそう。
キッチンもしっかり。子ども食堂されてる方がここでもやってくれたりしているそうです。
こんなん絶対入るやん。
ちょっと土間?みたいになってたり。ただのフラットな一部屋では全然なかった。
2階には本がたくさん。
ショートステイもできる。泊まれる場所がある。
家の中も案内していただきました。
一緒に過ごせる空間として、外の公園のような空間がありました。
自然に囲まれて、遊具もあって、走り回れて、大人が遠くからそっと見守っててくれる。
なんと安心安全な空間かと。
そだちのシェアステーションだけで16人のスタッフで回してるとのことで、誰1人焦らずじっくりこどもらひとりひとりとゆっくり対話しながら関わっていました。
最後は一緒に。つぼみポーズで。
初日もですが、総理補佐官とこんな形でしっかりお話しさせてもらえるとは。

5人で結構がっつり視察で来たのですが、出会ったこどもたちが誰1人怖がることなく、気軽に声をかけてくれるような環境でした。
(普通、多少は緊張したりするのですが)

慣れてる。というよりは、この場所が安全であるって心から思えているのだろうなと。
しっかり守ってくれる人たちがいることを心から信じられている子たちをみて、やっぱりこれやりたいなと。改めて思いました。

「そだちのシェアステーション」というくらいで、そだちの過程を大人もこどももみんなでシェアする。ついつい閉じがちになってしまっている家庭のことや育ちの過程のことを、みんなで共有していくことで、みんなで育っていける、素敵な場だなぁと。
茨木はどうしても転入の方も多いし、地域のつながりも目に見えてどんどんなくなっていっていて。
こういう場が、少なくとも繋がりたいと思っている人たちがつながり合える場になって行ってくれたらなぁと思います。

夜 新宿を歩く

レスキューハブの坂本新さんのところへ。

歌舞伎、トー横、大久保公園界隈
話にはよく聞くものの足は運んだことが無かったので、この機会にということで。

本当に書けることが全然ないのですが、電車で新宿、池袋周辺通るたびに感じていましたが、あまりに人が人扱いされてない空間だなぁと。
人はたくさんいるけど誰のことも見ていないし、売れたらなんでもいいように見えてしまうお店と。
もはや観光地で、人情や人のつながりみたいなものはもはやよくわからないところだなぁと思って降りて、歩いていました。

新さんとしばらくいろんな話をした後に街を歩いていると、話に聞いていたことが目の前に山ほどあって。
課題の根深さと、なんでここまでの状況になってしまっているのかとおもいつつ、自分があの場でできることがなさすぎて無力感を感じつつ。
自分にできることがあるとすると、どちらかと言えばそうなる前に未然に食い止めること。
いろんな問題や課題は人の寂しさから来るものも多いなと思うので、孤独孤立になる前にできることをしていくのが今自分にできることだなと思ったことでもありました。

柵にも何の意味もない。
排除しようとしたって意味はなくって。
ちゃんと目の前にいる一人一人と向き合えなければ何にもならない。
この後、謎に体調崩しました。
何かストレスだったのか、風邪もらったのか…??
これまでに疲労が一気に来た感じに。
根が深すぎてちょっと無力感がすごかったです。
でも、これが普通の人にとっては普通なんだろうな。

3日目 メンタルの話と、こども家庭庁研修と

午前はちょっとゆっくり過ごしまして、お昼から。

アイディア高等学院

浮世満理子さんらにお会いしてお話をいろいろと。
なんと専属のメンタルトレーナーがつく通信制高校です。

実際にどんなことをされているのか、どんな関わり方をしてるのか?と思ったらなんとまぁがっつり思いっきり関わってサポートしておるじゃないですかと。

トレーナーさんがついて相談できるよ!みたいなレベルではなくって、その子ひとりひとりが、自分の力で自立していけるように小さな成功体験からコツコツと積み上げていくサポートをしておられました。

