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リアル70年代〜洋楽女子話⑰ミニー、ポインターシスターズ、エモーションズ


音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくはく無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)もある…。笑

で、モータウン以外のソウルシスターズの、ポインターシスターズとエモーションズ、ミニー・リパートンの話。
無茶苦茶な音楽歴の、ブラック女子編の2って感じ。
まだまだ暑いから、熱い音楽で元気を出すのは、いかがか?笑

変幻自在のポインターシスターズ

ポインターシスターズも、リアルに本当の姉妹で組んでたけど、メンバーも音楽の方向性も、目まぐるしく変わっていって。
バンドもグループも、皆んなほぼ変わっていくけど、変貌の激しさでは凄いかも?なのが、彼女たちかも?笑
変貌が面白いレベルだから、並べてみます。

73年の
『Yes We Can Can』は、ゆっくりだけど、ファンクな風味。良いから注目したけど、イマイチ、ハマれなかったなぁ。
今聴いたら、良さがわかる、カッコいいってなるんだけど。笑

76年ぐらいに、74年のJAZZテイストのアルバムの中の曲を、いくつか聴いたけど、しっくり来ず。グラミー賞を取ったんだけど。ラグタイム風のJAZZの感じは嫌いじゃないけど、ちょっと古さを感じてしまい。
叔父さんのせいで、ずっと最先端のJAZZを聴いてたせいなのか?笑
多分、この頃の彼女らが好きで、以降の音楽はイヤな人もいそう。笑

グラミー賞のアルバムの中の、シングル『Fairytale』なんかは、モロカントリーな感じ。ラジオで聴いて、嫌いじゃなかったけど。
アルバムの全曲聴いたのは、レンタルレコード店が出来てから。ジャケットのほうが好きかも?ぐらいで。笑
で、77年ぐらいには、フュージョンの波が押し寄せ、彼女らもまた、かなり路線変更してゆき。

78年の『Fire』とかは、オンタイムで聴いて、好きだった。アコースティックじゃなく、ロックなテイストで、スローな曲だけど。
が、この曲を作ったのが、まさかのブルース・スプリングスティーンだったとは。知らなかったし、意外な起用。

グラミー賞からのブルース・
スプリングスティーンの曲

グラミー賞の3年後に、方向転換して、ブルース・スプリングスティーンの曲って、まあまあ凄い決断。かなりテイストが違い過ぎて、戸惑った感じはあった。
この時代って、1年ごとに流行りが、目まぐるしく変わった時期かも?は確かにある。ポップ界全体で。
モータウンの女子グループが、似たテイストでヒットを続けた60年代と、70年代では状況も違ったけど、「ちょっと変貌しすぎ?」はあったなぁ、ポインターシスターズ。
ちょっと、ついていけない感もあったけど、何故かついては行ったな、曲も色々とヒットもしたし。笑
が、まだまだ、ここから変貌するのが、ポインターシスターズ!
大好きな『Slow Hand』は、ブラコンな感じの、落ち着いた曲。アルバムもそんな路線。

この路線で走って行くのか?と思いきや、また変貌。笑
次は、ロック風味のディスコソングな感じの『I'm So Excited』へ。コレはテンポ早めで、まったり感はなし。

で、次はMVが好きだった
『Jump (For My Love)』で、ヒットした。シンセ多用のディスコソングな曲。
ヴァンヘイレンじゃないジャンプ。笑
MVは、ハードルやら、走り幅跳びで、走り高跳びに、三段跳びまで、陸上ジャンプシーンを網羅してる感じ。笑
音楽にもハマってて、好きだったなぁ。

で、エディ・マーフィーの映画の「ビバリーヒルズコップ」で、劇中の車のシーンで大活躍するのが、この83年リリースのアルバムの中の曲。
『Neutron Dance』。
AORなアルバムから2年、最初に紹介した曲や、グラミー賞から、約10年でコレって、なる。笑

映画もヒットし、まだまだ観られてるから、聴いた人も多そう。めちゃくちゃハッピーな感じの曲調で、気分は上がる。
だけど、彼女らの曲を続けて聴いたら、マジで同じグループとは、思えない感じがする。笑
まあ、この時代、変化したグループやバンドは山ほどいるけど。グループだけで、1人音楽史やってる感じ。笑
ある意味凄い。自分たちで曲を作らないグループだからこそ、出来たことなのかも知れないなぁ…ともなる。歌手に徹したと言うか。
メンバーも変わったにしても、色々やれる力量もあったんだろうし、チャレンジャーではあったよなぁって。

個人的な推しは、『Slow Hand』が入ってる、アルバム『Black & White』。
彼女らは、ブラック系だけど、ホワイトな音楽もやったから、象徴的なタイトルかも?ジャケットもカッコ良し。
せっかくだし、アルバム貼っておきます。頭の曲『Sweet Lover Man』なんかは、ノレるカッコ良さもあり、AOR、ソウル好きにはオススメ。

ベスト・オブ・マイ・ライフな
エモーションズ

エモーションズは、言わずと知れた、アース・ウインド&ファミリーの、ガールズグループ。あんまり活発に活動しなかったのは残念。
78年のアースの曲
『Boogie Wonderland』では、何ならメンバーより目立ってたか?のあのガールズ。
で、私が知ったのは、77年リリースの
『Best of My Love』で、この曲が大好きで。モーリスのプロデュースなんて知らなくても、良い曲だからやられた。笑
何なら、あの頃の女性のソウル系だと、今でも一番好きかも?なぐらいで。
アースのモーリス・ホワイトが作った曲だし、間違いない仕上がり。