サンカクシャでお話ししたときの話に似ていて、やはり頑張ろう、頑張ろうと思っても心がエネルギーをなくしてしまってもう動けない…けどなんとかしたいと思っているって子もたくさんいる。でもみんな自信をなくしてしまっている。
話を聞けば納得で、その子にとって必要な成功体験、やり切る体験を少しずつその子のペースに合わせながら一緒にやっていく。
決して甘やかしではなく、その子の心を豊かにしながら自信を持って社会と関わって生きていけるような心の土台を高校の間にしっかり身につけられるようにサポートされていました。

あくまで高校の先生と生徒なので出来ないこともあるといいつつ、生徒の様子を日常からしっかり見守ってくれる素敵な先生たちでした。
人に顔向けて仕事してる人と、ルールに顔向けて仕事してる人とって、そりゃ一瞬一瞬の行動や選択がまるっきり変わるよねと。

そんなメンタルケアの専門家に、目の前のその子に向き合って一緒に考えるその姿勢が何より大事というようなことも言ってもらったので、無資格の非専門家でもできることはあるなと思わせていただきましてありがたかったです。

一本、ものすごく暖かい芯の通った方々。
本当の意味での心の強さってこういうことなんだなって思いました。

最後は研修

最後の最後にこども家庭庁での研修でした。
辻さんの研修のお手伝いで参加しまして、終わってから職員さんたちともいろいろとお話しさせていただきました。

10人くらいかなーとか言っていたら満室。
みなさんめっちゃ頷きつつ、驚きつつ、ガッツリ聞いていただいていました。
時間が決まっていれば時間きっちり終わるのですが、質問も含めて延長。
熱量の高さ。こどもや家庭、それを取り巻く環境をなんとかする!って強い意志を持ってこられている方がたくさん。
最後はちょっと記念撮影に。
こども家庭庁、お邪魔しました。
みなさん本当に素敵な方々でした。
でも仕事量やばそうでした。途中、紙の書類発掘に苦戦しておられました…

まとめ?

くたくたになりましたが…

3日間の情報量がすごくって、かつ、この後ストレスなのか過労なのか2日間何も食べれなくなってようやく復旧して今ようやく書いています。

現場で動いておられる方々は、ひとりひとりがそれぞれ目の前の一人一人を大切にしながら動いておられました。
そんな人や場所には笑顔がたくさんあったし、大変なこともあるけれど、確かに救われている人たちがたくさんいました。

国を動かす人たちも、真剣。
誰もが、それぞれの見ている課題に対して全力でなんとかしようと立ち向かっていました。
ただ同時に、国で作った仕組みが地方でなかなかうまくいかないのも納得。
結局、地方の職員さんや、議会や地域の合意形成の必要、そもそもその土地柄にあった形での運用や、そもそものリソース(人やお金や空間)の有無も大きい。
このミスマッチをどうにかするのは今自分には全くどうしていいかわからないので、ここは取り組んでる方にお任せしつつ、自分はとにかく現場をしっかり作ることだなと。

公的な予算が頼れるならよし、できないならどこかから協力してもらうなりなんなりしながら、街にとって必要なものをしっかり実現していかねばならないと。

しっかり作って、見てもらって、「必要だね」と思ってもらえたならしっかり続けていく仕組みにしていく。これの繰り返しだなと思った次第でした。

また、今年は自分の違和感にはしっかり気づこうがちょっとしたテーマなのですが、会った誰1人として、違和感が何もなかった。あまりに馴染みすぎて、とても初めましてとは思えないような人たちばかりでした。
動いてるのも思ってるのも自分1人では全然ない。
自分もコツコツやっていこうと思えた良い旅になりました。

お会いしていただいた皆様に感謝。
行程を組んでいただいた辻由起子さんに感謝。
このご縁を機会をしっかり活かせるように、動きます。

ありがとうございました。

ちなみに。

帰った翌日、シェアハウスではご飯会。(自分は食べれないのだけれど)
ご飯食べに来た子らは、「なんか会うのめっちゃ久しぶり!この一週間無かったからなんか寂しかった〜」って言い合ってました。
自分たちでやってくれててもよかったのにと思いつつ、この場所がみんなにとっての心地よい場所になってくれているようで。本当に良かった。

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