出だしのホーンで、まずやられてしまう。
モータウングループではありがちな、コーラスがオマケ的な感じじゃなく、コーラスが全体的に「無いと困る」感じ。上手くハマってて、聴いてて、気持ちが良くなる。
ソロも上手いし、アレンジがカッコ良いし、何ならモーリスの「ベスト・オブ」かも?な曲。笑
単なるディスコソングじゃなく、めちゃくちゃ良い曲だと思うんだけど。
今でも、アメリカの映像作品でも、わりと何だか流れる。
この曲の頭を聴いたら、私は勝手に気分が上がる。笑
皆んなのテンションを、上げたい場面に採用されてるんかも?ってなる。
もっとたくさんの曲が、聴いてみたかったグループ。

ミニー・リパートン

ミニー・リパートンを知ったのも、いつかはハッキリ記憶がなくて。
74年に、アルバム『Perfect Angel』
が出てるし、翌年のビルボードの年間チャートにも入ってるけど、多分中2以降だから、76年か7年あたり。
もちろん、超有名なあの曲、
『Lovin' You』が、最初だと思う。
初めて聴いた時は、ラジオだったから、美声の全てが、聴けたかは不明だけど、「何この人の声?」ってなったのは事実。オペラなんかの人の、高音なんかとは、また違う感じで。
「マジで、コレを歌ってるんか?」と。
世界には、凄い人が色々いるもんだなぁって、若いから余計に感じた。
昔よくテレビでやってた、世界ビックリ人間集合!みたいな番組の、超軟体人間とかを見た時みたいな驚きの感じ?笑
その後、かなりしてから、アルバム全体を聴いたのは、スティービー・ワンダーが制作に関わってたことを知ってから。だから、ちゃんとオンタイムでは、聴けなかったのは残念だわ〜。
後で、フュージョンの時期に聴いても、違和感なく。フュージョンやAORを先取りした感じの曲もあって。74年にこのアルバムが、アメリカのチャートで4位になるとか、日本との違いも感じたかも。

アレンジは、ちょっと当時のスティービー風味のある曲あり、素朴な感じの曲もあって、ジャケット写真とは違って、オシャレなアルバム。
今のオシャレカフェで、鳴ってても違和感が無いかも?な感じ。
アルバムのタイトルになってる、この
『Perfect Angel』』も大好き。
こんな曲作れて、コレだけ歌えたら、そりゃ、スティービーも、惚れ込むわ!ってなる。

他の全アルバムを聴いたのは、もうかなり後90年以降。1枚目は素朴な感じ、3枚目はJAZZ風味強め。
で、昔私が曲を聴いて、わりとすぐに亡くなったことは、ずっと知らずにいた。
亡くなったのを知ったのは、カバーのジャネット・ケイバージョンを流してたラジオで。
このバージョンが、シングルで日本でしか発売されなかったのは、驚きだけど、めちゃくちゃ流行ってたよね。ラジオでも、よく流れてたし。
レゲエのアレンジだけど、良かった。
ミニーに匹敵する人なんか、いないと思ってたけど、またちょっと違う感じだけど、素敵なカバーだったかなぁ。

で、また少し時間が経って、偶然見つけた、ブラックミュージックの名著の
「ソウルサーチン」で、ミニーの人生、亡くなる話を読んだら、涙が止まらなくなって。吉岡 正晴さんの本。
発売が2000年で、出てすぐ読んだ。
子育てでお金がなかったし、子供の本以外は、「文庫本以外は買わない」って決めてた時期だったけと、本に呼ばれて買ってしまって。笑
たまたま、子供が幼稚園とかその前の小さい頃だったから、ミニーが小さな子供を残して先立つ辛さが、めちゃくちゃに押し寄せて来て、以来読んだら必ず泣く。笑じゃないぐらい、毎回。
だから、最近は読まない。笑
が、この『Lovin' You』は、子守り唄が元だったって知り、癒されもした。こんなに素敵な、自分たちのために作られた曲を、子守り唄を歌って貰える経験をしたなら、少しは救われる気がして。
そして知らなかったけど、ダンナさんが再婚した相手は、私にもほんの少しだけ、ご縁のある人で、なんか縁は周り、繋がってるのかなぁ…って。
ダンナさんは再婚しないぐらい、ミニーを愛してた感じだと、勝手に思ってたけど、再婚してたんかい!とは、なったけど。笑

Lovin' Youを歌う笑

今は、色々あって高い声が出なくなった私だけど、当時は高い声しか出ない人で。
ミニーのように、低音から全て出るなんて人は、やっぱり超少数派。マライア・キャリーの曲を、ラジオで初めて聴いた時は、ビックリはしなかったけど、「こう言う人が、また出てきたか!」はあったなぁ。笑
で、この曲って、無性に歌いたくなるんですよね〜笑。
出来るハズないのに、やってみたくなる。で、やっぱり歌ってみて、「アカン!」となり。笑
何だか、蚊の鳴き声とか言うけど、そんな感じになって。高さも出てたのかも、怪しい。笑
とても、声とか歌と呼べるレベルじゃなくて。もう、自分で大笑いした。ゲラゲラ笑った記憶が。
カバーした人はたくさんいるけど、やっぱりね。彼女の曲と歌が好き。あのキーで歌える人いる?ってなるかなぁ。

小鳥のさえずりの音も良き。
ギターとエレピの音の、シンプルなアレンジも良き。
何より素敵な彼女の歌声と、素敵なメロディー。
身体じゃなくて、心が疲れた時、ホッと出来る曲の一番は、この曲かも?が、ずっとある。

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